京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3877 読図例会 八瀬から比叡山横川、坂本へ

2020年11月8日(日)

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【メンバー】CL小泉賀奈子、岩波宏、TS、小前竜吾、近本かずみ、HI、筈井益夫、非会員3名 計10名

【行 程】11月8日(日) 濃霧 後 晴れ

8:30叡山電鉄八瀬比叡山口ケーブル八瀬駅で磁北線の書きこみ9:00~11:22 スキー場跡~12:05釈迦堂~12:53玉体杉13:03~13:38横川中堂~14:30三石岳~15:29金大巌~16:05日吉大社~16:20JR比叡山坂本駅 解散

【記録】52期 小泉賀奈子

行きも帰りも電車でアプローチできる京都近郊の山でどこか読図山行を設定しようと地図を眺めていたところ、八瀬から比叡山横川を経て、日吉大社まで歩けることが分かり、早々にルートを決定した。

前日は雨だったので、山道がぬかるんでいると予想していたが、思ったより歩きやすくて良かった。岩波さんには間に入ってもらい、小前さんには最後尾を歩いてもらい、他の参加者のみなさんで先頭を交代しながら進んでもらった。

今回、いくつか判断しがたい箇所があった。まずは筈井さん先頭時の最初のポイント。主尾根をまいてトラバースするのだが、尾根が不明瞭で混乱させてしまったと反省。下見の時はもっとはっきりわかったのになあ。

その先は、谷や尾根、コルなど、わりと分かりやすい地点を見つけながら進んだ。尾根を歩いている途中、トラバース道に入って脱線することも。比叡山は地図に載っていない細かな道が多く、下見の時に苦労した。

目ぼしい山がないので、遠くまで見通せる開けたところから東北部クリーンセンターを山座同定した。地図上で確認し、コンパスを合わせ、手元に載せて特定する。白くて長い煙突がよく見えた。

延暦寺の境内は人工物も多く、地形以外の石段やトンネルが地図上に記されていておもしろい。分かりやすい谷が、周りの景色に気をとられて見落とすことも。前半、思っていたよりも時間がかかってしまい、釈迦堂を過ぎたあたりから皆さんを急がしてしまうことになってしまった。奥比叡ドライブウェイと並行して歩く箇所では、慌てていたせいか、地形も十分に読めておらず、皆さんを混乱させてしまったなあと反省。お昼休憩も短くてすみませんでした。

横川は紅葉がとてもきれいで、燃えるように色づく楓の葉は、横川中堂の朱色と競い合うように存在感を示していた。

しばし観光気分を味わった後、山道に入り三石岳へ。三角点を見つけたあと、日吉大社へのルートをみんなで考えてもらおうと思っていたが、すでに14時半を回っていたので予定通りとはいかなかった。下見の時に2万5千図に書かれたコースをたどったが、急に斜度が増し、転落しそうになった。後で出会った登山客に聞くと、あれは間違っているのだそうだ。カシミールから引用された小前さんや筈井さんの地図にはまた別のルートが示してあったので、次はそちらも散策してみたいと思った。

日吉大社までは特に迷うルートもなく、早足で向かった。最後の読図箇所に指定した地点には、点が3つの史跡名勝天然記念物の地図記号があった。てっきり奥総社だと思っていたが、それよりも先の神宮道にあるようだ。小前さんが偵察に行って下さったが、何を指し示しているのかは謎のままである。金大巌までくると琵琶湖が一望でき、ほっと一息ついた。「16時には駅に着く」という当初の目標は何とかクリア。紅葉の中をみなさんと歩けて、とても充実した一日になりました。

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東北部クリーンセンターを同定

【感想】59期 TS

自分が注目しているのとは違う地形の特徴を指摘してもらえたことが勉強になりました。小泉さんが画用紙に書いた絵を使って、磁北などについて説明して下さいました。嬉しかったです。紅葉の比叡山をみなさんと歩いて楽しかったです。有難うございました。

 

【感想】61期 小前竜吾

小泉CLの読図例会はいつも趣向を凝らしたクイズがあり、楽しく参加させてもらっています。さらに今回は京都から滋賀にぬけるルートで、横川をはじめ著名な景勝地、寺院を巡るので大変楽しみでした。事前にプリントアウトした1万分の1の地図上に、想定ルートを鉛筆で書き込み「ここは急峻な尾根筋だな」などと確認するのも楽しみです。山行当日は一時くもりでしたが、秋晴れとなり真っ赤に燃えるような紅葉も見られ、秋山を堪能できました。同定対象は煙突がシンボルマークのクリーンセンターで、滅多にコンパスを地図に当てないため、慣れておらず四苦八苦しながらも方法を再確認し自己満足です。昨今はすっかりスマホアプリとGPSに依存した山行ばかりで、コンパスと疎遠になっておりますが、これも時代の流れであると言い聞かせています。年に数回はしっかりコンパスを活用した読図例会にて自身とコンパスの回転板の錆を落としたいと思います。

小泉CL、今回も大変有意義な山行となりました。いつも事前準備ありがとうございます。

 

【感想】62期 筈井益夫

今回の読図例会は、何度も行き慣れた比叡山。しかし八瀬からの登りと、八王子山・日吉大社へのルートは歩いたことが無かったので、是非とも参加したかった例会でした。

里山の読図の難しいのは、地図に描かれている道が不明であったり、また実際に道があっても地図には描かれていない事があることではないでしょうか。今回の読図山行でも、そういった場面に何回かでくわしました。読図では、地図上の道の印にとらわれすぎず、廻りの地形・行動時間による移動距離の把握等、総合的な判断が必要であると感じました。

歩き始めの時コンパスを使って進行方向を確認しようとしたところ、コンパスの指す方向がまったく違っていました。コンパスがくるってしまっていて、180度真逆を指していたのです。コンパスも狂う事があるんだと改めて実感しました。これからは、事前にコンパスの確認をするようにします。

最後にたくさんの人のお世話していただいた小泉さん、同行いただいた皆様、どうもありがとうございました。また御一緒よろしくお願いいたします。

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紅葉が美しい横川にて

【感想】62期 HI
山岳会に入るだいぶ前に、某読図講習会でコンパスの使い方や簡単な地図の読み方を習ったものの、スマホGPSを使うようになって、紙ベースの地図はなかなか使うことがなくなり、コンパスの使い方はすっかり忘れてしまい、地図もなんとなくみているだけでした。
今回、読図山行に参加させてもらって、交代で地図を見ながら指定されたポイントまで先頭を歩いたり、地図からそのポイントの特徴などを読み取ったり、自分が指定ポイントだと思ったとこが正しいかコンパスで尾根や谷の方向を確認したり、地図のマークを教えてもらったり、とても勉強になりました。
まだまだうまく地図を読むことができませんが、今後は、スマホだけでなく、読図マップとコンパスを持って登山する機会を増やしていけたらいいなと思います。
事前準備から当日までサポートしてくれた小泉さんをはじめ、みなさまありがとうございました。

 

【感想】34期 岩波宏

久々の例会参加、前の日は小学校の遠足みたいにドキドキしながら当日を迎えた。おまけに当日電車で集合場所の八瀬比叡山駅に行くのにドキドキ、ある意味、山の中より迷いそうだ。コロナ禍で車移動が多く、全く乗っていない。山の中より、都会の電車のむずかしい。今回、近くの山域、読図ならみんなについていける。それに、最近里山に登っているので読図が心配と思い、今回の山行に参加させてもらった。久々に山岳会の人と登るのは嬉しかった。又参加したいです。