京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3977 雪山シーズン始めのクランポントレーニング

2022年11月12日(土)

【メンバー】CL HT、NF、TW、DF 計4名

【行 程】11月12日 晴 駐車場9:00~白坂9:30~クランポンレーニング~岳観音堂跡の先のザレ場 12:20~昼食~白坂13:30~駐車場14:00

【記 録】53期 HT

リトル比良の白坂でシーズン始めのクランポンレーニング例会を実施。大炊神社の先が登山道入り口。獣害防止の柵を越え、調整池を経由して白坂に到着。まずはクランポン無しで滑りやすい花崗岩の白山を登下降・トラバースした後、クランポンを付けて登下降・トラバースを繰り返す。皆最初はシーズン始めでぎこちなかったが、しばらくすると感覚を取り戻し、急斜面をスタスタと登り降りできるようになった。

後半は前爪を使った登りと、バックステップでの下降を練習。

みんな経験者なので感を取り戻したところでトレーニングを切り上げ、見晴らしの良いところまで登り昼食。

天候もよく、まったりとしたクランポンレーニングになりました。

No.3971 三嶺~天狗塚~久保の稜線歩き

2022年10月28日夜(金)〜30日(日)

一日目の第一ピーク、目の前に三嶺頂上

【メンバー】CL DT、SL EH、KI、KK、TS、WT、HM、CK 会員8名

【行程】10月28日 天候:晴れ 20:00 ロッジ集合=23:30 道の駅「みまの里」

10月29日 天候:くもりのち晴れ 06:00 道の駅「みまの里」= 07:30名頃 08::30 ~ 三嶺 ~ 西熊山 ~ お亀石避難小屋

10月30日 天候:晴れ 06:00 お亀石避難小屋 ~ 地蔵の頭 ~ 久保分岐 ~ 天狗塚 ~ 牛の背 ~ 久保分岐 ~ 天狗塚登山口 ~ 久保

三嶺-剣山-次郎笈を一望

【記録・感想】64期 EH

昨年秋のDTさん例会(剣山~三嶺)の奥へ進む例会をSLとして開催させて頂きました。公言している通り、毎年少しずつ進み、石鎚まで歩き通す予定です。

残念ながら9月は台風直撃で中止となりましたが、紅葉を期待して10月最終週に実施しました。

三嶺の登りは予想よりも軽く(もっと急傾斜だった気がしますが)、また上へ行くにつれ晴れ間が広がり、稜線に出る頃には見事なピーカン!ですが、めちゃくちゃ冷たい強風のため、寒い寒い。。。耳当て、手袋での稜線歩きとなりました。

寒いとは言え、晴天のこの稜線はやはり最高です。ワイワイ言いながら歩くうちにすぐにお亀石避難小屋に到着。人が多いかもと心配して大きなツエルトを持参しましたが、他には誰も居らず。早速手分けして水汲み/宴会準備を進めます。水はちょろちょろでしたが、しっかり確保できました。

宴会開催に合わせ、歩荷してきた薪を薪ストーブに投入し、暖を取ります。噂では田中陽希が運んできた薪がある とのことでしたが、影も形もなし。もう燃やしちゃったのか??

宴が進むにつれ、小屋に到着する人が多くなり、最終的には19人?(ちゃんと数えてません)ぐらいに膨れ上がりました。

この小屋、設備も状態も良いのですが、この日は外れだったようです。毎週のように来てるというグループ1は室内で閉め切ったまま焼肉、香川の警察官OBグループはジンギスカン、こちらも頻繁に来るという個人(男性)は個人(女性)を追いかけ。。。

グループ1は皆が寝る時間になっても「わしらは宴会を楽しみに来てるから、遠慮せず続けたら良い」と大声で宣言し、そのまま話し続けるのに加え、夜中にも星を見たついでに話を始める始末。。。環境が良いだけに残念でした。。。

朝には昨夜の超冷たい暴風も収まり、風なし快晴の絶好の天気。

地蔵の頭~久保分岐と絶景散歩し、イザリ峠からは荷物をデポして天狗塚経由牛の背まで。瀬戸内も太平洋も石鎚山系も、さらには前回の剣山、次郎笈も見える大絶景の稜線歩きでした。

イザリ峠まで戻って、あとは下るだけ。紅葉のブナ林を抜け、奇岩の川沿いを歩いて山行終了。

と思ったら、アカン、忘れ物した。イザリ峠でザックが転げた時に荷物を一つ落としたままにしてたみたい。。。中身は、ヘッデン、テント用ライト、ココヘリ、大容量リチウム電池(高級品)、ファーストエイドキット、愛宕山の登山お守り、その他。。。はぁ~。。。

まあとりあえず石鎚へ向けて徐々に進みますんで、皆さままた宜しくお願い致します。

追)色々思うところがあり、11/5(土)に再度現地を訪問し、笹薮から忘れ物を回収したほか、綱附森近くまで次回ルート下見してきました(笑)。例会時を上回る青空とちょうどピークの紅葉を楽しむことが出来ました。

1994年改修済のきれいなお亀石避難小屋

【感想】 22期 KI

暑い暑い夏が過ぎ、幾つもの台風が過ぎ、やっとやって来た秋風の季節のとても心地良い山行でした。一週間前の「剣山に積雪」の情報を見て防寒着が増えてしまいましたが、お亀岩避難小屋の薪ストーブのお陰で暖かく過ごす事ができました。紅葉の林と丈の低い笹原の広々とした山々、四国の山ならではの景色です。夜の星空もとても綺麗でした。気持ち良く歩いて、小屋に着けば、それぞれのザックから出てくる大量のお酒とおつまみで乾杯。黒豆の枝豆とラタトゥィユも素敵でした。こんなに贅沢をして良いかしら。車のデポから薪の準備や食材の下処理まで皆さんの労力の結集に感嘆しました。とても感謝です。有り難うございました。

恒例。今回は赤ワインスタート

【感想】53期 TS

昨年の例会で剣山から三嶺まで歩き、今回はその先の天狗塚まで歩いて来ました。しかし、さらにゴールは石鎚山まで歩くとの事ですが、私は四国一と言われる笹原の稜線歩きを堪能する事と薪ストーブで暖を取りお酒を飲む事を楽しみに参加しました。

名頃登山口をスタートして「ダケモミの丘」を過ぎ三嶺ヒュッテに到着。三嶺山頂からは360度展望が楽しめ、昨年歩いた稜線が青空の下に続いていました。

さらに西熊山までも笹原の中を散歩しているような稜線歩きが続き、本日のお宿「お亀岩避難小屋」(2021年5月末に改修工事が終了、また北欧ノルウェー製 の ヨツールF400という薪ストーブもあります)に到着。早速持参した薪をストーブに入れて着火式を済ませ、いつものように夕食にはだいぶ早いですが、乾杯がスタートしました。そして夕食はKMさん特製のラタトゥィユでした。いつも美味しい食事をありがとうございます。

また、翌日地蔵ノ頭から見た牛ノ背はまさに牛の背のようななだらかな山容の笹原で池塘もあり、いつまでも居たくなる場所でした。もちろん二つの楽しみを達成する事もできました。

最後に普段あまり行く機会のない四国の山域ですが、山岳会に席を置いているからこその機会が得られた事に感謝しつつ、前回に引き続き楽しいメンバーと過ごせた充実した山行きでした。「リーダーをはじめ皆さんありがとうございました」

2日目。朝日とともに小屋を出発

【感想】56期 DT
昨年、三嶺のピークに立った際はガスっていて何も見えなかったのでその西奥にはほとんど興味はなかった。EHさんより「西奥の稜線も素晴らしい景色で宿泊する予定のお亀岩避難小屋もきれいとの事でぜひ行きましょう」との誘いを受けたのは春先のことであった。

しかしお互いにスケジュールがかみ合わず、9月の計画になったが天候不良で延期、結果10月下旬になってしまった。

避難小屋には暖炉があるとの情報を尾上さんからいただき是非利用しようとTSさん提供の薪を皆でボッカ。初日の三嶺への登りは天気予報とは違い曇りで風もあり肌寒い。下山者に頂上の様子を聞くとガスっていて何も見えなかったとのこと。昨年と同じかとモチベーションが下がる。

しかし登るにつれ稜線のガスが取れだし、再度下山者に聞くとガスは無く素晴らしい景色が広がっていたとの事。一転しモチベーション急上昇!期待通り頂上に着くとガスは取れておりこれから目指す稜線がずっと先まで確認できる。なだらかな笹道で聞いてた通り気持ちの良い稜線である。どんどん進むも気持ちの良い稜線は更に先へ先へと続いている。やがて避難小屋が見えたがもっと先へと気持ちの良い稜線は続く。いつかはそっちへも行きたいと思いながら避難小屋へ下った。

小屋へ到着するが時間が早かったせいか誰もいない。昨年の白髪避難小屋のように我々の貸切になればと思ったがとんでもない、超満員になった。早速暖炉に火を入れる。暖かい。薪をボッカしたかいがある。人が多かった分色々不具合もあったが、いい小屋であった。
翌日、天狗塚を目指し出発。本日下山する分岐点の天狗峠まできて「いつかは行きたいと思った気持ちの良い稜線」はこれから向かう牛の背であることが分かった。快晴の中広くなだらかな丘の歩行は最高に気持ちいい。まさに巨大な牛の背中を歩いているようであった。気温もちょうどよく紅葉も始まっており素晴らしい山行であったが、やはりこのコースは新緑の中、薫風を受けながら歩くのが一番であると感じた。
素晴らしい企画をしていただいたEHさん、いつもながら工夫を凝らした食事を提供いただいたKMさん、山行を盛り上げていただいた皆さんありがとうございました。次の機会も宜しくお願いします。

しかし、EHさんは余程この場所が好きなんですね。翌週も行くのですから・・・

地蔵の頭のモルゲンロート

【感想】63期 OM

当初の予定では別用事で参加できなかったが、雨で順延になったおかげで追加参加させていただき感謝です。四国の本格登山は初めてで、昨年剣山から三嶺に行かれてよかったという話を聞いており、ずっと行きたいと思っていたが、今回実現することができた。また高知県に入るのは初めてのことだった。

車2台でうまく回っていただき効率よく帰ってこられた。登り中段ではちょうど紅葉が見事で、稜線ではすばらしい笹原の景観だった。瀬戸内海と太平洋の両側が見えたのも感動した。宿泊した避難小屋はきれいで水場も近く、みんなで運んだ薪を燃やした薪ストーブで暖が取れ癒された。食事も手の込んだ料理を作っていただき、吞兵衛達の酒宴も楽しく過ごし、酔っ払ってすぐ寝ることができた。

ちょうど良い日程を組んでいただき、思ったより寒かったが小屋で暖か取れ気持ちよく帰ることができた。次回も続いて石鎚山に向って行くという事の様でぜひまた参加させていただければと思う。

 

〈個人山行〉剱岳チンネ左稜線

2022年8月18日(木)夜~22日(月)

雨上がりのチンネ

チンネ左稜線のログ

【メンバー】54期NF、RH(他会)

【行程・1日目】19日晴れ 室堂から熊の岩 午前7時室堂~午前11時40分剱沢キャンプ場 午後1時20分長次郎沢出合い 4時半熊の岩 

【2日目】20日豪雨 偵察と停滞 午前4時40分 長次郎沢右俣~5時40分池の谷 6時20分三の窓 7時50分熊の岩 

【3日目】21日霧 午前4時40分 長次郎沢右俣~6時50分 チンネ取り付き~午後1時 チンネの頭~3時熊の岩~7時 剱沢キャンプ場

【4日目】22日晴れ 午前7時半剱沢キャンプ場 11時20分室堂

快晴の釼岳。逆さ剱が美しい

【記録】NF

1日目:室堂は快晴。立山の天然水を補給し、みくりが池や雷鳥沢の明るさに心が高鳴る。20㌔近くのザックはずっしりと肩にかかり、ゆっくりと歩む。剱沢キャンプ場に着くと、青空の下、迫力ある釼岳が迎えてくれた。富山県警が危険カ所などを記してくれているボードで情報収集する。今年は雪渓の崩壊が早いと聞き、準備の段階から通れるか不安だったが、なんとか大丈夫そうだ。

剱沢雪渓に到着し、アイゼンを付ける。中国製の軽量アルミアイゼン。アプローチシューズとの相性が悪く、着けるのに苦労する。同行者はミドルカットの登山靴でしっかり固定されていた。このルートは雪渓やザレ場が多く、アプローチシューズだと雪や砂利が入るため、ミドルカットのほうがいいかもしれない。

雪渓は真ん中も端も、崩壊が進むのが早いので歩いてはいけない。端から少し真ん中よりを選んで進む。アイゼンはずれるものの、雪にはよく効いている。長次郎雪渓はクラックが走っている箇所があり右岸を巻く。アルミアイゼンは岩場には強度不足で滑りやすい。冬用のアイゼンの感覚で岩場を歩くと痛むし、滑るので小まめな着脱をしたほうがよさそう。

長次郎雪渓の取り付き

急斜面の雪渓を延々登る。熊の岩は見えてから遠いと同行者は言っていたがまさにその通り。苦しい中歩き続け、到着するとほっとした。鹿島槍が正面に見える絶好のビバーク場。いつか行ってみたいと思っていた、遠い遠い場所。テントを張って同行者がソーセージを焼いてくれてお酒を飲みながら作戦会議するあしたは雨が降りそう。どうなることやら。

2日目:起きた時はまだ晴れていた。前日までの天気予報だと午後から崩れる予報だ。チンネ取り付きまで偵察を兼ねて行き、あわよくば登ってしまおうかという計画で出発する。長次郎谷右俣の崩壊がいっそうひどいと聞いていたので、事前に富山県警に問い合わせしていた。すると「八峰の基部の弱点をついてください。クライマーなら登れます」と言われ、ひよっこですが大丈夫でしょうか、とは聞き返せなかった。緊張しながら右俣にさしかかると、弱点をつくという意味がよく分かった。雪渓の端がとけて八ツ峰の基部の岩稜帯がむき出しになっていた。なるほどこれなら岩場に慣れていれば十分通れる。私はクライマーではないものの、通れてほっとした。池の谷ガリーはガレガレ、ザレザレで気を遣いつつ歩く。後部を歩く人は落石を落とす危険性があるため、先行の人と、ある程度の距離を取ったり、落石をしても避けられる動線を考えたりする必要がある。

八峰の基部を登る。弱点をつくってこういうことか

三ノ窓に着くとテントがあり、私たちの気配に気付いて顔をのぞかせてくれた。9時頃から雨が降るため、停滞するとのこと。ここは電波がはいりますよと言われ、雨雲レーダーを確認すると、午後に真っ赤な線状降水帯がくる予報。雨もまもなく降り出しそう。あわよくば登る、どころの状況ではないと、慌ててテントまで戻る。

池の谷ガリーを下る

同行者が、テントの周囲にしっかり水路を作ってくれた。予報通り9時すぎに雨が降り出す。同行者は戻って来た直後にビールを飲み、その後すやすやと眠り続けている。雨はだんだん強くなり、たたきつけるような勢い。電子書籍で「穂高を生きる」を読みながら私は不安を募らせたが、エスパースのテントがしっかり守ってくれた。大雨の時は、グラウンドシートを敷き、フライシートをできるだけぴんと張ってペグダウンし、水路を作ればしのげるということを実感した。大雨は午後8時すぎにようやくやんだ。とりあえず、明日雨は降らなさそう。無事にチンネには登れるのだろうか。

熊の岩でビバーク

3日目:起床すると、想像より天気がよく期待に胸が膨らむ。もしかして、絶景の中のクライミングとなるのか。準備を急ぎ、再び右俣へ。二度目となると、クライマー道(勝手に名付けた)も慣れたもの。三ノ窓に着くと青空の下、チンネが神々しくそびえていた。とうとう来た。三ノ窓からは雪渓のトラバースで取り付きへ。落ちたら終わりみたいなトラバースだったが、アルミアイゼンはしっかりきいてくれて怖くはない。取り付きで、クラインミングの準備をする。

と、その瞬間、同行者に異変が。なんと、クライミングシューズを片方ずつ違うものを持って来て、しかもどちらも左足。あきらめて戻るか、それとも私がリードしてフォローで登山靴で登ってもらおうか、そんなことできるんだろうか、と悩んでいた。すると、片方の靴がレースアップのシューズだったため、左足でも右足になんとか合わせて履ける、と同行者から喜びの声が。それで、チンネの核心部、「鼻」とよばれるピッチをリードするらしい。一瞬落ち込んで、すぐに切り替える前向きさと明るさ。クライミング向きの性格をされているのだろう。

同行者はわたしより登攀能力がかなり高いので、山行前から基本は同行者にリードしてもらおうと考えていた。(ハプニングはあったが、そんな靴でも自信がありそうだった)。1ピッチ目、岩がぬれていて、靴のハンデもあり、慎重に登っておられる。スタンスが少し細かく、雨で滑りやすいので、フォローでも緊張した。2ピッチ目も同行者、3ピッチ目は歩き。4ピッチ目にさしかかったところで、リードしませんかと背中を押される。この頃には、ガスが濃くなってきて、高度感がなかったが、リードはやはり怖い。でもやってみるととても楽しくテンションが上がる。そんな私を見て、同行者もわが意を得たりと笑い、「この先はつるべでいきましょう」と言ってくれた。

白い霧の中、クライミング

鼻のピッチが5級だが、ほかのピッチは3~4級なので、グレード的には難しくなく、確かに私でもリードできるレベル。ただ、やはり本番のリードの緊張感は大きく、いい刺激になった。濃い霧は音も吸収するのか、あたりは静けさに包まれ、私たちのコールの声だけが響く。世界に2人しかいないような、不思議な感覚に陥った。眺望が全くなくて景色を楽しむこともできなかったので休憩もせず、登り続けたら、あっという間にチンネの頭に。晴れていたら目立つのかもしれないが、濃い霧の中では地味すぎて、気付かず通り過ぎてしまいそうだった。

核心の鼻をリードする同行者

頭からコルまで歩いて降りて、懸垂下降を2ピッチ。2ピッチ目はガレ場なので石を落としてしまわないよう慎重に。池の谷ガリーまで降り、テント場に戻りながら、今日中に剱沢まで行くか相談する。同行者はビールが飲みたいといい、なんとか明るいうちに到着できそうな時間でもあるので、強行ではあるが剱沢まで戻ることに。急いでテントを片付けて、長次郎谷を下山する。昨日の大雨のせいで、雪渓の崩壊が進んでいる。行きより右岸を大きく巻くなどして慎重にルートを選び、剱沢雪渓へ。剱沢雪渓も、行きにはない大きなクラックが中央部分にできており、ルートを選びながら歩いた。雪渓は延々と続き、疲労感が増してくる。

長次郎谷を下る。行きより雪渓の崩壊が進んでいた

ようやく剱沢小屋についた時にはほっとした。小屋の売店は閉まっていたが、小屋前で休憩していたガイドの方がかけあってくれて、売店を開けてもらえた。ビールと剱沢記念の靴下を買う。キャンプ場までのんびりと歩き(のんびりとしか歩けない)、周囲にはすでに就寝している登山者も多いため、静かにテントを張る。長い一日の成功を祝って、静かに乾杯した。眺望はなかったものの、嵐を耐え、登り終えた充実感は大きかった。

4日目:起きると満点の星空。快晴の一日の始まりだった。行きと帰りだけ晴れ。なんとも複雑な気持ちではあるが、天気を恨んでも仕方がない。のんびりと朝ご飯を食べた後、絶景の釼岳を前に、この3日間を振り返りながら登攀具の整理をする。

快晴の釼岳を前に、下山の準備

快晴に後ろ髪を引かれながら下山。途中、剱御前小屋で同行者がテントを干している間、剱御前岳に登る。誰もいない山頂で、チンネがある辺りをゆっくりと眺める。今日登っている人は、きっと絶景だろうな。富山湾まできれいに見渡しながら、開放感に浸った。

みくりが池でソフトクリームを食べて室堂へ。長いようであっという間の、とても充実した4日間だった。

 

おまけ

間違ってどちらも左足のクライミングシューズを持って来た同行者の足

【主な登攀装備】パーティ:カム一式(3番まで) ヌンチャク4本 アルパインヌンチャク8本(長4短4)7.1㍉ダブルロープ2本 ビレイ器 

個人:中国製12本爪アルミアイゼン バイル

*カムは1番と2番しか使わず(それも補助的に使ったのみ。カムは一式いらないかもしれない)

*バイルも使わず、ストックのみ(ただバイルかピッケルは必携)

*アイゼンは中国製アルミでもなんとか行けるが、底の柔らかい靴ではとてもずれやすい。強度もないので固い岩場では脱いだ方が無難。(ただ、軽量化のために冬用を持って行く選択肢は私にはなかった)

*ローカットのアプローチシューズで行ったが、雪渓の雪や、ザレ場の砂が入って非常に歩きにくかった。行けなくはないが、ミドルカットのほうがよいと思う。

*軽量化をしたとしても20㌔近くを背負って長時間歩かなければならないので、クライミングよりも核心はアプローチだろう。

チンネ左稜線取り付きで、準備をする同行者

【感想】NF

「試練と憧れ」と言われる釼岳。真夏の大冒険は、試練と憧れ、そのものだった。

チンネ【Zinne】は、ドイツ語で、大きな岩壁をもつ尖峰、という意味らしい。昨年7月、北方稜線に行った時、遠く岩峰からクライミングする人たちのコールが聞こえた。当時、私は外岩にほとんど触れたことがなく、憧れを持って、見えぬクライマーの姿を想像していた。

ひょんなことから同行者と巡り会い、彼の地を訪れることができた。体力も不安、クライミング力はもっと不安な、私を選んでくれた勇気に感謝しかない。

経験不足の私は、雪渓やガレ場の通過はもちろん、クライミングや体力などなどそもそもの不安要素が多かった。さらに天候不順が発生した山行中は、どう行動するかシビアな見極めも必要だった。多くの困難を無事に切り抜けられたのはひとえに同行者のおかげというしかない。

何度も話し合い、一緒に判断を重ねて試練を乗り越えた。真っ白い霧の中でチンネを登りながら、本当はどんな景色なのだろうと憧れを募らせた。忘れられない山旅になった。

No.3966 五竜岳-唐松岳 1泊 ※テント泊ポイント

2022年8月5日(金)夜〜7日(日)

五竜頂上直下:好天です

【メンバー】CL EH、SL TS、KM、DT、HM、WT 会員6名

【行程・記録】64期 EH

■8月5日 天候:晴れ 20:00 京都駅八条口=24:20 道の駅「安曇野松川」

■8月6日 天候:曇り/夕方から雨 06:00 安曇野松川=6:40 テレキャビン駅 07:30~09:20 小遠見~09:45 中遠見~10:30 大遠見~13:40 五竜山荘テン場

■8月7日 天候:晴れ/午後より曇 04:40 五竜山荘テン場~05:45 五竜岳~06:40 テ

11:00 唐松岳~12:00 丸山~12:55 大池~13:40 リフト乗り場

五竜岳を下れば朝ごはん

【記録・感想】64期 EH

一度は行ってみたいと思いつつ、岩場を恐れるあまり機会がなかった白馬の南の山群ですが、比較的マシそうな唐松-五竜なら何とかなるかもと思い、チャンレンジすることに。

前週の甲斐駒例会と引きづっているようなメンバー構成で、登りも下りも宴会も楽しめそうです。

今回も甲斐駒に続き、直前に天候が不安定に。北陸では川の氾濫等も発生しているようで、どうしようか という話もありましたが、今回は全く躊躇なく「決行」。こちらには晴れ大明神と晴れ晴れ教の教祖が揃っており前週に相性も確認済ですので、気にせず行きましょう!

とは言え、当日朝はこれでもか!という曇天(笑)。まあ徐々に良くなるでしょう。

遠見尾根は長くてキツイと聞いてましたが、どちらかというと風が通らないことによる「暑さ」がきつかったです。やせ尾根や鎖場、登って下って、雪渓やお花畑もあり、あまり退屈することなく楽しく登ることが出来ました。

昼過ぎに小屋に着くと、テントの申し込みと同時にビールをチェック!冷えてそう!美味しそう!爆速でテント設営し、小屋前のテーブルで冷え冷えビールで乾杯。DTさんの高級プレミアムビールは冷えすぎて凍っていたため、出来る限り飲んだ後で新品に交換。

そのままワイン、日本酒が乱れ飛び、食当のKMさん渾身の具沢山キーマカレーもほぼ酒のあてとなり、数時間にわたる宴会が終了。今回初使用となるモンベルのステラリッジは早寝組、知床は継続宴会となりましたが、雨足が強くなり、ほどなく宴会も終了です。

夜中は雷を伴った大雨となり、トイレに行ったDTさんが戻れないといった問題もありましたが、その分翌朝はぴーかん!一時間ほど登りで山頂となりましたが、晴れ渡った景色を眺めることが出来ました。

今回は私の希望(長野県の推奨による)で全員ヘルメットを持参頂いたのですが、空いた岩場をヒラヒラと越えていくWTさんを見ながら「要らんかったかも」と反省しました。

テン場に戻って朝食の後、晴れ空のもと唐松へ向けて進みます。初めは遠かった唐松も徐々に近づいてきて、アッと言う間に牛首。五竜の登りの方が岩場としては嫌なとこだった気がします。トップのTSさんの励ましと絶妙のペースメイクに引っ張ってもらい、岩場も難なく終了し、唐松の小屋へ到着。ここからは空荷で唐松岳山頂を目指し、こちらも晴れ空のもと、難なく山頂へ到着。ただガスが濃く、時々五竜や白馬がちらっと顔を見せるだけ。。残念ですが、仕方なし。

下りの八方尾根はたまに見える不帰の剣や巨大な雪渓(扇雪渓等)以外単調なルートですごく疲れました(笑)。長いだけになおさら辛かった気がします。

残念ながら八方池でも景色が望めないまま池山荘まで降りてリフトで下山。

HMさん曰く、週末のスキー場の最終リフトに取り残されて、事件が起きるB級映画があるらしく、その話で大笑いしている間に下山完了。しんどかったけど終わってみるとすぐでした(毎回思いますが)。

今回もメンバーと天候と料理と酒と景色に恵まれた充実した山行でした。御一緒頂いた皆さん、ありがとうございました。

唐松岳山頂へは空荷でラクラク

【感想】56期 DT

二週連続のアルプス山行で、今回も出発前に天候が心配されましたが大きく崩れることはなく、まあまあの天気でした。遠見尾根は曇りで視界はほとんどありませんでしたが、その分暑さが抑えられ助かりました。翌日の五竜岳登頂時は快晴で絶景を堪能でき、改めて皆さんの日頃の精進のおかげと感謝した次第です。今回は食担がKMさんになり作っていただいたキーマカレーは絶品でした。おかげでお酒が進む進む。皆さん重さに負けずお酒をボッカしていただき私が一番多く相伴にあずかったのではないでしょうか。改めてお礼申し上げます。
EHリーダーお疲れ様でした。ご一緒いただきました皆さん山行を盛り上げていただきありがとうございました。
次はどの山で皆さんと美味しい食事とお酒をご一緒できるのか楽しみにしております。

下り始めるやいなやガスが掛かり、雷鳥がお出まし

【感想】53期 TS

先週の南アルプスに引き続き、今週は北アルプス五竜岳から唐松岳縦走例会に参加して来ました。

テレキャビンとリフトでいっきに1500mまで上がり、そこから延々と続く遠見尾根を進みます。今回はリュックが肩に食い込みます。時折上を見上げると五竜鹿島槍は、ガスの中でした。白岳直下までたどり着き、最後の急登をあえぎながら這い上がり漸く五竜山荘が視界に飛び込んで来ました。

テン場は思ったいたほど込み合っていなく、「知床」と「まだ名前がないモンベルのテント」を並べて張り、テラスに移動後「五竜居酒屋」が開店。先ずはビールで乾杯。その後は夕食の野菜たっぷりキーマカレーをあてにワイン。しめは日本酒にて閉店。因みに先週の北沢峠では生ビール大が700円でしたが、こちらは350mの缶ビールが700円です😢

翌朝はご来光を眺めながら、鎖場を進み、五竜岳のピークを踏む事ができました。テントを撤収していると五竜山頂はガスに包まれて行きました。

テン場をあとに、牛首の鎖場を抜け、ようやく唐松岳頂上山荘に到着し緊張が解けました。唐松岳山頂を踏み、今回は通過しない不帰の瞼を目に焼き付け、記念撮影もそこそこにして、八方尾根を一気に下山。途中の八方池では残念ながら湖面に映る雄大な白馬三山の姿は見れませんでしたが、「不帰、八峰の両キレットを避けつつ、北アを楽しみたいと思います。」と案内されていた通りの楽しい縦走でした。

ご一緒頂いた皆様ありがとうございました。

 

【57期 WT】

数年前の残雪期に訪れて敗退してから、ずっとピークに登ってみたかった五竜岳。夏の縦走として企画いただいた事を知り、すぐに申し込みました。遠見尾根は文字通り長く、暑く、景色もガスで真っ白。汗が目に沁みました。何度もめげそうになりましたが、明るいメンバーのみなさんに気持ちを引っ張っていただき五竜山荘のテンバへ。到着後のビールにワイン、日本酒での大宴会、美味しいキーマカレーは疲れた身体に沁みました。長い登り道の疲れが癒されました。翌日はピーク時のみガスが晴れる、奇跡的な天気!特に五竜岳のピークは快晴で、朝焼けの雲海が大変美しかったです。

久しぶりの夏の縦走はメンバーの皆様のおかげで、大変充実した楽しい二日間となりました。

リーダーのEHさん、ご一緒くださったメンバーの皆様、どうもありがとうございました。

No.3950 仙丈岳-甲斐駒が岳+粟沢山 ※テント泊ポイント

2022年7月28日夜(木)〜31日(日)

摩利支天を望む

【メンバー】CL EH、SL DT、KI、TS、HM、OM 会員6名

【行程】

■7月28日 天候:晴れ、夜に雨 20:00 京都駅八条口=23:30 道の駅「南アルプスむら長谷」(駐車場泊)

■7月29日 天候:晴れ/夕方に雷雨 05:00道の駅「南アルプスむら長谷」=5:30 仙流荘 06:05(バス)=06:55 北沢峠~07:05 長衛小屋 テン場 07:40~09:35 栗沢山 10:05~10:50 仙水峠~12:10 テン場

■7月30日 天候:晴れ/午後より曇 05:20 長衛小屋 テン場~06:00 二合目~06:40 四合目~07:20 六合目~08:00 小仙丈ケ岳 08:15~09:10 仙丈ケ岳 9:40~09:50 仙丈小屋~10:40 馬の背ヒュッテ~11:25 藪沢大滝ノ頭~12:25 北沢峠~2:35 テン場

■7月31日 天候:晴れ 04:00 長衛小屋 テン場~04:20 北沢峠~05:00 二合目~06:00 双児山~06:45 駒津峰 6:50~07:30 岩稜コース分岐~08:15 甲斐駒ヶ岳 8:35~09:50 駒津峰10:00~10:45 仙水峠~11:40 テン場 12:15

甲斐駒ヶ岳山頂にて

【記録・感想】64期 EH

2019年頃からいつ行こうかと考えていた北沢峠ベースの100名山2つに栗沢山を加えた空荷ピストン3連発を提案させて頂き、無事メンバーも集まったので例会として開催させて頂きました。

テント、コッヘルの調達から、登山計画までほぼほぼ先輩方の丸抱えで開催まで数日のところで天候的に不安な状況となりましたが、それも晴れの神、DTさんを頼ってそのまま決行とさせて頂きました。

いざ行ってみると、朝からピーカン。混雑を避けるべく金曜朝スタートとした北沢峠への移動ですが、始発のバスには乗れず、増発2台目の臨時バスでの移動となりました。ところがテン場は思いのほか空いており、さっさと場所を決めて準備完了。すぐに栗沢山へ出発です。

トップは道にも精通し、ペース作りが抜群にうまいDTさんにお願いして、いざスタート。多少の急登、岩稜帯がありましたが、皆さん寝不足をおして、2時間で余裕の山頂着となりました。目前に白い肌を見せる甲斐駒ヶ岳、反対側には明日登頂予定の仙丈ケ岳が良く見えています。なぜか栗沢山の頂上は携帯電波の状況が良く、天気予報情報をゲットしましたが、概ね変わるところなく、朝は晴れるが、午後は雨の予報でした。明日からは早朝行動を心がけよう と思いながら午後は大宴会。楽しい。

2日目(7/30)は6:00発で仙丈ケ岳を目指します。朝一からピーカン。今日も暑い一日になりそうです。小仙丈手前で樹林帯を抜けてからは燦燦と輝く太陽に水分と気持ちをもっていかれながらも、澄んだ空気のおかげで見える遠景に力を頂き、なんとか全員完登。TSさんは今日で4回目の挑戦で初完登!おめでとうございます。

午後はやっぱり大宴会でTSさんによる差額サポートの生ビール(大)で乾杯。ここまで2連勝でKIさん、TSさんの雨パワーがDTさん晴れにすっかりやられています。明日はどうなることやら。

3日目も朝から快晴。昼のバスで撤収すべく「遅くとも4:00発」予定でしたが、KIさんの「カメラない事件」(昨夜の飲み過ぎによる?)、HMさんの「電池変えたらヘッデン付かない事件」が立て続けに発生し、出発は4:00ギリギリになりました。が、DTさんのペースメイクで結局時間的には余裕を残して、無事に甲斐駒ヶ岳も全員完登し、予定通りの時間で撤収することができました。仙丈ケ岳甲斐駒ヶ岳は隣同士なのに全然山容が違い、またこの上ない晴れに恵まれた3日間を楽しむことができました。DTさんのおかげで晴れの3タテ、KIさん、HMさんの豪華夕食、ボケ倒すOMさんと突っ込みのTSさんというメンバーのおかげで最高に楽しい例会にして頂き、本当にありがとうございました。

仙丈ケ岳頂上へあと10m(右上が山頂)

【感想】53期 TS

1週間前のてんくらでは、3日間とも全て「Ⅽ」の予報でした。また、参加表明した時は、北沢峠をベースに3日間で百名山2つと甲斐駒ヶ岳を望む栗沢山を登るのも正直不安でした。それもあり、今回も仙丈ヶ岳登頂は断念かと思っていました。

しかし、DTさんが、グループラインで、「TSさんは過去3回登れていないので、是非行かせてあげて下さい。」とのうれしいメッセージを頂き、晴れ男のDT大明神をはじめ、参加者の皆さんの「氣」のお陰で決行でき、しかも快晴の登頂となりました。

また、何時もの下山後のテン場でのビールで乾杯にはじまり、初日は夏野菜たっぷりの豚汁、2日目は棒棒鶏と麻婆春雨で「てん場食堂(居酒屋)」が開店し、仙丈ケ岳登頂以上の感動でした(笑)

再確認として、コロナ渦の中では、例会山行も企画が難しいかと思いますが、例会にする事により特に60期以降の会員の方との触れ合いもでき、さらに新たな気づきもでき、有意義な時間を過ごせたと思います。

一緒に食事をとり、テントで寝ると今まで当たり前のようにしていた事が難しい状況ではありますが、例会を企画頂いたEHリーダーをはじめ素晴らしいメンバーと素晴らしい稜線を眺められる山域でした。皆さんありがとうございました。

テン場:思ったほどの混雑ではなかった

【感想】56期 DT

出発前は天候が不安視されましたが、素晴らしい天候に恵まれ最高の山行となりました。一度で三度おいしい例会で三度ともこんなにおいしかったのは珍しい事です。これも参加者の皆さんの日頃の精進のおかげと感謝しております。食事もKIさんの野菜たっぷり豚汁、HMさんの自家製麻婆春雨と大変美味しく一度で三度ならぬ五度おいしい山行でした。食事担当の方にはお世話掛けますが、やはり山行は共同食が楽しく美味しく山小屋の食事とは比べ物にならないです。

登頂行程はピーカンで暑くてバテ気味でしたが、途中から見える景色や頂上からの展望は絶景で改めて南アルプスの良さを感じ取りました。

EHリーダー、ご一緒いただきました皆さんありがとうございました。また、別の山行でも宜しくお願いいたします。

好天の栗沢山。頂上はまもなく。

【感想】57期 HM

若いころに比べて随分、弱気になりましたが会のメンバーのお力添えで栗沢、仙丈、甲斐駒と三山の頂上を踏むことができました。

当初、予報で天候は荒れ模様。雨の中の山行も覚悟しておりましたが三日間、見事に晴天の中きもちよく歩くことができました。

栗沢は一歩が大きく歩きづらい。時によじ登り息絶え絶えでたどり着いた頂上は絶景。次の日に登る仙丈は優雅、甲斐駒ヶ岳は力強くかまえています。北岳に富士山と景色が広がり多くのパワーをいただきました。

仙丈はなだらかに見えて中々の登りごたえ。5合目あたりからカールの美しさを堪能。頂上からは雑誌で見た地蔵尾根もしっかり見えました。いつかこの尾根から仙丈を目指したいものです。

そして最終日は甲斐駒ヶ岳。こちらも一歩が大きい岩場ありで結構体力をもっていかれます。必死でのぼり気付いたら頂上を踏んでいました。こちらも晴天と絶景。まだ下山が残るもののなんとか三つの頂上を踏めたことでほっとしました。

EHさん、リーダーらしくテン泊不慣れなHMのフォローありがとうございました。KIさんの「野菜たっぷり豚汁」疲れた体にしみました。むちゃくちゃ美味でした。DTさんの話しで腹筋崩壊寸前に。TSさんのつっこみでもう腹筋のびのびに。OMさんの缶チューハイどこいったんでしょう?(涙)てか、あのコンパクトな荷物のどこにチューハイとビールが入っていたのかもものすごく気になります。

良く歩き、良く笑った山行となりましたね。ご一緒できた皆様、感謝です。

本当にありがとうございました。

毎度おなじみの光景ですが、今回はエビスの生!(笑)

【感想】63期 OM

毎年旅行で行く富士見高原方面から、いつも頂上を白く輝かせて威容を誇っていた甲斐駒ヶ岳南アルプスの3,000m以上の山で独立峰の様に誇っていた仙丈ヶ岳、いつかは登ってみたい山々が同時に登れる例会が提案され躊躇なく参加させていただきました。なおかつバスから降りて10分の標高2,000mのテント場をベースに両方ピストンで行けるなんて。

まして天候に恵まれどの行程でも素晴らしい眺めを堪能させていただき、行程中一時日本の高い山のNo,1,2,3(富士山、北岳間ノ岳)を同時に望めることもできた。

また食事ご担当のお二方の手の込んだ食事を頂きながら最近できなかった宴会を楽しむことができ、忘れることの出来ない例会となりました。

ただ暑さに弱い私にとって最終日の甲斐駒ヶ岳からの下りではバテ気味になり、一時傘をさして暑さをしのぐ格好となってしまった。皆さんのスタミナには恐れ入りました。もう少し鍛えないとと反省した次第です。

このような素晴らしい例会を企画いただいたリーダーと、楽しく山行に加えていただいた皆さんに感謝致します。