京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉南紀の沢 立間戸谷

2024年6月8日(土)

【メンバー】A(OB)、上坂淳一(OB)、TW、TS、尾上稔、田中政行 計6名

【記録】TW

Aさんに誘っていただき、三重県和歌山県の県境にある立間戸谷へ沢登りに行ってきました。 30mを超える大滝が5つ以上(数えきれない)、新緑の大ナメ、巨大な嵓・・・さすがAさんオススメの沢というだけあり、別天地のような美しさでした。(写真が3枚しか掲載できず残念!)

最後のツメも藪を漕ぐ事もなく、すいすいと子ノ泊山へ。

下山は悪道かつ5時間超のロングコースでしたが、身も心も満腹になった一日でした。

〈個人山行〉鈴鹿の沢 元越谷

2024年5月18日(土)

【メンバー】A(他会)、秋房伸一、TW、TS、尾上稔 計4名

【記録】TW

今年の沢はじめは鈴鹿の美渓・元越谷へ。

晴天の下の元越谷は水も新緑も美しくてキラキラ。気持ちよく小滝を登り、キャッキャ⭐︎ウフフと楽しんできました。

一年振りの沢登りに最初は緊張気味でしたが、美しい沢の景色に心が癒された一日でした。

〈例会〉高島トレイル 番外編(久須夜ヶ岳)

2023年12月16日(土)

244mピークにて

【メンバー】CL秋房伸一、松井美佳、上坂淳一 会員2名 OB1名 計3名

【行程】12月16日(土)曇 ロッジ前6:30=小浜市泊8:50〜9:38 P244〜11:10白糸の滝分岐〜11:31エンゼルラインに合流〜11:52久須夜ヶ岳〜12:26下山尾根分岐〜13:27小浜市泊車デポ地 [歩行距離11.8km]

【記録と感想】52期 秋房伸一

高島トレイル例会は日帰り7回で計画していたが、1回テント泊に変更したため、例会回数としては6回で完歩した。

そこで、最終回予定日を「番外編」として、トレイルから望んだ小浜の久須夜ヶ岳に登ることにした。

雨なら小浜で寿司でも食べて反省会をしようと目論んでいたが、幸いというかあいにくというか雨は降らず、山行を実施。

久須夜ヶ岳はエンゼルラインという名のドライブウェイが頂上まで設置されているが、12月1日からは冬季通行止めになっていて、麓から尾根伝いに徒歩で登る我々には、貸切の静かな山となった。

泊の集落から林道を進み、途中からは沢登りの詰めのようにして尾根に上がった。

244m三等三角点「大崎」を経て、両側に海を望む尾根を辿った。

頂上の駐車場からは高島トレイルの山々、その盟主ともいえる百里ヶ岳を眺め、しみじみとトレイルを思い返した。反対側には常神半島や越前岬の山々が霧の海に浮かんでいた。

泊集落へ下山する尾根道は地形図等には記載されていないが、しっかりとした踏み跡があり、問題なかった。

海の見える静かな山旅であった。

小浜湾越しに高島トレイルの山々

【感想】66期 松井美佳

高島トレイルのフィナーレは番外編の久須夜ヶ岳となりました。

往路は高島で通った山々を眺めながら感慨深い想いに浸ります。また車でかけて頂いていたピアノの爽やかで、テンポの良い曲が気持ちを盛り立てます。もう一周出来る気持ちが湧いてきました。(曲名は分かりません。。)秋房リーダーは名脚本家だと確信致しました。

その後前回まで眺めていた小浜の街に着きました。今回はきっと左端に見えていただろう久須夜ヶ岳です。

最初の244.9の三角点までは泥の急登です。何回も滑って派手に転び、もう人とすれ違えないズボンとなってしまいました。

三角点からは日本海が見え、思っていたより暖かく爽やかな山頂です。尾根道に入ると道はずっと良くなり、歩きやすい左右に日本海が見える素晴らしい眺めを楽しみます。あまり人が行かない山なので木とか石とかが自由にあちこちにあり、自然を満喫出来ました。その後蘇洞門との分岐に出ます。いつか蘇洞門も訪れてみたいです。

その後は山頂へ続きます。山頂からは運良く雲がどいてくれて、百里ヶ岳等高島の稜線が綺麗に見えます。昼から雨のはずだったお天気も今日久須夜ヶ岳楽しめるように少し雨を堪えてくれていたように感じました。

その後は下山です。降りはまだまだ苦手でスムーズに降りる事が出来ません。何回も道を外しながら修正して頂きます。中高年からセンスを磨くのは難しく思いました。。。後400m、後200mと励まして頂きながら転けはしましたが、怪我無しで無事降りきる事が出来ました。

7回で完結の高島トレイル。素晴らしい知恵と知識、また思いやりとセンスに触れさして頂きありがとうございました。

次回の企画も楽しみにしております。

小浜湾を正面にみて下山

【感想】京都岳連パーソナル:上坂淳一

高島トレイルを快調に消化したご褒美として、秋房Lからご提案されたのは頂上からトレイルの山なみが展望できる「久須夜ヶ岳」。これまでにも何度か自転車やバイク、あるいは蘇洞門観光のアプローチとして訪れた展望台だが、登山対象とは考えたこともなかったので、新鮮な山歩きを楽しめるものと期待した。

泊集落からの登路は踏み跡こそ薄いが、藪もなく歩きやすい。おりしも12月からエンゼルラインが冬期閉鎖となって、三季には訪れた観光客も今はなく、3人でゆったりと展望を楽しんだ。トレイルの山なみもさることながら、初冬の若狭湾は鉛色の雲の下、磯に白波が砕け、この淡彩の趣きは、老境に向かう身に染み入るように感じられた。

〈例会〉三十三間山行き

2023年12月9日(土)

山頂にて

【メンバー】CL(53期)ST、(54期)MK、(56期)TD、(57期)MH、(59期)SU、(64期)HE、(65期)MM 計会員7名

【行 程】12月9日快晴 7:00京都駅八条口付近集合→8:10倉見登山口駐車場~9:45最後の水場~夫婦松~10:45風神~11:10山頂(昼食)~12:20 P838~13:05下山開始~14:30倉見登山口→京都

ススキの穂がたなびく稜線

【記録と感想】53期 ST

雪山に向けての足慣らしにと企画しましたが、やはり少し早かったようで雪が全くなく、さらに当日は小春日和の陽気でした。

登山口に着き身支度を整えていると、トイレ掃除をされていた方から「お気をつけて」と気持ちの良いご挨拶を頂きスタート。いつものようにワイワイガヤガヤとおしゃべりしながら進み、「風神の滝」に到着。そこから少し進むと「最後の水場」の標識があり、その先からつづら折りの登りの道が暫く続きます。そして「夫婦松」(標識が有りますが、松は枯れています)を過ぎ、「風神」の標識を過ぎて進むと漸く江若国境尾根に出ます。稜線にはまだススキの穂が風にたなびいていて、山頂手前は芝地が続いており見晴らしがよいです。北西を望むと若狭富士が、北東には三方五湖がきれいに見えました。

そして山頂付近の木漏れ日のブナ林で少し早い昼食を摂り、時間に余裕が有るので能登越のブナ林をP838までピストンし、能登越縦走されている方から聞いた山頂から南東に進んだピークから琵琶湖が見えますよと言っておられたのでさらにそちらにも回りました。

しかし、見えませんでした。その代わりに武奈ヶ嶽や三重ヶ嶽が見えました。

また、下山途中でお会いした方から聞いた話では、「この稜線上に何基もの風力発電機が設置され、その工事のために近い将来この稜線は立ち入り禁止となる」とおっしゃっておられました。

今回は自主トレとしてMMさんが17㌔ボッカで参加されましたが、下山後ヤマップのコース記録では早いとの事でした。

12月とは思えないポカポカした陽気の中をのんびりと歩けた楽しい例会となりました。ご参加いただいた皆さんありがとうございました。

ブナ林

〈例会〉高島トレイル コンプリート6(地蔵峠〜朽木桑原.高島トレイル終点)

2023年12月2日(土)

高島トレイルコンプリート!ゴールの桑原橋にて

【メンバー】CL秋房伸一、松井美佳、上坂淳一 会員2名 OB1名 計3名

【行程】12月2日(土)曇時々雪 ロッジ前6:15=ローソン山科四ノ宮店6:30=7:30朽木桑原橋(自転車デポ)=朽木生杉地蔵峠手前林道トイレ(車デポ)8:05〜8:28高島トレイル登山道〜9:20カベヨシ〜9:57岩谷峠〜10:45三国岳〜11:22丹波越11:32〜12:05桑原橋高島トレイル終点〜(自転車で車回収)12:15〜車デポ地13:00=13:15桑原橋=京都 [歩行距離10.4km]

*高島トレイル総歩行距離 116.5km…1回目9/30(土)愛発越〜マキノスキー場 18.2km/2回目10/22(日)マキノスキー場〜ビラデスト今津 16.7km/3回目10/28(土)ビラデスト今津〜石田川ダム 19.1km/4回目11/18(土)石田川ダム〜桜峠 15.4km/5回目11/25(土)〜26(日)桜峠〜地蔵峠 36.7km/6回目12/2(土)地蔵峠〜桑原橋 10.4km

【記録と感想】52期 秋房伸一

高島トレイルを完歩した。総歩行距離は116km以上。トレイルへの行き帰りの距離があるのでスルーの距離よりも多い。

今でもフツフツとした満足感が込み上げてくる。この充実感は何なのだろう。決して高峰でも、高度な技術を要するハイグレードな山行でもないのだが。地味な山域をひたすら歩き続けるという、例えるなら、世間から脚光を浴びる業務でなくても、自分でやると決めたことを完遂した喜びのようなものかもしれない。6回とも一緒に歩いたメンバーとの信頼感もその喜びの源泉だ。山岳会としてできる事、やりたいことを求めて企画した例会の一例になれたと思う。

当日は、コンプリートの最終回であるので、やはり皆で一緒に歩きたいと考え、地蔵峠手前のスタート地点までは皆車で行き、ゴール地点から自転車で車を回収することにした。ゴールの桑原橋からデポ地までの自転車ライドは大した傾斜もなく楽々。

林道を歩いて地蔵峠の取り付きへ。最初こそ若干傾斜が急だったが、他は歩きやすいしっかりしたトレイル。時折吹き付ける雪まじりの季節風が気分を盛り上げてくれる。最後のピークである三国岳では雪景色を楽しめた。丹波越へは、平和なトレイルでふかふかの落ち葉を踏み締めるエピローグ。

期待以上に大きな感動を与えてくれた高島トレイルと同行メンバーに御礼申し上げ、報告とさせていただく。

最後のピーク三国岳にて

【感想】66期 松井美佳

9月の暑い日からの高島トレイルも最後になってしまいました。

最後は秋房さんも一緒に終日登れるので楽しみにしておりました。

林道をしばらく歩くと急に急登です。その後平和な尾根を歩きます。前回の様な特別気を使う降りも無くほっとして平和な山歩きを楽しみました。思い返せば初日に緊張して参加した高島トレイルもだんだん皆様に馴染んでいき、2週間に一度の楽しみとなっておりました。本当に終わってしまうのが惜しいです。

たくさんの知恵と経験を頂き、少しは成長したはずです。色んな視点で考えさせられる素晴らしい日を過ごさせて頂きました。そして上坂さんがおっしゃっていた「秋房さんは皆が無事で帰ればなんでも良い」、というのを実感致しました。

たくさんのお手間、段取り、お気遣い、皆様ありがとうございました。

今後も皆様と楽しく充実した日々を過ごせたら有難いです。

番外編の小浜もとても楽しみにしております。これからもどうぞよろしくお願い致します。

丹波越からゴールへと下る

【感想】上坂淳一

・高島トレイル完全縦走(後半)感想

今年は例年になく厳しい残暑が続く9月末に始まった高島トレイルコンプリートシリーズでしたが、後半となって江若国境は冬型気圧配置にぐずつく日が増えてきました。前半では分水嶺トレイルという副題の通り、右手に若狭湾、左手に琵琶湖の絶景を眺めながら進んできましたが、ここからは朽木の深奥に分け入っていくことになります。

シリーズ第5回は唯一の幕営縦走でした。小雨のそぼ降る中、桜峠を出発し行者山へ。稜線に上がるとすでに落葉を終えた山毛欅林が明るく冬の気配です。水を背負ってきたので若狭駒ケ岳周辺の穏やかな山稜では幕営地にはこと欠きません。桜谷山の手前、時間は少し余っていましたが秋房Lの指示で設営。翌日歩きだしてわかったのですが、最適な幕地でした。

食当の松井さんは未経験だといっていましたが準備も出来栄えも完璧でした。薬膳鍋はとりわけ美味でしたので帰宅後に再現を試みました。2日目は快晴の下に遠く若狭湾や琵琶湖一面に広がる雲海、はるか白山に及ぶ眺望を楽しみ、快調に地蔵峠まで足を延ばして終えました。

シリーズ第6回は最終回です。この日は前回の貯金が効いて、軽量でコースも短く気楽な山旅でした。三国岳(さんごくだけ)を踏んだとき、遠く越えてきた山々を思い出し、感慨が湧きあがってきました。丹波越から下降すれば朽木桑原でいよいよフィナーレですが、ここからさらに秋房Lは美しい自転車で自動車の回収に向かわれました。

低山とはいえ、思えば延べ7日間にわたる大縦走でした。縦走路への上り下りは計画段階では面倒に思えましたが、実際に体感してみれば、それも含めてこのシリーズの味わいとなり、効率のみを追求するような山歩きよりもはるかに面白かったことは言うまでもありません。ただ極地法の荷揚げ隊員のごとく、秋房Lおひとりが送迎のために多大な犠牲を払われたことを申し訳なく思うとともに、「登山」としては全員で到達した完全縦走と評価されるべきであると確信します。