2005年1月22日(土)
JR比良駅下車3名。登山者は私共2名。駅で身支度を整え出発、車道はワダチがあるものの雪道である。
【日程】2005年1月22日(土)
【参加者】3期 T.I. 他1名
【コースタイム】
6:10JR京都駅発~6:46JR比良駅着イン谷出合7:55~金糞峠11:16~JR比良駅15:10
【記録】
JR比良駅下車3名。登山者は私共2名。駅で身支度を整え出発、車道はワダチがあるものの雪道である。
国道を横断してからは、かすかな踏跡となり、それも湖西道路で無くなる。道に張り出した枝にリュックや体が触れると、雪の洗礼を受ける為に注意が必要である。
今日は気温が高く、イン谷出合までに二度も衣服調節をする。小雪がちらついているものの風もなく曇り空で安定しそうなので、防寒着は脱ぎオーバーズボンに着替えた。
イン谷出合からトイレまでは車のワダチがあり、一方には動物の足跡が、もう一方には二人連らしい足跡が登っている。大山口からダケ道方向へ人の入った形跡は全く見当たらず、例会ではダケ道を登る計画だがこの積雪では無理で正面谷に変更されるだろうと思いつつ、私共は予定どおり正面谷を登る。(それは後刻、金糞峠を越えた暮雲小屋跡での昼食中に的中することとなる)
積雪30cm程、踏跡の歩幅が少し広く歩きづらいので、輪カンでのラッセルを決意し正面谷を登り始めてすぐの堰堤の渡渉中に立派な鹿の角を発見。(持ち帰って計測の結果、長さ53cm 重さ600g)
その堰堤の上で先行の休憩中の男女二人連れに追い付きました。輪カンもスノーシューもアイゼンも無い様子で、武奈ヶ岳まではとうてい無理で、良くて八雲ヶ原までで金糞峠から引き返す事になるかもと話して私共が先行することになりました。堂満岳本谷の堰堤下のまき道(?)との出合いの手前で、一人の若者に先行を譲る。彼はこれから先頭を行くことになるにも関わらず、スノーシューはリュックに付けたままである。登るにつれ積雪は益々深く、輪カンでのラッセルの続行となる。その後も五人ほどに追い抜かれたが、誰もが輪カンやスノーシューを持っていても使用せず、リュックに付ける登山者のアクセサリーかと思う程である。
青ガレを登りきった所から一人がスノーシューを付けただけで、金糞峠の最後の急登で悪戦苦闘している先頭グループに追い付きました。スノーシューは急登には不向きの様子で、その点、輪カンは蹴り込みが出来る為、急登に向いていると思った。
峠から三人程は中峠・コヤマノ岳方面へ、私共は八雲ヶ原方向へ行こうと思いましたが、こちらは全く踏跡が無く、輪カンでもヒザ上まで潜る。時刻も11時を回っていたので雪を踏み固め、隣の人にスコップを借りて食事場所を作り昼食を摂る。すると続々と人が登って来る。そして一人、二人と八雲ヶ原方面へ行く人が現れ、10名程の年配の女性連やツアーと思われる大勢のグループも通過して行く。
そのうち当会の本日の登山班の三人が現れる。と云う事はダケ道からは誰も入山していない可能性が高く、スキー場まで行っても引き返すとなれば体力・時間を考え、今回はここから正面谷を下ることを伝えた。峠に向う途中にスキー班に出合い登山班とも会ったことや、これから正面谷を下山する旨を伝えて峠に向った。
下山道はスッカリ整備されていたが、途中、疲れのためか二度も足にケイレンが起こり、休息を取りながら慎重な下山を心がけた。この時間からも登って来る人がありましたが、明日の日曜日にはもっと大勢な人がこの整備された道の恩恵を受けて目的地まで行けることだろう。
今回私共は金糞峠までしか登れなかったがこの道には私共が貢献していると自負し、何時か他の人の人力があって目的地まで行ける日が来る事で、今日の行動が報われる事でしょう。それにしても輪カンやスノーシューを持っているのに使用しない人が多いのには驚きです。
この時季これだけの積雪があるのに不要であれば何時使うのだろうか。用具の消耗が嫌なのか、体力の消耗を考えてか、スピードアップの為か、人それぞれに思いがあっての事であろうが、ラッセルは冬山の楽しみの一つと思う。
当会にも人一倍ラッセルの好きな方がおられると思います。平日・土曜日には比良のメインルートのラッセルにお出かけになってはいかがでしょう。リフトやロープウェイも利用出来無くなった今毒、大勢の比良愛好家のためにもお願いしたいものです。