京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2719 小川山(廻り目キャンプと金峰山orクライミング)

【日程】2005年8月26日(金夜)~28日(日)
【参加者】8名
【行程】
26日(金)JR山科駅前19時発0時30分 廻り目平着 仮眠
27日(土)6時起床 キャンプ場へ移動 テント設営 朝食
A班: 7時40分 出発11時30分 金峰山山頂 15時30分 テント場着
B班: 7時40分出発 9時30分 父岩クライミング14時テント場帰着
28日(日)6時起床 朝食 8時 ガマスラブ・スラブ状岩壁クライミング入門11時 テント撤収 出発12時50分 原村「もみの湯」着14時発 18時 京都着 解散
【リーダー所感】
夏合宿が2つ中止になったので、8月最後の例会が実施できてほっとしています。
山梨県の県境に近い長野県川上村の「廻り目平」はロッククライミングのメッカでもあり、百名山金峰山」の登山口、車で入れる白樺林の美しいファミリーキャンプ場としても有名です。
今回は、クライミング金峰山登山の両方をタイトルにあげたおかげか、8名の参加者を得て、楽しく過ごすことができました。
さすがに1500メートル近い標高なので真夏でも涼しく、明るい白樺林に張ったテントのそばで焚き火を囲んでのひとときも絵に描いたような光景でした。
初日のクライミング班は、小川山の超人気ルート「小川山ストーリー」を目指して父岩へ向かいましたが、ケルンとテープに導かれてたどり着いたのはラピュタの塔という別の岩場。引き返してやっと父岩にたどりつくのに1時間以上もロスしてしまいました。やはり先達はあらまほしきものです。
「小川山ストーリー5.9」は評判どおり、小川山初クライミングにふさわしい好ルートです。順番待ちの間に、前の組の登りを見てしまったので、オンサイトにはなりませんが、マスタースタイルで一撃できたので、ますます小川山の印象がアップしました。Sさんもトップロープながら4ピン目まで登って上達振りを示し、N崎さんも軽がると完登。 その後、同じ父岩の人気ルート「タジヤンⅡ10a」にトライ。下部のスラブに苦しみましたが、3度目のトライで核心部を突破できたのはまずまずでしょう。
弟岩や周辺の岩場を偵察しながらテント場にもどり、金峰山組と合流して夕食の買出しへ。夕食は地元のみずみずしいキャベツを丸ごと一個使って、焼きそばと八宝菜となりました。
翌日は、午前中だけなので、近場のガマスラブで全員でクライミングとしました。
「ガマルート」の1ピッチ目(5.6?)をみんなで登り、スラブ状岩壁の「ケロヨーン」(5.7)も登って終了。クライミング初めてという参加者もあり、それなりに楽しんでもらえたようです。
温泉に入ってからの帰路は高速もすいていて、順調に京都に到着、最後までラッキーでした。今回は初めての場所で、もたついた点もありましたが、メンバーに恵まれ充実した例会でした。また企画したいと思います。
小川山例会A班金峰山記録
【A班メンバー】N沢、T岡、Y杉、K城、K藤
【コースタイム】
7:40廻り目平キャンプ場~8:30砂防堤~9:22中間地点の標識~10:25金峰山小屋~11:14五丈岩 昼食~11:30金峰山~12:14朝日岳~12:39朝日峠~12:56大弛峠~15:00キャンプ場入口~15:24テント場着~15:40Y杉、K城テント場着
【記録】22期 K.K.
 クライミング班と別れ、テント場を出発。途中まで、立派な林道をおしゃべりしながら歩く。砂防堤から砂洗川を渡ってしばらくすると、最終水場の標識があり、沢の音が次第に遠ざかっていく。傾斜も少し急になり、まもなく中間地点の標識がある。木の間から瑞牆山、小川山が見える。尚も1時間ほどゆっくり登ると金峰山小屋が見えて来た。しばらく休憩して、山頂を目指して出発する。五丈岩が見えてきた。金峰山山頂は後回しにして、五丈岩の下で昼食休憩とする。Y杉、K城は予定通り金峰山からもと来た道を引き返し、N沢、T岡、K藤は大弛峠より林道を下ってテント場に帰ることにする。二人と別れてN沢、T岡、K藤の順で五丈岩を後にした。金峰山山頂、朝日岳、朝日峠、大弛峠まで、足早に歩く。あのF田さんも20代のころ、この山域を一人で歩いたそうである。宝ヶ池駅伝の1走、2走、3走の後、アンカーのF田さんも付いてきてくれている様な気になって、3人(4人?)で快調に歩いた。大弛峠からの林道は単調で長く、途中から気が遠くなりそうな道である。先頭のN沢は小走り、T岡は速歩、K藤は2人に離されつつもっと軽い靴で来るべきだったと後悔した。
 快適なテント場で、しかもお風呂有り。男性陣が買い物に行ってくれて、しかも丸山リーダー自らとてもおいしい焼きそばと八宝菜を作って下さるという至れり尽くせりのすばらしい例会でした。本当にありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
【感想】48期 C.Y.
初めてのキャンプ参加で、とても緊張していましたが、皆さんの優しいご指導のもと、楽しい2日間を過ごすことができました。
初日には仮眠した真っ暗の広場から、うつくしい天の川が見えました。(帰りの車で、そこが八ヶ岳高原野菜のキャベツ畑の横と知ってびっくりです)
翌朝、廻り目平キャンプ場にテントを設営、皆さんとにかく手早い、なんとか自分の準備をして、登山組で出発しました。先頭のT岡さんが初心者2人のために、ゆっくり登ってくださったので、気持ちよく五丈石に到着しました。ここで大弛峠へ行かれるN沢さん、K藤さん、T岡さんと別れ、妹と2人で金峰山山頂からの360度の景色をゆっくり楽しみました。ところが気がつくとすでに午後1時、帰りの時刻に間にあいません。結局40分も遅刻してしまい、皆さんにご迷惑をかけてしまいました。お詫びして、次回からの教訓と致します。
金峰山登山道は、下はカラマツ林にみずみずしい苔が生え、中間点からはコメツガとシャクナゲ金峰山小屋を過ぎると森林限界でハイマツ帯となり、とても気持ちの良い所です。雲の動きは早かったのですが、青空も広がり快適な登山になりました。
金峰山荘で入浴後、M山さん手作りの夕食を頂きました。暖かくてとてもおいしかったです。夜の焚き火がまた素敵で、快い時間が流れていきます。炎がなくなりオレンジ色の残り火が見える頃が最高!
翌朝は、N崎さん、M山さんのご指導で、クライミング初体験をしました。自分が岩登りをするなんて夢のようで、応援してくださった先輩の皆さんに心から感謝しています。
 以前から行ってみたかった廻り目平のキャンプ場に泊まり、いろいろな体験ができたこと、とっても良かったです。
ほんとうに、ありがとうございました。