京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2761 八方尾根・五竜・遠見春山合宿

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【日程】2006年5月2日(火)~4日(木)
【参加者】5名
【天候】晴れ


5月2日(火)
【行程】19:00 烏丸御池~20:10JR山科駅~25:30八方駐車場,仮眠
【記録】
事前のインターネット調査では無料となっていた八方尾根スキー場の駐車場は1日1,000円となっており,しかも朝からしか開いておらず,ゲートの前に駐車して駐車場でテントを張って寝た。駐車場の入り口にはチェーンがあり,チェーンに引っかかってNが顔面にけがをした。この山行は気をつけないと,と思わされた。


5月3日(水) 48期 Y.S.
【天候】快晴
【行程】
5:30起床~7:30ゴンドラ乗車~8:00八方池山荘~8:05八方池山荘 出発~8:30 八方山~9:00八方池手前~9:15八方池手前 出発~10:20 2361m~11:35唐松岳山荘小屋~11:55唐松岳ピーク~12:20唐松岳山荘小屋~13:00唐松岳山荘小屋 出発~14:10大黒岳下(岩稜通過)~14:30大黒岳下(岩稜通過) 出発~途中1回休憩~16:30五竜山荘
【記録】
1時半頃に現地着。オリンピックが開かれたほどのスキー場なので、雰囲気は抜群で、周りの旅館というか、ホテルもお洒落で、スキー目的で泊まりで来ても楽しめるんじゃないかと思った。翌朝、ゴンドラに乗って一気に高度を稼ぐ。 稜線は広くなだらかで、周りの山々の景色を楽しみながら、のどかな山行を楽しみました。唐松岳の山頂からの景色を堪能して、五竜山荘に向かった。 山荘に着いた頃には気温も下がり、風も少し出てきたので、テーブルでの休憩は少し寒かった。美しい夕日に感動し、明日に備えて、ええ時間に就寝しました。


5月4日(木) 8期 N.Y
【天候】快晴
【行程】
起床4:30~五竜テント地6:00~五竜岳ピーク7:00着/出7:00~テント地帰着8:00~(撤収)出発8:50~西遠見山9:35~大遠見山着10:05出10:20~中遠見山10:40~テレキャビン駅着12:05~大町温泉郷で入浴,帰京
【記録】
朝4時30分に誰ともなしに起きる、山が高いのか外は明るい。Mさんがテントを出て「モルゲンロートが見られるかも」で今日も天気が約束されたのを感謝する。今回の試みの食事は各自で、各個人で仕度にかかる、入れ替わり仕度をする。
2,3パーティ先に登っている、5年ほど前に夏に縦走した事を思いだすがコースの状況は記憶にあまり無い。稜線なので雪有り岩稜ありで気を付けて歩く。高度の影響か歩きだしは息が切れてくる。雪は硬くアイゼンが利き気持ちが良い。NさんMさんがリードして歩くが少し遅れるSさんと歩く。3ヶ所ほどピッケルを打ち込み乗り越す。Kさんは強い、前のお2人さんにピタッとついって登っている。
小屋から見ていた最後の雪面を登り稜線に出て20m位でピークに全員到着。1人稜線と雪の間を利用してテントを張っていた「マナーを守らない登山者の行為」に幻滅する。ピークから鹿島槍や剣を始としてアルプスが見渡せる。天気は最高でこれがあるので山は止められない。10分程で下降する。やはり下降は早いが、後発隊が登ってくるルートを開けながら下降。ちょっとした斜面でアイゼンを利かして下る。雪面が硬くアイゼンが利き気持ちが良い、テント地に戻り小休止約2時間で登れた。50分程で撤収して、リーダーの判断で稜線経由で遠見尾根を下降。アイゼンを付けているので思い気って降りる。下降して行くと温度が上がり少し汗ばんでくる。小休止して雨具の上だけ取る。Mさん、Nさんリードで下る。天気も良いのとトレースもはっきり有り迷う事はありません。中遠見山で行動食を食べる。そのころから太陽の光線の強いのを感じるトラバースをしてしばらくするとスキー場が見えてくる。ブナの木の間を歩きスキー場に出る。この辺りなら滑落停止の練習のよい場所が有りました。
スキー場の端を歩きテレキャビン駅まで歩きゴンドラに乗る。5分ほどで駅に着き、側の駐車場に行き八方に置いてある車をNさんとSさんとで取りに行ってくれる。そこはサクラが満開で春です。Kさんの携帯でTさんの様子が入っていた。
「少し痛いが手術するとの事」私も経験があるのでその時の痛さを思い出す。「Tさんお大事に」
20分ほどで車が帰ってきて温泉に行き高速が混むといけないので早々に京都に向かう。20時30分ごろ帰京できた。
「感じた事」
 ここアルプスには天候に恵まれ4年間計画通りに登れた事を感謝します。遠見尾根は初めてでトレースできました。皆さんのお陰で大変楽しい春山登山が出来ました。  リーダーのNさんを始としてMさん、Sさん、Kさんも会に貢献してくれると思います。私があと何年アルプスを登れるか?を感じています。帰ってきて京岳連でお世話になっているMさんが剣で骨折事故との事を知り、再度気を引き締めて登らなくてならないと強く感じる。当会も3件事故が続き皆んなで気を付ける事が要求されている様に感じています。
心配症の8期のYより。


【CL感想】46期 K.N
 今回の合宿は天候とメンバーに恵まれ(ゴルフの感想みたい。),快適な残雪期登山を楽しめた。唐松から五竜へ向かった直後の牛首の岩場は鎖がつけられており,アイゼンをはく必要もなかったので今回は比較的容易に通過できた。これが、雪が凍っており,鎖が雪で隠れていた場合はまた違った難度になったと思う。あとは遠見尾根の雪庇が要注意だろう。今回は踏み跡を辿っていったが上坂さんによると複雑な雪庇が発達することもあるらしい。
 それと今回は朝夕も含め食事各自としたが,参加者が変動しても食事担当があたふたしなくていいこと,大鍋を持っていく必要がなくなったこと,朝出発の時間さえ決めれば,先にトイレに行く人,その間食事をする人など,フレキシブルに時間を使えて合理的だったことなど(大鍋で湯を沸かすとその間,テントの中では身動きできなくなるが,そういう事態はなかった。),概して成功だったと思う。これについては他の参加者の感想も聞いてみてください。
 あと槍ヶ岳Ⅱは5人でも快適にとまれます。このテントは軽い!