京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2762 春山合宿:火打山スキー

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【日程】2006年5月3日(水)~4日(木)

【参加者】5名
【天候】晴れ
【行程】
1日目 15:00笹ヶ峰キャンプ場着、スキーにて散策~15:30乙見湖~16:15清水ヶ池~17:00キャンプ場幕営
2日目 6:00キャンプ場出発~7:20黒沢谷渡渉点~8:05十二曲終点の尾根(小休止)~10:35高谷池ヒュッテ 11:10ヒュッテ発~13:00山頂 14:40~ヒュッテ着宿泊
3日目 7:15ヒュッテ発~7:35茶臼山鞍部~黒沢池より黒沢谷を滑降~9:00黒沢谷渡渉点~10:00笹ヶ峰キャンプ場着~帰京


【記録】48期 S.O.
第1日目 春スキー日和の快晴の中、第1日目は笹ヶ峰キャンプ場周辺をスキーハイキング。黄砂の影響か雪が少し茶色いが、青空と雪景色 白樺のコントラストがとても素敵。暖かい日差しの中を乙見湖までハイキング。沢には水芭蕉が群生していたり 雪が多くてもやはり春。妙高が綺麗に写っていた清水ヶ池を周りキャンプ場に戻る。

第2日目 2日目は山頂を目指してスキー登山。今年は雪が多いおかげで 駐車場からスキーで出発。シール歩行で登り続ける。山スキーは まだ2回目で余り荷物もろくに持った事も なかった私は ようやく歩いていると言う感じでしたが、皆さんはスキーにも慣れておられるようで とてもサッサと歩いていかれる。十二曲に到着。かなりの急坂で、スキー歩行は難しいようなので、全員スキーを担ぎアイゼンをつけて登る。登りきった所で再びスキーをつけて登り続ける。富士見平を経て高野池ヒュッテ着。足に靴づれができ、体調も悪いというS会長をヒュッテに残し四人で山頂を目指す。大パノラマの景色を楽しんだ後下山。Kさん、Tさん、快調にスキー滑降で。Aリーダーは私に付き合って下さってヒュッテまで下山。

第3日目 早朝に日の出を拝んで、朝食後 早々にスキーで下山開始。沢は雪崩の危険があるので、午前中の雪のしまっているうちに降りなければならないそう。順調に下山。帰途につく。


【感想】48期 S.O.
私にとっては合宿もさる事ながら、重い荷物を背負って歩いた事もなく、アイゼンをつけた事もなく、小屋泊も初めて、(山スキーも2回目)と、何もかも初めての事ばかりで緊張と不安の連続でした。付いて行くのがやっとの私を山頂まで連れて行って下さったAリーダ、お付き合い頂いた S会長、Kさん、Tさん、本当に有難うございました。緊張しすぎて どこで楽しんで良いのかわからなかったぐらいだったのですが、帰って来てみて、山頂まで行けて良かったという思いと、次回か 次々回くらいには楽しんでスキーが出来るくらいに練習したいという思いが湧きました。山岳会に入って半年が経ちましたが、1つ目標が出来た事も嬉しく思います。3日共、快晴で天候にも恵まれ、火打山の雪景色は素晴らしいものでした。機会があれば 今回歩いた雪道を雪がなくなると、どんな景色になるのか歩いてみたいです。


【感想】 44期 K.T.
出発前は白山から火打に変更になり少し残念な気もしていましたが、火打は私がmyテレマーク道具でのデビューをしてひどい靴擦れのためピーク目前で断念した思い出の場所であったことを思い出しました。あの時の板も靴もかなりの酷使でぼろくなってきましたが、リベンジの合宿となりました。しかしやはり靴擦れに悩まされ、高谷池ヒュッテで水泡が破裂寸前となっていました。しかし靴擦れにもだいぶ慣れたようでなんとか念願の火打のピークを踏むことができました。360°バノラマのすばらしい景色でした。ピークからもなんとか滑って(おしりも含む)下りることができ感激でした。なかなかA先生の教え通りに滑ることはできませんでしたが、少しは練習した成果があったかなーと思います。いつもは転けてばかりでもういややーと半泣きでしたが今回、初めて転けてる時間より滑ってる時間が長かったように思えうれしかったです。来シーズンはもっと練習に励み、少しづつでも上達できればなーと思います。


【リーダー所感】 25期 D.A
今回記録的大雪で白山が入山不可能となり火打に変更となった。しかし積雪、天候共最高のコンディションとなり一日目ノンシールでのスノーハイクと雪上キャンプ、2日目シール登行と滑降そして小屋泊まり、3日目谷筋の滑降と温泉と欲張ったプランを完遂出来素晴らしい休日を過ごすことができた。
メンバーとしては今年ツアースキーに復帰したS会長が山スキーで参加、腕は衰えておれず確かな滑りでパーティーを先導してくださった。KさんとTさんとはここ数年のスキー仲間だがなかなか滑降技術を教える機会が無かった(ツアーで滑降出来る時間は意外と少ないのです)、今季やっと五竜でテレマー ク技術を教授出来、去年より格段に安定した滑りで゛スキー゛を楽しんでもらえたと思う。
Oさんはクロカンも含めるとスキー例会3回目、雪山も初心者だが今回のプランはそうした人向けに重ボッカ無しの比較的なだらかな火打なのでぜひとも参加してもらいたかった、それでも何カ所か有る難所では雪上訓練が少々準備不足で本人には少し怖い思いをしてもらう事になったが、それでもめげずに山頂を踏んで自力で下山してもらえた、今回の何よりの収穫だったと思う。
皆さん本当にありがとうございました。