【日程】2006年6月18日(日)
【参加者】3名
【天候】晴れ
【行程】9:55賀野神社P発-10:10本流出合-本流遡行-11:00虹の滝登山道-12:00地蔵正面壁取付-14:00撤収-取付きの再確認-16:00賀野神社P
【記録】48期 J.U.
賀野神社からは正面に雪彦の尖鋒がそびえている。5分ほど車道を歩き登山口から10分ほど下ったところで夢前川本流に出た。
不行岳の下あたりにいるはずだが、樹林に展望を阻まれ不行出合の上流にいるのか下流にいるのかがわからない。通りかかった地元の登山者に不行沢の出合を尋ねると、少し遡行したら出合があるから右から回り込むようにとのこと。しばらく夢前川を遡行するがそれらしき出合はなく、まもなくゴルジュに行く手を遮られて左岸を高巻くと登山道に出てしまった。ちょうど地蔵正面壁に対峙する位置であった。
「こりゃとんでもないところに出てしまったね」と思案に暮れるが、とりあえず見えている地蔵に行こうということになり、登山道に従って本流を渡り、雪彦への急登を登り返し、展望台のような岩を過ぎたところでかすかな踏み跡を辿ると地蔵の基部にフィックスロープがあったので、これに導かれるように南へトラバースする。
しかしまもなく踏みあとは途切れ、とても進めそうにない断崖になっていた。
時間も大きくロスしたので仕方なく「帰りがけの駄賃」にと地蔵岳正面壁を登ることにする。岩もしっかりしていていかにもクラシックルートらしき風貌の壁は容易に見えたので、きれいにハンガーの並んだディレッティシマのラインを登りだすと、これがなかなか手ごわい。結局、CLのリードで15mばかりロープを延ばしたところであきらめて撤収。
帰りに再度、不行沢の出合を探しに夢前川を探ると、先ほどの遡行開始地点からわずか50m足らずのところに出合っている細流がそうであった。あまりに近すぎて見落としていたようだ。やはり初めてのゲレンデはスケールがつかみづらいと感じた。
次回はしっかりと目的であるA1~A2のトレーニングができるだろう。雪彦はすっきりしたフェースもあっていろいろ楽しめそうなゲレンデだった。