朱塗りの明王谷橋右岸より遡行開始。広幅の谷を進むと堰堤が出現。
【日程】
6月24日(土)口ノ深谷→朽木バンガロー
6月25日(日)朽木バンガロー→奥ノ深谷
【天候】6月24日(土)晴れ
【参加者】4名
【コースタイム】
※Uは歩き始め、Dは休憩時点を表し、回数毎に数字をふって示す(よってD~次のUまでが休憩時間)。START~GOAL間を今山行のコースとする。
7:30 烏丸御池集合 13:05 U3
8:20 明王院 15:45 大滝下
8:45 START・入渓 16:00 D3登山道出合・遡行終了
10:00 三ノ滝下 16:30 U4
10:35 D1三ノ滝上 16:35 ワサビ峠
10:55 U2 16:40 御殿山
12:45 D2 18:00 朽木バンガロー
<Time 7:30(遡行6:35)>
【記録】48期 Y.K.
天候が危ぶまれていた今山行であったが、リーダーの日頃の行いが良い為(自談)格好の沢日和となった。
朱塗りの明王谷橋右岸より遡行開始。広幅の谷を進むと堰堤が出現。左岸にアルミ梯子がトラロープで木に括りつけられているが数段抜けている。水流を受けながらこの梯子を登る事になるが、一番手軽身のOさんが突破。二番手Nさんの時に突然前触れもなく梯子が崩壊した。原因不明のまま、トップロープを張ってもらい全員通過。しばらくで両岸が迫ってきて廊下を抜けるといよいよ三ノ滝が登場。あまりにご立派なので歓声をあげる。ここで後続よりの雪稜の会員方2名とお会いする。滝は左岸から直登できるがその滝下に出る為滝釜を泳いで渡ることに。よっ、待ってました。大人のフリなんて釜の底に放っぽっちゃって泳ぐぞー登るぞー!シャワークライミングの滝上直登はなかなか手強いので、2組のパートナーをつくりNさん・Uさんに先に登ってもらった。打たせ湯なんて目じゃない位の凄まじい水流!(肩凝りに効くわ~)その先でようやく両俣に出合った。雪稜方とルートを分けて左俣である口ノ深谷へと進んだ。
淵が多いが水深・水流がないためへつりと泳ぎで突破。一見足場がないように見えても水中に隠されている事が多かったので、ほとんど直登で進む。10m程度の滝が出てくるが薄い階段状になっているため、直瀑覚悟で再び2組に分けてユマール登攀を試みる。シャワーになると水飛沫で足場が全く見えず、長々といると体温を削がれてしまうのでルートの見極めがとても重要だと感じた。水にずっと浸かるため、足からも冷えが上がってきて寒さから震えが起こる位だ。この後は斜瀑と小滝の連続をさっさと通過。直登不可の滝が増え、数度高巻く。左岸より10m規模の滝を巻いた後、チョックストンへ。岩下から胎内くぐりの後、水流を受けつつ岩上で抜けた。岩下はちょうど1人通れる程度。自然の造型にしてはうまくできたもんだわと感嘆。最後に大滝15mを右岸ガリーより巻くが、滝上すぐの突破に少々手こずる。ここで沢は平凡な様相へと変化し、しばらくで登山道に出合い遡行打ち切りとした。下りは早くて御殿山から1時間位だろうかと話していたがとんでもない。今山行の皆様、遡行終了点からでもおつりがきますよ。
沢登りは非常にお得な山行スタイルである。どのくらいお得かというと
トレースがない為好きな所を通れる(ルートファインディングの練習になる)
登山のご法度「水濡れ禁止」を堂々と破れる
水はとり放題
山にいながらタダで泳ぎ放題
直登・高巻きはそれぞれ岩・藪歩行の練習になる
フリー・雪に比べて必要ギアが軽量
重装備にならないので下りはトレイルを満喫できる
特に稜線まで詰めるならば読図が不可欠
と一石八鳥。その代わり非常に危険だったり、ヒルがついてきたりする。今回はNリーダーに引っ張って頂いたが、アウトローを目指す者として沢リーダーができるよう下積みを重ねようと思う。
【天候】6月25日(日)曇り時々雨
【参加者】4名
【コースタイム】
7:30朽木バンガロー→7:50坊村→8:25-50奥の深谷入渓点→11:25-11:40休憩→11:50-12:20終了点→12:50牛コバ→13:15坊村
【記録】47期 C.O.
坊村でUさんとSさんがチェンジ。本日の沢メンバーがそろった。坊村出発からあいにくの雨模様だった。どうせ濡れるので雨でもいいのだが、曇り空だと気分が晴れない。さらに、寒くて体も冷えてしまう。なので、なるべく腰から上がつからないように進んだが、某K嬢など自ら進んで泳ぐ人もちらほら。
ロープを出したのは計2回。一回目は滝のへつりの突破を試みたとき。途中支点があったので、ランニングビレイをとるところまではできるのだが、その後が難所。Nさん、Sさんがトライしたが結局巻くことになった。二回目も滝のへつり。ここはNさん、Sさんはフリーで突破したが、私が落ちてしまい、その後ユマールで確保して突破できた。他は皆落ち着いて突破できました。下山は昨日に続いて超特急で駐車場まで駆け下りました。
さて、日ごろクラックスで岩登り練習をしている私としては、すべて難なく突破したかったのですが、自然の岩場は足場やホールドの選択が難しく、思うように突破できませんでした。やはり自然は難しい。それがおもしろさでもあるのですが。