京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2793 綿向山日帰りハイキング

 

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【日程】2006年11月23日(木祝)
【参加者】計10名
【天候】曇り時々晴れ

【記録】
6:30JR京都駅(6:39発琵琶湖線乗車)=7:29近江八幡駅(近江バス乗車)=8:25北畑口バス停=9:40ヒミズ谷出合小屋(登山口)=10:30あざみ小舎(3合目)=11:00五合目小屋=11:15六合目=11:20七合目(行者コバ)=11:35八合目=11:50九合目=12:00綿向山山頂1,110m(40分休憩)=12:45九合目=12:50金明水=13:20水無分岐=13:35水無山山頂990.7m=13:40水無山南峰985m=13:50水無分岐=16:00ヒミズ谷出合小屋=17:15北畑口バス停(17:37近江バス乗車)=18:35近江八幡駅(18:40新快速)=19:00京都駅

 週間天気予報によると,この日だけが雨。雨具を着ながらの修行山行になるかもしれないと思いつつ,京都駅に向かった。JR,近江バスと乗り継いで,北畑口バス停に到着。さらに,1時間ほどかけて登山口まで歩く。登山口のヒミズ谷出合小屋から表参道コースをとってピークを目指す。道はなだらかで,よく整備されているので,全く疲れない。樹木や花の名前を教えていただいたり,写真を撮ったりの楽しいハイキング。三合目のあざみ小舎は,休憩に最適なあずまやだ。しばしの休憩の後,なだらかな斜面を登り始める。五合目まで来ると,かなり視界が開けつつある感じ。途中で,ススキが生い茂っていて,さらに山の紅葉が美しく,すっかり秋山モードである。五合目小屋は築年数の浅い,立派な小屋だ。六合目は道標以外なかったが,七合目は日野綿向行者尊のある場所だった。案内標識によれば,ここから聖なる領域に入るのだという。さらに,八合目,九合目を通過するが,このあたりは木々の葉が落ちていて,視界が明るい。頂上までの道は少し急になり,階段だ。そして,階段の先には,鳥居が見える。頂上では,早速全員での記念撮影。このあと,N野さんと体験参加の方1名が竜王山縦走に向けて出発する。彼らを見送り,昼食となる。東のほうを見れば,ギザギザ状の山が見える。T野さんによると,鎌ケ岳とのことだった。昼食の後,水無山に向かう。少し下って,登り返すと,水無山山頂。展望は利かない。さらに,水無山南峰へ。ここからは見晴らしがいい。来た道を戻って,水無山山頂から水無分岐に出る。ここからは水無山北尾根コースを取る。斜面に沿うように,大きく巻いて道が付けられているので,意外に高度が下がらない。それでも何とか明るいうちに登山口の小屋に着いた。以前,冬に来たときは,樹氷がきれいな山と記憶していたが,今回は期待どおりの紅葉ハイクだった。また,季節を変えて訪れてみたいと思わせる山だった。 


【別働隊の記録・感想】46期 K.N.
おおよそのタイム:12:05綿向山山頂発~13:20竜王山山頂~14:40北畑口バス停
 綿向山で本隊と別れて,竜王山へ。竜王山へは一旦下るが,下り口に「悪路で滑落,落石に注意」とある。確かにちょっと悪い,急な路だったが,非会員にTさんも難なくやりすごす。東京での山岳会のコールのことや同山岳会での山行のことなども聞きながら竜王山へ。その後,西明寺でトイレ休憩をして,バス停へ。本隊はだいぶ時間がかかりそうだったので,Tさんが先に,続いてN野が本隊とは別にバスで帰宅した。
 N野は,病み上がりのトレーニング山行だったが,やはり筋肉が落ちているのがわかった。翌日も筋肉痛になった。ちょっと鍛え直そうと思った。


【12年ぶりのふるさとの山:綿向山】36期 Y.T.
故郷の中学校の校歌にも「連綿と綿向きの嶺・・」と歌われている綿向山です。山らしき山に登った最初の山です。その後雨乞岳から御在所岳に縦走したりしました。この前に登ったのは12年前でした。この時は三合目から七合目にかけて登山道の整備(付替え)直後で「こんな味気ない道を誰が考えたのだ。雨が降れば泥んこになる」とか、頂上の「青年の塔」にも似合わないと記録していました。
北畑口バス停から歩いたのは初めてです。ヒミズ谷出合小屋は立派に建替えられていました。三合目のあざみ小舎や五合目小屋も記憶にありません。水無山からの下りでは林道工事で道に迷ったりしました。12年も経つとずいぶん変わるもので、あの味気ない道も歩きやすい道になっていました。
頂上では雨乞岳が正面に、その左に国見岳、右に鎌ヶ岳が見えました。いずれも懐かしい山です。天気がよければ御嶽、乗鞍、笠ヶ岳双六岳まで見えるといわれています。近頃は樹氷で人気の山だそうで、その頃に登ってみたいものです。 多くの楽しい仲間とすばらしい秋山を楽しみました。マイカー山行が主流の今日ですが、電車、バスの山行もいいものです。Y本さんの計画に乗ってばかりです。有難うございました。 


【綿向山日帰りハイキング感想】48期 M.K.
春の霊仙山はミスミソウフクジュソウが雪の中でけなげに咲いていました。秋の綿向山はどんな紅葉が見られるのか楽しみにしていました。よく整備された道に小さな小屋がたくさんあり、タカノツメ・ブナ・イヌブナ・カラマツ・カラスザンショウ・コアジサイドウダンツツジの紅葉がきれいでした。綿向山山頂からの展望はすばらしく、間近に雨乞岳、その後に尖った鎌ヶ岳が見えました。水無山はドウダンツツジ・アシビ・コイワカガミが多く、花の季節に又訪れたい山です。水無山南峰からの真っ赤なドウダンツツジの後に見えた南鈴鹿の山並みが一番印象に残りました。
楽しいハイキングを企画して頂いたY本さん有難うございました。 


【体験山行感想】T.A.
綿向山お疲れさまでした。写真送付ありがとうございました。名前だけは何度か耳にしたことがあったので以前から一度は登ってみたいと思っていたお山の一つでした。今回は体験山行ということで、みなさんのペースが早くてついていけなかったらどうしよ~という不安がありましたが、草木を愛でながらののんびり歩きだったので無理なく楽しく過ごせました。予報に反して雨が一粒も降らなかったのもラッキーでした。表参道はとても整備されていて歩きやすく、上には大好きなブナ林もあり、頂上に立てば目の前にはそそり立つ鎌ケ岳が見えたりと、なかなか惹かれるお山でした。水無山も静かで綿向とはまた違った雰囲気が味わえました。少し控え目な今年の紅葉にドウダンツツジ(?)の鮮やかな赤がとても映えていました。参加出来てほんと良かったです。ありがとうございました。


【綿向山行の感想】体験山行 R.T.
私には体験山行ではあったが、メンバーの皆さんとは初対面とは思えない会話が出来たのは、山の吐く息と鼓動につい小躍りしてしまいそうになる山女の習性をまた共有できたせいかもしれません。
いいですね。山懐にずんずん分け入ると、私は「ああこの場所にいられる自分が一番好き!」っと大声でコールをしたくなるのです。
どんなにしんどくてもここは山の懐なんだと思うとふんばれる自分に気付きます。 下山したときの安心感と充たされた心の片方で、振り返り振り返り名残惜しさで手を振る自分がいます。
Y本氏の心遣いにはホッとする懐の暖かさと大きさを感じました。
ありがとうございました。


【感想】25期 K.J.
本格的な歩きの例会は14ヶ月振りという事で期待と不安の入り混じった気持ちで山行に参加しました。行きはよいよい帰りは怖いといった内容になってしまいました。初心者コースの登りこそまぁうまぁう歩けましたが、下りの一般コースでは滑って谷に落ちるんじゃないかと心配しっぱなしでずーっと恐々と前に進み、びくびくで歩くのがやっとというひどい歩きになってしまいました。参加するたびに行くとこのリーダーや他の人の足を引っ張ってばかりで申し訳ありません。終始私の前を歩いてサポートして頂いたT野さんをはじめ、全般に渡って見守って頂いたリーダーのY本さん、そして他の方々の支えにより無事になんとか山行を終える事が出来てホッとしています。皆様本当にお世話になりました。雨模様の予報だった中、結局降られずに済んでラッキーでした。晩秋の紅葉の下で和やかで賑やかに歩けた時間は貴重で楽しさ一杯のいい一日となりました。今のこの程度で大変恥ずかしい体力と気力しか持ち合わせていませんが、今の状態よりは少しでもアップするように自分也にぼちぼちやっていきますので今後共宜しくお願い致します。 


【感想】48期 T.Y.
朝から、電車の時間を間違い乗り遅れ、タクシーで京都駅まで向かうはめに・・・・なんとか間に合いましたが、皆様集合時間に遅れてすみませんでした。綿向山は初めて登りましたが、登山道も非常によく整備されていて、お散歩気分で登れるのでぜひおすすめです。山の雰囲気は、スギ林よりも落葉樹林が多いせいか、紅葉、黄葉がきれいなせいか、とても明るい山だと思いました。秋の山は本当にたくさんの収穫があります。美しい景色や、落ち葉、木の実など。今回、持参したジップロックにはたくさんの落ち葉が収集でき、また新しく購入したがいまいち使い方がわからないカメラでも紅葉ベストショット?がたくさん撮れて、忙しいけどたのしい1日でした。綿向山もよかったけれど、水無山もすばらしく、特に文三ハゲを見渡せる景色は最高でした。今回、近郊の山でも、季節によって表情を変え魅了的になるものだと感心しました。あいにく雪はみられなかったけど、充分秋を満喫でき、またみんなでわいわいしゃべりながらハイキングができ、本当にたのしかったです。また、このような企画ぜひ楽しみにしております。


【綿向山日帰りハイキングに参加して】非会員 S.I.
 前日までの小春日和とはうって変わり、どんよりした空模様になったこの日、一番に準備したのは雨具でした。近江八幡の古い町並みをぬけ、日野の奥へとバスに揺られ登山口の「北畑口」バス停まで1時間余り。初めての綿向山の登山です。よく整備されたジグザグの登山道を頂上へ。レモンイエローに黄葉したコアジサイの葉が薄暗い杉や檜林を一面に照らし、なんとも綺麗だった。ブナの原生林はもう落葉し、冬枯れ状態だったが、紅葉や新緑の時に来たいと思った。頂上からは360度の眺めで、冬に素晴らしい樹氷が臨めるとか。ドウダンツツジの紅葉は真っ赤か。水無山、水無山南峰への道は変化に富んで面白く、落ち葉の上を歩くのは心地よかった。思ったより長い北尾根コースをゆっくりしたペースで下山した時には、晩秋の夕暮れが迫っていた。
 反省会?にも参加させてもらい、雨にも遭わず楽しいムードでした。感謝、感謝です。


【綿向山日帰りハイキング例会感想】44期 N.Y.
 今回は、当会の当初のメンバーであるI上T雄さんやO道さん。きのこ博士のN田さんや軽い歩行訓練にとK川さんが参加される予定でしたが、残念ながら参加できませんでした。
 でも、今回は体験山行に女性が二人も参加してくれました。主に高山の縦走をやってきたというT中さんとゆっくりと植物などを鑑賞ながら山行したいというA美さん。
 裸木になった樹木の同定は難しい。S.I.さんが参加してくれたのはまさに鬼に金棒。わたしなどはオニグルミとカラスザンショウを間違えたりしましたが、きちんと訂正してくれました。綿向山に幼少時代から登っているというT野さんのリードで隊列を組みました。道も良く、帰りに寄った水無山もいい山でした。きっと春は花が多いと思います。私はずいぶん昔ですが、春に綿向山から竜王山に縦走したことがありますが、今回はN野さんとT中さんにそのコースを別働隊で回ってもらいました。
 J農さん、K城さん、I上J子さん、Y田さんも今回は樹木の勉強も兼ねての参加です。25期のJ農さんも当会の清掃登山以来の例会参加です。25期は伊吹例会でA月・S原・I藤氏についでの今年4人目の参加者となります。25期はみなさん元気です。K城さんとY田さんは前回の「三ノ峰」例会に引き続いての参加です。とくにY田さんは完璧に「葉」で識別ができる樹木図鑑を2冊も持参です。そして、紅葉の葉をいれる透明の袋にいっぱい美しい葉を収集していきます。帰るころはその袋も丸くなっていました。A美さんも新刊の「木はだ」でわかる図鑑を持参。みなさん、熱心です。私も樹木は勉強中でみなさんの熱意に圧倒されました。
 N野さんは最新のGPSを持参。登る途中でも林道までのアスファルト5m幅の左右の蛇行をも示すことのできる最新式の秘密兵器の使い初め。これからは救難には彼の体とGPSは必須になるでしょう。でも、まだ病み上がり状態。T中さんと最後までスピードを落とさずにいけるともうそのうち本調子と判断できるでしょう。  K城さんは、今度お姉さんといっしょに来る!といってコースのカメラによる記録に余念がない。綿向山は標高1110mにちなんで、最近は11月10日を「綿向山の日」にしてたくさんの人を迎えて町おこしをしている。その大きなイベントが終わったところで、山道もきれいし広い。そのうえ標識も完備。行者が途中のブナ林のある「行者のこば」で身支度を整え直して聖域に入っていくという説明板があったので、昔は行者達がたくさん登っていたのだろう。冬の雪も多く上では最近は樹氷が有名で、それを見に各地からたくさんの人たちが来るらしいのです。
 欽明水も甘い。そこから水無山に向かいます。イワカガミの群生が目立ちます。サラサドウダンツツジの真っ赤な紅葉が目にしみます。向かいの綿向山の斜面はリョウブなどの裸木の一色の中にカエデのオレンジやケヤキ・クロモジの黄色、ドウダンの赤が点在しています。この山塊は春は全山サラサドウダンツツジでピンクに染まります。 下りは急斜面をへつるような細い山道が付けられています。それもだらだら下りで楽なのですが、やたら時間がかかります。下山したときは暗くなっていました。その暗さの杉林の中に黄色い明かりのように林を照らしているコアジサイの葉の群生に感嘆の声があがりました。
 ところで、上から見えた、鈴鹿山脈の雨乞岳の右手(南東)にはっきりと見える鋭鋒が気になります。T野さんによると鎌ヶ岳らしい。今度はあそこ行こう!ということになりました。ご一緒の方はお早めにご予約を。
 みんな今日は5時起き。おかげで反省会のビールが心地よく回ります。私の例会は反省することがなくても反省会と称するおチャ会(チャはオチャケのチャ?)をもちます。そこで今回はI上T雄さんやO道さんやN田さんやK川さんともワイワイガヤガヤとやりたかったのですが、それは次の機会に取っておくことにします。また、写真にとったきのこの同定をN田さんに頼んでいます。
 参加のみなさん、楽しい一日をありがとうございました。たまには低山ハイクもいいですね。