京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2867  愛宕山初詣と水尾・ゆず風呂&鶏すき<花巡り山行新年会>

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【日程】2007年1月27日(日) 雪のち晴れ
【コースタイム】
清滝出発8:57 月輪寺(休憩)10:33~10:45 愛宕神社(休憩)12:04~12:40 水尾『つじの家』宴会14:00~17:30 JR保津峡駅解散17:30
【参加者】計13名


【記録】48期 T.Y.
京都駅から清滝へ向かうバスの中から、外を見ると早くも雪がちらつき始める。今日は、愛宕山でも雪景色が見られるのでは?と期待がふくらむ。清滝のバス停に着くと、そこはアスファルトの道路以外は、一面の銀世界でした。バス停付近で身支度を整え、ほぼみんなそろったので出発。30分程歩いた分岐にて、少し休憩をし、遅れた人を待っててくれた後発のH史さんとも合流。再び歩き出す。登山道からは、スギの枝葉に積もった雪がフワフワと落ちるのが見られとても幻想的でした。歩いていると気温が高いのか、少し汗ばむ。月輪寺に到着すると、みんなそれぞれ持ってきた水をお寺におさめる。(尼さんがお一人で寺を守られていて、水がでなくて困ってらっしゃるということをN彦さんから事前に聞いていたので)中でも、S方さんとO野さんは4L近くの水をボッカされていて、そのパワーに驚く。尼さんのお話によると、何年かに一度は水がでなくなることがあるそうです。お礼に、使い捨てカイロを各自1ヶずついただいた。月輪寺でお参りをして再び出発。歩くスピードにより、先発隊と後発隊に分かれ愛宕神社めざして歩き出す。神社の手前は雪が踏み固められて滑りやすいので、軽アイゼンをつけた。神社へ上がる分岐では、Sさんが分岐がわからないといけないからと後発隊を待っていてくれた。先発隊はすでに30分前に到着して、お参りしているとのこと。先発隊には先に下山してもらい、私たち後発隊もお参りをした後神社を出発。ここからは、T野さんに先頭にたってもらい『林道行き止まりの道?』にて水尾へ下山。ここも滑りやすいので、各自アイゼンをつけ歩く。途中スギ林の雪景色の、みんなおのおの感嘆の声をあげながら水尾に到着。『つじの家』では、去年と同じでお母さんが出迎えてくれて、ゆず風呂と鶏すき&各自持込のお酒を楽しんだ。
今回初雪の愛宕山を満喫でき、そして身近に美しい雪景色が見られてとても得した気分です。そしてその後のお楽しみの『つじの家』では、お母さんが去年より優しくサービス満点のような気がしたのは私だけでしょうか?ということで、憲彦様さらにもっと優しくしてもらうために来年も水尾・鶏すき企画お願いします。


【感想】(非会員) K.Y.
いつもありがとうございます。
1/27は、お天気にも恵まれ、綺麗な雪道を楽しく歩くことができました。
月輪寺愛宕山と詣でたあと、水尾での柚子風呂、鳥スキも結構で気分よく呑めました。
月輪寺愛宕山間で猪に出会った幸運な人もいて、今年もよい山歩きができそうな予感でした。 このアイテムは、是非 1月の定例会として、設定お願い致します。


【感想】(元会員) Y.S.
今日は本当に楽しい山行でした。みんな、ありがとうございました。
のん様、またよろしく!


【感想】50期 M.K.
 雪が山を包み 美しい景色の中の愛宕山例会でした。
愛宕山に登れれば、まず大丈夫と入会のときのT岡さんの言葉を思い出しながら、の登山でした。雪山は始めて、アイゼン装備も、歩荷も始めてで、緊張しました。焦ると歩幅が広くなり身体がついていかず 雪に気を取られると肩のザックがズシーと重くなり、何度も何度も 後ろのY本H史さんの「もっとゆっくり歩幅を小さく」の声がかかります。自分のペースがつかめぬまま、やっと登りきったという状況でした。下りは、アイゼンで雪を踏んで行く、時々顔を上げると雪景色の山の素敵な風景、一気に降りて膝がガクガク
やっとゆずの里に到着。トレーニングを休んだら体力不足がもろにでました。反省です。
そして、皆さんを見ていて経験で得た身に付いた知識や技術の大切さを実感しました。装備や道具の使い方等経験不足を痛感です。
 水尾での鳥すき&ゆず風呂・楽しいひととき、N彦さんから「愛宕登山OーKです」と少し・・いやだいぶん甘ーい裁定をいただいて、ほっとするやら・・もっとちゃんとしなければ・・と・・でも嬉しかったです。
春もう一度愛宕山にチャレンジします。


【感想】50期 J.O.
愛宕山は二度目である。一度目は昨年6月。よく晴れた暑い日だった。濃い緑の山を汗だくで登った。今朝、清滝のバス停に降り立つと、辺りは一面雪化粧してすっかり別の顔だ。
今日の山行の目標は二つ。一つは月輪寺までの水の歩荷。もう一つは「すべらない・ころばない」だ。例会での「すべった・ころんだ」率は90%以上か。注意力散漫が原因と分かっているが直らない。
歩荷も久々で自信が無い。ザックに一旦詰めたタンクを出がけに一つ出してしまった。「水の涸れた月輪寺へ運ぶ」という意義あるボッカ。おまけにポイントまで付けて下さったN彦リーダーに申し訳が無い。『ゴメンなさい』と心で手を合わせ、月輪寺でバケツに水を空ける。とりあえずボッカ終了。
山頂の積雪は30cmほど。道は大勢の登山客に踏み固められて滑りやすくなっている。ここで、買ったばかりの八本爪アイゼン登場。これまで小学校の耐寒遠足用しか知らなかった。大きな八本の爪は見るからにオソロシイ。こわごわ靴に取り付けて立ってみる。背が伸びた感じ。雪の上をサクサク。急な下りも滑らない。楽チン楽チンと調子良く下りながら、デジカメを構えたその時。右足が抜けない! ゆっくりと前のめりに倒れて行く。あ、あ、あ・・・右手にデジカメ、左手にストックを握ったまま、大の字で顔から雪に突っ込んだ。
帰宅後、山岳雑誌の特集「アイゼンで歩く」を読む。下りは「前爪以外の全部の爪が刺さりやすいフォームで」「爪を引きずらないよう、きちんと足を上げて」・・・ ナンの予習もせずに出掛けて、いつものように歩き、雪景色に気をとられていた。転んで当たり前だ。
今回も数々の失敗・反省あれど、水尾の鳥すき&ユズ風呂を満喫し、雪の愛宕山例会を無事(?)終えられました。N彦リーダーを始め、皆様大変お世話になりました。とても楽しかったです。


【感想】48期 H.Y.
街に降り風呂と回転寿司がささやかな喜びという月輪寺の住職を思いて
水涸れて 雪に閉ざされ 一人居る 尼僧の喜び 人の優しさ
わが身を省みて
兼実の 閑居の山に 雪を踏む 柚子風呂浴びて 鶏すき食らう
月輪寺には九条兼実が閑居し法然親鸞が訪ね自らを彫ったと言う三祖師像が伝わる)


【雪の愛宕山詣り】S.S.
 愛宕さんは本当に久しぶりでして、20年くらい以前に登ったままと記憶しています。今回は月輪寺コースということで初めてでした。
 当日朝の雪もあって、静かな雰囲気が醸し出されていて、ルートも合わせてとても清々しい気持ちで登山をすることが出来ました。ただ、本堂や休憩所は沢山の登山者で騒々しいことはやむを得ないとは思いますが、月輪寺コースとの比較らどうしても、静かな場所があればいいのに!と考えてしまうのは、やはり勝手過ぎますでしょうか?下りの表参道はやはり沢山の登山者が登下降するためか、かなり硬雪で爪があると安心出来るけれどと思わされました。ストックを持たないものですから。ましてや、愛宕の表参道でピッケルはないわな!と考えてしまいますから。月輪寺からは佐倉の仲間のメンバーが遅れてしまい、その挙句コースを間違いかねない状況であったともことで、一応先行者としてパーティー把握をしていなかったことは反省しないといけないと考えます。コースからして問題になることはないと安易に考えていたことは事実です。考えもしないことですたが、やはり可能性があるのですね。今後のメンバー把握には、もう少し今までよりも注意をしないといけないと思います。これは基本的には、S倉の仲間同士の問題であることを名言しておきます。
 登山後の水尾でのスキヤキは、女将さんとの会話を楽しむことやメンバーの皆さんの気さくな会話にとても楽しくイイ酒を飲まして戴きました。とてもいい気持ちで、車中の人となって雪と山と酒の相乗効果がとても良かったと今回の山行を感じた次第であります。
 また、月輪寺の本シャクナゲは5月連休頃とのことですので、サンデイー毎日の私としてはウィークディの比較的静かな時期をみてあの大きなシャクナゲの木のどのように沢山の花が咲くのかを見に行きたいと考えています。
 それから、会員のY本H史(若い背の高い方)さんという方でしょうか、話をしていたら関東に暫らくいたとかで、私の故郷である群馬県の足尾山塊について何度も登山をされたとのことでして、とても懐かしく40年前に戻った感覚を一瞬受けました。京都で足尾山塊のコースについてお話が出来るなどとは、とても信じられませんでした。今回の山行に対する感想に、これらが拍車を掛けて好印象を与えてくれていると思います。
 今回は京都比良山岳会の例会に参加させて戴きまして、とても良かったとの感想をご報告申し上げまして回答と致したく思います。ありがとうございました。


【感想】36期 Y.T.
月輪寺の水が涸れたので水を歩荷しよう」とのY本CLの提案でペットボトル2本を用意しました。こういう提案ができるY本CLはすごいと改めて思いました。
今回は神社から水尾への下山に「作業道?」を使うとのことで、そのコースリーダーを任されました。昔の記憶とインターネットで検索した資料を基に、地図にコースを記入しました。今回は直前に下ったらしいトレースがあったので問題なく下れました。途中で愛宕神社の西にある電波塔が見えました。これは以前から気になっていたものです。きれいな雪化粧が見られて良かったです。なお健脚組みは参道を下山されました。
愛宕山の周辺には25、000図や登山地図に載っていないコースが沢山あります。機会があれば歩いてみようと思っています。
柚子風呂と鳥すきと差し入れのうまい酒。少々飲みすぎたようで保津峡から京都まで寝てしまったようです。
愛宕山、水尾鳥すき(花巡り新年会)


【感想】40期 K.N.
 雪の愛宕山に久しぶりに登りました。時々、青空がのぞくまずまずのお天気の中、木々の枝に積もった雪がサラサラと風邪に飛ばされて、ほっぺたにふりかかってくる感触が心地よかったです。
 山頂は大勢の登山者で賑わっていましたが、しばらくじっとしていると体が芯から冷えてきました。そこで、一足お先に四方さんの後について、暖かいゆず風呂とおいしい鳥すきを目指し、大急ぎで水尾の里まで下りました。
 アイゼンがぼろなのか、私の歩き方が悪いのか、途中雪の団子がくっついてちょっと難儀しました。団子のくっつかない歩き方、教えて下さい。


【感想】 6期 M.S.
「水尾の柚子風呂」、「鶏スキ」と云う響きは以前より一度はしいてみたいものと憧れていました。今回参加し「山の帰りに湯につかる」だけでなく鍋をつついての酒盛りはやはり落ち着いた良いものがありこれから病み付きになりそうです。以前は山だけが頭にあり他の楽しみ(自然観察など)をあまりしなかったのが、最近はいろいろなことを考えられるようになったのはそれだけ齢を加えたということか・・・。


【感想】44期 N.Y.
当初は15名参加で大量の?水を運び上げる未曾有の例会になる予定でしたが、13名参加になり、水のボッカの予定分が少し減りましたが、なんとか月輪寺(つきのわでら=住職による呼称)にかなりの水を寄贈することができました。ご住職の尼僧にも会えて、しばしの説法をきかせてもらい、心が洗われる思いになりました。おためを用意してくれていました。S方さんが代表して記帳してくれました。そして、S倉さん、H史さん、O野さん、K本さんはボランティア・ポイント付き?のボッカ・ポイントを獲得しました。
ここの泉は(私は800年とはじいたのですが)実は1300年間も切れることなく湧いていたのですが、ご住職の話では、15年前に一度枯れてすぐに復活し、ここ数年は少なくなり、とうとうこの冬はまったくでなくなって現在に及ぶというのです。ご住職の話ではまだここに住んでがんばるというのです。先代から2代目の住職です。貴重な文化財なのでお守が必要でしょうが、本当にご苦労様です!と頭が下がる思いです。
私たちの前を行った集団のマナーの悪さを嘆いておられた住職は私たちに向かって「皆様にはなんとお礼を言えばいいか…」でした。人は本当にいろいろあるものです。三昔前?は「やまやに悪人はいない」が定説でしたが、最近はどうなんでしょうか?金がかからん、時間が過ごせる、体によい、という理由のみで山に入る人(特に中高年)がどんなに多いことでしょうか。そのこともあってか、なかなか正道?のヤマヤさんにお目にかかることは今や至難のわざ!しかもそのような気安く山に入る人達がどっと山に押し寄せるのですから、ますます山もそのままではすまないのは当然ですね。自然ばかりでなく人に対しても、オーバー・ユース&バッド・マナーの悪循環になっているようですね。
さて、いよいよ「花巡り山行」も今年は「RDBの会」としての山行がメインになります。少し面倒くさいことをここに会報のスペースをお借りして、報告します。上に書いたような人達も山に入るとなるとそれもこれもみんな「山に入る側」では同じ穴のムジナと化すことを忘れてはいけないのですね。
まず、今年(平成20年)の4月1日に「絶滅のおそれのある野生生物の保存に関する条例」が京都府で全面施行されるそうです。私は1月30日に京都府植物園で展示中の「絶滅危惧種展 ふるさとの植物を守ろう」に行ってその実体を知りました。まあ、私たち人間もアライグマ・ラスカルがかわいいと言ってすぐに飼って、大きくなるとそのどう猛さにびっくりして山に捨てに行くことを平気でする「種」なのです!そのアライグマは現在繁殖して他の生物を脅かす存在にまでなっています。平成4年にいわゆる「種の保存法」が制定され、ついで世界地球サミットで「生物多様性条約」に我が国も署名し、その翌年にその条約を締結しています。そして、平成7年にはじめて「生物多様性国家戦略」を策定します。平成18年に「第3次生物多様性国家戦略」で、いわゆる「3つの危機」を解消し、私たちも自然と共生する豊かな環境を取り戻す術をそこで追い求めています。京都府も「京都府レッドデータブック」を2002年に出しています。府下に生息・生育する野生生物約11000種のうち約800種がそこで絶滅を危惧されているもの(絶滅寸前ないし絶滅危惧種)とされています。(「種の保存法」ではたった10種しか対象としていません。)以上が公的な説明=「RDBの会」の活動の背景として理解しておかなくてはならないことのようです。
そうは言っても、そのような「3つの危機」(開発・乱獲によるもの・里山などの手入れ不足によるもの・外来種持ち込みなどによるもの)は歴代の政治や経済システムや行政などが自ら招いたという側面も否定できないこともありますから、それらをすべて「山に入る者」が責任を感じるものでもないですし、かといって、全く責任がないとも言い切れないのが実際のところです。国や行政も腰を上げようとしていますし、ちょうど私たちもここ何十年かは自分たちの足下を見つめ直す時代性にも遭遇しています。日本や世界でボランティアの人達がどんなにたくさん早くからこのような行政(政策)の動きに先駆けて積極的に動いてきたかはご存じの通りです。ですから私たちがやれるとしても微々たるものですが、関係機関の意向は別にしても、あくまで「山に入る側」の視点で今私たちが入る山はいったいどのような「現実」をかかえているのかを、できる限りデータ化していこう!というのが今回立ち上げた「RDBの会」です。50周年で発足して60周年で終結できるかな?という壮大な計画(だおれになるかも?)です。そうなると「どう変わっていっているか?」という視点も入ってくるかもしれません。
おかげさまで現在「参加するよ!」と言って頂いている初期メンバーは多く、さすがはわが京都比良山岳会だわ!と誇りに思う次第です。例会当日の締めはほこりを温泉で流して粗食?を頂きながらその日の反省会と次回の日程・内容などを打ち合わせていきたいと思っております。初回の例会は今のところ4月20日(日)となっております。「協力してやろう!」と思われる方はY本(憲)までご連絡ください。
この「愛宕例会」も花巡り例会の新年会でしたからここに参加された本会メンバーはみんなそのままRDBの会のメンバーに移行します。各自ご了解をいただいています。よろしくお願いします。
それと、この「新年会・愛宕神社初詣・水尾ゆず風呂&鳥すき」例会は圧倒的な参加の皆さんのご要望で恒例となりそうです。S倉さんのお仲間も来年は合同になりそうで楽しみにしております。改めてよろしくお願いします。