京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2833  明王谷~口ノ深谷 沢登り

 

 
雨は持ちこたえたが、水量増しのダイナミックな明王谷・口ノ深谷にびっくり。
【日程】2007年7月22日(日)
【参加者】計4名
【天候】曇時々小雨


【記録】
7:30烏丸御池セブンイレブン前集合=(マイカー)⇒8:25明王院
明王院 P 8:35→11:45三の滝滝上→13:20斜瀑4m→15:15登山道出合・遡行打ち切り35→16:30明王院 P
明王院 P 16:50=(マイカー)⇒17:45京都市内にて解散

 待ちに待った沢シーズンの到来!だが先日に大雨降ってるわ今日も今日で泣きそうな空だわ、久々すぎてちゃんと遡行できるかギアが使えるかと不安てんこもりで入渓。蒸しているせいか思ったより水は冷たくなかったが、だいぶ水量が増しており堰堤では水に打たれながら突破。三の滝の滝釜は以前悠々と泳いで対岸に渡れたはずが、水勢が強すぎて釜縁に辿り着けず仕方なく高巻いた。その後も、楽に越せたはずの滝や淵でも巻いたり苦労したりと、水量を増した沢はいつもとは違う顔を見せていた。
 個人的には、岩を渡る足運びができなかったり岩を乗り越せなかったりと、意識しても思ったより左足が動かずそれがかなり辛かった。腕や右足にも負荷がかかり、両腕両足筋肉痛に見舞われてしまった。労りつつ動かしてやらなあかんとは何ともデリケート、主人の性とは似つかわしくない左足で困ったものだ。そして何より弱ったのがロープワークをさっぱり忘れてしまっていた事。やはり定期的に使っておかなければと反省しきり。次こそは最後まで詰めたいものである。
 水遊び(スリリングな所もあるけど)は大人になっても楽しいものですね。


【感想】25期 D.A.
 久々に筋肉痛になった。見ての通り同行したのがタフを絵に描いたような人達なのだから、当然かもしれない。明王院からいきなり明王谷に入渓したが予想通り水量が多く、二年ぶりの沢はなおさら怖かった。この坊村は平安時代当たりは人跡未踏で比叡山の俗化を嫌った僧相応(千日回峰行の祖)等が修行した所だそうだ。明王谷は気持ちのよい明るい谷だがまだ梅雨も明けやらぬこの日は寒くて水に入る気がしなかった、がいつの間にかずぶ濡れになってしまった。三の滝はその相応が不動明王を感得した所と伝えられるが、この日は水量が多く不動明王の前に龍神様が出てきそうだった。滝の登り口までは滝壺を渡らなければならないがCLのN野さんが何度挑戦しても渡れない、私も挑戦してみたが歯が立たない上に寒くて水に入ってられない。大きく高巻きして何とか乗り越える。
 口の深谷に入ると谷は急に暗く狭くなる、しかし登りは面白かった。予定の武奈の山頂までは行けなかったが十分沢を堪能できた。
 沢に入っていると何時も何か特別な気持ちがする、深い断崖に閉ざされた一般登山者が立ち入れない特別な空間にいるからかもしれない、もう沢を登れる年ではなくなったかと思ったが筋肉痛が引くと又、行きたくなってきた。
 ずっと水に入っていた龍神の娘(天候を操れるらしい)K川さん、シンガリでしっかり皆をサポートしてくださったM井さん、先頭で道を切り開いてくださったCLのN野さん、私は足を引っ張っただけでしたがすばらしいメンバーでした、皆さん有難うございました。


46期 A.M.
比良の沢にはそれなりに今まで通っていたが、明王谷から遡行するのは今回が初めてで、比良の沢の良さを改めて感じることができた。
その明王谷は梅雨の影響で比良の沢とは思えないような豊かな水量で、特に間近に見る三の滝は大きな滝ツボを構えた本当に立派な滝であった。それだけに、その後の口の深谷はこの程度の水量だったかな?と思うような沢に感じてしまうほどであった。
それにしても、沢のブランク(山のブランク?)が長く、自分の感覚以上に体は疲労したようで、後半は元気なリーダーについて行くのがやっとというのが正直な状態であった。しかし、久し振りの沢歩きは、緊張感のある高巻き、ロープ操作、懸垂下降、ツルリ水中ドボン、となかなか充実した1日を過ごすことができた。贅沢を言えば快晴で気持ちよく、積極的に水に入りたいと思うような天気であれば最高だったのでしょうが、そこは低気圧ガールの参加にもかかわらず雨が降らなかっただけ良しとしよう。