京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2859  三十三間山

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【日程】2007年12月15日(土)~16日(日)
【参加者】会員11名、非会員1名、計12名
【天候】曇りのち小雨、500m付近から雪 下山時雨

【記録】50期 K.I.
8:40近江今津発、自己紹介後、車で移動。9:30倉見駐車場着。トイレと駐車場完備。やや雨が降り始める。記念撮影後、9:45起点を出発。川沿いの杉の植林の中の荒れた林道を歩く。10:00に3km案内標識(登山口)を見つけその道を進むが、そのルートは、二万五千分の1の地図には記載されていない。慎重に進む。10:20最後の水場の案内や整備された登山道があり、地図にない新しい道であることがわかる。10:26尾根道に入る。天気も良く、若狭湾や美方五湖が見える。10:57夫婦松着。15年前?のT野さんの写真を見ながら、感慨深い。松は残念ながら枯れており、切られていた。500m付近から雪がちらつき、足下がぬかるみ歩きにくい。11:30風神による。10分休憩後、雪の中を進む。尾根道は20cm位の積雪。多くの方がシーズン初の雪歩きを楽しむ。尾根は斜度も緩やかで広い。12:05三十三間山(842m)山頂に到着。積雪30cm。食事後12:34発。無数の細いブナ林がつづく素敵な道である。途中から、細い雑木と雪のため歩きにくなる。13:40ススキの広場の峠着。雲の切れ間から光が漏れ、三十三間山が美しく見える。下山道を見つけ、歩くが、積雪のため木のトンネルとなり歩きづらい。登山道もわかりにくい。途中から掘り抜きの山道となり、落ち葉の中を進む。14:50沢に着。10分休憩。途中、沢を渡ると林道終点に着く。林道を歩き始めると、砂防ダムを横目にのんびり会話を楽しみながら15:30能登野林道入口到着。車道を約2km、歩き16:00頃、駐車場に着。その後、忘年会、T邸へ


【感想】50期 J.T.
2007年12月15日(土)滋賀福井県境 三十三間山~T邸忘年会
コースは福井県三方町の倉見の登山口9:40~3km標識9:55~最後の水場10:15~夫婦松10:53(小休止)~風神11:25(小休止)~三十三間山(昼食)~838m地点12:54~展望箇所13:34(小休止)~695m地点14:05~沢出合14:45(小休止)~上野~倉見登山口16:00

立派なトイレ付き駐車場から登山開始。道は沢沿いから枝尾根へ登っていく。
途中展望のよい夫婦松にて休憩&記念撮影。この辺りから雪が姿を現す。
やはり雪が出てくるとなんだか嬉しくなってくる。もう風神で休憩して主稜線に出た。 急に樹木が少なくなり展望がよい。雪もそこそこあって面白い。頂上までの間は樹木もなく開けていて気持ちいい。今回のコースのハイライト。
頂上は展望はイマイチだが、小広くなっているし、風も当らないので昼食とした。
昼からは先頭を歩かせてもらえたので、地図とコンパスを見ながらルートファインディング(大袈裟(^^ゞ)を愉しんだ。一人だと少しビビルだろうが、ベテランの方達がいるので安心。雪で見つけにくかったが、テープも沢山あるので出来るだけテープを忠実にたどるが、ブッシュが多くて進みにくい。頂上からしばらくはブナ林でなかなかいい感じ。また新緑の頃に来たいものだ・・・。
695m地点では一度東へ巻くような道を行くと鞍部に出た。テープもいくつかついているが、知らなければ間違いやすいようだ。鞍部からは左手(北西)の道を行く。ここから先は道がわかりやすかった。1箇所橋が壊れている少しいやらしい場所を過ぎれば雪も急速になくなって歩きやすい道に変わり、沢が出てきてそのうち林道となった。
その後は、先日痛めた股関節が痛みだし、足をひきづりながら駐車場へ戻った。
T辺さん家に行く前にマキノの温泉で汗を流してすっきりした。
T辺邸に着くと忘年会からの参加者がもう到着していた。暖炉もあって思ったより暖かい。鍋を囲んでわいわい賑やか。お酒に弱い僕はすぐにまわってしまい、その後のことはよく覚えていませんが、夜はぐっすり眠れて気持ちいい朝を迎えることができました。


【感想】50期 J.O.
小学校の耐寒遠足以来の冬山である。ガイドブックをめくると「冬は積雪が多い」と書かれていたが、大阪育ちの私は「どれほど多いか」深くは考えなかった。11/18の大普賢岳の吹雪の記憶は、12/3の小春日の湖東三山ハイキングによってすっかりぬぐい去られていた。さて、当日。
現地近くのマキノでは雨が続いています・・・T辺リーダーの心配通り、倉見の登山口に近づくにつれ雨が降り出した。「やっぱり」と観念したが、登山開始時には止んでくれた。快調に登り、夫婦松の手前は展望が良い。先頭のT野さんが「三方五湖が見えるよ」と指差された。紀伊半島入り口?に住む私に日本海は遠い存在。朝、家を出て山に登り、昼前には日本海を眺めているのは不思議な感じだ。
積雪が少しずつ増し「10cmも積もってる!」と喜んだのも束の間、20cmとなり30cmとなり・・・ 柔らかな新雪に靴が吸い込まれて行く。膝までの雪に足を取られて遅れがちになる。頂上付近の開けた場所では「しばらくまっすぐだから」と、先頭に立たせて頂いた。ふかふかの新雪に初めての足跡を刻んで、ルンルン♪。と思いきや、小さな足跡を発見。二頭の鹿が私の前を行ったらしい。一面の銀世界で、どこを歩いても一緒。と考えていたが、鹿の足跡からはずれると、へこみに踏み込んでしまう。安全な所を選んでいるらしい鹿の賢明さに驚きだ。その後は大人しく鹿サンの後を歩いた。
頂上で凍えながらの昼食タイム。おおっ。T辺リーダーと一子さんは保温水筒のお湯で熱々のカップ麺を召し上がられている! 次は私もそうしようっと。
下りは、雪の重みで垂れた枝のトンネルを腰をかがめて歩いた。面白いと言えば面白いが、大変と言えば大変。でも、やっぱり面白かったです。
もうすぐ登山口という頃、また、雨が降り始めた。T辺リーダーが「あー。私の善行もここまでや」とつぶやかれたのが可笑しい。何日も続いていた悪天候を、今日一日回復させたT辺リーダーの善行はよほど強大だったのですね!
私は今日の例会が今年最後の山行です。五月の藤原岳例会への飛入り参加以来、皆さんに本当にお世話になりました。山のことを何も知らない私をあちらこちらの山行へ連れて行って下さった皆様。総会・集会・装備点検会でお世話になった皆様。心より感謝しています。ありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願い致します。


【感想】8期 N.Y.
三十三間山それは私にとって初めて足を踏み入れる山でした。山は美しい雪で化粧をした初冬の山でした。道ははじめからフェイントを掛けられた道で谷も地図には「青色」の表示もなしで点線も稜線に付いていて「何じゃこれ」で始まり読図の良い勉強になりました。予測どおりに稜線に出る道も在ったので安心しました。今回は高度計を使い、より正確に読図をやりました。10mの誤差で針がさしこれは使えると確信できました。
 モンブランのために買ったHIGHGER製の腕時計式の高度計「ALTI」の数字が出なくなり失望しています。買って2年半です。今回はアナログのスパルデング製を使いました。今のところ正確に作動しています。値段の割りには使えます。大さは65mmでケースに入って首に下げられます。何回か使ってみようと感じた山行きでした。


【感想】 48期 M.K.
初冬の福井・滋賀県境の三十三間山、雪景色見られたら良いなと思っていました。登山口では小雨が雪に変わり、江若国境尾根に出ると一面の樹氷が見られ感激しました。東にどっしりした姿の三重嶽(山上ヶ岳)、目の前に三十三間山山頂手前のS字型に曲がっている稜線が見え印象に残りました。山頂降った所から838のピークにかけての稜線は一面のブナ林で、違う季節にも来たいなと思いました。特に838ピーク付近は広くなっていて、下から幹が何本にも分かれ曲がった木と太く真っすぐに伸びた幹の木があり不思議に思いました。稜線を進むと、雪原の広場があり展望を楽しむことができました。曲がりくねった木を跨いだり、避けたりの雪道は景色が綺麗で楽しかった。後半は山本夏雄さんから読図を教えて頂きながら歩きました。地図と周りの景色両方見ながら、方向確認して歩くのは大変ですが面白かった。温泉に入った後、近江今津駅まで送って頂きました。リーダーはじめ皆様にはお世話になり有難うございました。


【三十三間山の感想】48期 Y.K.
 期せずして銀世界となった今年最後(個人山行も含めて)の山行。一昨年雪の上に乗れるような足ではなかったため、久々の当たり雪に嬉しいやら困ったやら。色、風、寒さ、歩行感覚・・・雪のいろいろなものを忘れていたようで、現地にてその報いを受けることとなった。いやはや山というのは憎めない裏切りモノである。
その裏切りに歓喜の叫びを上げる一行は皆私なんかよりもずっと少年少女で、そうさせる雪の魔力について、年末の槍平の雪崩事故に見る危険性もひっくるめて侮れないものだとしみじみ。あれ程寒かった雪も、下山につれて消えてゆくのを見ると嬉しい反面どことなく寂しくもあるから不思議なものであった。


【感想】44期 N.Y.
 2007年12月15・16日は忘れられない例会となりそうです。
その理由1…日本海をチラチラみながら今冬の初雪山で新雪が踏めるという最高の贅沢ができたこと。
その理由2…中腹の「夫婦松」で参加のみなさんと15年後にそこでの再会を約したこと。
その理由3…今年の山岳会でのお世話になった人達といっしょに山に登り納めができたこと。
山頂での記念写真で、大粒の雪がみんなの顔や肩にぽっ!と白い蛍のように写っていますが、この蛍は三十三間山にこの時期にしかいない「幸運の白蛍」ですわ。この白蛍に出会うと来年はいいことが訪れます!大きい蛍がとまっている人は誰でしょうか?
さて、T辺邸では、K美子さん、いろいろお世話になりました。いつ訪れても(2回目ですが)すばらしい雰囲気で癒やされます。マキちゃん、お母さんによろしく。それと、S方さんは来年の50周年事業の台湾・玉山行きの勧誘に忙しく、なぜか私がSLになっていますが、お役はきっとPANDAでしょうからそれに徹することと致します。何しろ下山後はすばらしいパーテイーが待っていると言うことですからそれをあてにして、皆さん定員いっぱいになる前にお申し込みとパスポートの有効期限の確認を…。(おっと、私のは8月で切れます!継続手続きせんと…)楽しみにしております。
N沢さん・T岡さん、トレイルランナーさんたちとは本当に久しぶりです。こんな時しかゆっくり話ができません。お二人にあえてよかったです。これがその理由4です。
それに夜はいつものようにどこからか浩史殿が現れます。彼は関西100名山を今年はもくろんでいるようですね。成功を祈ります。
私の方はというと、50周年にあわせて来年から何年かかるかわかりませんが、そしてどこまでできるかわかりませんが、植物(主に京都府)の絶滅危惧種の確認と保護のあり方まで含めた踏査をしたいと思っています。現在、地球の温暖化で気候が大きく変動していますが、それが大きな原因でしょうが、日頃の我々がお世話になっている山では、ついこの間まであったと思われるような植物や動物が知らぬまに消えて行っています。他の主な原因は、林道建設や盗掘、オーバーユースなどのわれわれの文明的行為。たとえば、中高年が大量に山に押し寄せて山の動植物などに危害を結果として与え、子供たちが今度山に来たときには以前に見られた自然が見られなくなるおそれが出るとすれば、これはわれわれ自身が「登る側として」今、少しは深く考えていかなければならない問題となります。
前に見られた花が、(植生の変化ではなくて)いつのまにか盗られたり、消えていると実に悲しく寂しいものです。身近な例として、夏雄さんと、比良山でもカワラナデシコがいつのまにか(おそらくここ10年の間に)消えていることを確認しました。(おそらく登山道の踏みつけ行為による道巾の拡大が原因でしょう!)先ずは、絶滅寸前の植物がどのあたりに現在どのような状態にあって、どのように守られていくべきかを実際に歩いて調べることは、いろいろ難しい問題を抱えているとはいえ、関係機関にまかせるばかりでなく、我々自身も入る側から動いていかなければならないという意味では必要かと思います。この趣旨に賛同してくださる方は「踏査」にご協力ください。ただし、主に本会のメンバーで行いますが、踏査の性質上、山行形態は参加者限定の「例会」(個人山行になるかも?)とします。(現在のところボッカ要員、食担要員、やぶこぎ要員を確保しております。あと道のないところにも入りますので、踏査記録・GPS判読要員もほしいですね。)一年ごとに集めた年間データを差し支えない範囲でしかるべきところで伝えていきたいと思っております。この大きな問題への取り組みを、本会の大きな節目の50周年にあたる記念すべき年にスタートさせたいと考えています。RED DATA BOOKの頭文字で「RDBの会」とでもしましょうか?(すでに京都府のRDBは発刊されています)また、入られている山で以前にあった植物が見えなくなっていたりしたらぜひご一報いただきたいです。この例会で出会った三十三間山のブナ林のすばらしさ。やっぱり残してほしい。おそらく早春は花がいっぱい咲き乱れていることでしょう。
今度の三十三間山に加えてこの山塊も植生が十分に踏査されていない山域です。今後の課題でしょう。そのときにはまた、T辺さん、よろしくお願いします。
帰りに野鳥観察を堤さん(つーさんのほうが通っているけれど)に案内してもらいました。久しぶりのオオバンをつーさんに教えてもらいました。S方さんのすごい倍率のフィールドスコープで見せてもらった野鳥たちの漂いの美しさが今回の忘れられない理由のその5です。
みなさん、今年の登り納めにごいっしょできましたことを感謝します。また来年もよろしくお願いします。


【感想】 36期 Y.T.
三十三間山は15年ぶりの山。当時の写真を見ると皆若いです。健在だった夫婦杉は枯れていました。印象に残っていた草原は一面の雪で、木に積もった雪が雪山の雰囲気を作り出していました。
読図の難しさを改めて知りました。今回は頂上から北に向かい690mの鞍部から能登野へ下ります。下山口で読図が必要ですが、地形よりテープに頼ってしまいました。25000図の点線(山道)がどうしても頭に入り、地形を読むのがおろそかになってしまいました。 これは登り口でも言えます。25000図では直ぐに尾根に取り付くようになっています。これを信じ込んでしまい、尾根に取り付かないので道を間違ったと何度も思いました。尾根の南側の沢道を登っているのは確かなのでそのまま進み、林道終点の最後の水場から尾根に取り付きました。当時の記録もインターネットで調べたGPSの軌跡も沢道でした。思い込んでしまった怖さでした。
雪山での読図は難しいです。地形を読む訓練をもっとしないとだめです。
この辺りは近江坂の一部、何時かフルコースを歩いてみたいです。できたら新緑の頃にテントを担いで。T辺さん色々と有難うございました。


【感想】M.S.
数年前よりアウトドアーの一つとして「野鳥観察」を始めました。山歩きとログハウスでの忘年会(野鳥観察付き)と聞いて忘年会に参加しました。翌日は新旭水鳥観察センターで野鳥観察をしました。施設は有料(200円)ですが望遠鏡もあり、かなり整ったものです。キンクロハジロの群がいましたが皆で捜すとマガモコガモ、カンムリカイツブリ、バン、カイツブリなどがいて遠くの刺し網の棒の上にはカワウが止まったりしていた


【感想】CL K.T.
年に一回の私の例会にたくさんの方々が参加してくださり本当にありがとうございました。おかげさまで賑やかな楽しい例会になりました。ちょっと寒かったけれどきれいな雪景色に感動しました。静かないい山でした。まだまだ近くにいい山がありそうなのでどんどん行きたいなーと思います。リーダーと言ってもなばかりでなにもできずみなさんにはご迷惑をおかけしすいませんでした。なかなか成長しませんが今後ともよろしくお願いします。ノン様はじめ、参加のみなさまには何かとお世話になりありがとうございました。