京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

OSJ奄美ジャングルトレイル参戦ツアー京都比良山岳会

東山36峰・鯖街道宝ヶ池駅伝といった当会走り屋メンバーがお世話になっている各大会の主催、トライアスロンクラブのメンバーにお誘い頂き奄美のジャングルへダイブ!

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[レース] OSJ奄美ジャングルトレイル参戦ツアー京都比良山岳会

 

東山36峰・鯖街道宝ヶ池駅伝といった当会走り屋メンバーがお世話になっている各大会の主催、トライアスロンクラブのメンバーにお誘い頂き奄美のジャングルへダイブ!

 

【日程】2009年2月7日(土)~9日(月)

【参加者】kan & tomi & 京都トライアスロンクラブ(KTC)関係者15名

【天候】7日:晴れ、8日:曇、9日:晴

【行程】7:40三合目車デポ地スタート~11:03-12:40伊吹山頂~13:50三合目デポ地

 

【行動記録】

2/7(土)

伊丹空港11:25=(航空機)⇒13:10奄美空港=(空港バス)⇒ホテルウェストコート前=(ホテル送迎)⇒ホテル着、15:40コンディションアップトレ16:15、16:55ホテル発→長浜バス停15:10=(市内バス)⇒17:30AiAi広場(受付・ウェルカムパーティー)、AiAi広場→19:30ホテルレストランにて交流会21:30解散

 

2/8(日)

[20k](tomi)

7:45ホテル発=(市内バス)⇒名瀬小学校前8:30=(大会送迎バス)⇒9:00大和村中心部(出走確認・荷物預かり・開会式)、大和村中心部スタート10:00→12:49名瀬小学校ゴール

[50k](kan)

5:30ホテル発=(ホテル送迎)⇒名瀬小学校前6:00=(大会送迎バス)⇒7:00宇検村役場(出走確認・荷物預かり・開会式)、宇検村役場スタート8:00→12:45名瀬小学校ゴール

[共通]

名瀬小学校にて応援17:20

名瀬小学校17:30=(タクシー)⇒ホテル=(タクシー)⇒18:10ライブハウスASIVI(表彰パーティー)20:30ライブハウスASIVI→磯吉(打ち上げ)23:00→ホテル

 

2/9(月)

7:00起床・入浴・朝食→9:30奄美博物館11:15、11:35ホテル発=(ホテル送迎)⇒ホテルウェストコート前=(空港バス)⇒奄美空港奄美空港14:00=(航空機)⇒15:25伊丹空港・解散

 

【記録】

・tomi (20k)2時間49分28秒 

総合41位/71名、男女別12位/27名

年代別2位/6名

・kan (50k)4時間45分03秒 

総合14位/198名、男女別1位/36名

 

【感想】tomi

宝ヶ池駅伝の縁でトライアスロンのコーチをしておられる方でお知り合いになり、その方にお誘い頂いてK川さんと行ってきました。

 

コーチの教えておられる方などでツアーを組まれていたので、それに参加させて頂きました。総勢17名。20代~50代、若い人が多く、私が一番年上でした。

事前のランニング講習会もあって、ストレッチや体の使い方を教わりました。

 

前日、現地到着後は、コンディショニングアップトレーニング講習会がありレースに備えました。いつもの仲間と行くと、前日から酒盛りになるのとは大違いでした。泊まったホテルも実業団や大学の陸上部などの合宿のご用達ホテルで、野口みずきもいつも利用しているし、その時も資生堂中央大学が来てました。一般客は少なく、ランニングウエアを着たアスリートばかり、何か自分もその一員になったような良い気分でした。

 

レース当日は50キロの部が宇検村8時スタート。私は大和村10時スタートの20キロの部に参加しました。

 

6キロはアスファルトの登り、登りきり林道に入ると50キロのコースに合流しました。50のトップの男子選手は通過していたようです。

そこかは林道の登り降り。10キロの関門の地点で1時間20分程でした。これでは直ぐ終わって勿体ないと思い、緩めて奄美の自然を楽しむ事にしました。

椰子類やクワズイモが多く南国の植生です。山の中に入る脇道が沢山有り、行ってみたい衝動に駆られましたが、ハブがいるので絶対に林道から外れないようにと主催者側からのお達しだったので諦めました。

 

最後2キロ程だけが本当の山道でした。

50の女子トップ選手が来ないなー?先に行ってるとは思えないし、と思いながら降っていると、ドドッと足音がして、避けると寒川さんでした。 やったートップだー!

昨日、最後の方で逢えるかもね。と話していました。予想どうり来てくれました。 私はヘタヘタと走って、2時間49分でゴールの名瀬小学校に着きました。

 

表彰パーティーがライブハウスであり、2008年のOSJトレイルシリーズ女子総合優勝の方を制したK川さんはヒロインでした。

 

年間チャンピオン目指せよ!とアチコチから声が掛かっていました。 私も年代別2位でメダルをかけて頂きました。

しかし、殆ど林道の奄美は山やとしては少し物足りませんでした。なので、第2戦の新城32キロ(愛知県)にエントリーしました。こちらは本格山道の山岳コースです。注目を浴びるであろう寒川さんは本気で走るでしょう。私は最後尾にならないように頑張りたいと思います。

 

【感想】kan

行くはずなかった今回の遠征。興味はあったけど復帰レースは3月以降と決めていた。けど…。と密かに悩んでるのを知ってか知らないでか、悪魔の囁きを聞いてしまいました。南国はしばらくご無沙汰だしまあいいか、と軽すぎるノリで。

 

 夜になり急に食欲が戻っていきなりカーボローディング(否、ただの衝動食い)。悩んだといえばドリンク。普通の50kmなら空荷にエイドの給水頼りなのだが。この気候でドリンクに飢えるのはこわいので1.5L担ぐことにした。さて、昨晩の食べすぎで腹ごしらえは十分、爆睡のままスタート地点へバスで運ばれた。ようやく気が乗ってきたと同時に食欲まで乗ってきてお弁当をぱくつく。言わずもがな食いすぎで、数分後に後悔するハメに(いつもこのパターンじゃないの!)

 

 最初は7km近く緩い上り坂のロード。腹が重くて体が前に進みませ~ん。本州より暖かく湿気があ

り、体も動きやすければ息もしやすい。けどこの坂の緩さが嫌だ。緩すぎて歩くことを許してくれない。ようやくダート道に変わったせいか周囲のペースが落ちてきた。今回はロードランナーが多いのかしら。普通の登山道と比べたら全然路面良いんだけど。下りになり喜んだのもつかの間、また登り返し。熱帯樹林に覆われ視界がきかないのでいつまで続くか見通しもたたない。第一関門のエイドに到着、あまりに暑いので頭から水をかぶってスタッフの方々と談笑。あと24kmとか嬉しそうに言わないでくださ~い。

 

 当面の目標は20kmコースとの合流点付近と思われる40km地点。30km通過、狙い通り(?)腹が軽くなって体の調子は上がってきたのに足が重くなってきた。昨年走ってなかったツケがこんな形でくるとは。延々と舗装路の上り続き。空は明るいのに霞かかって展望なし、どうも黄砂っぽい。第二関門エイド、後続の追走を考えあとは下りと見込んですぐに出発。前方にちらほら20kmランナーの姿を見かけるようになる。いつもより前半飛ばし気味だったせいか余裕なく、止まりたくても歯止めがきかない。ドタドタ足音けたたましく鳴らしさっとコース脇に退いてもらった。皆様、驚かせてゴメンナサイ。まだ登る登る。距離表示は減っていくのに一向に変わらない景色と上りをちんたら歩きつつ。おがみ山からの登山道の下りに入り富岡さんに道譲ってもらい疾走。てかもう止まれません、ドダダダ。急下降にトラバースの荒れた登山道、素敵!ずっとこんな道だったら面白かったのに、最後に舗装路&本日一番の急坂。期待通り裏切ってくれるのがOSJらしい。大したラストスパートもできずにゴールに飛び込むと、6時間半ゴールの予定が大幅短縮。もっと時間経っているように感じたので意外だった。

 

 次々に帰ってくるメンバーを皆で出迎える。あと●人。そろそろ来るかな?フィニッシュ制限時間まであと30分のアナウンス。空が薄暗くなってきた。山中はもう暗いだろう。第二関門を越えゴールに向かう選手2名の名前が読み上げられる。自然と祈るように手を組んで待つ。残り5分。スタッフが走り拍手が沸いた。足を引きずりながらゴールに向かう選手。映画の1シーンみたい。制限時間を過ぎ暗くなっていく名瀬の街。皆あれだけハブがどうとか騒いでたけど、個人的には別に怖くもかゆくも思わなかった。真夜中の山中トレイルだってヘッテキと地図さえあれば別に平気だと思う。けど彼女は今回がトレイル初と聞いた。数時間前に通過してきたコースを思い出しコースを遡る。なんだかんだ言って山ヤってたくましい。放っておいても自分でなんとかしてしまう。だから心配されることはあってもすることなんて殆どなかった。だから待つのって本当に慣れてない。だからとっても心配。「来たよ!」上から声が降ってきた。みんな合流し一緒にゴール。これぞレース最大の醍醐味でしょう!皆の、そして自分の健闘を称え会場に沸く拍手。

 

人が人呼ぶ縁あって様々なメンバーが集結した今回のツアー参戦。トレイルランが専門領域の違う互い同士を繋げているのがわかって。出会いや別れに重さの度合いがあるとすれば今回のツアーは本当に意味のある出会いだったと思う。今後行く道の先で再びクロスオーバーする時には、互いに成長した自分を誇れるようにありたいと思う。