京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

<No.2927&gt武奈ヶ岳集中登山(E):コヤマノ岳コース

当山岳会が創立記念事業として切り開いたコースである。

...後のコースの到着を待つ間、各自それぞれ昼食を摂り、カイトを揚げている会員は風が弱くなり慌てて降ろす場面もありましたが、強風を受けて快晴の大空に高々と舞い上がっていました。

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<No.2927> 4月19日(日)

武奈ヶ岳集中登山(E):コヤマノ岳コース

 

 「記録」 3期 井上隆雄

【工程】JR比良駅7:13→駐車場8:15→大山口8:25→青ガレ9:10→金糞峠9:50→中峠10:40→武奈ヶ岳11:30→昼食・記念撮影14:00→イブルギのコバ14:30→八雲ヶ原14:50→金糞峠15:20→大山口16:15→JR比良駅17:15

【参加者】 CL 井上隆雄、穐月大介、山本憲彦、岩田欣也、米山佳秀、(非会員)岩田和弥(小5)計6名

 車でイン谷口まで入るため、比良駅から歩くのは久しぶりの人もあり、いつもながら時代の変貌を感じます。でも、その間にはいつも見ない、いい花が見られたと思います。

 岩田さん親子とは、その駐車場での待ち合わせです。イン谷口で登山届を提出したところで後方から車の岩田さんと合流、メンバーが揃ったところで出発。このメンバーではおそらくチャンタでロンだろう。(最高齢、最年少、新人とすべてが揃ってのアガリ)。

 満開の山桜、コブシ、タムシバヤシャブシ等、花と新緑の美しい風景。春爛、イカリ草、カタバミ、スミレ等の花々が疲れを忘れさせてくれる。

 金糞峠では、イワウチワの花が満開、斜面がピンクに染められている。中峠でコールサインが聞こえたので応答、水晶小屋からのパーティーと合流、記念撮影。ここからは当山岳会が創立記念事業として切り開いたコースである。コヤマノ岳で記念撮影、武奈ヶ岳には先着の丸山さんが目立つ様にとツェルトを張って待機されていました。

 後のコースの到着を待つ間、各自それぞれ昼食を摂り、カイトを揚げている会員は風が弱くなり慌てて降ろす場面もありましたが、強風を受けて快晴の大空に高々と舞い上がっていました。

 遅れているコースのメンバーが到着したところで記念撮影を撮ってそれぞれが下山。イブルギのコバで寄り道をして八雲ヶ原スキー場跡へ岡田さんと待ち合わせの予定でしたが、丸山さんが先に来られており、岡田さんといっしょにダケ道を下山、岩田さん親子も16時に約束があり、ダケ道を下山されるため、北比良峠と金糞峠の分岐で分かれる。

 快晴のもと美しい花々、みずみずしい新緑を満喫した山行となりました。

 このルートは当山岳会にとっては深いつながりのあるルートであるため、ぜひ50周年記念行事の山行として武奈ヶ岳まで行きたいと思い、同行者をお願いしましたところ、そのようなルートならば記念行事の集中登山の1コースに加えようという方向に発展し、リーダーを任されました。体力的に大丈夫かと気がかりでしたが、私の我が儘を快く受け入れていただいた当会の協力とメンバーに恵まれ、楽しい山行きができました。

 

(感想)         52期米山佳秀

4月に入会しましたが、初参加の山が今回の50周年記念の集中登山の武奈ケ岳は、山登りより友達とスキーで行った方が古いので今でもスキー場のイメージが残っています。

最近はロープーエイが無くなり、静かな山となり冬山のトレーニング等に利用しています。当日は,皆さんが乗る電車を確認していたので、2年前の清掃登山に参加したときに、お世話になった山本さんを見つけてご一緒させてもらいました。里ではすでに散った桜も満開で楽しい山歩きでした、今後ともよろしくお願いします。

 

(感想)      50期 岩田 欣也

子どもと一緒に「50周年武奈ヶ岳集中登山」に参加させていただくことができました。ありがとうございました。子どもにとっては、登山中は少々きついときもあったようですが、参加者のみなさんのあたたかい励ましやご配慮のおかげで無事初登頂ができました。特に、リーダーの井上さんにはわざわざ直前に電話いただき、安全面や体力面等に配慮していただきました。一旦は諦めていたコースを無事登頂させていただくことができました。今回の登山は会の記念行事であると共に、私たち家族にとっても記念すべき登山となりました。実は、この登山が歩けたら、高島トレール(前半)に参加しようと計画していました。連休の5月2日より4日に、愛発越(国境スキー場)から水坂峠(今津)間、約37キロを無事歩くことができました。本人にとって集中登山が自信となったようです。ありがとうございました。

 

(感想)   岩田 和弥(小学5年生)

ぼくは、初めて比良山に登りました。登って始めに目に入ったのが川のそばの桜などきれいな花でした。もう少し、行くと岩場がありました。きついけど頑張って登りました。頂上かなと思ったら、未だ中間点だったので、がっかりしました。登ったり下ったりしながら歩くと川がありました。ぼくは足を滑らせて川にはまってしまいました。川の水は冷たくて気持ちよかったです。やっと頂上が見えたとき、とてもうれしかったです。疲れも忘れて頑張って歩きました。頂上でお昼を食べました。とてもおいしかったです。たこ揚げをしている穐月さんのお手伝いをしながら他のチームを待ちました。30分位するとチーム全体がそろって記念写真を撮りました。下りは速く降りられました。とても疲れたけどぼくたちのチームの人のおかげで最後まで登りきれて良かったです。

 

(感想)     25期 穐月 大介

当会50周年記念の集中登山、25期の私は丁度半分会と共に過ごしてきたことになる。考えてみば人生もほぼ半分会に居座っている、色々お世話になった会である。

 今回取りあえず通りたかったところは当会が道を開いたと言う中峠~コヤマノ岳間、風間さんと八田さんのケルンがあるイブルキのコバ、それと出来たら水晶小屋の藤田君所も寄りたかったが今回は才内さん達に任せた。

 

武奈の頂上では信じられないような快晴の中ほんとに久しぶりにのんびりした時間を過ごさせて貰った、持参した自作の凧も風のない中100m以上飛んでくれ少しは祝福できたかなと思う。

 

                         

 

(感想)       44期 山本憲彦

 この日は絶対的快晴の日。行きから帰りまで空に雲はまったくなし。珍しい天気の中で、50周年記念の武奈ヶ岳集中登山となりました。まるでヒラサンの元気良さを象徴しているような青空です。

 私は最初は、辻野さんの細川尾根をいっしょに登りたいと思っていましたが、井上さんが、「今回はコヤマノ岳は通らへんのか?私は行くで!帰りにケルンにも寄りたいしな。」との一声で目が覚めてしまった。急遽「井上さんを一人では行かせられない。私も同行して我がヒラサンが開いた山道を見てみたい!」とあいなったのでした。

辻野さん、急に変更してすみませんでした!

さて、JR比良駅からの歩きは本当に久しぶりです。歩き仲間は、岩田さんと息子さんの和弥君。それに米山さん。(その後米山さんは武奈の山頂で入会式?をすませました!)井上さんと私で、計5人です。

 アオガレも久しぶり。金糞峠では北側の斜面に、イワウチワ、バイカオウレンが咲いていました。それまでの途中もイカリソウヤマザクラなどのお花見道中でしたが、なんとい言ってもイワカガミの淡いピンク色の花はかわいいものです。

 金糞峠から中峠へ。この登山道はすこし荒れ気味か。中峠で、水晶小屋前泊組と合流。

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これは予定にはなかった!いっしょに我々の先輩達が作ったというコヤマノダケ道を歩き始めました。最近はここを歩く人も少ないのか、倒木が道をふさいでいるところが数カ所ありました。コヤマノダケを経由してイブルキノコバからの登山道に合流します。中峠からこの地点までを京都比良山岳会と初期のメンバーが踏み跡をたどって、山道程度まで切り開いたというのです。ブナ林を巡るすばらしい山道です。

 武奈ヶ岳に登ると、すでに丸山さんがツェルトを張って待っていてくれました。ついで、四方隊。そして、辻野隊の到着。そして、才内会長が家で大書してきた大きな白布に「2009年4月19日 京都比良山岳会 50周年 武奈ヶ岳集中登山」という垂れ幕を丸山さんのツェルトに張ります。すると(この日は近年になく武奈ヶ岳登山者が多かった!)上がってくる登山者が口々に「おおー、50年も続いてるのか。集中登山やってるなあ…」と言って通り過ぎていきます。

 大幅に集合時間を過ぎて関西百名山組が到着です。なぜかみんな疲れています。それに一人足りません。理由はともかく急いで遅れ組が待ちくたびれ組に入って記念撮影。その後は蜘蛛の子を散らすように各予定のコースを下山しました。

 この度の反省ですが、山は何が起こるか分かりません。各グループに1台の無線機を装備して、連絡を受けていれば、あれほどみんなが心配して待つ必要がなかったのではないかと思います。ちなみに前回の遭難救助訓練のときは各グループに1台無線機を装備し、無線機が通じないときは携帯電話機で補い合いながら互いの連絡をキープしました。今回も集合時間が決まっていたので、その方法を取るべきでした。だが、とにかくみんな無事でよかった。

 我々は帰りにイブルキノコバで、昔ずいぶんと世話になったという望武小屋を見ながらケルンにお参りしました。お二人に「50周年・集中登山」を報告しました。井上さんはもってきたアンパンをそれぞれにそなえていました。

 北面にはところどころに雪が残っています。タムシバ(ニオイコブシ)の大きな木があることがこの時期だけ遠くからでも判別できます。辺り一面は、イワウチワの群落が続きます。上の方のイワウチワはちょうど頭の上から我々をのぞき込んでいるように感じてしまいました。

 八雲ヶ原は原状に戻すということで、池になっていました。そこに上で会えなかった岡田さんがいました。我々は八雲ヶ原から奥ノ深谷沿いに下ります。金糞峠に着くとここに数日間滞在しているという年配のテント泊の男性に会います。(私もやってみたいもんだ)

 帰りに、京都駅で打ち上げをして帰りました。そこで出たのは「やはり、京都比良山岳会は続いてほしいな」でした!特に今回、一念発起でリーダを務めてくれ、みなさんに当会の初期の記念すべき事業として今も残るコヤマノ岳の山道を紹介し、各メンバーにその自覚を持つ機会を作ってくれた井上先輩には感謝したい気持ちで一杯です。

 みなさん、お疲れ様でした。