2009年6月27日(土)
ポスト50周年、来るべき55周年にあやかり、改めて比良山系に行こう、比良山系を歩き尽くそう、という趣旨の「比良55(go!go!)」シリーズ企画を始めました。
第1回目である今回の例会は、比良山系についてまとまった最初の著作である、角倉太郎「比良連嶺」(朋文堂1941)で最初に紹介されているコースです
<望武小屋前>
【参加者】(CL)秋房伸一、(SL)富岡慶子、山本浩史、米山佳秀、向昌宏、岡崎亜希子 計6名
【天候】晴れ
【行程】8:15比良駅~9:00イン谷口~9:24大山口~北比良峠11:10-20~11:55-12:20望武小屋~12:57-13:17武奈ヶ岳~13:38コヤマノ岳~14:27金糞峠~15:04カクレ滝~15:25大山口~16:19比良駅
【記録】 52期 秋房伸一
ポスト50周年、来るべき55周年にあやかり、改めて比良山系に行こう、比良山系を歩き尽くそう、という趣旨の「比良55(go!go!)」シリーズ企画を始めました。
これまでに比良山系を紹介した文献やガイドブック、新旧登山地図等に取り上げられたコースの分析や京都比良山岳会の過去の例会記録等を顧みながら、定番のコースからバリエーションルート、廃道の探索、冬期ルート等も含め、55周年までに55の山行を実施したいと考えています。第1回目である今回の例会は、比良山系についてまとまった最初の著作である、角倉太郎「比良連嶺」(朋文堂1941)で最初に紹介されているコースです。
今ほど情報や書籍の出版点数が多くなかった時代の本は、気合いが入っています。筆者の魂がこもっているとでもいうか、21世紀の現在手にしても、心を打つものがあります。私は、比良山系に興味をもってから、まずは、今も新刊で手に入る「比良の父・角倉太郎―比良登山今昔ものがたり」ナカニシヤ1997 を読んでその中で紹介されている「比良連嶺」他の本をインターネットの「日本の古本屋」サイトを通じて手に入れました。
さて、今回の山行は、体験の岡崎さんを迎え、私もCL初、向さんも実は入会後初山行ということで、富岡さん山本さんが後見人的に参加いただきました。縦走経験豊富な米山さんも来られて、新人・ベテラン、バランスのとれた構成。
JR比良駅からイン谷口までは、通常の車道を避けて、細い道を行きました。途中で地図やGPSまで使い、百名山シリーズ例会の読図ミッションをやっているかのよう。気温も相当高く、イン谷口に無事着いただけで、ちょっとした達成感がありました。
ポピュラーなコースであるはずのダケ道ですが、勾配がきつい上、道も不明瞭なところがあり、高尾山など東京近郊の公園内遊歩道のような「登山道」と比較するとまだまだ野性味があります。それが比良山系の魅力でもあります。「カモシカ台」がどこなのかよくわからないまま、神爾谷分岐へ到着。
北比良峠で小休止し、八雲ヶ原へ。湿原内の遊歩道を経由し、望武小屋を目指します。富岡さんにケルンを案内してもらい、望武小屋へ。
望武小屋は昭和9年の竣工。日本アルカウ会(本部は兵庫県)が、立地(風向き、雪崩に遭わない、絶対に雪に埋もれない、水場が近いが水害に遭わない等)や設計・構造(薪ストーブで室内が暖まるように空気対流を計算等)に熟慮を重ねて建てたもの。便所も雨水導入による自然発酵浄化式で夏季も悪臭を放つこともなく、絶対に付近山地や谷水を汚すことはない、とのこと(建設当時)。
昭和28年に京都府山岳連盟に寄贈され、長らく比良を訪ねる岳人に愛されてきた望武小屋でしたが、京都岳連の管理が外れ、現状の姿になっています。
武奈ヶ岳へは、皆足どりも軽く登りました。天気は良いのですが、空気中の水蒸気が多く、琵琶湖はすっきりと見えませんでした。岡崎さんは関西の山が初めてとのことで、もちろん武奈ヶ岳も初めて。
行程に余裕があり、帰路はコヤマノ岳を経由することにし、金糞峠直行路(地図には出てない)を経て、正面谷。途中、「隠れ滝」にも寄りました。比良駅前の店で軽く反省会をして、無事、例会を終了しました。
【感想】 48期 山本浩史
夏は暑い。この当たり前のことに対応できずここ数年夏の低山には行かなかった。1週間前の北九州秋鍛錬で少し行けるかと、参加しました。そして比良55企画の記念すべき第1回、秋房さん初リーダー成功おめでとうございます。
【感想】 52期 向 昌宏
6月に比良山岳会に入会させていただいて初めての山行きでした。
北比良峠までの上りは少々きつく感じましたが、その後はコアジサイがいっぱいあったり、歴史感ありありの小屋をのぞいたりと楽しく歩けました。武奈ヶ岳からの眺めと吹き上げてくる風は気持ちよく、見えている山々にも登りたいなと思いました。
登山についてはこれから学んでいきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
【感想】 52期 岡崎亜希子
本格的な登りの前にバテてしまいましたが,ペースとか塩とかみかんとかお気遣いいただいて,色々お声をかけていただいて,ひさしぶりの山を楽しむことが出来ました。 道も気持ちがよくて,展望も良い山で関西の山に期待が高まりました。ありがとうございました!