京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

[個人] 常念岳~蝶ヶ岳

[個人] テント泊縦走 常念岳蝶ヶ岳

奇跡のような短い晴れ間の中、前常念方向、蝶ヶ岳方向、穂高連峰方向すべて絶景です

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個人山行報告 テント泊縦走 常念岳蝶ヶ岳

【参加者】 小松久剛 計1名

【天候】 8月8日(土):晴れのち雨

     8月9日(日):曇り時々晴れ

     8月10日(月):雨

【行程】

 8日9:22京都東インター=15:40三股駐車場着(車中泊

 9日5:00三股発~9:00前常念岳山頂~10:00常念岳山頂~13:07蝶槍~13:50蝶ヶ岳ヒュッテ(テント泊)

 10日6:00蝶ヶ岳山頂発~7:38まめうち平~8:55三股駐車場=11:00安曇野インター=14:40京都東インター

【1日目記録】

盆休み初日ということもあって、名神高速道路は超渋滞。6時間ほどかけて長野に移動したはいいのですが、長野は雨。

 翌日の水などを買い込んだものの、全くモチベーションは上がらず、さらにあまりに早くに駐車場にたどり着いてしまったため暇で暇で仕方なく、ウイスキーを飲んでだらだらしていました。

 夕方から夜にかけて雨足が激しくなり、このまま登山中止かとも思いましたが、車中で見たニュースでは9日には天気が快方に向かうとのこと。

様子をうかがっていると、23時頃から空に晴れ間が出て月明かりが見え始めたので登山を決意。

どうせ午後は崩れるだろうから早い時間の出発を心がけつつ眠りにつきました。

 車中泊も初めてだったのですが、まだまだ改善の余地がありました。

【2日目記録】

 3時半起床。空は灰色ですが快方に向かうような薄い雲だったので、足元が見えるようになり次第、5時に出発。

 三股から前常念の登りは急登を覚悟していたので1時間に1回の休憩を取るペースで進んでいましたが、2ピッチほどで尾根に乗ることが出来ました。

 森林限界を超えるあたりで雨が降り出したのですが、小雨程度。

 初めて岩山と言うものを登ったのですが、土の山に少し岩が乗っている山に慣れてしまった私からは、岩瓦礫の積み重なりのような前常念岳が非常に奇異なものに感じられました。

9時に前常念山頂にたどり着きましたが、小雨が降りはじめ、風も吹いてきたので岩陰で補給して先に進みます。途中常念岳のテント場や雷鳥を見たりしつつ、コースタイムどおり1時間後の10時に常念岳山頂に到着。

奇跡のような短い晴れ間の中、前常念方向、蝶ヶ岳方向、穂高連峰方向すべて絶景です。

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<前常念方向>

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蝶ヶ岳方向>

 絶景を存分に味わってから下りに入りました。

 常念岳から急なガレの下り坂で精神的に非常に疲れる道となります。

蝶ヶ岳から常念岳へのコースを取ると、この急登を越えた後に前常念の岩場を下らないといけないわけなので大変そうです。野沢さんの助言を聞いて反時計回りにして大正解でした。  

蝶槍1つ手前のピークのニッコウキスゲのお花畑では、花にそれほど興味のない僕でも思わず写真を撮ってしまうほど花が咲き乱れていました。

蝶槍が近づくにつれて、今回の山行も終盤を迎えます。しかしまあ蝶槍の直前に下ること下ること。蝶槍が全く見えなくなるまで下って、ぬかるみを越えて今度は急登です。

蝶ヶ岳側とはうって変わって非常に厳しい登りでした。しかしその蝶槍はガスの中。

蝶槍を越えてしまうと後は頭を空っぽにしても歩ける、のどかな高原の散歩道。

ゆっくりと道をたどって午後2時前に蝶ヶ岳ヒュッテ到着です。

テント場でテントに入ってビールを1本飲んだ途端、疲れ切って寝てしまいました。

次に気がついたのは日も暮れかかった夕方。外はガスって何も見えない状態。

蝶ヶ岳山頂での星空と日の出を楽しみにしていたのですが、また今度来いということらしいです。

日が沈むにつれて雨も降り出し、テント内で適宜食事を取ってグダグダしていたのですが、どうしてもビールが飲みたくなったので念のためヘッドランプと磁石をもって蝶ヶ岳ヒュッテに向かいました。

小屋からの帰り、ガスっている夜は本当に何も見えず、磁石を頼りにテント場に戻りました。磁石を持って行って大正解です。

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<ガスの中のテン場>

【3日目報告】

強い雨と風の音で目が覚めます。

 この日は降りるだけなので、悪天候でもかなり気楽。一応蝶ヶ岳に来ているので山頂だけ踏んでさっさと三股に下山を始めました。

ちょうど前夜に水切れを起こしていたので途中まで土砂降りの中を干からびながら下って辛かったのですが、沢で給水をした後は順調に下り、コースタイムどおりの3時間ほどで三股の駐車場にたどり着くことが出来ました。

 その後車で、ほりでーゆー四季の郷に行って風呂に入ろうとすると10時に風呂が開かれるとのことで40分ほど待たされ、非常に寒い思いをしましたが、その後の風呂は極楽そのものでした。

帰りは平日と言うことで高速も順調に流れ、充実した山行を終えました。