京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

№2961例会 登攀練習/御在所岳周辺の岩場

両日で通算15ピッチ登ったのでビレイ作業はほぼ習得できたようだ。登山モードとクライミングモードの切り替えも6回あったので、スムーズに運ぶようになった。他に藤内沢下降、一壁アプローチ、一壁下降路、前尾根の上部踏み跡などの処理も一通り経験できたと思われる。

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№2961例会

登攀練習/御在所岳周辺の岩場

48期 上坂淳一

<日時>

平成21年10月16日(金)夜~18日(日)

<天候>17日 曇りのち雨 18日 晴れ

<参 加 者>CL上坂淳一 AT 

<山域>鈴鹿山系 御在所岳周辺の岩場

<行程>

16日 20:30ロッジ前集合→蒼滝橋22:00~22:30北谷(幕)

17日 幕地6:00~7:00取付~前尾根ノーマル~終了12:00~藤内沢下降~13:20北谷(幕)

18日 幕地6:10~7:00一壁2ルート~8:10前尾根P5取付~11:20ヤグラのコル~12:30御在所岳三角点~表道~14:00蒼滝橋

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<記録>上坂

 会報告知後でしたが、理事長及び参加者の了解を得て現地日程を二日間に延長しました。一日を定着方式、もう一日を前尾根縦走に充て、スケールこそ小さいものの山登りっぽい形態を味わえたのではないかと思います。

17日 夜明けを待って泊地を出発。テスト岩で花崗岩スラブの感触を確かめて、P7から登攀開始。P6はチムニーを登る。P5~3までロープ操作を確認しながら進む。ヤグラのコルで雨がポツポツ降り出す。藤内沢を下降するうちに本降りとなってきたので、本日予定していた一壁は翌朝天候の回復を待って登ることにして、泊地に戻り午後は沈殿する。

18日 晴天の中を一壁に直行し、2ルートを一本登る。前尾根に移動して巻き道を使いP5から取付く。ヤグラのコルで終了し、三角点を踏んで表道を下降し蒼滝橋の駐車場に戻る。

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<感想> 48期 上坂

 気圧の谷が通過したのでスケジュールの一部を入れ替えたが、一応は全行程を消化できた。

 P6は3ピッチ、P5、P3は2ピッチに区切ったので、やや時間を要したが、両日で通算15ピッチ登ったのでビレイ作業はほぼ習得できたようだ。登山モードとクライミングモードの切り替えも6回あったので、スムーズに運ぶようになった。他に藤内沢下降、一壁アプローチ、一壁下降路、前尾根の上部踏み跡などの処理も一通り経験できたと思われる。

 本例会では生活技術も含めて、登山道の通過にも応用可能な練習を積めたと思われる。あと5回ほど練習すれば無雪期登攀への展望も開けてくるだろう。

<感想> 51期 T

いままで岩登りの例会では常に雨が降って、ことごとくインドアに変更になっていたため、今回が初の外岩デビューとなり、なかなか緊張しました。

初日に荷物少なめ、二日目はフル装備で前尾根ルートを行くという日程。

いきなり初めの取り付き部分が難しく、さっそく落ちるかと思いましたが何とか通過。その後はおおきく大変なところはありませんでしたが、チムニーと最後のやぐらの前のクラックを越えるところで苦労しました。チムニーを登るのはまったく経験がなく、ジムにもこんなところはないので新鮮でしたが、登り方が解らずとても体力を消耗しました。

翌日、はじめに一壁というところへ連れて行ってもらいました。

事前に聞いたところでは、前尾根と難度は変わらないとのことでしたが、見るととても高度感のある恐いところで、正直膝が少し震えてしまいました。しかし登ってみると確かに登攀の難度は同じようなもので、なんとか登りきることができました。(初心者ルートの話)

この一壁に行っておいたおかげで、その後の前尾根はリラックスして登ることが出来、荷物を背負って果たして登れるのだろうかと心配でしたが、難なく登ることが出来ました。

今回はロープの扱いやギアの扱い、マルチピッチの手順などを実地で学ぶことが出来たり、チムニーのような変わったクライミングが出来たりで、とても収穫の多い例会でした。

一から丁寧に指導してくださったCLには大変お世話になり、ありがとうございました。