京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2971 比良55-4 白滝山から金毘羅峠

初冬の白滝山山頂付近はあいにくの雨天でしたが、紅葉も落ち、明るい雰囲気でした。

 

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写真:白滝山西尾根

 

№2971 比良55企画NO.4「白滝山から金毘羅峠」

52期 秋房伸一

12月5日(土) 天候 雨のち曇

参加者 CL秋房伸一 上坂淳一 

米山佳秀  会員3名

 

【行程】

7:45出町柳=8:45坊村~9:20伊藤新道~10:57白滝山~11:06オトワ池~11:30長池~12:30びわ湖バレイ~13:18蓬莱山~13:40金毘羅峠~15:03JR蓬莱駅

 

【記録】

 雨の中、坊村をスタート。白滝山までは伊藤新道を淡々と歩けばいいはずであったが、植林帯で登山道が不明瞭になり、踏み跡を辿っていくと路が無くなった。雨で暗い人工林の中、稜線に向かって直登し、白滝山を目指したところ、西尾根らしきところに出た。尾根は広葉樹で明るく歩きやすかった。帰宅後、GPSデータを地形図に落としてみると、伊藤新道よりも一筋西の尾根を登ったと判った。

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 白滝山から長池を経てびわ湖バレイへの道は、送電線の巡視路を兼ねているのか、業務用と思われるピンクのテープがコースをロストしないように付けてある。しかし、小さな尾根と谷が交錯し、ガスもかかって視界は限られ、現在地の確認が難しい。注意していても迷いそうになる。積雪時にホワイトアウトしたりすると、難易度が高いコースだといえる。雨のオトワ池は神秘的な雰囲気でよい感じだった。天気の良い時に、湖畔でのんびりするのも良さそうだ。

 びわ湖バレイに出て一安心。蓬莱山頂は風が強く、体感気温が低かった。下りの金毘羅道は無理なく作られた歩きやすい道で、雨も上がって明るい空の下、帰路についた。

道中、誰とも会わない静かな山行であった。

 

<感想>48期 上坂淳一

比良55シリーズの第4回に参加させていただきました。

 伊藤新道の登りでは雨が降っていたため、つい地図の確認を怠り、登山道をはずしてしまいましたが、白滝山に至る間も定位は容易で、またほとんどが植林の中の行程でしたので力ずくで押し切りました。

 このシリーズは全55回を予定され、いずれは登山道以外の行程を使わないと企画しきれないと思われますので、丁度よい経験になったのではないでしょうか?

 読図が難しかったのは、むしろ白滝山から長池に至る丘陵のような地形で、穏やかな起伏に富み、標識頼りに進みました。

 初冬の白滝山山頂付近はあいにくの雨天でしたが、紅葉も落ち、明るい雰囲気でした。

 送電線下の作業道は汁谷までほとんどが緩傾斜帯ですので、地形を無視するかのように強引に着けられています。しかし、そこはあくまで業務用ですので、蛍光桃色のリードが途切れることなく、また丁寧に階段が整備されていました。このあたりに、趣味として登山と、事故があれば労働災害となってしまうインフラ産業との間の、山に対する見方の違いが出ていて面白いと思いました。この送電線は、去る一月にも停電事故があったと聞きましたので、電力事業者は特に着雪や倒木の多い時期の管理はさぞ大変なのだろうと推測され、また作業道にもそのことが表れていたように思われました。

 汁谷からは雨もあがり、快適な無雪期の山歩きでした。いつか機会があれば長池から下部の状態も確認したいと思いました。

 

【感想】52期 秋房

 今回、案内原稿には「雨天中止」としており、朝の6時過ぎに参加予定の小松さんから問い合わせをPCメールでいただいたのですが、小生がメール確認をしておらず、結果として小松さんは不参加になってしまい、申し訳ありませんでした。以後、連絡方法の確認等、気をつけます。

 個人山行ですとなかなか雨の日帰り山行はやる気になりませんが、例会だと「せっかくだし、行くか」ということになり、雨装備の確認や改善に役立ちます。今回は、濡れた場合にウール製品の方が化繊製品よりも断然暖かいことを再認識し、化繊の広告に影響を受けやすい自分を反省しました。

 結構面白い山行になりましたが、これも同行の皆さんのお陰です。ありがとうございました。

 

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写真:白滝山山頂

 

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写真:オトワ池