京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2993 蓮華温泉バックカントリースキーツアー

シールを付け道標沿いにヤッホー平を横断。名前のとおり、大声で叫ぶとやまびこが返ってきた。

13 雪のヤッホー平を越え

雪のヤッホー平を越え

 

 

No.2993 2010年3月19日(金)~22日(月)

蓮華温泉バックカントリースキーツアー

                               記録 小泉 賀奈子

【参加者】CL 穐月大介、SL 中尾諭(車)、加藤一子(気象)、田辺久美子(集合・宿泊)、岩田欽也(車)、小泉賀奈子(記録)                       計 6名

 

【行程】3/19(金)22:30山科駅集合(穐月さん・中尾さん・加藤さん・小泉)→23:50田辺邸 着宿泊

3/20(土)3:30田辺邸発(岩田さん合流)→9:00栂池スキー場 ⇒10:40栂池ロープウェイ自然駅~12:00天狗原~15:40蓮華温泉ロッジ

3/21(日)9:40蓮華温泉ロッジ~10:45兵馬平~12:43蓮華の森~14:00蓮華温泉ロッジ

3/22(月)7:00蓮華温泉ロッジ~8:40ヤッホー平~12:10白池~13:47木地屋~ 15:06平岩駅→21:00田辺邸にて解散

 

【行動記録】

3月20日終日晴れ。9:00 栂池スキー場に着き、ゴンドラ駅近くのホテルの有料駐車場に駐車する。中尾さんのテレマークブーツの底がはがれていることが判明、対処の方法無く中尾さんを栂池に残し出発。

(中尾さんは22日木地屋に迎えに来てくれた。)

栂の森ゲレンデよりロープウエーにて自然園へ。ここからシールを付けて登行。天狗平にて昼食をとる。風が強かった。岩田さんは乗鞍岳往復(滑降)、残りのメンバーは途中まで登り滑降を楽しむ。

振子沢へは直前までヘリスキーの道標をたどりヘリポートを確認後尾根筋より振子沢に降りる。振り子沢からは道標づたいにトラバースし、その後ルートは沢筋にくだり蓮華ロッジより2つめの橋の袂に出る。

到着後ビールで乾杯(非常に暖かく小屋の前にて)、ロッジの裏10分ほど登った所にある仙気の湯と薬師の湯に入る。不文律より上の「薬師の湯」は女子、下の「仙気の湯」は男子となっていた。

3月21日終日吹雪。昨夜からの積雪があり、雪質良好。9:40兵馬平に向かって出発。ルート確認がしづらく谷に降りないよう山手(南)にルートを取り一気に滑降した。10:45兵馬平に到着。兵馬平は地図で見るより縮小されているのか東半分は木に覆われているらしい。温泉の流れる湿地帯のため、中央付近は積雪なく、窪地になっていた。

11:20ここから引き返すために、南東にルートを取りシールで尾根を登る。吹雪のために視界が悪く、ロッジの西にある蓮華の森のキャンプ場及び建物が確認出来なかった。しばらく行くと白馬大池に登る南向きの道と合流し道標を見つける。東にルートを取り仙気の湯の下部に到着、更に東に尾根をトラバースした時点でロッジを発見し、滑降する。

 

3月22日終日快晴。昨夜からの降雪により50cmほどの積雪があった。6時に朝食をとり、7時出発。ふかふかの新雪の中を進んだ。

ロッジより一つ目の大橋を渡り、一つ目のコーナーから谷まで滑降する。ここはかなりの傾斜があった。シールを付け道標沿いにヤッホー平を横断。名前のとおり、大声で叫ぶとやまびこが返ってきた。尾根を乗越し北の樹林帯側よりウド川のトラバースに入り北に向かう。12:10白池に到着。小休止をとる。その後、木地屋まで雪が着いており滑って降りることができた。

13:47木地屋に到着。中尾さんが車で来てくれ、岩田さんを乗せて栂池まで車を取りに行く。残りのメンバーはスキーで平岩駅に向かう。雪は途中で切れているがショートカットしながら結構滑れるところあった。15:06平岩駅に到着すると同じ頃に中尾さん、岩田さんの車が到着。全員無事車に分乗し北陸自動車を進む。21:00田辺邸に到着、解散した。

 

【感想】蓮華温泉キーツアーに参加して   52期 小泉 賀奈子

この企画のお誘いを受けたのが新年会の時でした。「春のこの時期にはスキーをはいてしか行けない秘湯がある。」という穐月さんの言葉に心を動かされ、参加させていただくことにしました。ご縁あって富岡さんにテレマークの板を、中尾さんに革靴をお借りすることができ感謝感謝です。

蓮華温泉に向けて琵琶湖バレイでの練習日、前日の大雪のおかげで比良岳の方までふかふかの新雪の上を滑ることができました。信州ではもっといい雪に出会えるのだろうなあと思うと、待ち遠しい気持ちでいっぱいでした。

そして当日。栂池スキー場は3月終盤にも関わらず大勢の人でにぎわっていました。「これは期待できる!」と思い、ロープウェイを下りた時はわくわく気分でした。ところが・・・天狗平までの登りは息切れがし、乗鞍岳からの滑りはこけまくり、強風にあおられてお先真っ暗の状態でした。第1日目から不安な雲行き・・・。蓮華温泉に着いた頃には命拾いした思いでした。でも「薬師の湯」につかりながら目の前に広がる雪に抱かれた山々を眺めると、「来てよかったなあ~」としみじみ思いました。

2日目は凍傷にかかるかと思うほどの吹雪に見舞われ、兵馬平のまで散策。午後はかまくら作り。3日目は前日に降った大雪のおかげでふかふかの雪が1mも積もっていて、初心者には厳しい足場の悪さの中、無事生還。

疲れました。しばらくトラウマです。穐月さんをはじめ、気長にお付き合いしてくださったみなさん、ありがとうございました。でも、また違う山もスキーで行ってみたいなあという気もちと、もう少し続ければ上達するかなという期待もあり、また挑戦する所存であります。

 

 

1.出発、この跡すぐに靴が

出発、この後すぐに靴が

 

2.天狗平へ

天狗平へ

 

4 乗鞍を滑ろう

乗鞍を滑ろう

 

5 振り子沢へ

振り子沢へ

 

6 もうすぐ蓮華温泉

もうすぐ蓮華温泉

 

8 遂に温泉

遂に温泉

 

9 雪山で一風呂

雪山で一風呂

 

10 吹雪でも元気

吹雪でも元気

 

12 女子高生じゃないよ

女子高生じゃないよ