京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3014 比良55-10 「地蔵山②コメカイ道~ヒジキ滝、笹峠道」

2010年5月22日 (土)

今回のコースは昭文社の登山地図では破線表記で「危険箇所あり難路」「危険箇所多く難路」とある。どの程度のものなのかわからないが、40mロープを持参した

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レスキューポイント笹峠1からコメカイ道出会までの区間

 

【参加者】 L秋房伸一、上坂淳一、辻博史  会員3名

【天 候】 晴れ

【行 程】

8:25御池通烏丸東入ル「ロッジ」前=9:25栃生~10:02コメカイ道出合~10:28-45ヒジキ滝~11:49地蔵峠~11:52-12:15地蔵山~12:29笹峠~12:53-14:15ロープワーク~14:18「レスキューポイント笹峠2」~14:51「レスキューポイント笹峠1」~15:00-15:05笹峠道出合~15:20コメカイ道出合~15:40栃生

20100522地蔵山2web

 

 

【記録】

今回のコースは昭文社の登山地図では破線表記で「危険箇所あり難路」「危険箇所多く難路」とある。どの程度のものなのかわからないが、40mロープを持参した。3月に参加した危険箇所通過ロープワーク例会の実践編としても良いし、使わなければ、新人の辻さんに同じような内容に接してもらうためのロープ講習を実施すれば有意義かと考えた。行程も短いことであるし。

コメカイ道出会いからヒジキ滝までは、普通の登山道。ヒジキ滝を出たところで道が崩落しているが、特に通過が困難というほどではない。

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写真: ヒジキ滝

 

猪谷(ししだに)左岸を歩き、渡渉してしばらくしたところで、植林地があり道が不明瞭になった。しばし、ルートファインディング。

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 写真:ルートファインディング中

 

 植林地を過ぎて沢沿いに直進すると立派な道標「コメカイ道 猪谷 地蔵峠1.0km」があった。

 道標の方向に進むが、またしても道が不明瞭になる。どこを登っても稜線には出られそうだが、地蔵峠にドンピシャリで出たいので、しばし思案したあと、涸れ沢沿いに直登。登山道は別にあったが、峠の直下に出た。

 地蔵山で一服し、笹峠から笹峠道へ。入口は不明瞭だが、すぐにはっきりしたユリ道になる。

 途中の適地で、ロープワーク講習を1時間半ほど実施。ロープスリング作り、簡易ハーネス、オートブロック、懸垂下降。

 講習地から数分歩いて、谷にぶつかったところで、いきなり道が不明瞭になった。そこには比良山系ではおなじみの「レスキューポイント」の看板。「笹峠2」とある。

谷を越して対岸をトラバースするのがコースかもしれないが、その先がどうなっているのかわからないので、高巻くことに決定。直登し、尾根に出る。小尾根の稜線を少し下り、乗越してトラバースルートと出会うと思われる地点めがけて下降。獣道か登山道かよくわからないラインがトラバース気味にあったので、そこを歩く。上坂さんが炭焼き窯跡を見つけ、かつて道であったと推測。

道は相変わらず不明瞭で、尾根に上がってエスケープするかどうか迷うが、道をつける場合、どこにルートをとるのかという心理面を読むことで道跡を推測しようという上坂さんの判断で、ルートを決定。同じようなパターンでトラバース気味にいくつかの谷を横切ったところで、「レスキューポイント笹峠1」の看板に出会い、ホッとした。

 コメカイ道出会いで通常の登山道と合流し、サクサクと下山した。

 

【感想】 48期 上坂

 山登りを始めて30年、ついにマップケースを買いました。今回がそのデビュー戦。

 このところ読図で秋房氏にしごかれっぱなしだったので、今日こそは見返してやろうと張り切って出かけました。

しかし、現実は厳しく1/25K図に表れない規模の起伏が多く、しばしば定位不能に。とはいえ、持っていなかったらもっと大変だったと思われるので、半分ぐらいは成功。

反省点としては、僕のエアリアマップが1990年版だったので、他のメンバーと話がかみ合わないことがありました。これは台高でも同じことがあった(学習してない?)ので、大いに反省する次第です。

 

【感想】 52期 秋房

 今回の山行目的の秘めた目的のひとつである冬期比良全縦のエスケープルート探索という件については、今回のルートは使えないことがはっきりしました。

 読図にロープワーク、今回も学びの多い例会となり、上坂さん、ありがとうございました。初参加の辻さん、今後ともよろしくお願いします。

 

【感想】 53期 辻

 参加申込み時はロープワーク講習を楽しみにしていましたが、予想以上に難路で読図の実践講習も受けられ、大変実りの多い山行でした。秋房さん、上坂さんこれからもご教授を宜しくお願いします。