清掃コースの道には、ゴミは少なく、ハイカーのマナーも良くなってきているように思います。しかし、脇の茂みや川に中に空き缶やびんが投げ込まれているのを見ると心が痛みます。また、タバコの吸い殻も落ちています。
No.3020 2010年6月6日(日)
22年度京都府下一斉清掃登山大会
岳連自然保護委員 40期 西田和美
【山域・コース】高雄~清滝~保津峡落合
【参加会員】増本一郎、四方宗和、加藤一子、岩波宏、篠原利孝、辻野喜信、山本憲彦、田辺久美子、上坂淳一、山本浩史、奥野淳子、木本美紀子、AT、小松久剛、向昌宏、尾崎稔、辻晴見、西田和美
(非会員)井上栄、岩波宏夫人、岩波岳人、岩波美穂 非会員4名 計22名
【記録・感想】
京都駅発JRバスの時刻が昨年と変わっていたため、一台後のバスを待って10時30分槇ノ尾に全員集合、総勢22名の参加者で清掃登山を開始しました。ゴミを拾いながら12時半ごろ清滝に到着、お昼休憩をとりました。お天気も良く、川面を吹きぬけて行く風の心地よさに眠ってしまいそうになりましたが、気を取り直して後半落合までしっかりゴミを拾って歩きました。
清掃登山に参加して下さった皆さん、本当にお疲れ様でした。皆さんのお陰で、京都比良山岳会の担当したコースは、間違いなく昨年よりも投棄ゴミが少なくなり、綺麗になっていました。清掃登山初参加の会員が空き缶を拾いながら、『アルミ缶がお宝の山に見えてくる…。貴重な体験や!』と、あたかもレアメタルの鉱脈を掘り当てた人のように感動している姿に私は新たな手ごたえを感じました。『この人は来年もこの感動を求めて必ず清掃登山に参加する!』と。
来年もどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。
【感想】 井上 栄(非会員)
高雄から錦雲渓、清滝からは金鈴峡。この渓谷は年に何回となく訪れるハイキングコース。清掃登山は年に一度ですが、時間の許す限り、万緑の山々、四季折々に咲く野の花に感謝を込めて参加させてもらっています。
この時季、高雄の岩肌一面に「セッコク」が咲きます。「セッコク」は岩や高木に着生するラン科の花。日本のデンドロビウムとでもいいましょうか。山肌には「ナニワイバラ」が一重の清楚な花を咲かせ、オオルリのさえずり、川の中からは河鹿カエルの美しい鳴き声を聴きながらハイキングできるすてきなコースです。
清掃コースの道には、ゴミは少なく、ハイカーのマナーも良くなってきているように思います。しかし、脇の茂みや川に中に空き缶やびんが投げ込まれているのを見ると心が痛みます。また、タバコの吸い殻も落ちています。道にポイ捨てをする人、側溝へ捨てる人を見受けます。小さい物だからといって許されるものではありません。人目にさえつかなけえば良いと思った行為だろうか。タバコは大人だけの特権。くれぐれもマナーを守ってもらいたいものです。
いつまでも清く、美しい山河であってほしいと願っています。
【感想】 53期 辻 春見
今回初めて清掃登山に参加させていただきました。月並みな感想ですが、普段はそれほど汚れていないし、自分もゴミは出していないという思いで歩くのと、「清掃する」という目的で歩くのとでは、全く結果が変わってくるものだと再認識しました。
昔私の知合いの京都市役所の方が、小塩山の美化に努められ、トラック何台分ものゴミを処理したが、結局今もいたちごっこになってしまっていると嘆いておられました。自分達の常識の中では、当たり前のことであっても、駐車場から平気で下にゴミを放り投げる人もいる。という現実に対しても、目を向けていかねばならないと言うことをあらためて思いました。
また、最後に傍観者みたいなコメントになりますが、参加された皆さんが、やらされてる感など全く無く、嬉々として作業なさっておられるのが、大変爽やかでした。この度はどうもありがとうございました。
【感想】 51期 AT
今年は昨年と同じ清滝の清掃ということで昨年の清掃登山ではずいぶん大きなゴミ(家電製品やベンチ、精米機など)が多かったように思いましたが、今年は清掃の成果か、そういったゴミは少なかったように思いました。
ただ、登山道はいっけん綺麗でゴミが見あたらないのですが、河原に下りてみると山ほどゴミがあり一人二人ではとても取り切れないほどありました。登山道だけでなく、河原のほうにももっと人員を投入して、一斉にゴミを取る必要性を感じました。
【感想】 52期 小松久剛
大変すがすがしい天候の中、日々お世話になっている山に、ささやかな恩返しができました。昨年は当日予定が合わず、今年初めて参加させていただきましたが、思っていたよりも徹底してゴミを拾われていて少し驚きました。
ゴミ拾いだけでなく、歩いている道も気分のいい沢沿いの道で、沢登り入門者としては歩いているだけで沢登り気分を味わえるいいハイキングコースでした。(来年もあのコースを希望します。)
当日、様々なご用意をいただいた山本さん、西田さんをはじめ、お世話になった皆様、ありがとうございました。
【感想】 50期 木本美紀子
槙ノ尾を出発清滝~落合~清滝.東海自然歩道の清掃登山です.岩波さんご家族とは今年も一緒でーす.小学生の岳久くん幼稚園の美穂ちゃん前に後ろになりながらゴミ袋と火ばさみを持って,山の草の中までしっかり見ながらの山歩きです.
山道のゴミは去年より少なかったのですが、休憩所とか山道奥には,そこここに意図的に隠した飲料ピンや空き缶,プラスチックや錆びたコンロが捨ててあります.悲しくなります..このような活動で山に来る人たちの意識が少しでも変わればいいなーと思います.
目を上げれば美しい緑の山に花が咲き輝いていますし,清滝川の澄んだ水が春の光
の中ゆったりと流れ幸せな気分になりました.今年は山椒魚に出会えなかったのが残念でした.
山本リーダー,西田さんいろいろ配慮有り難うございました、お疲れさまでした.
【感想】 50期 奥野 淳子
ゴミ袋と火バサミを持っていると「ご苦労さま」と声がかかる。好きでゴミを拾っているだけなのに、と顔を上げられない。でも、山がきれいになって、心が清々しくて、すれ違う人々がにこやかで。一石三鳥の1日でした。
【感想】 44期 田辺久美子
清掃登山は二回目でした。暑くも寒くもなくちようどいい清掃日和?でした。一回目の時は目先のゴミばかりに気を取られていた感じでしたが、今回はゴミを捨てる人の気持ちを考えながらゴミを探し、拾えたような気がします。ゴミのことを色々考えた一日でした。
【感想】 44期 山本憲彦
今年はうれしかったのは毎年栂尾に現れる増本さん、そして、一本早めのバスに乗った四方さんの参加。毎年清掃登山に参加してくれる本会のメンバーの皆さんは、本当に山が好きで好きでたまらない人だとつくづく思います。日頃世話になっている山に恩返ししようと言う気持が各自もれなく顔に表れています。
この6月の第一日曜になると毎年、花が初夏の花に切り替わる時期です。その時期に清掃が出来るのはラッキーと言うべきか。セッコクやナニワイバラはいつも井上栄さんがフィールドスコープで見せてくれます。みなさんの楽しみの一つになっています。
それにしても毎年清掃していても、今年も大量のゴミが出ました。特に去年ほどの大きなゴミは出なかったのですが、なんとスチール製のイスや、廃材としてか放棄された鉄材、プラスチックの家庭用品の部品。多いのは相変わらず、アキカンやペットボトル。今年は自転車の投棄にはあいませんでした。
前半を終了して、金鈴橋のたもとで昼食をとっていたら、ひとりの男性が大きなゴミ袋をもって通りかけ、いかに川のゴミが多くなっているかを言います。モラルの低下を嘆きます。聞くと、ひとりでゴミ収集のボランテイアをしているとのこと。頭が下がります。彼も、
「そうですか、山岳連盟の人達がこんなこともしているのか知りませんでした。心強い限りです」
といってまたゴミを拾いに行きました。
道中はずっと、行き交うハイカーのみなさんから「ご苦労様!」と声を掛けてもらいました。来年はあの人たちも清掃登山に参加してくれたらいいのにと願うばかり。
今年で2回目の岩波家の岳君と美穂ちゃんも栂尾から落合へ、そして、また清滝までもどるまで年々しっかり歩けるようになっています。これからが頼もしいですね。また来年もよろしくね。
今年初めて参加してくれたメンバーもいました。来年もどうぞよろしくお願いします。
今年も計22名の参加。計20個以上のゴミ袋と大きな鋼材やパイプなどを指定の収拾場所において解散としました。「なかや」でのお疲れさん会は恒例となりましたが、いい安らぎの場所となりました。
【感想】 48期 上坂淳一
「昨年も結構拾ったし、ゴミが残っているかなぁ」との予想は外れ、今年もまた大漁でした。それにしてもあるものですね。
担当コースはここ数年、高雄~清滝~落合とオイシイところ。青楓につつまれながらハイキング気分、いやいや今日は清掃の仕事が…
なかやさんの「しんこ餅」は初めていただきました。お世話いただいたリーダーはじめ、たくさんの参加者とお天気にも恵まれ楽しい一日でした。
【感想】 6期 四方宗和
2年ぶりに参加して。十数年皆勤であったが昨年は所要で不参加でした。今年は参加しました。清滝~落合橋に至る例年のコースでしたがハイキングコースそのものにはそんなにゴミは落ちていなく「河原」、「車道の下の崖」などの多くありました。このようなところまできれいにするには我々がやるのがいいのかどおか・・・・。
一年ぶりの参加での収穫は①若い人が多く参加してくれていたこと(動機は多少不純でしたが)、②井上夫人のフィールドスコープで清滝川右岸のセッコクを今年も観察できたこと、③同期(6期)とはいえ先輩に当たる増本会員に会えたことなどでした。
【京都府下一斉清掃登山大会Gコース=本会担当リーダー】 36期 辻野喜信
道端のゴミは減ってきているように思います。気になるのは茶店?跡のゴミを埋めたところ、掘ればいくらでも出てくる。次は河原。流れてきた物もあるのだろうが、結構捨てられています。
行き交うハイカーの多くが「ご苦労さん」と声をかけてくれ、ゴミを捨てないアピールになっていると思いました。
自然保護委員の山本さんと西田さんには毎回お世話になり、ありがとうございます。
出発前の集合写真
美穂ちゃんも清掃登山