山頂からは雲海のかなたには笠ヶ岳・槍ヶ岳・穂高連峰・御嶽が望め朝焼けが実に美しい。太陽はアッという間に昇ってしまいました。
個人山行 2010年9月1日(水)~3日(金) 乗鞍岳
3期 井上隆雄
【参加者】井上隆雄 (非会員 井上栄)計2名
9月1日
【天候】ほおのき平掲示板[畳平]曇・13°C、視界・一部不良
【行程】JR太秦駅10:29-高山14:08-畳平16:40-肩ノ小屋17:30
高山でバスに乗ったとたん大粒の雨、10分程で青空に。ほおのき平で乗り換え畳平へ。Tシャツと半ズボンの子供がバスを降りるなり“ワツ―寒い”とビックリ。ガスで周囲の山は見えないが地図・指導標をたよりに肩ノ小屋へ。散策道には夏の名残りの花が咲き、写真を撮るのもホドホドにし先を急ぐ。コロナ観測所が見えてくるとすぐ肩ノ小屋。
今宵の宿泊客は7名(収容人員200人)生ビールで乾杯、夕食の後すぐ就眠。
9月2日
【天候】晴
【行程】肩ノ小屋4:00-剣ヶ峰5:00-5:30-肩ノ小屋6:20―7:30-富士見岳8:04-平湯・十石山登山口9:00-乗鞍権現社11:11-平湯スキー場上部14:30-平湯温泉16:30
3:45起床。荷物を整理してご来光を見に剣ヶ峰へ。ヘッドランプと月明かりを頼りにガラガラ道を登る。上下カッパやヤッケを着ていても汗をかかない程気温は低い。山頂からは雲海のかなたには笠ヶ岳・槍ヶ岳・穂高連峰・御嶽が望め朝焼けが実に美しい。太陽はアッという間に昇ってしまいました。
畳平をカットして、富士見岳に登ったけれど富士山は見えず。尖った烏帽子岳を左に見ながら、乗鞍スカイライン脇を40分程下ると[平湯・十石山登山口]、平湯まで9.6Kmの標識があり車道と分かれ登山道になる。ハイマツ帯の稜線ではホシガラスが朝食の松笠をついばんでいます。旧道の姫ヶ原分岐を経て硫黄岳へ、此のあたりからペンキやテープによる目印が付けられているが、下草もあり急な下りが続く。乗鞍権現社までは少し登り十石山・白骨温泉への道と分かれ金山尾根を下るのだが、ここも急勾配で水場(水場まで55m、夏場は涸れる)を経て平湯尾根、白猿ヶ池の別れまでは(硫黄岳から)このコース最大の難所だろう。やっと尾根道らしくなって30分程でスキー場上部に出た。標高1871m。
スキー場ではトラクターのような草刈機で草刈の最中。作業員の人が「急勾配で草刈もしていないコースは危険なので、作業用の車が登ってきたコースを下るように」と教えてくれた。車の所までスキー場を歩くと作業用のプレハブの小屋があり、あと2kmの標識がありました。その横には立て看板があり、文面は不確かだが[スキー場が整備されていない時は車道を利用して下さい]と書かれていたように思います。草刈の最中のようであったので車道を行くことにした。これが大きな間違いで後でヒドイ目に逢う事になったのです。車道の行き着いた所は安房平(安房峠―平湯温泉の旧道)に出た。平湯温泉まで4kmの標識がある、戻る訳にいかずアスファルトのヘアーピンカーブの車道を2時間近く歩くはめになってしまった。剣ヶ峰~平湯温泉、標高差1750m。
平湯温泉では昨年も宿泊した旅館へ。ゆっくりと湯に入ったが足腰の痛みは癒えません。夕食の後すぐに就寝。
9月3日
【天候】晴
【行程】宿7:30-平湯大滝8:30-9:30-平湯温泉10:10-高山11:20-15:36-京都19:21
朝市で買い物をしたり、平湯大滝を見物、高山市内を観光し直通列車で京都へ。
[追記]
今回の山行はスキー場からの下りの間違いがなければ成功だったが、2時間も車道を余分に歩くことになってしまった。でも初期の目的はほぼ達成出来、他においしい収穫もありました。
★ 食した木の実、大きなベニバナイチゴ、クロマメノキ、コケモモ
★ 咲いていた高山植物、イワギキョウ(青、白)、トウヤクリンドウ、コウメバチソウ、ウサギギク、コマクサ、ウスユキソウ、ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウ、サラシナショウマ、オヤマリンドウ、キツリフネソウ
★ 野鳥、ライチョウ、ホシガラス、イワヒバリ、カヤクグリ、カケス
記・隆雄&栄