京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3066 比良55-15  比良全山縦走練習

2010年12月4日(土)~5日(日)

僕が京都比良山岳会に入会したのは、比良が身近で好きであったからです。しかし、湖西側から登れる範囲でしか登っていなかったので、奥比良の山々は全く未踏の状態でした。

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写真:釣瓶岳北方稜線を登る。遙か彼方に蛇谷ヶ峰

 

 

【参加者】CL秋房伸一、小松久剛、亀島文子、本田勇樹 会員4名

【天候】晴

【記録】 52期 秋房伸一

 4日:出町柳7:45=京都バス=9:桑ノ橋9:05→林道終点10:05→マイクロウェーブ11:15→蛇谷ヶ峰11:30→須河峠12:30→アラ谷峠12:42→ヨコタニ峠13:00→地蔵峠13:27→地蔵山13:32→ササ峠13:55→イクワタ峠14:30→釣瓶岳15:00→細川越15:25→武奈ヶ岳17:00→コヤマノ分岐手前17:20(幕)

5日 起床6:00→幕地出発8:25→コヤマノ岳8:35→中峠8:50→金糞峠9:30→堂満岳10:25→南比良峠10:55→荒川峠11:15→烏谷山11:41-12:05→葛川越12:20→比良岳12:38→13:16木戸峠→14:20蓬莱山→14:40-15:00小女郎峠→林道16:00→16:35蓬莱駅

 

 今回の山行は来月に予定している積雪期比良全山縦走のコース確認とトレーニングを兼ねて企画した。本番は2泊なので幕営可能な微地形の確認と、積雪が多いと無雪期には意識しない傾斜でも壁のように立ちふさがるので、ルートの傾斜を把握することに気をつけた。

 

 天気も良く、サクサクと歩を進めた。地蔵山付近には林道が峠近くまで延びていて、地形図には記されてないので注意。

 イクワタ峠北峰は急斜面で雪が付いたら苦労しそうだ。釣瓶岳への登りも登山道から見えるピークは手前尾根上の“ニセピーク”なので注意。

 

 武奈ヶ岳山頂は夕方とあって誰もいなかった。頂上を独占できるのは、テント泊ならでは。寒くて風も強いので、コヤマノ岳との鞍部で幕営することにする。

 

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写真:武奈ヶ岳三角点から縦走路を望む

 

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写真:武奈ヶ岳山頂から見渡す丹波高地の山々

 

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写真:まずは焼酎お湯割りで乾杯!

 

 

 翌日は道標のはっきりしているコースが良いと思い、中峠からヨキトウゲ谷を歩いて金糞峠を目指したが、渡渉が多く、中途半端な積雪量では不向きだろう。堂満岳からは縦走路へのショートカット(テープは散見)ルートを下り、比良岳のところでは縦走路は巻き道になっているので(地図と異なる)、縦走路の「比良岳」看板のところから尾根筋をたどり、1051mピークらしきところを踏んだ(頂上には何の印も無い)。

 

 木戸峠に着くとヤレヤレという感じだが、実はここからが意外と長い。ロープウェイも運休しており静かなびわ湖バレイスキー場を直登した。小女郎峠まで行けば比良全山縦走として認められるそうなので、予定通り、権現山は踏まずに蓬莱駅へと下降した。

 

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写真:金糞峠

 

【感想 52期 小松】

 京都比良山岳会という山岳会に入ったものの、実は比良山系の山にそれほど行けていませんでしたので、比良山系の山々を一通り登れる今回の山行を楽しみにしていました。

 

実際に全山を歩きとおしてみて、比良の山々の奥深さを改めて感じるとともにちょっと長めの山行をした後にテント内でいっぱいお酒を飲むという、ある意味今の比良山岳会の典型的な山行ができたことで充実感いっぱいです。(今回は二日酔いにならず、良かったです。)

 

 秋晴れの比良は本当に気持ちよく、冬季全山縦走の練習、という名目がなくとも、またゆっくりと歩き通してみたいものです。今回は全ルートを通してルートファインディングをしてくださった秋房さん、家で食べているものよりも贅沢なものを食べさせてくださった亀島さん、さりげなく話題のネタを提供くださる本田さんに大変お世話になりました。

 本番の全山縦走でもまたどうぞよろしくお願いします。

 

【感想】53期 本田

 僕が京都比良山岳会に入会したのは、比良が身近で好きであったからです。しかし、湖西側から登れる範囲でしか登っていなかったので、奥比良の山々は全く未踏の状態でした。個人的に今年の一月に武奈から蓬莱にプチ縦走しましたが、それはこのホームページの記録を読ませていただいたからです。

 

 ですので、この全山縦走はどうしても参加したい山行でした。今回全山を2日かけて縦走させていただき、積雪期の全山縦走の核心は当然、武奈より北部のラッセルにあり、さらにアップダウンの続く縦走路はとてつもない体力を要求されることが容易に理解できました。

 

 今回、装備に担当でありながら、銀ペフを忘れ、さらにロール担当でありながら、ロールが少なかったことは大いに反省しなければならないです。あと地形図を持参しなかったのも反省します。

 

そんななか個人的にボッカのために持参した一人用テントが役に立ったことは唯一の救いです。

本番では、一人用テントで寝てもいいので、ラッセルという役割だけでも果たせるように少しでも腕力・体力を向上させるよう精進したいです。

 

驚くほどおいしい食事を作ってくださった亀島さん、地図読みに食事・テント準備に良く働かれる小松さん、ペースを乱さず、淡々と疲れも少なく歩き通すことができたのは、リーダーの秋房さんのおかげです。皆様ありがとうございました。

 

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写真:幕営の朝

 

 

【感想】53期 亀島

 一週間前からの風邪気味で参加するか悩み、食担とテント、コッフェル持参の為まずは、出町柳まで行くことにしました。小松さんの顔みたら少し元気になり、そのまま桑の橋まで行く。

 リーダーの歩調を合わせてくれたおかげで武奈岳迄到着。武奈岳迄くれば一人で下山ルートも考えました。

風邪の為喉が渇き水分補給の為、頑張って蓬莱山の自動販売機をめざし歩いたけどコーラが目の前にちらつき無残にも消えた。(自動販売機無し)それからが大変、ますます風邪が悪化。声が出なくなり、寒気がする。蓬莱の駅で思わずコーラの一気飲み。

 

 秋房さんの歩調を合わせてくれたおかげで比良全縦走完走できました。小松さん、本田さん重たいテント、フライ持ってくれて有難うございました。今回で全縦走4回目ですが一番疲れたです。

 

 小松~八雲~蓬莱迄の積雪に行き、八雲でテン泊。トレースが有り迷う事は有りませんでしたが、蛇谷からは大変ですね。

 

【感想】52期 秋房

 蛇谷ヶ峰から入る縦走は、イクワタ峠北峰や釣瓶岳、武奈ヶ岳から振り返ると、雄大な山々の中に歩いてきた縦走路が延々と見渡せ、実に充実した気分に満たされます。

今回は初冬の好天にも恵まれ、誠に楽しい山行となりました。同行の皆さん、ありがとうございました。