京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3083 RDBの会 第25回 Spring ephemeral ~セツブンソウをもとめて~

鐘ケ坂トンネルの上に見える奇怪な様相の「鬼の架け橋」なる岩を推奨、3~4回通ってルート開拓をやった思い出の場所である。

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鬼の架け橋

 

 

[No.3083]2011年2月13日(土)

RDBの会 第25回

Spring ephemeral

~セツブンソウをもとめて~

 

52期 西田 和美

 

【参加者】

L西田和美、四方宗和、井上純子、尾崎稔 計4名

【天気】晴れ

【行程】

JR綾部駅8:22→四方邸8:40→大乗寺山門9:40→追入神社登山道分岐10:49→園林寺妙見堂跡10:55→金山城跡本丸11:05-11:30→鬼の架け橋11:35→大乗寺登山道分岐11:58→大乗寺山門12:15→セツブンソウ自生地12:35→13:40四方邸

 

【記録】

 金曜日からの低気圧で、丹波篠山方面はうっすらと雪化粧。大乗寺山門前に車を駐車し、大乗寺に向かう。しばし見学し、林道を進む。林道を進んでいき、地図を見ると、このまま林道進むと目標とする金山城跡とは逆方向に進んでいることに気がつき、引き返し四方会長を先頭に登山口を探した。引き返した檜の植林の柵の向こうに登山道を発見し、登ることになった。

 

 ここからは整備された登山道で雪を踏みしめながら登ると、現在は山の麓の登山口にある園林寺跡に到着。しばし見学し進むと、鬼の架け橋、真ん中は山頂、右はトンネルの道標に着き、真ん中の山頂のコースを進み、山頂である金山城本丸跡に到着。金山城明智光秀丹波平定の為に、赤井氏と波多野氏を分断するために築城し、山崎の合戦後に光秀が討ち死にした後は廃城となったようである。金山城本丸跡からは展望が開け、北に黒井城跡、南東に八上城跡が見えた。しばしここで昼食をとった。

 

 昼食後、西に進路をとり、鬼の架け橋を目指した。鬼の架け橋の近くの岩にはハーケンが打ってあり、四方会長が柏原方面から進み開拓したが、今は廃れてしまったと感慨深げに話しておられた。鬼の架け橋を見た後、下山を開始し、追入神社、園林寺への登山道と大乗寺への登山道の分岐に到着。大乗寺への登山道に進路をとり、山門到着となった。

 

大乗寺に下山して初めて登山口を間違っていたことを知った。園林寺登山口と思っていたところが、実は大乗寺からの登山口でした。下山して初めてに気がつくという山行となった。

 下山後、セツブンソウの自生地に行ったが、まだ見ることができず、失意の中、帰ることとなった。

 

【感想】 52期 尾崎稔

 金山城跡の登山は、登山口を間違えていたことを下山後に気がつきました。最初に登山口を正確に同定することの大切さを実感しました。頂上の展望はすばらしく、次回は追入神社から登山したいと思いました。

 今年のRDBの会の山行は、丹波丹後地方の山々が多く舞鶴に住んでいる私にはありがたい例会ばかりです。

セツブンソウは初めて聞く名前で楽しみにしておりましたが、まだ時期が早く見ることができませんでした。たまに応援勤務で柏原に行くことがあるので、仕事前に一度見に行きたいです。

 今回の例会のためにいろいろ用意周到に手配してくださった西田リーダー、登山口まで運転してくださった四方会長ありがとうございました。四方会長の邸宅を一度拝見したいと思っておりましたが、念願が叶い非常にうれしかったです。次回は関西百名山でお邪魔したいと思いました。よろしくお願い致します。

 

【感想】若き日の思い出の地「鬼の架け橋」6期  四方宗和

 この例会の参加には3つの理由があった(いずれも薄弱ですが)。1つは別邸・綾部から近く楽々と参加できること、2つ目はセツブンソウなるものを見ること、そして3つ目もう30年以上も前だろうか山岳連盟の指導委員会でお手伝いしていた頃の思い出の地である「鬼の架け橋」を見られることであった。

 今年の丹波地方(いや日本そのもの)は近年にない雪に見舞われ我がふるさと綾部も32年ぶりの雪だとか。例会前々日くらいからリーダーの西田さんとのやり取りで「京都府北部大雪警報が出ていますが・・・」、「大丈夫でしょう」、「セツブンソウがなければダメですか?」、「いや歩きだけでもいいですよ」などとメールのやり取りをしながらの例会実施でした。

 綾部駅で西田さんと井上さんを迎え尾崎君とも合流し1台の車で柏原へ、10数センチの雪は柏原でも変わらずセツブンソウを見るのは絶望的であったが、それを見越してインターネットですでに花の姿は見ていたのでまず歩きに専念!

 しかしいきなり目的の登山道を外し車の止められる場所を探しつつ林道をたどってしまった。参加者4人それぞれが読図を他人任せにしたのがあだとなった。人間の思い込みとは恐ろしいもので目的のルートは取り付きから登りにもかかわらずやや南の林道をたどっていた。

 北へ北へと辿るはずの道が西へそして南に向かう始末、どうもおかしいと云うことでかなり引き返しなんとか金山城址(540m)へと。山頂で昼食そのあと「鬼の架け橋」へと向かった。

 

「鬼の架け橋」には少し思い出がある。それは30歳代の頃、山岳連盟の指導委員会のメンバーであった時、岳連でどこか岩場の開拓をしようかと云うことになり仕事で柏原に通っていた私が鐘ケ坂トンネルの上に見える奇怪な様相の「鬼の架け橋」なる岩を推奨、3~4回通ってルート開拓をやった思い出の場所である。

たずねた岩場は相変わらず奇怪であると共に当時打ち込んだリング式の埋め込みボルトやハーケンが残っていた。

 

この岩のその後であるが岩が大きな塊が数個あるだけでいずれも「リス」が少なくそうかと言って「シワ」も無くフリー向きでもなく大阪、京都からも遠く誰も行く人がいない、さびしい岩であった。そんな末路ではあるが私にとっては若き日の思い出の岩には違いがない。

 下山後、追手神社のモミの木、セツブンソウの群生地の確認をして帰路についた。

 

【感想】 48期 井上 純子

 いつも雪は山に魔法をかけてくれるなあと思います。雪がなければ何でもない山でも神秘の世界にいざなってくれると。お目当てのセツブンソウにはお会いできませんでしたが,新雪をサクサク踏みしめながらの雪上ハイクは大変楽しく、心身ともに潤った1日でした。 

 

【感想】 40期 西田和美

 久しぶりの山陰線、車窓を流れる雪景色にワクワクしながら四方会長と尾崎さんが待っていて下さる綾部駅に到着。四方会長のご厚意で観察地の篠山大山地区まで自家用車で送っていただきました。

 今年は雪が多く、お目当てのセツブンソウには残念ながら会えませんでしたが、「鬼の架け橋」なる岩場で四方会長より、岳連の活動華やかなりし頃の話を聴くことができました。

 3月になったらもう一度セツブンソウのご機嫌を伺いに行こうと、密かに思っているところです。

 

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鬼の架け橋にて

 

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金山城跡にて