京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3104 沢練習・鈴鹿/元越谷遡行

2011年5月3日(火・祝)

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【参加者】小松久剛L 長野浩三SL  松井篤 藤松奈美 須河麻衣
計5名
【天候】 曇り時々晴れ
【記録】(担当:小松)
6:30ロッジ前発→6:45山科→8:30元越谷林道入り口着→9:30入渓→10:00堰堤→10:40元越大滝→12:30仏谷出合→13:50稜線→14:00水沢峠→15:25林道入り口まで下山

 気温も高くなってきたので鈴鹿にある数々の沢の中でも美しいことで有名な元越谷を遡行した。 
 元越谷林道入り口で沢装備に着替えたあと、林道を歩く。途中いくらでも入渓できそうな道があってその都度間違えて沢に降りてしまい、堰堤にさえぎられては林道に上がるということを2回ほどやってしまい、無駄に時間を費やしてしまう。

 林道が沢から離れていくあたりが入渓口。
最初に堰堤を2つ越え、さらに小さい堰堤を2つ越え、その後大きな堰堤を左岸から越えようとチャレンジするが、高巻きが非常に悪く、途中、長野、松井の判断の元ロープを張ってトラバースし最後は懸垂下降で沢に降り立った。ここは記録を確認すると右岸を登るのが良いようだ。このような状況で迅速にロープを出し、初心者の安全を確保するという判断がまだまだできていなかったので今後の反省としたい。

 堰堤を越えて深い淵の右側をへつると、すぐに元越大滝の下にたどり着く。元越大滝は端正な2段の滝で、夏場なら直登にチャレンジしたいところだが、今回はおとなしく左岸を巻く。
 元越大滝から上流はナメと小滝が連続し、ツメカリ谷と同様の美しい穏やかな渓相が続く。時間的な余裕もあるので、藤松、須河両氏にはへつりの練習などもしてもらいつつ、水と戯れて遡行。
 仏谷出会い付近から最後のゴルジュが始まり、小滝の連続となったが、ここで藤松が1mほど滑落。大事には至らなかったものの、膝などを若干痛めた。 

 沢では1mも落ちてはいけない。無理と油断は禁物だということを再確認した。リーダーとしてのサポートも甘かった点がありここも反省すべきところである。
 遡行終了点は特に藪漕ぎも無く、少しの急登をこなせばすぐに水沢峠付近の稜線にたどり着き、非常に快適である。
 水沢峠で記念撮影を済ませ、その後赤テープを拾って元越谷林道に合流し、無事下山した。

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 元越大滝にて

 

【感想】46期 長野浩三
 実は沢は比良以外に行ったことがなかった。はじめて鈴鹿の沢に行ったが岩が白くてきれいで明るかった。沢小僧小松,Tの両氏の企画する沢に今後も積極的に参加したい。
モンベルの中厚手のタイツとベストを使用したが,暖かかった。この季節の沢登りにはお勧めである。小松隊長,ありがとうございました。今後ともよろしく。

 

【感想】46期 松井篤
 久し振りの沢を楽しませてもらいました。
鈴鹿の沢は明るく、爽快感があり、また新名神のおかげでアプローチも短くなり、お勧めだと思います。
 特に今回の沢は難しいところも少なく、非常に快適でした。難点は下流の堰堤? 小松リーダーはじめ参加の皆さん、ありがとうございました。

 

【感想】52期 小松久
 久々に鈴鹿の沢を楽しむことが出来ました。
 鈴鹿の沢は明るく、フリクションもよく、水も美しく、と三拍子揃った沢が多く、蛭のシーズンさえ避ければ非常に快適な遡行が楽しめます。
 去年は沢デビューの年だったので1級の沢を中心に遡行していましたが、今年は沢ステップアップの年ということで、2級+~3級くらいの鈴鹿の沢から始めて、1本か2本くらいは大峰の簡単な沢に挑んでみたいと思っています。
 今回は落石を起こしてしまったり、ロープを出すのが遅かったりとまだまだな部分が多かったですが今後もよろしくお願いします。
 今回ご参加の皆さん、ありがとうございました。

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ナメと小滝が美しい沢でした

 

【感想】54期 藤松奈美
 深い緑色をした水のよどみと、白い岩、随所に現れる小滝などとても美しい素敵な沢でした。初めて出会えた沢が綺麗で、だからもっと行きたくなる危険があるなあと思いました。
 行く前は怖じ気づいていて、まだわたしの力では行ったら駄目だと分かっていながら、でもどうしても行きたくて、みなさんに頼り切りご迷惑をおかけしながらの沢行きでした(冬山の時も同じ言い訳をしていた気がします)。でも本当に楽しく、気持ちよかったです。

 どれくらい滑るのか靴の感覚がつかめなくて、足を出すごとにおずおずでした。この感じはどこかで、と考えていたら、そう、望武小屋撤去の取材で雪の比良に登った時、青ガレのあたりで一歩がすごく怖かった時と似ていました。あの時、つづの先輩がすいすい登っていかはるのに驚嘆したけど、今回は、須河さんがとても自由に歩いてはるのに驚きました。歩くのも滝を登るのもとてもうまくて、同じように今年から始めた沢でも、身体能力とクラックスでの訓練はこんなに差がでるものだなあとしみじみ。
 クラックスと言えば。向さんに、沢に行くなら1回でもクラックスに行っておくと全然違うと厳しく言われ、二日前にとまどいつつ初挑戦しました。ほとんど登れなかったけれど、向さんと大月さんに厳しくも優しい指導を受け、そのあと沢に行ってびっくり。岩をつかんだり、足を運んだり、1回の練習がすごく安心感や自信を与えてくれました。金比羅でのトレーニングもそう。初の垂直下降実践がありましたが、長野先生のあの時の指導が、大丈夫と思わせてくれた。一度でも知るってだいぶん違うものですね。感謝です。
 ご心配もおかけしました。行けるかなと思って、滝を登ろうとして、落ちました。打撲で済んでよかった。みなさんに迷惑かけるとこでした。過信は禁物。あと、訓練はかなり必要です。連れて行って頂いたみなさん、本当にありがとうございました。またよろしくお願いします。

【感想】54期 須河麻衣
 沢例会2回目の参加でまだまだ不安半分、期待半分の心中で参加させてもらいました。
前日に金毘羅で懸垂下降の練習をしていましたが、堤防越えをする時にこんなんに早く役に立つとは思いませんでした。準備段階で、もたつきまだまだ習得出来たとは言いがたいですが、不安なく実施でき良かったです。元越谷の岩場は、白い岩が多く景観がとても綺麗だったのでとても気持ちよく遂行できました。

 小松さんがスライダーを余りに楽しそうにするんで、ついつい釣られて行いました。自然の滑り台みたいではしゃげ楽しかったです。しかし滑った後は、寒さが辛かった。後悔。
次回は暖かい夏場にチャレンジしたいです!沢に行くたびに沢にはまっていってる気がします。ご一緒していただいた皆様ありがとうございました。