京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

  四方邸に泊る青葉山・東床尾山

2年ぶりに綾部の四方会長邸泊の山行を行った。天候に恵まれた関西百名山シリーズは、若狭富士と呼ばれる青葉山と但馬の東床尾山をメインとする床尾三山に登った。体験山行3人を迎えたスリルに満ちた山行だった。

20110514青葉山3

写真 (5/14): 四方邸の囲炉裏にて

[例会No.3088]  四方邸に泊る青葉山・東床尾山            平成23年5月14日(土)~15日(日)

48期 山本浩史

2年ぶりに綾部の四方会長邸泊の山行を行った。天候に恵まれた関西百名山シリーズは、若狭富士と呼ばれる青葉山と但馬の東床尾山をメインとする床尾三山に登った。体験山行3人を迎えたスリルに満ちた山行だった。

1日目(5/14): 青葉山

【参加者】 葛城美知子L、四方宗和(車)、西田和美、四方真知子、野沢邦彦(車)、井上純子、亀島文子(車)、鹿嶽眞理子、岸田健太郎(体験山行)、山本彩(体験山行)、山本浩史TC(車) 計11名

【行  程】 京都7:00=(京都縦貫・舞鶴)=9:18松尾寺P 9:35=9:37中山寺P 9:39=9:53松尾寺P 10:01~11:28西峰11:41~12:10青葉山東峰)12:33~13:53中山寺13:55=14:08高浜14:15=14:31松尾寺P 14:35=14:55たかお温泉15:50=16:10△四方邸

20110514青葉山地図1

【山データ】  天候 晴れ 歩行 5.7㎞3時間52分 延登高 604m 延下降 694m 2座登頂

高速道路無料化で舞鶴東までは250円で行ける。丹波マーケスで亀島車、山本車、野沢車が合流し京都縦貫道を走った。綾部へ来ていた四方夫妻は松尾寺駐車場に先行し迎えてくれた。まずは下山口の中山寺に車を回送し、亀島車で戻ってきた。上の方の駐車場には「駐車料400円」の表示があり、これをケチったので車道を少し歩かなければならない。松尾寺は「まつのおでら」と読み山号青葉山西国三十三箇所第29番札所の真言宗醍醐派の古刹だ。本尊の馬頭観音は77年に一度しか開帳されない秘仏で3年前に御開帳があったばかりで次は2085年と云うことになる。

境内には八重桜がまだ咲いており、青葉山登山口はその奥にある。近畿自然歩道に指定され整備は行き届いている。登山口付近ではシャガやホウチャクソウが咲いており、ハイキング気分で歩ける。最初は比較的なだらかだったが標高が増すに連れ傾斜も増し2次放物線の底を撫でるようだ。この青葉山鮮新世の火山で輝石を含んだ安山岩と火山砕屑岩から成る。山頂近くになると大きな岩盤にロープが垂れ下り、手掛かり足掛かりがあるのでそれほど問題なく登れるが、立派な鉄梯子が傍らに設けられている。

西峰の肩に上がったところには祠があり、その傍らには大きな岩を水平に切断し木組みが挿入された妙な燈篭のようなものがあった。この辺りからは死火山の荒々しい山体の雰囲気が出て来て西峰(692m)山頂に到る。直下に松尾寺の奥の院と小屋がありその背後にそそり立つ岩峰、此れが山頂だ。展望は此の山域で一番良く若狭湾丹波の山々が一望できる。用意していたミッションは①「由良ヶ岳の山座同定」と②「弥仙山の山座同定」で弥仙山は南に特定できたが、由良ヶ岳は樹木で同定不能、方向だけを確かめた。

そしてミッション3「西峰から東峰までの所要時間を予想」を行う。皆さんの予想時間は四方会長の18分から野沢さんの33分まで幅が広い。青葉山は双耳峰で1m高い東峰を本峰とする。西峰との間の吊尾根は意外と険しく大岩を潜ったり、梯子、ロープでしっかり登山道は整備されている。印象としては過剰設備のような気がする。其の吊尾根も春真っ盛りで新緑萌え、イワカガミやトキワイカリソウ、ヤマルリソウにスミレ(種類が多すぎ何スミレかの特定は諦めている)、そして1輪だけハルリンドウを見つけた。

青葉山東峰(893m)山頂には2.5万図にも神社記号があり青葉神社の祠がある。丁度昼時で狭い山頂に沢山の人がいた。少し下りた展望所で昼食休憩を取った。此の山には、固有種の花“オオキンレイカ”があり京都府レッドデータブックに掲載されているので、当会のRDBの会でも其のうち見に来るのではないだろうか(花期は7月から9月)。そしてミッション3の結果は立ち止まりのロスタイムを差し引くと28分で、30分を予想した西田さんと四方真知子さん、山本彩さんと26分を予想した亀島さんがニアリ賞だった。

昼食後は東の稜線を辿り中山寺への下山路を進む。高野への分岐点に金比羅神社の祠があり其のすぐ先に展望櫓があるが樹木が成長し展望は利かない。其の先の電波塔のある所は海側が開け若狭湾の展望が素晴らしい。内外海半島上の久須夜ヶ岳や今話題の高浜原子力発電所がある音海の半島を一望できる。

中山寺に近づくにつけ、登山から山菜採りモードに変化し、亀島さんが奮闘し蕨や筍を取って中山寺に到った。中山寺青葉山山号とし、若狭の国にあるので北陸三十三箇所観音霊場第一番の札所となっている真言宗御室派のお寺。本尊の馬頭観音は33年に一度開帳する秘仏で昨年5月から今年5月20日が御開帳期間で今正に御開帳だったのだ!

行程は順調に捗ったのでデポした車3台に乗り高浜の今浜海岸に向かった。青葉山京都側で丹後富士、福井側で若狭富士と呼ばれる秀峰で特に若狭の海岸から海越しに見る青葉山が一番美しい。海に浮かぶ様は薩摩の開聞岳のようで絵になる光景だ。流石は若狭湾国定公園だけのことはある。

山を楽しんだ後はいざ温泉へ! 舞鶴の“たかお温泉光の湯”に向かう。人数が10以上だと回数券が買えて1割以上安く入れた。入浴後は一路綾部の四方邸を目指し16:10到着した。お留守番をしていたセグロセキレイが迎えてくれた。ペンでちょっかいを掛けると嘴で応酬する、会長曰く「遊んでもらって喜んでいる」のだが動物虐待に見えて仕方がない。日帰りで帰る西田さんと井上さんを綾部駅に送り、逆に夜から参加の高橋さん、菅さん、鈴木さんをpick upし、買出しをして四方邸に戻った。

夜だけ参加の尾崎さんも揃い総勢13人が四方家特製のしし鍋をメインに刺身、サラダ焼肉とたらふく食べて飲んで楽しいひと時を過ごした。米山さんのキャンセルで四方家秘蔵のバランタイン21年は、誰にも飲まれず温存された。後は寝るだけと云う安堵感で、気持が解れ立ち入った質問についついプライベート話を告白、興味深い夜話が続いたが、夜に弱いTCが最初に脱落、やはり野沢さんが最後を見届け宴は果てた。

【感想】 6期 四方宗和

青葉山(初めての最高点)》

子供の頃から馴れ親しんだ山「青葉山!」、しかし最近になって次のことを知った。それは①青葉山は双耳峰であること、②最高点は東峰福井県の山であること、③若狭富士と呼ばれていることなどである。ふるさと綾部(丹波)周辺の子供たちは学校の野外活動の際必ず一度は行く山で私も中学生の時登った。その時の記憶は山頂が溶岩で出来た岩山であって引率の社会科の先生が「この山頂は溶岩の塊でちょうど皆の大便くらいの固さの溶岩がニュッと突き上げたんだ」と言ったのを覚えている。比喩が汚かったので印象に残ったわけである。この冬アイゼントレを兼ねて50年ぶりに青葉山に向かった。その時は松尾寺~西峰~東峰と歩くつもりであったが雪が深くて東峰目前で引き返した。

この例会は私にとっては3度目の青葉山であったが、今度は東峰まで足を運べた。しかし東峰は西峰より1m高いとは言えその山頂はなだらかで岩山でもなく私の「青葉山」はやはり岩山の西峰であると思う。若干黄砂の邪魔はあったが山頂からの日本海の眺望、時期的にも山野草が多く見られ又、中山寺側へ下山後若狭浜へも足を伸ばし「若狭富士」も眺め、楽しい一日となった。

【感想】 40期 西田和美

 青葉山はその名の通り、新緑に包まれた美しい山でした。ミスミソウハンショウズルの他、面白い形の寄生植物、ヤマウツボが発生していました。ブナ科やカバノキ科の樹木に寄生するそうですが、学名をLathraea japonica Miqというそうです。japonicaとわざわざついているのは、何か意味があるのでしょうか。きのこは勿論ですが、こういう寄生植物には非常に興味をそそられる魅力があります。そうでしょう?

【リーダー感想】 48期 葛城美知子

若狭富士と言われる青葉山ですが、車窓から見ると尖った岩峰の西峰と丸い東峰の双耳峰?下山後、高浜海岸へ移動して見た姿はまさしく富士山で感激しました。整備された近畿自然歩道は歩きやすく、西峰山頂からは内浦湾や高浜海岸が一望でき、海の青さと海岸線の景色が楽しめました。又西峰から東峰への縦走路では多種類の花が見られ嬉しかった。

≪花≫タニウツギ・ヤマルリソウ・ツクバネウツギ・トキワイカリソウ・ミミナグサ・ユキグニミツバツツジ・イワカガミ・オオカメノキ・ハタザオ・エンレイソウホウチャクソウ・シャガ・ケヤマウツボハルリンドウ

四方邸の宴会は囲炉裏端で、用意して頂いた料理とお酒が美味しく、又話が盛り上がって時間の経つのを忘れました。四方会長と奥様には、本当にお世話になり有難うございました。

2日目(5/15): 東床尾山

【参加者】 葛城美知子L、亀島文子(車)、高橋秀治(車)、菅美穂、鹿嶽眞理子、岸田健太郎(体験山行)、山本彩(同)、鈴木かおり(同)、山本浩史TC(車) 計9名

【行  程】  △四方邸7:00=8:17羅漢谷登山口8:27~9:49西床尾山10:02~11:08東床尾山11:40~12:26但東越12:38~12:55西谷三角点~13:08鉄鈷山13:15~14:08糸井大カツラP~14:22羅漢谷登山口14:30=15:08和田山奥香の湯16:12=(春日和田山舞鶴若狭道)=19:18京都

20110514青葉山地図2

【登山データ】  天候 晴れ 歩行 9.7㎞ 5時間55分 延登高 890m 延下降 890m 3座登頂

昨日の戦利品の蕨の沢山入った味噌汁の朝食が済むと真知子さんのお手前で抹茶を頂いた。昨日とはメンバーが変わり、亀島車、高橋車、山本車の3台に分乗し朝来市和田山町竹ノ内の糸井川を遡った。県道が終わり床尾林道となり谷が一際狭まった処に不動の滝がある。羅漢谷登山口はそのすぐ先だ。橋の手前の広場に車を止め葛城リーダーを先頭に歩き始めた。

谷筋の道で右岸、左岸へと渡渉を繰り返すが靴を濡らすことはない。雪は完全に溶けているが流量はそこそこある。この辺りは以前羅漢鉱山があったところで坑道跡や精錬所跡がある。羅漢谷は反時計回りにほぼ180°回り込み進行方向が南になると間伐材が散乱する谷を避けるように登山道は尾根へと這い上がった。体験山行の山本彩さんは昨日久々の山歩きで筋肉痛が出て急斜面が辛そうで遅れがち、重量分担でペットボトルの水を元気の有り余っている若い岸田さんがサポートし2番手を歩きリーダーの保護下に入った。今度は時計回りにカーブしだしS字カーブを描いて西床尾山(にしとこのおさん843m)に達した。針葉樹林に広葉樹が混じり、北東面が開け東床尾山を見通すことができる。

山頂で小休止を取り北への縦走路を進む。この先はミッション1「P781の位置を特定」がある。地形の変化に注視し小まめにコンパスを合わせる。尾根は緩く右にカーブを描きP781に達している。今日読図ポイントを取る菅さんと鹿嶽さんは西床尾山から講習会を開始、測量士の菅さんはコンパスが測量の理論と一致するとピピーン腑に落ち飲込みは早い。ベテラン新人の鹿嶽さんは敢えて講習するに及ばず、次々と地形的特徴を読んで適格にP781を特定した。P781は単なる標高点で現地に表示がある訳ではなく一寸したピーク性があり其れらしいと判断できるだけの地点だった。

P781の先の鞍部から登り返すと突然現れた三角点、真新しいコンクリートに真鍮盤を打ち込んだタイプのもので2.5万図には表示がない。帰って調べてみると点名は「東床尾」の4等三角点で標高は725m、百年物の多い三角点の中、平成21年8月18日設置の出来たてだった。

床尾山の稜線は大きなアップダウンもなくなだらかで所々展望もあり気持ち良く歩ける。次の目標はP821で此処だと思ったところは実は手前だった。P821の南側に飛び出して床尾峰の家がある。いや“あった。”本隊は東床尾山を目指し先行したが、「興味のある人は見に行こう」と誘ったところ7人が行くことになり、100m先の避難小屋の残骸を見た。柱が折れ屋根が横に倒れて無残な姿を晒していた。しかし展望の開けた素晴らしい場所にあり、倒壊したのが惜しまれる。

東床尾山手前の小ピークは奥山集落からの登山道が合流する。傍らに造林小屋があるが此れも相当荒れている。小屋の裏手に出てみると東床尾山が間近に見え、西半分は伐採され裸になった姿が少々哀れだ。山頂に近づくと木がなくなり、既に到着している葛城Lが待っているのが見えた。東床尾山(839m)山頂は360°の展望があり北近畿の山々が一望できる。此処でミッション2「大江山を山座同定」を行う。コンパスを合わせて見定めると東微北の方角に横たわる山を特定できた。この山も関西百名山で何れは山行を計画する予定だ。山頂には次々に登山者が上がってくるが殆どが糸井川の奥の糸井の大カツラ駐車場から直登し床尾峰の家跡から下る周回登山のようだ。

東床尾山から先の稜線は踏跡薄く余り人が入っていない。思わず糸井川への下山路に入りそうになったが戻って但東越を目指して薄い踏跡を辿る。樹林の切れ目から東床尾山を振り、此れから目指す鉄鈷山も望むことができる。但東越は和田山町(現朝来市)と但東町(現豊岡市)を結んで平成20年11月に完成した床尾林道が切通で縦走路を分断してしまい、いきなり断崖の縁に出くわす。東側のなだらかな所を迂回し草付の斜面を滑り下り林道にでた。峠の但東側に立派な完成記念の石碑がある。しかし小休止している間に通る車は1台もなかった。

反対側は指導標もあり比較的簡単に尾根に取り付くことができた。峠に矢印になった指導標がありまさか切通の断崖を直登させるのかと気になって断崖の上から確認すると矢印に意味はなく、「豊岡市」と記されていただけだった。最後のミッション3は「3等三角点『西谷』」を見つける」で鉄鈷山の登りにあるはずだ。鹿除けフェンスの残骸の登山道を登って行くと、尾根の一寸した膨らみの上に何の苦労もなく三角点は見つかった。

西谷三角点の先のピークから兵庫県京都府の府県境に乗り右に進路が変わる。伐採された斜面を持った鉄鈷山が正面に見えた。伐採地の縁を登り鉄鈷山(かなとこやま775m)に達した。木製の山頂標識があり暫し休憩、予定では但東越に戻り床尾林道を歩いて羅漢谷登山口に戻る心算だったが、あまり乗り気のしないルートだ。地図を見ると鉄鈷山の南P737から北西に伸びる尾根あるいは鉄鈷山南西から西に伸びる尾根が何れも糸井の大カツラ駐車場付近に達する比較的なだらかな尾根がある。TCから皆に道なき道を行くか無難に林道を下りるかの意見を求めたところ、特段の反対もなかったが、強い希望もなく、TCにお任せと言うことになり南西尾根をダイレクトに下ることにした。このルートを取ると四角形の3辺を辿る林道コースを1辺だけに短縮できる。

間伐の放置木や倒木を避けながら尾根を忠実に下る。途中間違ってはいけない枝尾根が3箇所あり、コンパスを細かく合せ慎重に下る。登山者の痕跡は殆ど無いに等しいが植林帯で林業者が入っているのだろう。焚き火の痕やドリンクの壜があった。そんな中突如シロバナノイワカガミの群落に遭遇し、これには皆感激した。下草も大したことはなく、一般難路程度だろう。いずれにしてもルートファインディングの力を試させられる所だ。やがて右手下方に林道が見え出すとひと安心、あとは林道への飛び出しがどうかだけが問題となった。先端部に近づくと水流は林道の向こう側で直接林道に下りられそうだ。尾根先端部は若干急になったが問題なく林道に下り立つことができ皆さんホッとしたころだろう。下り立ったところは糸井の大カツラ駐車場のすぐ北で床尾林道を800m歩き羅漢谷登山口に戻った。

登山の後は温泉。夜久野高原温泉を目指したが、府県境を前にして大渋滞が前方に見えた。折りから満開の藤は下界でも咲き誇り、ここ朝来市和田山町白井にある大町藤公園を目指す車で混雑していた。諦めて引返し和田山駅近くに偶々見つけた“奥香の湯”に立ち寄った。此れが結構良くて600円の入浴料で幾つもの露天風呂が楽しめた。山本車のカーナビの変な指示に惑わされ下りなくてもいい高速を途中で下りてしまったトラブルもあったが南丹篠山口IC経由、3時間程で帰ることができた。 《山紀行737》 

【登山データ計】 歩行 15.4㎞ 9時間47分 延登高 1,494m 延下降1,584m 5座登頂

【感想】 53期 亀島 文子

四方邸の広さと家の造りにビックリ。骨董品が並び、木目の落ち着いた囲炉裏を囲み宴会も沢山の料理(夫人手料理)が有り満腹。青葉山・今年雪の2月に行ったときは、花はチラホラ、14日は白イカリ草、桃イカリ草、イワウチワ花盛りでした。わらびをゲットして会長夫人が料理してポン酢、朝の味噌汁で美味しくいただきました。西・東床尾山・鉄鋸山は新緑がさわやかで沢沿いに登り、最後の急登り尾根に取り付くとハイキングコース。鉄鋸山からの下山道はショートカットで目的地に無事下山。楽しい二日間の山登りありがとう御座いました。会長さん夫人さん大変お世話になりました。

           

【感想】 53期 高橋 秀治

「残雪期の白山山行」を密かに計画し、四方会長には山行届を提出していましたが、白峰線がまだ開通していないと金曜日に知りました。急遽会長宅泊を了解して頂き、翌日の関西百名山シリーズNo.54 四方邸に泊る東床尾山に参加させて頂きました。 羅漢谷登山口~西床尾山~東床尾山~鉄鋸山~羅漢谷登山を読図ミッションしながらの稜線歩きですが、参加者は9名でその内、体験山行3名で何故か経験者みたいな顔をして参加していました。(笑)

西床尾山までは、羅漢谷の沢に沿って登り途中から尾根を直登し西床尾山のピークへ、その後ミッション1・2をクリアしながらミッション3に到達する前に林道が出来たために稜線が跡切れと驚きましたが、何とかミッションも参加者皆で力を合わせクリアし、鉄鋸山で記念写真。そこからが、比良山岳会ならではの読図例会の始まりです。ピークからトラバースしながら尾根を下り、気が付けばドンピシャで林道です。改めて読図の大切さを痛感です。ショートカットのお蔭で温泉にもゆっくり浸かり無事に京都に帰って来ました。

【感想】 体験山行 岸田 健太郎

見学ながら一泊二日の例会にご一緒させていただきましてありがとうございました。また宿泊先を提供してくださった四方ご夫妻にはとても良くしていただき、言い表せないくらい感謝しています。会の皆様も若僧の僕に分け隔てなく接してくれたのでとても楽しい二日間になりました。山では自分が知らないことや読図の方法、四方さんのお屋敷では大人の事情、現実を教えていただきとても勉強になった二日間でした。

【リーダー感想】 48期 葛城美知子

2日目は最初の羅漢谷が渡渉続き、ルートを探していると後から「こっち」と声をかけて頂き助かりました。谷筋を離れると急登でしたが、西床尾山を過ぎると新緑の気持ちが良い尾根道でした。一等三角点のある東床尾山は広く潅木のみで、南東に向かう鉄鈷山への縦走路、南西に西床尾山が見えました。

鉄鈷山への尾根道は、新緑のコナラ・カエデ・ブナ・ウリハダカエデが見られ楽しい道でしたが、突然道がなくなり!山本さん先頭で降りると林道床尾線ができ登山道が寸断されていました。鉄鈷山への登山道に戻り歩き始めると、鹿避けのネットが有り登山道はその横に続いていた。

最後の急登で着いた鉄鈷山山頂は樹林に覆われ、一面にウリハダカエデの緑の目立たない花がぶら下がっていた。「此処からは直下降で林道へ」と話が決まり、山本さんに先頭を頼みました。杉林を慎重に降る途中で、ヤマイワカガミの群生が見られラッキーでした。又1時間で糸井の大カツラ登山口駐車場に降りられ感謝のみです。頼りないリーダーでしたが、皆様に助けられ2日間楽しく歩かせて頂きました。有難うございました。

20110514青葉山2

写真 (5/14): 青葉山高浜町若宮海水浴場より)

20110514青葉山1

写真 (5/14): 青葉山西峰山頂にて

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写真 (5/15): 東床尾山山頂にて

20110514青葉山5

写真 (5/15): 東床尾山(西谷三角点付近より)

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写真 (5/15): シロバナノイワカガミ(鉄鈷山西尾根にて)