京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3126 明王谷~奥ノ深谷

外見上はわからないかもしれませんが、今回は相当レベルの高い遡行で、参加された方には良いトレーニングになったことと思われます。

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(三ノ滝をフォローする高橋)

 

 

[№3126]明王谷~奥ノ深谷

 *岩ポイント マイカ

<日程>7月18日(祝)曇り時々雨

<メンバー>

L上坂淳一 長野浩三 小松久

 高橋秀治 藤田哲陽

<コースタイム>7:30御池ロッジ前集合→坊村9:10~10:30三の滝11:00~牛コバ11:30~奥ノ深谷~13:55登山道渡渉点~牛コバ~15:30坊村

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(「明王谷 三ノ滝下)

 

【記録】

 今年は梅雨明けが早く、絶好の沢日和になるかと思ったが、大型台風が発生。まだ九州沖だというのに既に雨模様。

 坊村へ向かう途中、大原から強雨。途中峠あたりで雨はおさまってきたが、今後も断続的に降りそうなことと、午後になれば台風もさらに接近するので、明王谷から口ノ深谷への継続は断念。車中でメンバーと相談し、明王谷から奥ノ深谷へと計画を変更し、本部に連絡した。

 水量はそれほど増えてはおらず、遡行は順調に進む。途中で泳いだりもするので雨に濡れるのは構わないが、陽光のない遡行は少し陰気な雰囲気。

 三ノ滝はヌメッていたが、ヌメリが怖くては沢屋はつとまらない、とばかりに小松がリードで抜ける。

 

 

奥深F1も巻き道には目もくれず泳いで取りつく。長野と小松は先日のT先輩の夫婦滝完登に刺激されてか直登に意欲を見せる。

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(10m斜瀑をフォローする藤田)

 

 ロープの使用も最小限に抑え、かなりのハイペースで登山道と出合い終了。蛭におびえながら登山道を下山。(上坂)

 

【感想】52期 小松久

 明王谷から武奈ヶ岳へと続く渓流の道は沢を始めたころからの憧れでしたので、今回の例会に参加することになってからはずっと楽しみにしていました。

これまで明王谷は林道のはるか下に流れるのを見るばかりでどのような渓相か全くわからなかったのですが実際に行ってみて本流らしい水量と、二ノ滝、三ノ滝にみられるような大きな滝もあり全く退屈することのない沢でした。

今回は三ノ滝の登攀を目標にしていましたのでこれを達成したこともまた満足する内容でした。

時間不足のため奥深谷に転進しましたが、これもまた何度来てもよい沢で、今回はF1を直登できたこともあり、充実した遡行となりました。

台風の影響による雨の中ではありましたが、上坂リーダーの適切な判断により楽しい沢登の一日が過ごせました。

上坂さんをはじめ、参加者の皆様、ありがとうございました。

 

【感想】 53期 高橋秀治

いつも無謀と思いつつ沢例会に参加表明をしていますが、今回も比良の沢で一番長いアプローチと知らず参加表明をしていたみたいです(笑)

 台風の接近で、車で坊村まで行く途中に雨がひどくなり、急遽「口ノ深谷」から「奥ノ深谷」に変更しましたが、予定通り明王谷からの入渓、すぐに泳ぎで堰堤に掛けてある梯子に取り付きさらに二ノ滝を直登し三ノ滝と緊張の連続でした。

奥ノ深谷に入っても雨が止む様子も無く粛々と進みます。滝の連続に圧倒されながらの沢登りでしたが気が付けば40mの大瀧に到着。

 シャワークライミングあり、泳ぎあり、ヘツリありで今日も必死に着いていた楽しい沢歩きでした。

 

【感想】46期 長野浩三

久しぶりの明王谷でしたが,三の瀧の泳ぎは縁から行くのではなく,真ん中に飛び出していって流れにのって中央部分の縁を越えていくというやり方がいいようです。

三ノ瀧の上部はぬめっていて気持ち悪かったです。奥深谷はいつもながら気持ちのいい沢でした。雨でしたが,なんとかセーフで,楽しい一日でした。

 

【感想】54期 藤田哲陽

昨日は最初天気が悪く、どうなることかと思いましたが、いざ谷に入ると天気のことも忘れ、沢登りを楽しむことができました。

明王谷の三の滝、30mの滝は、迫力がありました。奥ノ深谷は4回目でしたが、久しぶりに行き、滝を登って沢のおもしろさが、またよみがえってきました。

山をやめてしばらくカヌーに没頭していましたが、再び山のおもしろさを味わっています。この夏、また沢に挑戦してみたいと思います。また、よろしくお願いします。

みなさんどうもありがとうございました。

 

【感想】48期 上坂淳一

 雨のため、奥ノ深谷に転進でしたが、コンパクトながらも充実した沢でした。

 当会きっての旬な沢屋の小松さんは泳ぎにリードにとパーティを引っ張ってくれました。

それにつられたのか?張り合っていたのか?長野さんもどうすればあの弛んだ腹を揺らしながらあんなに早く歩けるのか不思議なぐらい飛ばします。

リーダーとしてはもう少し後続に気を配ってほしいと思いながら、ちぎれたら止めようとホイッスルを用意していましたが、藤田さんも高橋さんも最後までついて行ってしまいました。

外見上はわからないかもしれませんが、今回は相当レベルの高い遡行で、参加された方には良いトレーニングになったことと思われます。