2015年2月14(土)~15(日)
【メンバー】
L高橋秀治、SL秋房伸一、AT、辻博史、会員4名
【行程】
14日 川端三条午前7時00分出発―午前11時30分 勝原スキー場跡駐車場着~
午前11時40分駐車場跡発~午後3時30分 シャクナゲ平着 テント設営完了 夕食
15日 午前5時30分起床 朝食 午前7時35分出発~9時35分山頂~午前11時30分 シャクナゲ平着
テント撤収完了 出発 11時40分~駐車場跡着12時50分―京都帰着 解散
【天気】14日雪・15日雪のち曇り
【記録・感想】53期 高槁秀治
昨年3月末に亀島さんと久代さんの3人で荒島岳に登り、稜線から山頂まで雲一つ無い青空の下を歩き真っ白の白山を目の当たりに眺めた素晴しい山行を体験でき、今年は是非厳冬期に同じ光景が見られればと思い企画しました。
しかし、一週間前の天気予報では今年一番の寒波が日本海側に停滞していますとのニュース。また、金曜日からも日本海側に低気圧が停滞等嫌な天候に不安を感じながら当日をむかえました。
京都を出る頃には雪が降り出し、高速道路も除雪をしているため渋滞の繰り返しで勝原スキー場跡地に30分遅れで到着。道路を渡った所からすぐにスノーッシュを付けて歩き出します。900m付近まではトレースが有りましたが、そこから先は新雪のラッセル。
ATさんと辻さんがラッセルをして、さらに秋房さんが固めて頂いた上をついて行きます。テン場のシャクナゲ平手前の最後の登りをラッセルしましたが、胸近くまでのラッセルですぐに秋房さんに交代して頂き何とシャクナゲ平に到着。南東斜面近くにテン場を設営してスノーシュを外し、つぼ足で歩くとふとももまで沈みます。設営中も雪は降り続きザック等に着いた雪を払い何とかテントに入り込み、夕食の準備等に5ℓの水を用意し、男4人のキムチ鍋での宴席。一晩中雪が落ちてくる中就寝。
翌日も雪は降っていますが、ラジオからの天気予報では昼からは曇りという事で、真っ白の世界にコンパスを合わし進んで行きます。下ってすぐに、もちがかべの急坂ですが、新雪が付きまさに壁です。トラバースしながら取り付ける所を見つけ、ATさんが蹴り込み壁を壊しながら登って行きます。途中からは吹雪が吹付け益々白一色の世界に近づいて行きます。何とか稜線にたどり着きましたが、風が吹付け上や下、右や左がかろうじて感じられる程です。稜線には雪庇が出来ているはずですが、先を確認するのも恐る恐るです。冷静な秋房さんが絶えずGPSでルートを確認して先行のATさんと辻さんがルートファインディングして進みます。小ピークを越え、登りを過ぎた辺りでGPSで位置を確認してここが荒島岳山頂のようだと目印を探しますが、祠や道標は雪の下のようで見当たりません。少し進むと下っているためここがピークと確認して記念写真を撮りすぐに引き返します。しかし、今歩いて来たトレースがほとんど消えていてルートファインディングで下山しますが、もちがかべを降りるのは登るより慎重になります。4人であれだけ蹴り込んで壊した雪庇が見当たらず、降りやすい所を進んで行くとどうも一つ西の谷に降りたようで登り直しようやくテン場に到着出来ました。すぐに撤収して、下山開始です。スキー場近くまで降りてきた時には雪が重くここらでは朝から雨が降っていたと思いました。デポした駐車場に着いた時には晴れ間が覗き出しました。
「厳冬期の荒島岳山行例会」と銘打って企画致しましたが、寒波の影響等でとても一人では行ける世界では無く、頼もしい仲間が力を合わせて行くことが出来た例会になりました。1500mの世界ですが、稜線ではゴーグルが無ければまつげに氷が付き、グローブを外すと直ぐに指の感覚が無くなる等の貴重な体験が出来ました。
今回は無事に下山できましたが、みんなの思いや体力等が揃い装備もないと無謀な山行になると確信した例会でした。そして、慢心することなく安全登山を今後も目指します。
最後にリーダーでありながら連れて行ってもらった感の拭えない例会でした。秋房さん、ATさん、辻博史さんありがとうございました。
【感想】53期 辻博史
朝に京都出発で昼前から登り始め、山頂手前でテント泊なので、トレースもあるだろうしお気楽雪山山行かなと考えていたら、全く違い、それはそれで楽しい山行になりました。
久しぶりのシビアな状況で、防寒装備の準備・用意・装着段取りが大事だなと改めて体感しました。また、登頂時に2m先の雪庇が見えなかったり、下山時にいかにも間違えそうな尾根筋をやはり間違えて下降してしまったり、分かっていても実際にシビアな状況になった場合の怖さも改めて体験できました。
今回はリーダーを筆頭に経験豊富なメンバーだったので、このような状況でもリラックスして山行を楽しめたので最高でした。
例会企画いただいたリーダーの高橋さん、みんなを引っ張っていってくださった秋房さん、ATさん、どうもありがとうございました。
【感想】51期 AT
ひさしぶりに登山を楽しみたいと参加させていただきました。
日本百名山ということで一度は行ってみたい山でしたが、いざ登るとどちらを向いても白いスクリーンのような世界で、どんな山なんだかさっぱりわかりませんでした。
これはこれで楽しい山登りでした!リーダーの高橋さん、みなさま、ありがとうございました。
【感想】 52期 秋房伸一
荒島岳、どんな姿の山なのか、どんな風景が広がっているのか全く判らないまま登って下りた、夢の中の出来事のようでした。絶対一人では行く事のない世界で、山岳会のお陰です。
行動中は、補給も取りづらい状況でしたが、テント内では美味しい鍋料理を頂き、幸せを感じました。皆さん、ありがとうございました。