2015年7月24日(金夜)~26日(日)
写真:五竜山荘
【メンバー】
L秋房伸一、加藤一子、藤松奈美、鹿嶽眞理子、藤井康司 会員5名
【行程】
24日(金)ロッジ前20:00=中央道=安曇野IC=25:00五竜遠見ゴンドラ駐車場
25日(土)五竜遠見テレキャビン駐車場(1台デポ)=黒菱駐車場(1台デポ)6:40=(リフト)=八方池山荘7:20~8:00八方池分岐~9:55唐松山荘(唐松岳登頂)11:05~13:10五竜山荘(幕)
26日(日)五竜山荘~6:00五龍岳~五竜山荘7:50~8:40西遠見ノ池9:20~9:35大遠見山~10:10小遠見山~10:45地蔵の頭(遠見リフト)ザックを置き、11:00より登り返す、1時間後藤松と加藤と合流、再度下山、テレキャビン駅(エスカルプラザ)で入浴・食事=14:30黒菱駐車場(デポ車回収=解散)
【天気】快晴
【記録】52期 秋房伸一
この時期、下界は暑くて沢登りか高山以外のアウトドアアクティビティは相当の覚悟が要る。というわけで避暑替わりの山行を計画した。ロープウェイ等を利用して必要以上の体力の消耗を防いだ。
金曜の夜にクルマ2台で出発し、五竜のテレキャビン駅駐車場で仮眠。翌朝、帰路用に1台をデポ。もう1台は出発地点の黒菱駐車場に向かった。黒菱への道は狭くて急で、素直に八方ゴンドラリフトを使うコースにした方が良かったかもしれない。
25日(土):黒菱のリフトは6:30から運転開始。それほどの混雑感はなかった。
しかし、リフトを乗り継いで八方池山荘まで来ると、ゴンドラで上がった人たちも合流するので、まるで遊園地に来ているかのようであった。八方池までは観光客の人も多い。私たちもリフトを使っているので、文句は言えない。
唐松岳頂上山荘に荷物を置き、唐松岳を往復。白岳へのルート上には、岩場の通過があり、アルパインな雰囲気。五竜山荘のテン場は13時過ぎの到着でも一杯。事前に当会理事長から聞いていたとおり、テン場は風の通り道で、テントが吹き飛ばされないよう注意して設営。テントの取説通りにポールとフライをきちんと紐で結び、ペグ類も全部打った。場所は、稜線の登山道近く。
設営し終えてヤレヤレと思っていると、山荘の人が、「通路の近くなので場所を移動して欲しい」とおっしゃる。代替地を紹介されて、そこは風も吹き抜けない絶好の場所だったので、喜んで、再度4人用テントを2張り設置した。
時間がまだ早いので、加藤さんと藤松さんは五龍岳を登りに行った。残念ながら山頂に着く頃にはガスがかかってしまっていた。
26日(日):朝食前、皆で五龍岳登頂。快晴で最高のコンディション。藤松さんが目の不調を訴え、テント撤収等片付けの間は目をつむって回復に努めるようにしてもらった。
しかし、状況は改善されず、視界が確保されないことから歩きも不自由で、西遠見ノ池では50分待つ状況になった。
ベテランの加藤さんに引き続き付き添いを頼み、私は一旦先に降りて、登り返して荷物を持つなどフォローすることにした。
大遠見山からリフト乗り場まで昭文社「山と高原地図」のコースタイム2時間半のところを1時間10分で下り、自分のザックを置いて空身で登り返して約1時間地点で藤松さん加藤さんに出会い、一緒に下山した。
やはり山ではいろんなことが起こりうる。加藤さんの装備にずいぶん助けられた。軽量化シンプル装備一辺倒では結局誰かに頼ることでしか問題解決できないと痛感した。
今後は救急用品等にも気を遣いたい。
【感想】54期 藤松奈美
励まされたり助けられたりすることがこれほど力になると実感した山行はありませんでした。
もともと目は弱めだと、いう自覚はあったのですが、一日目、曇だったため油断してサングラスをしていませんでした。二日目、朝日がでてくると、目があけられないほど、痛くなっていました。雪目のような症状でした。それもかなりひどい。幸い、目薬をもっていたため、指しながら歩き始めました。ところが、その日は、100%の好天。強烈な紫外線に、さらに目が痛んでいったのか、目薬が効く時間がどんどん短くなり、、10分ももたなくなっていきました。
秋房リーダーに先行してもらい、加藤さんにつきっきりで下っていただきました。日陰で目をつむるとしばらくよくなるのですが、その日陰がまったくない状態…。自力下山も難しいのでは、と、頭によぎるほどの痛み、三半規管がきかず、ふらつく、、、。
救世主になってくれたのは加藤さんの雨傘でした。自分の銀ペフをやぶってテーピングテープで傘にはりつけて日よけをつくってなんとか降りることができました。ロープウエィまで秋房さんにザックを持ってもらったり、藤井さんに雪渓でタオルを冷やしてもらったり、、、。本当にみなさまの温かいお言葉のおかげで下山することができました。ありがとうございました。
とってもいい天気で、絶景の景色の中、なぜかかつてない苦しい経験をしてしまいましたが、とっても貴重な経験でもありました。絶景は文字通り、一瞬一瞬がまぶたに焼き付いています。ちゃんと景色を楽しみにいつかまたいきたいです。
【感想】57期 藤井康司
初めての北アルプス。猛暑が続く下界を離れ冷涼な2000メートルを超える稜線歩きを満喫した。突き抜ける青空、岩、雪稜、咲き乱れる高山植物、立山連峰を臨み、中央・南アルプスの向こうには富士の陰影と、山岳写真を見て憧れていた世界の連続だった。リーダー、同行の諸先輩方本当にありがとうございました。特に自ら犠牲となりつつも晴天を支え至福の2日間をもたらしてくれた藤松氏(※)には感謝の言葉もありません。
※記録者注釈:藤松さんは「晴れ女」を自負していることからの表現
【感想】22期 加藤一子
スキー場なので車とリフトで高所まで運んで頂き、歩き始めからすでにアルプスを満喫できるという、いいとこ取りの山行でした。
初日はガスが出ていたものの、悪い天気ではなく、2日目は青空に木々の緑が映え、素晴らしい景色を楽しみながら歩くことが出来ました。特に遠見尾根は強い日差しで日陰がほとんど無く鬱陶しい程でしたが、眺望は素晴らしいものでした。
メンバーのみなさんと食事をしたり歩いたり、とても楽しく過ごすことが出来ました。
写真:五竜山荘を目指して歩く
写真:白岳への岩場
写真:テン場、今回初使用VS-40テント
写真:モルゲンロート、テン場から五龍岳
写真:五龍岳山頂
写真:西遠見ノ池から鹿島槍を望む