京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3543 初秋の北山で巨木とグルメの テント泊

 2015年9月19日(土) ~20日(日) 

【メンバー】(CL)辻 春見(SL)穐月 大介、岩波 宏、東野 政行、土井 司 計5名

【行 程】

9月19日(土)

出町柳9:41=10:00広河原BS10:07~10:57佐々里峠~12:22品谷山~12:56品谷峠~13:30廃村八丁
14:40~ソトバ峠~16:10廃村八丁

9月20日(日)

廃村八丁8:50~廃村八丁神社跡~
廃村八丁9:15~四朗五郎谷~10:12
四朗五郎峠~10:40同志社大学自然科学研究室前にて大休止~11:25ダンノ峠~12:15菅原BS

 

【記 録】

19日天気:晴れ後曇り

広河原から佐々里峠までは、何度も渡渉を繰り返しながら進んでいった。

道標も殆どなく、穐月SLの読図力が無ければ、完全に道を見失っていたはず。

ただ、結構稜線歩きもあり、また、登り返しもそれほど厳しくはないため、苦にはならない。

当初は昼過ぎに廃村八丁に着いて、鍋谷山のピストンを計画していたが、廃村八丁を守る会の男性に伺うと、道が無く、荒れているためソトバ峠ピストンに変更する。

ソトバ峠には立派な林道が通っており、許可車両のみ入ることができる。ここまで車で入ると、八丁まで歩いて3~40分で行ける距離である。

20日は四朗五郎谷までやはり渡渉を繰り返すが、ペースも早く、ダンノ峠手前の同志社大学自然科学研究室前にて大休止のティータイムの時間がとれた。天気は快晴。

 

 

【感想】25期 穐月大介

 

●今回のメニュー

夕食〉コンビーフ、ベーコン、ソーセージのパエリャ、アボガドサラダとワサビドレッシング、トマトスープ(インスタント)

デザート〉リンゴとラムレーズンのパンケーキ、ナッツとカラメルのパンケーキ、マロンとマスカルポーネのクリーム 
※若者メニューですいません。

 

朝〉岩波家自家精米のご飯、岩波家自家製味噌と昨日採った山取りなめこの味噌汁、スクランぶりエッグ、目指し、漬物、佃煮 ※岩波さんお米とお味噌美味しゅうございました。

 

 

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世にも奇妙な物語

其れは月のない暗い夜だった。その晩はたらふく食って飲んで天幕の中でぐすり眠り込んでいた。と、突然深夜に、「わっ!」と言う叫び声で目を開けると真黒な目も鼻もない人影が私を見下ろし、くぐもった声で、

ヒル、クチビル・・・』この世の物とも思えなかった。(え?アヒルくちびる??ええ?ゆめ、誰・・・?)「土井さん?どしたんですか??」『くちびるにヒル』「誰の?」『わし』(この人何言ってんだ・・・?)

「ライト付けますね」光に照らし出された土井さんの唇に血が滲みヒルがのたくっていた。(ぎゃ!!)叫びをこらえた。『取って・・・!』(どどど、どうやって!むしり取ったら柔らかそうな唇は血まみれではないか!!)

(そうだ、火だ、ライターが有った!ライターで炙れば!!、いやそんなことをしたらクチビルが焼きたらこになってしまう、何かないか・・・修理具にドライバーが付いていた)「土井さん、仰向けになってください」ライターでドライバーの先を加熱し慎重に土井さんのクチビルを焼かないようにヒルだけを焼く。クネ!取れない、もう一度焼く。クネクネ!もう一度・・・離れた!

ヒルをはたき落とし、今度は落としたヒルをみんなで探し回ってやっと見つけたヒルをこんがりライターで炙ってテントの外に放り出した。その夜・ヒルドラ、フールオンザヒルダンヒル、ハイヒール、エンパイアーステートヒル・・・ヒルが頭を回り続けた。

 

 

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▲廃村八丁を守る会の管理小屋

 

【感想】56期 土井 司

オヤジたちのグルメ例会となりました廃村八丁の山行ですが、企画を組んでいただきました辻リーダーをはじめ、ご一緒いただきました皆様、静かな山中での宿泊と名の通り手の込んだ美味しい料理を食させていただきありがとうございました。

しかし、今回のシェフである穐月会長の女性がいないことの落胆振りを見逃さなかったのは私だけではありませんでした。(笑)

それでも歩いているうちに天然ナメコを採ったり、ヤマボウシ(でしたっけ)の果実を見つけていただいたり、すっかり山行を楽しんでおられたようです。秋の低山は食材の宝庫であれこれと探しながら歩くのも楽しいものです。夜は焚火での夕食で、岩波さまの新米でのパエリアやホットケーキは本当に美味しくいただきました。翌朝も岩波さまの新米に昨日採取したナメコを入れたこれも岩波さま手作り味噌での味噌汁など、グルメ例会を存分に楽しませていただきました。

こんな楽しい山行に強烈な思い出を添えたのが、夜中のラブ行為でした。夜寝ていると口にゴミが着いたような感覚があり手で払ったのですが取れません。舌でなぞってみるとヒジキがくっついているみたいですが、そのような料理は食べた覚えがなく、次の瞬間ヒルとキスしていると確信しました。穐月会長にお願いして、ラブ行為を終わらせていただいたのですが、相手はキスに慣れていないようで歯をたててしまいましたので、私のくちびるは傷ついてしまいました。(穐月会長によればアヒル口ならぬヒル口だったとのことです)

あれこれと印象深い例会になりましたが、女性でなくヒルに好かれる私ですが今後も宜しくお願いします。楽しい山行でした。

 

 

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▲品谷山のオッサンズ ファイブ

 

【感想】53期 辻 春見

今回の企画は、まだテントポイントの取れてない比較的、期の新しい会員さん対象に、

おいしい料理を食べながらテント泊ポイントが取得できるという、大変お得な例会のつもりで企画しました。

結果・・・・・・、ご参加頂けたのは、テント泊ポイントなんていつ取得したか忘れたという人や、ベテランばかりのオーバー55ばかりでした。(しかも男性のみ。)

という事で、いぶした銀のような

「シルバーウィークのシルバーグルメ例会」となりました。

食当SLからは「このメンバーやったら、夜はうどんでええんちゃう。」と心無いお言葉を頂きながらも、実は素晴らしい料理をご用意頂いており、参加メンバー全員感動のグルメ例会となったと思います。

本格的にコメを炒めるところからのパエリヤ。しかもお米は岩波家の新米。高級トマトスープ。デザートはリンゴをシナモンとラム酒で煮るところからのアップルパンケーキのマスカルポーネ添え。

朝は、山行時に収穫したなめこの味噌汁と白ご飯。味噌も当然自家製。前回のグルメ例会同様食べ過ぎてしまいました。

このような素晴らしいレシピであったため、次回企画する折には、グルメな女性会員の方々にもきっとご満足いただけるのでは?と確信しました。

最後になりましたが、勿論山岳会の例会ですので、初秋の紅葉が始まった北山の散策あり、夜にヒルに唇を奪われた土井さんのハプニングありの、印象深い山行を十二分に満喫したことも申し添えたいと思います。

ご参加の皆さま、本当に楽しい山行をありがとうございました。