2016年7月3日(土)
【武奈山頂にて、ボッカ終了)
【メンバー】
穐月大介(CL )22㎏、岩波宏20㎏、辻春見20.5㎏、根岸慶子15㎏、横川陽子15.3㎏、竹山昌孝20.5㎏、土井司21㎏、河合美香15.2㎏、星野ひとみ15㎏、 TS 20.3㎏、江村一範20㎏、体験者18.8㎏、計12名(内体験1名)
【天候】
曇り時々晴(のち大雨)
最高気温32.5℃、10分間の最大降水量10.5㎜(南小松の気象データ)
【行程】
7:30出町柳7:45=8:55坊村バス停(ボッカ準備)9:24~10:14(休憩)10:24~11:05(休憩)11:15~12:08御殿山(昼食)12:31~ワサビ峠12:38~13:18武奈ヶ岳13:39~14:21イブルキノコバ(ケルン・望武小屋跡)14:30~八雲ヶ原14:45~15:05北比良峠15:15~カモシカ台15:45~16:00(休憩)16:05~大山口16:25~16:50イン谷口〜有志で比良トピアへ
【記録】55期 竹山昌孝
夏山合宿に向けたボッカトレーニング、この時期に急登からスタートする御殿山コースはキツい。それでも意外に蒸し暑さは感じず曇り空に時々ふりそそぐ日射しに涼風、天候に恵まれる。しかし、これでもかと続く武奈への道、昼食後の重い身体にムチ打ち山頂に全員で到達する。ここからはイブルキノコバに行きケルンで手を合わせる。そして快適な八雲ヶ原を通り下山はダケ道へ、予想をうわまわる蒸し暑さ、汗だくになり歩を進める。ようやく林道の大山口に着くも、今度は非情なる夕立を浴び、汗と雨が入り雑じりびしょ濡れで歩き目的地のイン谷口で解散となる。(厳しい条件のなか皆で歩き切ることができ、とても長く感じ、そしてとても充実感のある1日だった。)
【感想】59期 TS
山岳会に入ったからには、ボッカというものを「やりたい」と「しんどいし、やりたくない」を行ったり来たりしていました。
ある日、トレーニングジムで20kgのダンベルを発見。早速、持ってみました。「重い・・・(汗)。ヤメヨ。」と心の中でつぶやきました。しかし、越えねばならん壁と自分に言い聞かせて参加することにしました。
坊村に到着してから、ザックに石を入れました。ザックが動かない。向きを変えるのも一苦労です。
辛くて途中の記憶はほとんどありません。しかし、覚えてることが1つ。穐月会長の「3kg下してもええけど、その3kgを次のボッカの時まで心の中で担がなあかんねんで」というお言葉。「ウマイこというなー」と感心しました。
頂上に辿り着いた時に見た、皆さんの笑顔と眺望は最高でした。私にとってはこれも登山の魅力です。そして、20kgを担ぎ切ったことは自信になりました。
(武奈西南陵を望む)
【感想】59期 江村一範
会員となってからは初のボッカ山行に参加させて頂きました。当日の2日前に個人山行をしてつま先の感覚が無くなってたので、少なめの荷重で遠慮させてもらいました。安曇川で水や石などをザックに詰めて坊村を出発。御殿山コースは最初の急登がきつく、そこにボッカも加わって足取りが重くなり、御殿山までにコースタイムの1.4倍ほどかかってしまいました。ちょうどお昼ごろ御殿山で大休止。水分とお昼ご飯を食べて疲労回復。会長の「食べて飲まなあかんな」の言葉に一同納得。補給で回復して1時間後には武奈ヶ岳到着。曇ってはいたものの展望は悪くなく、比良山系と琵琶湖まで見渡すことが出来ました。イブルキのコバを通って比良山岳会のケルンをお参りした後、山岳会結成の由来となった望武小屋跡を見学。この小屋で偶然出会って意気投合した6人によって後に京都比良山岳会が結成されたとの話を拝聴しました。京都の山岳会なのに何故比良の名が?という積年の謎が氷解しました。14時40分八雲ヶ原に到着。岩波さんが旧比良スキー場が閉鎖されてから初めて訪れるらしく、施設跡が完全に撤去されて元の自然の状態に回復しつつある今の八雲ヶ原と以前のスキー場とのギャップにひたすら驚かれておりました。せっかくだからと湿地帯を見学。湖畔の木にぶら下がったモリアオガエルの卵の下には口を開けたイモリが居るという話に戦慄を覚えました。15時、展望良い北比良峠で最後の大休止。心地良い風がボッカに火照った身体を冷ましてくれて、なんとも居心地が良くいつまでも座っていたい気持ちになりました。尻の根が生えそうなので芽を取り払いつつ出発。下りでは前に居た星野さんと「次のボッカ山行ではシャーベットをテルモスに入れて山頂で食べたい」といった冷スイーツ話を汗だくの身体で話していました。16時30分頃、イン谷口まであともう少しの所で急に暗くなり、「林の中だからかな?」と思っていたら突然の夕立。バケツの水をひっくり返した様な土砂降りで合羽を出すも間に合わず一同ずぶ濡れになりました。そう言えば武奈ヶ岳の山頂で星野さんが目線の高さに雨雲があるよと予言していたっけ。勉強になります。それにしてもスーパー銭湯のある比良とぴあを目前にしての悲劇。嗚呼、ボッカで流した汗は比良とぴあの鉱泉の湯で是非とも流したかった、無念。生温い酸性雨が全身に染みて更に加重されたボッカ隊は、17時15分になんとか比良とぴあに到着。一同、比良とぴあの鉱泉で疲れた身体を癒やしたのでありました。退屈になりがちなボッカ山行ですが、山岳会結成の裏話や夕立直前の比良山系の景色など眼福たりうる山行となりました。何かと為になる話と当会を企画して頂いた穐月会長、そして付き合って頂いた先輩会員の皆様方、ありがとうございました。次のボッカでは冷スイーツをボッカしたいと思います。
【感想】54期 根岸慶子
武奈西南稜は、行ってみたいと思いつつ長年行くことができずにいた場所なので、
思わず気楽に参加してしまったのですが、久しぶりの山歩きとボッカで、
はじめてテント泊で山に登ったときの辛さを思い出しました。
ペースを落としてしまいご迷惑おかけしました。
最後まで歩くことができて本当によかったです。
夏椿や山法師やコアジサイも美しく、モリアオガエルの卵も見ることができました。
山岳 会元会長のケルンにも行くことができて盛りだくさんの山行でした。
リーダーの穐月会長、ご一緒してくださった皆様に、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
【感想】59期 星野ひとみ
穐月会長様始め参加された皆さま、色々とありがとうございました。
お天気はちょうどいい曇りで、涼しい風も吹いてました。
15kgを担ぐのは初めてだったので、本当に歩けるか不安でした。
実際担いでみると意外と歩けて、少しだけ自 信がつきました。
しかし御殿山で力尽きたので、そこで3kg降ろしてしまいましたが・・・。
次回は頂上まで担げるようにしたいと思います。
武奈ヶ岳山頂に辿り着くと達成感で満たされて、早速石やら水やらを嬉々として捨てました。
記念撮影して雨雲が目線の高さまで降りてきてるね・・・と話してのに、後で大変な事に。
下山コースは盛りだくさんで、ケルン巡りや小屋跡やら八雲ヶ原のイモリとモリアオガエルの卵観察。
イン谷口到着直前に不意の雷と夕立に打たれ、ずぶ濡れになってしまいました。
長い長い1日でしたが、見所満載の楽しくも(荷物の重さで)辛い登山でした。
また皆さんと山歩く日を楽しみ にしております。
【感想】56期 河合美香
5月の新緑祭2日目のボッカに続き、今回が二回目のトレーニングでした。
15kgのノルマのために、前回は3kのダンベルをザックに入れましたが、山頂で置いてこられないこと、また後にぎっくり腰もどきになったことを反省してのトレーニング。
歩き始めて間もなく、とにかく荷物が重くて肩と腰が痛くなり、またバランスがとりにくくて、、、。
目的地である武奈ヶ岳に着いてボッカ用の水を飲んでお腹に移動させ、草にもやって心身とも軽くなった時は、本当にやったー!と万歳!!!
その後、穐月会長の案内で山岳会発祥の地や八雲ヶ原の湿原寄り道は、貴重な経験となりました。ありがとうございました。
暑さとの闘いを覚悟しての参加でしたが、幸運にも終日曇りで命拾いし、行程の最後の大雨では、雨具の携帯、雨対策の必要性について身をもって体験。
私の荷物の詰め方は最悪、とのことも学びました。また、途中、高所恐怖症であることも確認できました。
本当に密度の濃いトレーニングができました。
皆様、ありがとうございました。
(ルート図)
【感想】25期 穐月大介(CL)
前日この夏最高の暑さと報道され、もし当日ピーカンだったらどうしようと不安だったが、うまい具合にちょうど良い曇りとなった。翌日からの猛暑を考えると幸運と言える。
とはいえ重い荷物、いきなりの急登、3時間を越えるボッカはなかなか堪える。それだけに山頂で吹き抜けた涼風のなんと心地の良かったことか。このままずっと此処に居たいと思った。
参加下さった会員は期の若い人が多く望武の小屋やイブルキノコバのケルンを知らないというので寄ることにした。会の数少ない文化的遺跡を紹介できる機会に恵まれた事に感謝したい。現状復帰された八雲湿原も年々それらしくなってきている。緑濃い西南稜を含め美しい比良山を見ることができた。
イン谷口で土砂降りの雨に見舞われ雨具を出す間もなくずぶ濡れになってしまった。もはや比良トピアに駆け込むしかなくなったが。おかげで皆んなでマッタリできた。ボッカは大勢でやるとやはり楽しい。