京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3678 沢練習 ツメカリ谷遡行

2017年8月5日(土)

 【メンバー】CL高橋秀治、SL辻 博史、鹿嶽眞理子、藤田哲陽、藤井康司、土井司、TW、TS、平川暁朗 会員9名

【天気】曇り後小雨後晴れ

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【行程・記録】平川

集合ロッジ前 7;00~神崎川林道前 8;45

林道からの下降点10:10~ルートに迷い引き返す10:45~ツメカリ谷出合11:30~ 6mスダレ状滝13:00~ツメカリ谷出合 14:50~赤坂谷下り終了点16:20~神崎川林道前17:10~八風の湯18:00~帰京

  

【感想 59期 平川暁朗】

4月にUリーダーに連れられて行った比良の白滝谷以来2回目の沢登りでした。

 事前に聞いていた感じではゆるいと思っていたけど、沢に慣れていないせいか思いのほかワイルド。

 初回よりは川の流れに対する耐性もできたし、時期的に寒さもまったく感じませんでしたが、やはりぬめりは苦手。

今回はサポートしてもらったが、どこを触ってもヌメヌメするホールドはなんとか攻略できるようにしたい。

お釜にダイブできる箇所がたくさんあり、怖かったが思い切って飛び込んでみると爽快でした。瞬間目は閉じていますが。

 渓谷の美しさを内部から見られるのは沢登りの魅力。危険もはらんでいるとは思うが、たまにはこういう別世界を見せてもらえるだけでも山岳会に席を置いた意義があるかもしれない。

 登攀スキルとセンスのなさは実感しているので、あくまで私自身は「縦走屋」として谷より尾根を根城にしたいとは思っていますが、沢エキスパートの皆さま、ご迷惑でなければこんな素人にも時折お付き合いください。

 

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【感想 57期 TW】

ツメカリ谷を遡上したら、どんな景色が見えるのだろう?と、参加させていただきました。事前に高橋リーダーより「今回はアプローチの林道歩きが核心部」というアドバイスをいただき、家で事前に「神崎川ゲート・鍵・番号」、「ダイヤル式南京錠・開け方」等で1時間程グーグル検索するも、諦めて当日。もっと調べたら良かったなぁ・・・と少し後悔する程、長い林道歩きでした。沢への取り付きも、ヒルがぴょんぴょん飛び跳ねている藪の中を、地図を見ながら前進。汗と雨とヒルにまみれて、沢にじゃぶじゃぶ入って全てを流してしまいたい気持ちがピークになった頃に神崎川が見え、喜びもひとしおでした。

目的のツメカリ谷では、楽しみにしていた簾状6M滝の取り付きで泳いでいる最中に両足が攣ってしまい、残念ながら現地待機。一緒に居残りをしてくださった高橋リーダーから身体を温めるようにアドバイスを頂き、川で身体が冷えきっていた事に気が付きました。夏だから、と甘く考えていましたが、泳ぎの沢の場合は温かい装備が要るなと痛感した出来事でした。

帰りは足も治まり、思う存分川に流され、さっぱりして帰りました。ツメカリ谷が途中になり残念でしたが、歩き・地図読み・藪こぎ・ヒル沢登り。探検の楽しさが詰まった山行でした。高橋リーダー、みなさま、どうもありがとうございました。

 

【感想 57期 藤井康司】

去年赤坂谷の途中で時間切れとなり、リベンジを兼ねて今回の企画には飛びついてしまった。ツメカリ谷ピストンのお気楽山行ということだったが、いやいや丸一日じっくり遊ばせてもらった。天気は生憎だったが、渓相は、広く明るい。水温に比してヌメリも少なく、邪悪なところはない。遡行後は藪をツメて登山道に出る沢と異なり、ここは下りがハイライト。滝から飛び込んだ後は、ザックにいれているマットと防水袋が浮袋替わりになって空を見ながら流れていく。気分は最高。温泉後のソフトクリームは掟破りだが、今回も自制が効かなかった。リーダー、来年は周回コースでお願いします。(教訓:ジップロックは水圧がかかると中が濡れる。)

 

【感想 54期 藤田哲陽】

7月に赤坂谷とツメカリ谷に行き、大変楽しかったので、今回のツメカリ谷に参加しました。林道歩きと谷の出会いまでの道のりは、思った以上に大変でしたが、その分谷に入った時の気分は最高でした。いつも下ってばかりのツメカリ谷だったので、登りは新鮮さがあり、面白かったです。しかし、今回の沢登りのメインは、滝壺への飛込みだったので、今回も思う存分に飛び込み、仕事のストレスも吹っ飛び、爽快でした。リーダーの高橋さん、ザイルを出していただいたサブリーダーの辻さんをはじめ皆さま方、ありがとうございました。

 

【感想 53期 辻博史】

ツメカリ谷の遡行に初めて参加しました。

メジャーな場所で、過去遡行したメンバーも参加していたので大した下見もせず参加してしまいました。

長い林道歩きに疲れたこともあり、取付に迷い、河原にでるまで一苦労しました。

遡行自身は水温は思ったより暖かく、楽しく遡行させていただきました。

今回、改めて山行前の下調べ・地図読みが大切と思いました。

ご同行いただいました皆様どうもありがとうございました。

皆無事に戻ってこられたことが一番よかったです。

これからもよろしくお願いします。

 

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【感想 59期 TS】

ツメカリ谷は明るい渓相で、頑張れば登れる滝が続く。滝つぼに飛び込むこともできる。

アプローチは楽で、修行のように厳しい源頭へのツメもない。この沢に行けば、誰でも沢登りを好きになると思う。

 入渓地点に着くと、目の前に涼しい、美しい渓が目の前に広がる。気持ちが昂る。日常の生活とは別世界である。渓を見ながら食べる行動食が美味しい。

ヌメリが少なかったことが意外だった。水温は高くて、つらい思いをせずに済んだ。天気が悪く、本降りなったら寒いだろうなと思った。雨具を持って来なかったことを後悔したが、幸い雨は強くならなかった。

 今年の沢登りはこれで終わりかと思うと、名残惜しい。

 

【感想 56期 土井司】

 沢山行と言えば川を遡行し登山道など道を下るというのがイメージされるのだが、今回の沢は林道を上り川を下る(少し遡行したが)という真逆のパターンであった。それもその筈ツメカリ谷、神崎川本流はダイブできる滝が次から次へと現れ川を下る(流される?)のが核心であり、また違った楽しみを謳歌できた。

 出足は曇りの中であったが延々と続く林道歩きで全身汗まみれ。入渓地点についたところで疲れてしまい、そこから遡行できるであろうかと心配したほどであるが腹ごしらえをしたら俄然意欲が湧いてきた。単にお腹がすいていただけであった。

水は暖かくさほど危険な箇所もなく丁度楽しめた遡行であった。時間切れで目的地まで行けずに引き返す。これからがメイン。登った滝をダイブしていく。一発目はかなり緊張し雄叫びを上げてダイブ!飛び込んだ後の爽快感これはやめられない。郡上八幡の子供たちが橋の上から飛び込んでいる映像を何度も見たがその気持ちがよくわかる。ツメカリ谷だけでなく神崎川本流に入っても何箇所も現れる。飛び込んだあとは桃太郎の桃よろしくどんぶらこと流されていく。何とも極楽のような下りであった。

高橋リーダーを始めご一緒くださいました皆様ありがとうございました。まるっきりおまかせの山行でしたが、またご一緒しました機会でもよろしくお願いします。尚、フローティングベストは最高です。外せません!

 

【54期 鹿嶽眞理子】

取りつきまでが、一番の核心ですとのリーダーの言葉通り、なかなか長い林道のうえ、降り口を探し右往左往。それでもようやく川に降り立ったときはホッとしました。

あいにくの小雨交じりの天気でしたが、水はあまり冷たくなく気持ちよく歩けました。次々出てくる滝は美しく、目を楽しませてくれました。泳げない私は、ライフジャケットのおかげで何とか滝下に取りつき、ちょっと弱音を吐きつつもみんなに励まされ、助けられて滝を制覇していきました。

下りは皆さん、気合を入れてドボンと飛び込んでいましたが、私は尻込みしてしまい一度スライダーで降りましたが、あとは懸垂下降をさせてもらったりクライムダウンしたり。

飛び込みが不安な私は、本流を下って行ったみんなと別れて、高橋さんとまた林道歩きで戻りました。それでもすごく楽しかったです。

みなさま、本当にお世話になりありがとうございました。

 

【記録・感想 53期 高橋秀治】

 2年前に土井さんと「ツメカリ谷に行きましょう」と約束していましたが行けず、今回ツメカリ谷のピストンという事で実現できました。

 定番の「赤坂谷遡行~ツメカリ谷下降」は何回か行っていたので、入渓地点がその先にある「ツメカリ谷」の取り付きまでは林道を進めば安易に行けるとタカをくくっていましたが、林道からの道標もなく、釈迦岳・神崎川こちらと言う標識を見つけ、その先は登山道が整備されていたのでそれを進めば神崎川にすぐ降りられると思っていました。しかし、進めど着けず最後は地図を確認してツメカリ谷に一番近い谷を降りる。そこは皆さん慣れたもので突破するのみで、ようやく入渓地点に到着。

 そこで入渓準備をして遡行開始。前を辻さんにお願いしてどんどん進み、核心部の5m直瀑の釜を泳ぎ、左側の岩を掴み這い挙がり、最後をTWさんにお願いしていましたが、釜を泳いでいる途中で足が痙り、それ以上無理を強いると下りが心配と思い、その前で待機して頂く。

 予定の裏見ノ滝までは皆さんも行けなかったみたいですが、皆で協力してスダレの滝までは遡行され、思い思いにダイブして下って来てこられました。その頃には小雨になり、急いで本流出会まで降りて来ましたが、その頃には運良く晴れ間が見え出す。水量も多くないと判断、そして7月に本流を下降したメンバーが3名居る事もあり、辻班は本流を下り、高橋班は林道を戻る事にした。駐車場には辻班よりやはり1時間程早く着いた。

 チームを2班にその場で分ける事にためらい等があったが、そこはSLの辻さんの力量と状況判断で決めた。また、入渓地点までの道迷い等リーダーとして力量の無さを自覚した例会で有ったが、しかし皆さんの協力と笑顔に救われた充実した1日であった。参加された皆様ありがとうございました。