2017年12月9日(土)
写真: 鈴鹿峠への縦走路
【メンバー】L秋房伸一、加藤一子、
平川暁朗、山形眞知子 会員4名
【行程】
9日(土): [加藤・平川・山形]JR京都駅6:56(琵琶湖線快速・米原行き)乗車=7:20草津7:29(JR草津線・柘植行き)乗車=8:16油日駅着
[秋房]自宅=(自動車)=鈴鹿峠デポ7:30=(自転車)=8:30油日駅
[全員]油日駅8:35~9:05油日神社9:10~10:18林道終点~10:48油日岳10:55~11:15忍者岳-道間違え~引き返す11:30~11:42忍者岳~11:52望油峠~11:58三国岳~13:20那須ヶ原山13:30~14:42坂下峠~15:07溝干山~15:30高畑山15:37~16:27鈴鹿峠~16:33車デポ地=油日駅(自転車回収)=山科駅
【記録】52期 秋房伸一
白州正子の「隠れ里」という著作の冒頭を飾るのが「油日」の集落。油日神社とご神体の油日岳。白州正子の関心は古美術や能などの古典芸能や文学作品にあるようで、その視点からその地域を語り、地域そのものへの興味関心とは違うのだが、油日岳には登ってみたいと、その作品を読んで、思った。
油日岳だけではすぐに済んでしまうので、鈴鹿峠への縦走とした。鈴鹿峠からは公共交通機関が無いので、峠に車をデポし、集合地点のJR油日駅までは車に積んだ自転車で行き、帰りに回収することにした。ちょうど1時間程のサイクリングも楽しめる。
荘厳でなかなかの雰囲気に満ちた油日神社に参拝し、林道歩きを約1時間。登山道に入って半時間で油日岳の頂上。
頂上は雪が舞い、プチ冬山の雰囲気。
縦走路は、はっきりしているが、支尾根もこれまたはっきりしており、「忍者岳」の尾根に間違えて入ってしまい、約30分のロスタイム。
やせ尾根やちょっとした岩場風のところもあり、変化に富んだ面白い道が続いた。
那須ヶ原山の山頂は積雪3㎝程。
高畑山は360度の展望で、感動した。
アップダウンの多い縦走路を60歳代後半女子を含むメンバーで、想定の時間内にデポ地に着いた。
帰宅後、ヤマケイの「主要登山地行程表」をみると記載の時間よりも早かった。
【感想】 59期 平川暁朗
有名な山、よく知っている山、そういうところへ行く場合がほとんどだが、たまには全く知らない山へ行ってみたいこともある。
今回は例会として挙げられていた中の油日岳という何やら不思議な名前に惹かれて参加希望させていただいた。
仕事が忙しかったり、忘年会があったりで予備知識を何も蓄えず、それでもまぁ600mそこそこの低山なので問題なかろうと高を括っていたが、序盤は延々長い舗装路で予想以上にゆるいなと思っていたが、油日岳から東へ向かう縦走にこそ、この山行の神髄が待っていた。
ザレた下りや痩せた尾根、そこそこの攀じ登りなどもあって、うっすら雪の張った根っこに足を取られたりもした。
なんだこのコンパクトながらアスレチック感満載の山はと驚いた。鈴鹿山系の地味なパートではあるが侮れないものである。途中に掠めた忍者岳というピークから今秋に行われていた忍者トレイルというトレランの大会を思い出したが、やはり油日岳近くを通るレースだったようだ。そう考えるとルートのバリエーションも色々組めそうに思える。
高畑山からの眺望は360度開けており伊勢湾も見渡せる。須磨アルプスに似た格好のよい岩場もある。
一回こっきりのコレクションと考えていたが、また来てみたいと思えるような変化に飛んだ山だった。
自転車デポという労力を厭わず企画してくださったAさん、最近私が熱心になってきたマラソン談義におつきあいくださったKさん、数十年ぶりの油日岳と思い出話を聞かせてくださったYさん、ご一緒させていただきありがとうございました。
【感想】 59期 山形眞知子
昨夜の雨が山では雪になって居り、思いがけず冬景色を楽しませて頂きました。
小さな花芽を付けたアセビやツバキの緑の葉の上に、白い雪が被さって居り、春まで耐え忍ぶのだと思うと、自然の力強さを感じます。
足元のスギゴケも、透き通る様な白い化粧をしていました。
心はルンルンと踊っていたのですが、アップダウンや岩場のある縦走路では、足が思う様に進まず、優しく私のペースに合わせて頂いた皆様。有難うございました。
昔は鈴鹿峠下の熊野神社前から亀山まで、国鉄バスを利用したものですが、秋房リーダーの計画のお蔭で、再びこの様な山行が出来ました事に、感謝いたします。有難うございました。
高畑山より望む伊勢の海は、疲れを癒してくれました。
写真:油日岳
写真:溝干山を正面にみる