2018年12月27日(木)夜~30日(日)
チブリ尾根と白山禅定道を歩く
【メンバー】
CL丸山弘、NF、KI(3名)
【行程】
12月27日(木)晴れ
21時山科発~24時恵那峡SA仮眠
12月28日(金)晴れ
6:00道の駅大鹿村発 ~ 7:00鳥倉林道冬季ゲート出発 ~ 9:30豊倉山登山口 ~ 13:00三伏峠テント場 (泊)
12月29日(土)晴れのち雪
6:15テント場出発 ~ 6:40三伏山 ~ 7:30本谷山(ここから引き返す)~ 9:00三伏峠(テント撤収)10:15三伏峠発 ~ 12:30豊倉山登山口 ~ 15:00冬季ゲート着 入浴・帰京
【記録と感想】43期 丸山 弘
出発日から今季一番の寒波到来という
予報ながら、高速道路などの混乱もなく、順調に鳥倉林道冬季ゲートに到着。平日とあって、ゲート前の駐車車両は私たちを含めて2台だけでした。
9キロの長い林道歩きを経てようやく豊倉山登山口へ到着。登山口から雪は薄くついて踏みあとが凍結しているものの、トレースもあり、問題なくテント場に到着しました。林道閉鎖後の塩見岳は20㎏以上のザックを背負って2時間半余分に歩くので無雪期より大変ですが、その分人も少なくてテント場も我々ともう一組だけ。夕焼けに染まる稜線、静寂な黒い森と白い雪原、満天の星、と雪山気分は上々でした。(営業小屋は閉鎖中、冬季小屋は開いてましたが、暗くて納屋みたいだったので利用しませんでした。)
二日目は4時起床で6時過ぎにテント
場を出発。山頂まで最大5時間、往復で9時間を見込んでいましたが、三伏山、本谷山から見ると甲斐駒方面から仙塩尾根上まですでに黒い雪雲に覆われ、雲の流れも速く、2500m稜線では気温はまだマイナス15度程度でしたが、予報は3000mの稜線でマイナス20度、風速20m程度。吹雪かれば行動不能に陥る危険もあり復路も登り返しのある長い行程になるので、今回は無理せず標高2658mの本谷山で終了し引き返すことにしました。
強いパーティーなら「速攻で行けば大
丈夫」と判断するところでしょうが、私は体力も無いしもともと臆病なタイプですので…(^_^;参加していただいたお二人には登頂できず申し訳ありません。夜明けの富士山や白銀の南アルプスの絶景を間近に見られたことでご容赦いただければ幸いです。
(予想よりやや遅れて昼ごろに稜線は雲に覆われ、林道でも雪となりました。)
一日早くテントをたたんで下山する途中、休日に入ったせいもあってか5,6組のパーティーが上がってきました。中でも十数名の日大山岳部のパーティーが頭の上に30㎝も突き出た100ℓ超の大型ザックでぐいぐい登ってくる様子は壮観でした。(女子も2名いました!)一週間かけて赤石を越えて椹島まで行くとか。「きっと年越しそばとお雑煮の餅も担いでるに違いない。」「日本の若者もすごいなあ」と一同感心しきりでした。
昨年はトレースもなく誰とも出合わない無人の木曽駒上松尾根で一人ラッセルと静かなテント泊で雪山を堪能しましたが、今年は対照的に3名でにぎやかに鍋を囲み、楽しい年末山行になりました。
おいしい白湯豚鍋を用意してくれたNFさん、話題豊富なKIさん、どうもありがとうございました。
【感想】61期 KI
今回のテント泊による冬山は、私にとって久し振りとなりますので 、早く雪が見たくてテンションは徐々に上がっていきました 名神から中央高速に入ったら雪は降り始めるだろうなぁと思っていましたが全くそんな兆候はなく、あの長い恵那山トンネルを抜ければさすがに雪だろうと思っていたらまたそこにも雪はなく、 結局登山口を登りはじめてようやく雪を見ることができました 塩見岳へのアプローチは冬期はかなり遠くなり、ベースキャンプとなる三伏峠に辿り着くまで山道をひたすら登りますが、塩見岳はその姿を我々にはまるで見せてくれません。ようやく三伏峠に着いたその時 美しく迫力ある塩見岳が眼前に突然現れました。なかなか憎い演出をするものです
今回は本谷山までしか行けませんでしたが、塩見岳はいつかは是非登りたい山となりました。まずは、来年夏 下見として行きたいと思っています。
今回の例会では、丸山さんから山に関する色々な知識を教えていただき大変に勉強になりました。
帰路は関ヶ原辺りから大雪になり始め、高速道はノロノロ運転ぎみ 、京都に着くのは夜中になってしまうのかなと頭をよぎります そんな中、丸山さん、NFさん、大変聞き上手なお二方についほだされて、昔海外を放浪していた時の出来事を、気がつきましたら京都に着くまで一人で喋っていました お二人様、ずっと聞いていただいてありがとうございました。
お疲れ様でした
【感想】54期NF
久しぶりの年末冬山、しかも大寒波が来ているということで、楽しみ半分緊張半分の出発でした。想像より雪の量は少なかったものの、テント場はマイナス10度以下の極寒。3シーズン用シュラフしか持っていない私はいつも寒い思いをしていたのですが、今回は、夏用シュラフとエマージェンシーSOLを重ねるという万全の装備でいったので、初めて寒くない夜でした。翌日もかなり冷え、動いていても手先がかじかむほど。本谷山まで行くと、塩見岳の稜線が目の前に迫り、たいへん美しかったです。低気温と天候悪化の懸念で、登頂は断念しましたが、またリベンジしたいです。帰り道に、100㍑あるかと思うほどのザックを背負った日本大山岳部のパーティーに合い(女子も同じように背負っていました)、新年を山で越すとのこと。青春がうらやましくなりました。帰りに大鹿村の道の駅で購入した塩モナカがたいへん美味で、おススメです。
丸山リーダー、事前の歩荷訓練も含めて大変お世話になりました。強くなって迷惑かけないようにしたいです。KIさん、楽しいお話、ありがとうございました。久しぶりに例会に参加させてもらいましたが、とても楽しく、感謝でいっぱいです。