京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉野伏ヶ岳 ~山岳スキーツアー~

2019年3月8日(金)~3月9日(土)

【メンバー】

(CL&記録) 梅村重和、会員外1名  計2名

【行 程】

3月8日(金)

京都21:00=道の駅 渓流の里 白鳥(車中泊)

3月9日(土)

白山中居神社6:40-登山口7:00-和田山牧場跡9:00-尾根取り付き10:30-北東尾根合流地点13:00-野伏ヶ岳山頂13:30-北東尾根合流地点14:00-北東尾根末端15:00-湿地北端16:00-和田山牧場跡入口16:30-白山中居神社17:50=満天の湯=京都

 【記 録】59期 梅村重和

3月8日(金)

奥美濃・白山界隈のお山は当方にとってほとんど未知のエリアである。野伏ヶ岳は関西の山スキーヤーにとっては馴染み深いお山であり山行報告が多く寄せられている。当会でも中尾会長らが過去トレースしている。3月は決算期と同時に山スキーの絶好のシーズン。適当に仕事を切り上げ21時に京都を出撃、今夜の宿は道の駅 渓流の里 白鳥となった。

 

3月9日(土)

集合地点の白山中居神社に5時20分到着。天候の憂いは全くない絶好の春山日和である。ピーカンに晴れ渡った空のもと、テンションは自ずと高まるのであった。ここで相棒と合流し7:00に登山口をスタート。今年は全国的に寡雪で、豪雪地帯であるここ野伏ヶ岳も雪が少ない。スキーを担いで暫く林道を行く。林道を行くこと30分ほどでようやく雪がつながりスキーを履く。林道を抜けると、和田山牧場跡から雪原の向こうに野伏ヶ岳が大きく広がっている。山頂に続くルートがはっきりと望める。さあ、がんばるぞ!

f:id:hirasankun:20190506092802j:plain

 ▲牧場跡から見た野伏ヶ岳

 

林をまわりこみダイレクト尾根に取り付く。藪っぽい斜面を適当に躱し、灌木の隙間をシールの効き具合を確かめながら稜線を目指す。スキーの先端が木々に引っかからない様に結構気を遣う登行となる。

ダイレクト尾根に出ても同じく藪っぽいルートを行くことになる。いい加減、灌木との格闘に疲れた頃、稜線の手前で綺麗な斜面となり北東尾根合流地点に到着。ここから山頂までもう一息。15分ほどで山頂に到着。山頂は何にもない雪の台地である。真っ青な空をバックに真っ白な白山。

その山名のごとく真っ白に輝いている。来てよかったと思う一瞬である。遠くアルプスの山並みから360度の大パノラマを楽しむことが出来た。これも日頃の心がけの賜物か?!

f:id:hirasankun:20190506092830j:plain

▲野伏ヶ岳山頂 *うしろは白山

 

そろそろ下山のタイミングである。心は残れどシールを外し、ヒールを固定し、北東尾根に滑り込む。雪面は先行パーティのトレースでデコボコ&ギッタギタになって、やや凍った決して快適とは言えないコンディション。スキーが引っかかるのなんのって。チーとも楽しくないダウンヒルとなった。コケながらも適当にボーゲンでかわし、尾根を少し降りたところで樹林帯に突入する。藪っぽい尾根を、方向を外さないように注意しながら、出来るだけ灌木の疎な所を狙って高度を下げていく。スキーのトップが藪に突っ込めば抜き差しならなくなり、スキーを外して脱出。まさに修行系山岳スキーとなった。これじゃ歩く方がよほど早かった。藪尾根の下降も陽が傾く頃にはようやく終わりとなり、尾根の末端をトラバース気味に滑って和田山牧場跡に滑り込む。ホッとしてテルモスのお茶を飲み、振り返れば野伏ヶ岳に彩雲が掛かっていた。ここからは林道を快適に滑走。今回、一番楽しかったスキーはこの林道の滑走かな?夕方の気配が濃くなってきたころ登山口に到着した。白山中居神社で相棒と別れ、ひとり睡魔と戦いながら帰京となった。

f:id:hirasankun:20190506092911j:plain

▲振り返れば野伏ヶ岳

 

【山行メモ】

・満天の湯

 ウィングヒルズ白鳥リゾートの施設のひとつ。お風呂は広く露天風呂もある。食事ができる広い休憩所もあり快適な立ち寄り湯。700円はコストパフォーマンス大。野伏ヶ岳下山後のお勧めの立ち寄り湯。

・白山中居神社に駐車場がある。また、神社の少し先、坂道を降りたところ、登山口となる林道の橋の手前広場にクルマを停めた方が広くていいかも。トイレは神社に有るらしい。探したけれど解らなかった。神社の駐車場のトイレは冬季は閉鎖されている。