京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3792 鈴鹿の沢・元越谷

令和元年5月11日 (土)

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                              (元越谷大滝にて)

【メンバー】
CL TW、高橋秀治、NF、藤井康司、KI、平川暁朗、YN 計7名

【行程】
11日6:00京都市内 発~7:20道の駅『あいの土山』にて石田さんと合流~8:10国道477号線沿い林道入口手前の広場に駐車~8:15元越谷林道ゲート~8:50入渓~9:40第27堰堤~9:55元越谷大滝~13:15稜線(遡行終了)~13:30水沢峠~15:15駐車地=17:40京都

【記録】57期 TW
・天候:快晴、今年初の真夏日
・駐車場所:国道477林道入口手前広場 (林道ゲート手前の道が崩壊していた為)
・林道ゲートを越え、2つ目の橋の手前で入渓。ピンクテープあり。
・入渓後5つほど堰堤を巻いた。特に、第27堰堤の大まきは下りが悪く、残置ロープも古くて信用できない感じ。クライムダウンしたが、懸垂下降した方がいいのかも。
・上流は渓相が荒れており、遡行図とは違う様子。地形図は必携。
・水沢峠からの下りが不明瞭。途中から林道に出るが分かりにくかった。


【感想】60期 YN
 今年初の沢登り。沢は去年参加した奥の深谷以来でまだ2回目だ。前日まで5月はまだ水が冷たいのでは?と心配していたが当日は暑いくらいの快晴となり安堵する。 
藤井さんの沢着姿は沢着っぽくなくて驚きました。いつも試行錯誤をされていて勉強になります。入渓してから堰堤が沢山続くので、いささかげんなりしはじめたものの、いざ遡行がはじまるとそこは陽光に照らされたエメラルドグリーンの水と白い岩が織りなす絵画の世界。夢中になって先を進む、厚着をしていたせいか釜へ飛び込んだり滑ってみたりと水没3回目までは水の冷たさが気にならなかった。途中去年の台風の影響か倒木や土砂で渓谷が埋まってはいたが、それがなければもっとその景色に取り憑かれていたかもしれない。自分の知らない沢はまだまだある。もっと登れるようになって色々な沢に行ってみたいと強く思わせてくれる良い沢だった。企画していただいたWリーダー、トップを務めて頂いた高橋様、参加された皆様ありがとうございました。

 

【感想】59期 平川暁朗
 昨年は沢例会へ二度エントリーしたものの、どちらも天候不順で流れてしまい沢へ行く機会がないままでした。
 そのようなわけで、久しぶりの沢靴の出動。愛用するトレランシューズは年間3足くらい履きつぶしている私にしては、沢靴は購入からの日数の割には新品のようである。
当然沢の経験値の少なさを表しているとも言えるので、まだ濡れた岩場と沢靴のフリクションの感覚がつかめないし、指がしっかりかからない箇所では足先がとても不安である。
それでもこれで通算三度目の沢。多少は要領も得てきたところもあった。
天候は最高で澄んだ水の底が綺麗なエメラルドグリーンに輝く様子は、まさに秘境という感じ。アクセスが容易なら間違いなく観光パンフレットの目玉になるだろう。そんな絶景を少人数で堪能できるのだから贅沢なことだと思う。
詰め終わって稜線上に出てからは普通の登山道だと思って、街と山を走れるルナサンダルで下山したが、ザレた下りではやたらと滑るので失敗だった。
沢靴、アプローチ用、下山後のリラックス用の三足は必要だったと学習した。

 

【感想】57期 藤井康司
今シーズンの沢初めだ。ヌメリ、虫も少なく、新緑の沢は綺麗。水はまだ冷たいが、太陽がさんさんと降り注ぐ。林道では涼風が吹き抜け、まったくもって気持ちがいい。上流は昨年の台風の影響か、倒木が多く荒れてきたが、総じて比良に比べて明るく、エメラルドグリーンが映える美渓だ。登攀要素はないが、ところどころ飛び込める釜もあり、沢遊びには最高だ。いい沢に連れて行ってもらった。ありがとうございました。
スマホの収まりが良く、この冬散歩時に愛用していたユニクロの化繊ジャージ素材のパンツ。アルファルンゼ、奥駆道に続いて3度目の山行使用となったが、使えます。

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【感想】57期 KI
 遠隔地会員になり4年ほどになります。現在は鈴鹿在住で、鈴鹿山脈の例会でタイミング合えばと思っていました。
 ちょうどWリーダーの沢企画があり、案内の言葉にも魅せられて参加させて頂きました。四年ぶりで2回目の沢となりました。
当日は快晴で気温も高く気持ちよく歩けました。鈴鹿でエメラルドグリーンの水やナメ滝、ゴルジュなどが見られるとは知らなかったです。泳いだのは寒かったですが、いい経験ができました。4mや6mの滝登りは緊張感もありましたが気持ちよかったです。厳しいところはまだまだできないですが、少しずつやっていけたらと思います。
 あとは結構テンション上がっていました。アドレナリンも危険個所歩く時にでていましたね。沢は楽しい要素がいっぱいでした。Wリーダー、皆様、素敵な例会ありがとうございました。またよろしくお願い致します。

【感想】54期 NF
 エメラルドグリーンの沢につられて、沢始め山行に参加させていただきました。元越谷は、3回目にもかかわらず、高巻きの部分しか覚えておらず、恥ずかしながら新鮮な気持ちで遡行しました。初夏を思わせる晴天で気温も高く、沢始めとは思えないくらい快適でした。とはいえ、泳いだり、スライダーしたり、全力で沢を味わっているWリーダーやNさんを眺めつつ、濡れたくないを徹底してしまいました、、、。それでも、なめ滝やゴルジュ、小さな滝の登攀はとっても楽しく、沢の魅力を改めて実感した1日でした。昨夏の豪雨の影響か、沢も下山道も荒れていて、少し残念に感じたけれど、自然ゆえに仕方のないことかもしれません。
 このところ、例会に参加する機会が非常に減っていましたので、久しぶりにご一緒できてとても楽しかったです。Wリーダー、みなさま。本当にありがとうございました。

 

【感想】53期 高橋秀治
 「元越谷は穏やかな流れの中に、美しいナメとそれを受けるエメラルドグリーン釜の連続した饗宴があって、遡る者を酔いしれさせる魔力を秘める。」と紹介されているから、以前から遡行したく思っていました。Wリーダーから今年の沢初めの企画を頂き、すぐに参加表明しました。
 林道入口に通行止めの立て看板が有り、いやな気分が頭をよぎる。しかし、林道ゲート前の駐車地点が直ぐにあるとの事で、国道の広い駐車スペースに戻りスタートする。
 まだ水も冷たいだろうと厚手のウエットスーツで入渓したが、当日は初夏の様な気候で沢日和となり熱い。皆さんが釜に飛び込んでおられる様子をみてやりたくなるが、やはり後で寒くなるかと思いやめる。気が付けば沢が狭まり釜もなくなりザレ場を這い上がり稜線に出て終了となりました。
 Wリーダーお世話になりました。またご一緒頂いた皆様ありがとうございました。次回は前夜泊で焚火を囲み山談議で盛り上がり、翌朝から遡行する計画を是非お願いします(笑)

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【感想】57期 TW
 初めての沢企画は、行ったことがある所+沢登りファンが増えそうな所、という条件で鈴鹿NO.1の美渓と名高い、元越谷を選びました。鈴鹿にお住まいで同期のKIさんが参加申し込みをしてくださった事も嬉しく、元越谷を選んで正解だったと思っています。
  元越谷は4年ぶりでしたが渓相が変わっており、自然の脅威や台風の力を強く感じました。真新しい「平成30年より進入禁止」の看板、沢山の倒木、遡行図に書かれていない分岐、ザレザレの下山道…。エメラルドグリーンの淵は健在ながら、もっと綺麗でやさしい沢だった筈では?と驚きました。荒れた道ながら予定通り下山できたのは、トップで歩いてくださった高橋さんと身体能力の高いメンバーの皆さんが引っ張ってくださったおかげです。
 出発前夜は、私のような新米リーダーがメンバーの安全を確保できるのかという不安で眠れませんでした。沢登りは楽しいけれどリーダーとして行くのはこれほど重圧を感じるものなのかと、くたびれました。

 今まで初心者の私を色々な沢に連れて行ってくださったリーダー各位に、改めて感謝いたします。
 ご一緒いただきました皆さま、ありがとうございました。