京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3800  読図例会 音羽山から醍醐寺へ

2019年6月23日(日)

【メンバー】
小泉賀奈子(CL)、土井司、織田直子、齋藤庄一、近本かずみ、波佐場春香、他3名    会員6名、非会員3名  計9名

 【行 程】
6月23日(日) 曇り

8:30京阪大谷駅9:23~10:27電波塔~11:05音羽山11:27~12:25牛尾観音(昼食)13:00~14:21高塚山~15:30醍醐寺~16:00地下鉄醍醐駅

 【記録】 52期 小泉賀奈子

 自身の山を歩きながら読図をする山行は今回で5回目となった。京都の里山は意外と道迷いをしやすい箇所があり、読図地図を作るのがとても勉強になる。実は1年前からこのルートを候補にしていたけれど、台風の被害が大きく、ずっと温めたままになっていた。今回こうして8名のみなさんと一緒に歩くことができ、とても嬉しく思う。

出発前に、公園で等高線や地図記号などの確認をし、磁北線を書き込んでもらった。

出発してすぐの歩道橋では、歩測(何歩で端から端まで行けるか数えて歩く)をしてもらった。1/25,000図上では1mmの歩道橋。その後の、分岐から534の小ピークは3mm。先ほどの歩数の約3倍で到着したか確かめてもらい、道迷いの際に役立つことを伝えた。

 今回も先頭を交代しながら地図に書かれた地点まで進む形で行った。皆さん現在地から次のポイントまでの地形を的確に読まれ、そこに至るまでのストーリーを楽しそうに話しておられたのが印象的だった。中には読みはばっちりなのに、通りすぎてしまわれることもあり、答え合わせをして納得されていた。

 音羽山山頂では、山座同定をした。コンパスの使い方をおさらいし、送電線の延びる先にあるK地点を同定した。さらに、南にある千頭岳にもコンパスを合わせ、地形を読んだ。また、K地点から山頂も同定し、コンパスの正確さを体感してもらった。

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      音羽山山頂にて

   

 牛尾観音で昼休憩。それぞれにおしゃべりが弾んでいた。曇り空だったが、雨が降らなくて本当に良かったと思う。

 高塚山に至る鋭角の分岐では、進行方向を見失う方がちらほら。分かりやすい箇所でも道迷いの危険が潜んでいるようだ。高塚山はピークが細長いので、三角点も見つけにくいと思いきや、皆さん宝探しのようにぱっと見つけられ、少し残念な気分。溶けてしまった冷凍ゼリーを皆で食べて、残すはあと2か所となった。

 

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    ポイントで地図を読む

 

 九十九折れの山道を軽快に下り、343の小ピークを過ぎたあたりで波佐場さんが体調不良を申し出られた。話を聞く範囲では、脱水症状かと思われる。皆さんが出して下さった経口補水液アミノバイタルを飲まれ、少し快復。凍った水を首筋にタオルで巻き、ゆっくり下山した。私は、低山だからと準備を怠っており、反省。夏場は特に熱中症などの対策が必要と感じた。

 

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    次のポイントは・・・

 

【感想】 56期 土井司

参加者全員が善人だったのか雨の予報が直前で曇りに変わった。湿気は少し高めだが気温はさほど高くなく、ぼちぼちのコンディションで皆の願いが天に届いたようだ。

読図例会の参加は久しぶりで、ポイント地点の特徴が難しい場所が数か所あり2ケ所間違ってしまった。(遭難2回)歩行中は皆和気あいあいとおしゃべりしながら進んでいたが、小泉リーダーの説明になると真剣な面持ちで地図を睨んでおり全員真面目な生徒達だなぁと感心していた。これで今参加者全員道迷いよる遭難はないはず?それにしても小泉リーダーの適確で丁寧な指導ときめの細かい準備には脱帽であり、本業での立派な指導者ぶりが浮かんでくる。

小泉リーダー、大変であったろう準備と丁寧なご指導お疲れ様でした。私も山座同定の方法を改めて学習させていただきました。また、ご一緒いただきました皆様、楽しい会話に心が和みました。リーダーを筆頭に皆様ありがとうございました。

 

【感想】57期 織田直子

年一回ペースで参加している小泉先生の読図例会、今回で3回目となる。毎回楽しみにしているものの、ちっとも地形も読めず、一人で行動すると間違いなく道迷い。  

今回、一番ショックだったのは、絶対間違わないであろうポイントQからの方向。実際、他の参加者さんは殆ど分かっておられた。高塚山の三角点を見つけるポイントRに辿りつくより以前に、まず方角を間違って、きっとトットトットトと別の方向に下っていく自分が想像できた。何故間違ったのか考えてみる。右の尾根は見つけているのに、何故その尾根にのらなかったのか。自分の中で「あの尾根は今来た道と平行に走っている尾根だ」と思い込んでいるのだと思う。小泉先生の地図にはあんなにはっきりと、ピンクのマーカーが鋭角に引かれているのに・・・。「小泉さん、わたしホンマにあかんわ( ノД`)シクシク…」とこぼして暫し落胆。

前回参加した時の小泉先生からの「読図はある日突然、パッカーンと分かるようになります。臨界点がくるんです。」という言葉を胸にまた次、頑張りたいと思う。

いつもながら、下見にポイント作り、地図作りなどの準備段階から、丁寧なご指導に心より感謝致します。途中頂いたゼリー、本当に美味しかったです。あの瞬間、喉が渇いていたんだなと気付きました。梅雨時季の水分補給大切ですね。

一番後ろでサポートして下さった土井さんはじめ、ご参加のみなさま、ありがとうございました。色々お話できてとても楽しかったです。

 

【感想】 61期   齋藤庄一

安定しない天気予報の中、なんとか無事天気も持ち例会に参加出来た事に感謝しています。今回は体験山行の方も3名もおられ、会員としては緊張しながらの参加となりました。あいかわらず小泉リーダーのポイントの設定箇所がうまく、なかなか難しい場所もありましたが、なんとか無事に回ることが出来ました。まだ歩測とか苦手な部分を意識しながら今後の山行につなげていければと思います。また、リーダーからの冷たいゼリー、織田さんからのあめちゃん、いつも頂いてばかりですみません。

 

【感想】  61期 近本かずみ

今回、初めての読図例会に参加させて頂きました。読図が学べる期待でワクワクしていましたが、スタート前の地図の見方クイズでつまずき、教えて頂いた地形の読み方を理解したつもりになってつまずき、最終的には?がいっぱいとなってしまいました。しかし、コンパスの使い方や地図記号など習得できた事も多く、結果満足の山行となりました。次回以降の読図例会が待ち遠しい、今はそう強く感じています。小泉さん、参加された皆さん、根気強く教えて頂きありがとうございました。

 

【感想】 62期 波佐場春香
昨年12月の太陽が丘の地図読みに続き、二度目の地図読みです。今回は、整備されたオリエンテーリング施設ではなく、山での実践でした。各ポイントに向かう前に、左右に広がる景色を想像しますが、尾根と谷を地図で読み取るのも一苦労です。山の中、雪の中、自然の中こその地図読みと分かってはいるものの、ついつい橋や送電線、トンネル等、人工物を手がかりにしてしまいます。地図を事前に尾根と谷に色分けするとわかりやすいとのご助言もいただきま

した。いつか地図が3Dに見えるようになりたいです。
 今回曇天の低山ということもあり油断して水分補給が不足してしまい反省です。みなさま、助けていただいて本当にありがとうございました!みなさまの手際のよいサポートを受け、今後は塩飴やゼリーやORSや凍らせた飲み物などを常備しようと思いました。
 リーダーの小泉さんには、出発前の地図記号クイズやポイントポイントの丁寧な解説、山行中の細やかなご配慮をいただいてありがとうございました。みなさま、楽しい時間をありがとうございました。またご一緒いただけたらうれしいです。