京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2694 新緑祭

2005年4月16日(土)~17日(日)


【日程】2005年4月16日(土)~17日(日)
【天候】晴れ(両日共)
【参加者】会員20名 非会員2名
【記録】
今年は、雲取山二の谷に在る立命ワンゲル小屋をお借りしました。小屋は、芹生からの林道終点から沢筋を歩いて30分。20人位十分寝られて綺麗で立派な小屋でした。土間には薪ストーブが在り、外には東屋に炉が作ってありました。山手に20mほど登ると、なんと土足厳禁の綺麗なトイレまで!山深いロケーションにありながら気持ち良い一夜を過ごす事が出来ました。
先発隊は、買出し後12時20分に小屋着。昼食後、雲取山ハイキング組、薪作り組、ダッチオーブン持参のI波さんのパン焼きに別れて行動。
3時過ぎに単独歩きでY本弘さん着。
4時、後発酒歩荷隊着。その後直ぐ、ハイキング隊が到着し、鍋の準備を始め、5時頃から宴会を始めました。日が大分長くなってきたので、暗くなる頃には、皆かなり陽気になっていました。その頃、S方会長リードで、全員輪になり、当会伝統らしいゲーム、パラリコさんを楽しみました。最後まで残ったのは、N尾さん、二番はS内さん、腕相撲に強い人が、パラリコさんも強いという事がわかったのでした。
その後、かなり冷えて来たので、ストーブと炉の回りに集り、酒宴のサバイバルゲームヘと突入して行きました。一人一人小屋の奥に消えて行く中、最後まで生き残った数人が寝静まったのは何時だったのか記憶がありません。
翌朝は、早く寝た人から起きて、昨夜の残りで朝食を作ってくださいました。食材は完売し、ほぼ計算どおりにいってほっとしました。早々に片付け、真直ぐ帰る組、鞍馬辺りまで歩く組、雲取山経由の組に別れて、新緑祭は終了しました。
今期に入会された方の参加はY杉さんお一人でしたが、古い期の方から新しい期の方まで沢山集まって頂き、一晩一緒に過ごし、親睦を深められた事は意義があったと思います。慣れない幹事で不手際で行き届かず、皆様にフォローして頂き感謝しております、ありがとうございました。


ハイキング班記録
【参加者】4名
【天候】晴れ
【コースタイム】13時00分出町柳 14時18分花背高原前 15時10分一の谷出合 15時40分雲取峠 雲取山16時10分 16時20分立命ワンゲル小屋


【記録】
今回の新緑祭の参加方法にハイキング組が企画され、参加したのは4名。CLのY本さんとベテランのI上さんは雲取山の経験者、私と今回の新人歓迎会の主役であるY杉さんは初めて、いわば2人の為のハイキングでもあったようです。バス停から橋を渡り林道に沿って歩き始めたが、左手にはその昔、スキー客で賑わっていたと思われるスキー場跡があり、時代の変化が感じ取られた。新人の八杉さんは新人とは思えない足取りで元気に登られるし、植物の知識も又堪能のようで、いい人が入ってこられたと内心歓迎する。
途中、山小屋の修理の為に大きな材木を持って休憩されていた京都府立大学の学生さんに出会ったが、一昨年の雨の中、水晶小屋にお世話になり、その時是非ともお世話になったお礼に修理をしたいと思って準備までしていたが、思わぬ怪我の為にそのままになっていることが頭を過り、O道さんの顔が浮かんできた。雲取峠に着いた時、すぐ近くにその小屋がある事を教えていただき、Y杉さんと見物に出かけてみたが、大勢の学生さんが汗にまみれて修理の真っ最中であった。
立命ワンゲル小屋に到着したが、その小屋の立派さにびっくり、S方会長さん達が苦労して建てたことを聞かされ、今も昔も山に対する変わらぬ関係者の思いが伝わってきた。
先着隊のお陰で食事の準備もかなり進んでいる所へ到着した我が隊は、食料のボッカもせず気持ちよい春の山行で、少しばかり先輩の私と新人のY杉さんにとっては最高の新緑祭となったようです。皆さんに感謝、感謝。
【感想】47期 K.D.
今年初めて新緑祭に参加させて頂きました。昨年はやむをえず欠席し、後日HP上で楽しそうな写真を拝見し大変悔しい思いをしていました。初めての新緑祭は、感動の連続でした。S方会長含む当時の立命ワンゲル部員が建てたという山小屋は、想像をはるかに上回る完成度でした。行きの車中、建設時の苦労話を聞いていたので、その感動もひとしおでした。初日先発隊は、更にハイキング組と木こり隊に分かれました。ハイキングから戻ると、I波さんがパンを焼いて下さり、A月さんがハーブティーを入れて下さいました。どちらもびっくりするくらい美味しかったです。木こり隊の方々といい、比良山岳会の会員は何でも出来るんだなーと尊敬しました。後発隊が到着し、T岡リーダーのもと3種類のお鍋の製作にとりかかりました。大量の食材も、翌朝にはすっかりなくなりました!最後に、リーダーのT岡さん、本当にありがとうございました。とてもとても楽しい週末でした。ますます比良山岳会が好きになりました。
【感想】48期 C.Y.
出町柳から花脊高原前まで、京都バスで約1時間15分。鞍馬川を離れるとバスはあえぎながら花脊峠へと登っていきます。景色を眺めていると、どこか遠くへ旅をしているような不思議な気分、でも京都比良山岳会会員としての初山行に、心は少し緊張気味です。
ハイキング組リーダーは、Y本さん。いろいろと話しかけてくださるうちに、新人の私の気持ちもほぐれて、山を楽しむ余裕が出てきました。まだ花芽はないのですが、一ノ谷で山本さんがクリンソウをたくさん見つけられました。りょうぶ小屋の改修のために登る京都府立大学の皆さん以外はほとんど人にも会わず、ゆっくり歩きで雲取峠に着きました。一面のリョウブは、まだ芽吹いていませんでしたが、広々とした明るい峠は気持ちがよいです。ここでI上さんに、コンパスの使い方を教わりました。(基本その1?)を理解するのがやっとですみません。Mさんと、すぐ横にあるりょうぶ小屋の見学にも行きました。やさしい3人の先輩たちに助けられて、ほどなく雲取山山頂に到着。クヌギ・リョウブ・ウリハダカエデはまだ葉をつけていないので眺めはよく、咲き始めた真っ白いタムシバの花が美しい。記念写真を撮っていただいた後、二ノ谷を下り立命ワンゲル小屋へ。
小屋では温かいお鍋・燻製・焼きりんごなどのご馳走と、皆さんの楽しいおしゃべりが待っていました。私には少し寒かったですが、初めての北山小屋泊まりは、すばらしい体験になりました。みなさん、本当にありがとうございました。
翌朝、二ノ谷で鹿の屍骸や瀕死の狸など、初めて生き物の死を間近に見て、奥深い山を歩いていることの凄さを感じました。芹生峠からは、ヤマルリソウ・ヒトリシズカなど、春の草花を見つけながらの林道歩きです。いろいろ教えてもらいながら、デジカメにいっぱい撮りました。貴船から鞍馬山への登りは、私にはとてもしんどかったのですが、私の体力に合わせてゆっくり登ってくださり、みなさんに感謝です。立命ワンゲル小屋では、S方会長をはじめ会員の皆様方に、大変親切にしていただき感激しました。これをスタートにこれから頑張って勉強してゆきたいと思いますので、どうぞよろしくご指導お願いいたします。