京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.2834  初夏の花巡り:伊吹山

 

 
【日程】2007年7月22日(日)
【参加者】計9名(非会員2名)
【天候】曇りのち晴れ


【記録】
JR京都駅6:16~伊吹山1合目ゴンドラ乗車8:40~3合目 M氏による3合目の植物観察会開始8:50~観察会終了、出発11:10~9合目手前で引き返す13:30~三宮神社16:10
ガスが立ち込める中、ゴンドラにて3合目に到着。そこで講師にM氏(3合目のススキ原をユウスゲ群生地及び自然植物観察コースとして復元された方)をむかえ植物を観察しながら、レクチャーをうける。参加者はおのおのメモをとったり、質問したりと大変有意義な時間をすごす。終了後は、山頂に向けて出発。帰りの工程を考慮して13:30 9合目の手前で引き返す。戻る途中、びわ湖が一望でき竹生島もくっきり見える。3合目でボッカの人は石や水を下ろしボッカは終了。少し休憩をとったあと、下山。16:10バス停付近の三宮神社に到着。 


【参加者感想】 T.Y.
今回3合目で、M先生から花だけでなく樹木などもまじえて案内していただきながら、名前やその植物にまつわるお話をたくさん聞きました。その中でも、スズサイコ(ガクが星型)やハナイカダ(葉っぱの中に花がある)はとても印象的でした。今まで3合目はユウスゲを見て通過していましたが、今回のレクチャーでたくさんの興味深い植物があることに感心しました。それと、今回最年少で参加のS原さんの娘さんのかよ子ちゃんは、とても元気で登りの途中でもいっぱい話をしてくれました。おかげで、ボッカの憂鬱?な気持ちも忘れとても楽しく山行できました。かよ子ちゃんがあの元気なおしゃべりパワーのまま大きくなって山女?になってくれることを期待しています。将来が楽しみですね。


50期 M.K.
初夏の伊吹山ー花巡リハイキング ありがとうございました。
花巡リ ガイドさんの説明で、山の草花の魅力を気づかせていただきました。小さな花の凛とした風情が、いじらしいほどの可愛らしさが、印象的でした。山登りは思い通りに身体が動かないことに・・ショックを受けました。技術、訓練不足と、自分の体力への甘い思い込み反省してます。皆様からいろんな忠告をいただき、明日の糧にしたいと肝に銘じてます。初心者の私は、第一歩を素敵な仲間とご一緒出来たことが幸でした。皆さんの姿からいろんなことを学びました。全てが貴重な体験でした。一瞬見えた山からの風景は美しかったです。
またよろしくお願いいたします。


表 彰 状
かよこさまへ
あなたはお父さんと伊吹登山に参加され、2時間のお花の説明を良く聞き、「油虫」が草原にも生息している事を学び、「ユウスゲ」の勉強をされ、午後から雲の上にある頂上を目指し、大人に混じり休まず、お口も元気で「オネエサン」や「オバチャン」に気を使い遅れる事なしに、学校の遠足と同じにように、歩く人の順番を自ら守り、規則正しい登山に協力され、「オッチャン」のなぞなぞ?に答えられました。
降りも「かき氷」にも横目で見て、油せみが鳴いていないので「ダメ」と言われても、元気で歩き、リフトにも乗らず、「お父さん」の肩にものらず、「パラグライダー」にもならず、熊にも会わず、犬のお迎えにも驚かず、一回も転ばず最後まで歩いた事、参加者の平均年齢を大きく下げられました事をここに表彰します。
平成19年7月22日 晴れの日
京都比良山岳会 8期 ひつじ生まれの「オッチャン」より


M.I.
伊吹山の花めぐりに、体験参加させていただきました。花に特別興味を持っているわけではなかったのですが、案内くださったMさんの説明を聞きながらひとつひとつ丁寧に見ていくと、それぞれに特徴があることに気づかされ、おもしろかったです。
お話を聞いていて、Mさんが、伊吹山の草花を大切に守ってらっしゃることがとても伝わってきました。覚えられた名前は、ユウスゲ、ジャコウソウ、ハナイカダ、ダイコンソウ、キリンソウぐらいです。ジャコウソウはとてもいい香りがしました。
最後に、家から駅までの時間をあまりよく考えなかったためしょっぱなから遅れてしまい、申し訳ありませんでした。今後は注意したいと思います。ありがとうございました。 


40期 K.N.
 滋賀県自然保護監視員のMさんの案内で、伊吹山3合目の植物を観察して歩きました。一番印象に残ったのは、オオナンバンギセルの花です。園芸店で小さなススキに寄生させたものを見たことがありますが、自然のナンバンギセルを見たのは今回が始めてでした。まだ、ピンクに色づいていませんでしたが、美しく咲いた姿を見てみたいものです。
また、名物のユウスゲにびっしりとアブラムシがへばりついており、ひどいものは、つぼみが落ちてしまっていました。4,5年ごとに繰り返される現象だそうですが、どうしてこんな事になるのか、不思議に思いました。
当日は曇っていたので、つい油断したのが災いし、両肘を奇妙な形に日焼けしてしまいました。今…ひりひり痛いです。


36期 Y.T.
【歩荷記録・感想】夏山合宿の歩荷例会がなかなか準備できないので、無理を言って便乗させてもらいました。今回は三合目で「花の観察会」が予定されていること、南斜面でかなり暑いと思われることから、歩荷の目標値を決めず、各自に任せました。「花の観察会」後に重さを調整しました。Y田さんだけは登山口で水を詰め、「観察会」中ずっと背負ってやる気満々でした。
九合目手前で引き返し、三合目で石や水をおろしました。曇っていて直射日光は無かったもののかなり汗をかきました。それだけに「ジョイ伊吹」は快適ですっかり汗を流しました。私は家から12Kgに調整して、現地で16Kgにしました。歩荷目標の60~70%を最初から担いできたほうが効果的だと、勝手に思い込んでいます。おかげで翌日は足がバンバンに張りました。
【例会感想】いつも誰かが、なんでお前が「花やねん」と言っているのが聞こえるような気がします。それでも楽しく参加しています。CLの魅力??。とにかく皆さん熱心なのです。去年の伊吹山行では「サラシナショウマ」と「カワラナデシコ」が印象的でした。今回は「ユウスゲ」と「コオニユリ」が印象に残りました。「たったそれだけ?」などと言わないでください。
 案内のMさんには感心しました。三合目周辺の自然の回復に10数年を費やしようやく7割を回復したとのことです。山行中に「きれいだ」位にしか思わないのですが、こんな苦労が続けられているのを改めて実感しました。


25期 T.S.
予想に反して、Mさんは年配の方でした。話を聞いているうちに三合目一帯の草花に対する愛情と情熱には、感心しました。花の知識も豊富で、すごく詳い説明が心に残りました。帰ってから図鑑を見返してます。
今回は、小学校3年になる、末娘を連れて行ったので、登れるかどうか、不安がありました。そんな不安も登っているうちに、吹き飛ばしてくれました。皆さんが、優しくしてくださり、ずっとテンションが高く、思わず笑ってしまう場面が、何回もありました。本人は下りも、ゴンドラに乗りたかった様で、「足が痛い」と、言ってたけれど、無事下山できました。


かよ子
お父さんは、上まで車で行くと言ってました。そやけど、ゴンドラに乗れてよかったです。お花の話を聞いているとき、「早く終わればいいのに。」とおもいました。
雲が下に行ったとき、すごくきれいでした。
お姉ちゃんと、おばちゃんがやさしかったです。今度は頂上へ、行きたいです。


44期 N.Y.
今回は今までと趣向を変えました。伊吹山例会は昨年の秋例会に続いて2回目ですし、初夏の花は3合目か頂上がメインになります。頂上は花の種類が限られているのと、いわゆる「野草」が少ないので、今回は、3合目をメインにして、それに、3合目でユウスゲやその他の稀少植物を守ってこられたMさんが植物観察の案内を快く引き受けてくれましたので、こんなチャンスはない!と思い、決めました。
 8月11-15日の黒部五郎例会のボッカも兼ねていましたので、参加のみなさんは結構忙しかったと思いますが、植物観察の間約2時間、ゆっくり歩きのめずらしいボッカを決行した人がいました。あとで、「登りよりあの2時間のユックリズムのボッカはきつかった!」とY田さんは言いますが、ごくろうさま。これでT野リーダーのOKがでましたね!  私はMさんのおはなしを聞きたかったし、なぜみなさんに聞いて欲しかったかと言いますと、前に、Mさんから直接「ユウスゲを守るために最小限の手を入れている。ススキを刈るだけなのだが、そのときに小さな花を切ってしまわないようにしている。」この一言で、私は(私も機械で草刈りはよくやりますが、そんなこまかいことはできません。それにあの面積を見てください。とても一人で出来る広さではありません。その植物に対する熱意と気遣いに感動しました。)「この人なら私などがいいかげんな観察をするよりも3合目の植物を深く理解できるのではないか」と思ったのです。
 Mさんが書かれた「伊吹山中腹の草花ミニガイド」を購入しての観察でしたが、途中で気が付いたのですが、本当に保存すべきものはわざとのせいないのではないか?と気づきました。(ご本人には確認していません。)
 私達の視点で分かりやすく書いてくれています。すばらしいガイドです。例えば、ソバナとツリガネニンジンのちがい。私は今までメシベなどのこまかいことばかりに注意していましたが、Mさんのガイドでは萼(がく)がそり返っているのがツリガネニンジンだと、明快に見分け方をガイドしてくれています。
 このガイドが欲しい方はY本または今回の例会参加者が連絡場所を知っていますので、連絡ください。
さて、今回は「お花巡り館」の学芸員のY田さん、館友のN田さん。学芸員になりつつあるS原さん。それに「お花巡り」山行の強力助っ人・T野さん。最近いままで知ったお花の整理をしようとされているN雄さん。(もっとも、今回は黒部五郎のボッカもかねてか?)
 さらにうれしかったのは、入会したてのK本さんと、体験山行のI崎さん。お二人とも伊吹は初めてとあって、頑張って登っていました。I崎さんは入会前にボッカもやってしまいました。さー、理事はこれをどう判定するでしょうか?K本さんは私と堅い約束。「生BEER一杯飲むと必ず醍醐に1回登る!」さあ、K本さん、頑張ってくださいよ!
 最後に、みなさんも書くと思いますが、今回は実は楽しい楽しい例会になった大きな理由がほかに1つあったのです。それは小学3年生のかよこちゃんです!!
 3合目の2時間の植物観察にじっと耐え、上に向かって登り始めると、リードしてくれるN雄さんやN田さんやY田さんと話をしながらとうとう自力で9合目手前の折り返し点まで歩きました。下りも1合目まで歩きました。お話のすきなお嬢ちゃんで、とうとう最後にはN田さんがおねえちゃん?になっていましたし、吉田さんのザックの後ろには、かよこちゃんがしがみついていたあとがついていました。ジョイ伊吹では、おねーさんたちといっしょにお風呂に入っていきました。みんなを笑わせて、楽しい山行にしてくれたかよちゃんは貢献度1位ではなかったでしょうか!ありがとう。またいっしょに行けたらいいですね。もし「感想」をくれたら本会始まって以来のできごとではないでしょうか。
 さて、次のお花巡りは8/11-15の黒部五郎の縦走に相乗りします。いいお花が連続で見られると思います。ついで、8/25-26は大峰・弥山川遡上でシラヒゲソウに逢いに行きます。みなさんお楽しみに。