京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉比良の沢 ヘク谷

2024年9月30日(月)
【メンバー】YF、MO、TW 計3名

【記録】TW
九月後半になっても残暑がとても厳しい・・・ということで、比良のヘク谷へ沢登りに行ってきました。
当日は朝からどんよりとした曇り空で水の冷たさが心配でしたが、谷内は水量が少なめで体を動かすには快適な温度。積極的に小滝を登りました。
 

しばらく戦線離脱されていたMOさんがインターバルを感じさせない華麗なリードで、2条12m滝も2段15m滝もスイスイと登っていかれてビックリ。さすがです!
 

18m滝を巻いた後は、比良の緑に癒されながら和気藹々と小女郎池まで遡行しました。
記録的な暑さとはいえ、10月になったらもう沢シーズンも終わりかな?もっと、沢遊びしたくなるほど楽しい一日でした。

〈例会〉白馬岳〜白馬大池縦走

2024年6月29日(土)~30日(日)

【メンバー】CL HT、YK、HI 会員3名

【行程】6月29日(土)5:45猿倉荘~6:48白馬尻小屋~10:19避難小屋~11:48白馬岳頂上宿舎 テント設営後にYK、HIの2名は旭岳登頂

6月30日(日)3:50テント場~4:38白馬岳~4:49白馬山荘~6:12避難小屋~8:14白馬尻小屋~9:18猿倉荘

【感想】53期 HT

天気予報は微妙な予報でしたが初日は思っていたより好天となり、途中は大きなクレバスが何か所か発生していましたが、白馬尻から岩室までつながった大雪渓を時々振り返っては自分の登ってきたルートを確認しつつ満喫してきました。

意識してゆっくりペースで登っていたのですが、後半はバテテしまいテント設営後は自分だけ昼寝をし、旭岳に行けず残念。

初日が予想より好天だったこともあり2日目も午前中は天気が持つかと思っていましたが、歩き始めの霧雨が白馬岳山頂では本格的な風雨となり、当初予定の白馬大池への下山をやめ、登ってきた大雪渓を下山しました。

旭岳に登れなかった事と、白馬から白馬大池の稜線が歩けなかった事が心残りですが、思わぬ好天の中、大雪渓を登れたので大満足の山行でした。

ご一緒いただいたYKさん、HIさん、どうもありがとうございました。

 

【感想】60期 YK

夏なのに雪渓…? 暑いのか寒いのか、防寒着や装備のレベルもよくわからず、いろんな人に教えてもらいながら参加しました。そのおかげか、晴天、雪上の風、夜中の暴風、霧雨…いろんな気候を味わったにも関わらず、暑すぎたり寒すぎたりケガもせずに過ごせたのはよかったです。しかし雪渓がこんなに恐ろしいところとは思わず。落石やクレバス、雪の下に流れる川にびっくり。しかも1週間前に滑落死亡事故があったとのこと…危険(涙)! 登りはいいとして下りの事故現場(大雪渓)は怖すぎ、何度かしゃがもうとしてリーダーに「しゃがんだらアカーン!!」と叱られました。経験ある人にとってアイゼンが必要なくても自分がいると思ったら履くべきだったな、ストック(リーダーに1本借りてしまいました)やメットは必須だったなと、ぼーっと生きている自分を反省しました。下山後筋肉痛は3日間も回復せず、トレーニング不足も感じました。プランクとスクワットで次の山行に備えますので、またよろしくお願いします! HTさんの山行に参加させていただいたのは初めてでしたが、いろんなことを教えてもらえたことと、雷鳥に会えたのは嬉しかったです。

【感想】62期 HI

今回の、大雪渓から白馬岳に登頂して栂池に下りるコース、7年くらい前にも歩いたことがあるのですが、また大雪渓を歩いてみたいと思い、申し込みさせてもらいました。前回は7月の小屋泊登山で初心者もいるグループだったので、休憩も多くゆるくゆっくり登ったものの、今回は山岳会での登山なので、その時よりペースも早いだろうし、6月のテント泊登山なので装備も前回とは違うし荷物も重い。特に登りは他のメンバーについていけるか…と不安に思いつつ、リーダーのHTさんには、私のYAMAPの活動日記を提示して体力度合を見てもらい、参加してよいか確認。『全く問題ないと思う』と言っていただき、参加させてもらいました。
初日はお天気も良く、大雪渓に着くまではスイスイ足も軽い。白馬尻小屋から雪渓が始まり、アイゼンを履いた。荷物は重いし(結局今回は17kg弱くらいになりました。水をたくさん飲むので水が多かったんです)、雪渓歩きはいつもより体力を使うし、歩くペースは少し落ちた。途中、クレバスが何ヶ所かあり、避けては通れず、跨いで通過。中にはだいぶ深そうなクレバスもあり、少し緊張したけど、問題なく通過。クレバスを跨ぐのは初めての経験でした。もう少し幅広だったら怖くて跨げなかったと思います。
大雪渓を約2時間、その後も所々雪道を歩き、お昼頃には、テン場のある白馬岳頂上宿舎に到着。まあまあ疲れました。 
その後は、テントを張り、お昼ご飯を食べて、お散歩に行くことに。残念ながらリーダーのHTさんは、高山病で体調が優れないとのことでテントで休憩。YKさんと2人で出かけました。行先はすぐ近くにある旭岳。
白馬岳頂上宿舎から少し登ったところの分岐からど~んと見えた旭岳は、カッコよかったけど、“こんな大きい山、短時間で登れる??”という印象。もし旭岳が無理でも裏旭岳に行こうとなっていて、途中まで同じルートなので、とりあえず進んでみた。旭岳の下から3分の2くらいまで雪が積もっていて、上の方は少し急な斜面。雪の急斜面はちょっと怖いので、YKさんと「もし無理だと思ったらお互い言いましょうね、その時は裏旭岳に行きましょう」と打ち合わせ。誰かの踏み跡を見ながら進んでいくと、横の方に登山道っぽい感じ。雪の急斜面を登るのではなく、途中でトラバースして、無事、雪のない登山道に出ることができました。
旭岳のルートはYAMAPのマップには表示されていないので、他の誰かのコメントが投稿された場所や、実際の踏み跡などもみつつ、ルーファイしながらガレガレの道を進んで無事に登頂!
旭岳を登っている途中、らいちゃん(雷鳥)にも遭遇! 急にハイマツの間から飛び出てきたのでびっくりしました(笑)
旭岳からの下山は、登りとは少しずれてしまって、途中から道なき斜面を下りた感じになりました。ガレガレの道を下るのはなんとなくイヤだったので結果OKだったかもしれない。
テン場に戻っていたら、HTさんが分岐まで迎えに来てくれていました。どうやら、YKさんと私が旭岳を登っているところから見守ってくれていたようです。

旭岳から戻った後は、小屋の手作りプリンでデザートタイム。山の上なので800円もしましたが、おいしかったです。

翌日はお天気が微妙だし、3:45にテン場を出発して、白馬岳山頂でご来光を見て下山しようということで、初日は、18時過ぎには就寝。その後の22時半頃、強風でテントの端が浮いたりするので目が覚めた。周りからは、ペグを打ち直す音も聞こえるし、強風でフライが飛ばされていないか…と不安になって確認しましたが、無事でした。HTさんが、設営後のテントを確認して張り綱を固定する石を追加してくれていたりしていたのを思い出し、ちょっと安心。この他にも色々気にかけてもらったり、サポートして頂いたり、教えてもらったり、大感謝です。
翌朝ガスガスで風も吹く中、白馬岳に登頂したものの、真っ白で何も見えず。もちろん、朝日なんて見えるはずもなく。
下山は、この強風の中当初の予定のルートを行くのはちょっと危険ということで、登ってきた大雪渓を降りることに。雪渓側は風もそんなに強くないし、雪渓を下るのは楽しかったです。
2日目の白馬岳山頂付近の強風と雨はつらかったけど、テント設営と強風の中での撤収のコツや、雪のボコボコは雪崩の跡、とか、その他色々勉強になった山行でした。
HTさん、YKさん、ありがとうございました!

〈個人山行〉南紀の沢 立間戸谷

2024年6月8日(土)

【メンバー】A(OB)、上坂淳一(OB)、TW、TS、尾上稔、田中政行 計6名

【記録】TW

Aさんに誘っていただき、三重県和歌山県の県境にある立間戸谷へ沢登りに行ってきました。 30mを超える大滝が5つ以上(数えきれない)、新緑の大ナメ、巨大な嵓・・・さすがAさんオススメの沢というだけあり、別天地のような美しさでした。(写真が3枚しか掲載できず残念!)

最後のツメも藪を漕ぐ事もなく、すいすいと子ノ泊山へ。

下山は悪道かつ5時間超のロングコースでしたが、身も心も満腹になった一日でした。

〈個人山行〉鈴鹿の沢 元越谷

2024年5月18日(土)

【メンバー】A(他会)、秋房伸一、TW、TS、尾上稔 計4名

【記録】TW

今年の沢はじめは鈴鹿の美渓・元越谷へ。

晴天の下の元越谷は水も新緑も美しくてキラキラ。気持ちよく小滝を登り、キャッキャ⭐︎ウフフと楽しんできました。

一年振りの沢登りに最初は緊張気味でしたが、美しい沢の景色に心が癒された一日でした。

〈例会〉高島トレイル 番外編(久須夜ヶ岳)

2023年12月16日(土)

244mピークにて

【メンバー】CL秋房伸一、松井美佳、上坂淳一 会員2名 OB1名 計3名

【行程】12月16日(土)曇 ロッジ前6:30=小浜市泊8:50〜9:38 P244〜11:10白糸の滝分岐〜11:31エンゼルラインに合流〜11:52久須夜ヶ岳〜12:26下山尾根分岐〜13:27小浜市泊車デポ地 [歩行距離11.8km]

【記録と感想】52期 秋房伸一

高島トレイル例会は日帰り7回で計画していたが、1回テント泊に変更したため、例会回数としては6回で完歩した。

そこで、最終回予定日を「番外編」として、トレイルから望んだ小浜の久須夜ヶ岳に登ることにした。

雨なら小浜で寿司でも食べて反省会をしようと目論んでいたが、幸いというかあいにくというか雨は降らず、山行を実施。

久須夜ヶ岳はエンゼルラインという名のドライブウェイが頂上まで設置されているが、12月1日からは冬季通行止めになっていて、麓から尾根伝いに徒歩で登る我々には、貸切の静かな山となった。

泊の集落から林道を進み、途中からは沢登りの詰めのようにして尾根に上がった。

244m三等三角点「大崎」を経て、両側に海を望む尾根を辿った。

頂上の駐車場からは高島トレイルの山々、その盟主ともいえる百里ヶ岳を眺め、しみじみとトレイルを思い返した。反対側には常神半島や越前岬の山々が霧の海に浮かんでいた。

泊集落へ下山する尾根道は地形図等には記載されていないが、しっかりとした踏み跡があり、問題なかった。

海の見える静かな山旅であった。

小浜湾越しに高島トレイルの山々

【感想】66期 松井美佳

高島トレイルのフィナーレは番外編の久須夜ヶ岳となりました。

往路は高島で通った山々を眺めながら感慨深い想いに浸ります。また車でかけて頂いていたピアノの爽やかで、テンポの良い曲が気持ちを盛り立てます。もう一周出来る気持ちが湧いてきました。(曲名は分かりません。。)秋房リーダーは名脚本家だと確信致しました。

その後前回まで眺めていた小浜の街に着きました。今回はきっと左端に見えていただろう久須夜ヶ岳です。

最初の244.9の三角点までは泥の急登です。何回も滑って派手に転び、もう人とすれ違えないズボンとなってしまいました。

三角点からは日本海が見え、思っていたより暖かく爽やかな山頂です。尾根道に入ると道はずっと良くなり、歩きやすい左右に日本海が見える素晴らしい眺めを楽しみます。あまり人が行かない山なので木とか石とかが自由にあちこちにあり、自然を満喫出来ました。その後蘇洞門との分岐に出ます。いつか蘇洞門も訪れてみたいです。

その後は山頂へ続きます。山頂からは運良く雲がどいてくれて、百里ヶ岳等高島の稜線が綺麗に見えます。昼から雨のはずだったお天気も今日久須夜ヶ岳楽しめるように少し雨を堪えてくれていたように感じました。

その後は下山です。降りはまだまだ苦手でスムーズに降りる事が出来ません。何回も道を外しながら修正して頂きます。中高年からセンスを磨くのは難しく思いました。。。後400m、後200mと励まして頂きながら転けはしましたが、怪我無しで無事降りきる事が出来ました。

7回で完結の高島トレイル。素晴らしい知恵と知識、また思いやりとセンスに触れさして頂きありがとうございました。

次回の企画も楽しみにしております。

小浜湾を正面にみて下山

【感想】京都岳連パーソナル:上坂淳一

高島トレイルを快調に消化したご褒美として、秋房Lからご提案されたのは頂上からトレイルの山なみが展望できる「久須夜ヶ岳」。これまでにも何度か自転車やバイク、あるいは蘇洞門観光のアプローチとして訪れた展望台だが、登山対象とは考えたこともなかったので、新鮮な山歩きを楽しめるものと期待した。

泊集落からの登路は踏み跡こそ薄いが、藪もなく歩きやすい。おりしも12月からエンゼルラインが冬期閉鎖となって、三季には訪れた観光客も今はなく、3人でゆったりと展望を楽しんだ。トレイルの山なみもさることながら、初冬の若狭湾は鉛色の雲の下、磯に白波が砕け、この淡彩の趣きは、老境に向かう身に染み入るように感じられた。