京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈例会〉高島トレイル 番外編(久須夜ヶ岳)

2023年12月16日(土)

244mピークにて

【メンバー】CL秋房伸一、松井美佳、上坂淳一 会員2名 OB1名 計3名

【行程】12月16日(土)曇 ロッジ前6:30=小浜市泊8:50〜9:38 P244〜11:10白糸の滝分岐〜11:31エンゼルラインに合流〜11:52久須夜ヶ岳〜12:26下山尾根分岐〜13:27小浜市泊車デポ地 [歩行距離11.8km]

【記録と感想】52期 秋房伸一

高島トレイル例会は日帰り7回で計画していたが、1回テント泊に変更したため、例会回数としては6回で完歩した。

そこで、最終回予定日を「番外編」として、トレイルから望んだ小浜の久須夜ヶ岳に登ることにした。

雨なら小浜で寿司でも食べて反省会をしようと目論んでいたが、幸いというかあいにくというか雨は降らず、山行を実施。

久須夜ヶ岳はエンゼルラインという名のドライブウェイが頂上まで設置されているが、12月1日からは冬季通行止めになっていて、麓から尾根伝いに徒歩で登る我々には、貸切の静かな山となった。

泊の集落から林道を進み、途中からは沢登りの詰めのようにして尾根に上がった。

244m三等三角点「大崎」を経て、両側に海を望む尾根を辿った。

頂上の駐車場からは高島トレイルの山々、その盟主ともいえる百里ヶ岳を眺め、しみじみとトレイルを思い返した。反対側には常神半島や越前岬の山々が霧の海に浮かんでいた。

泊集落へ下山する尾根道は地形図等には記載されていないが、しっかりとした踏み跡があり、問題なかった。

海の見える静かな山旅であった。

小浜湾越しに高島トレイルの山々

【感想】66期 松井美佳

高島トレイルのフィナーレは番外編の久須夜ヶ岳となりました。

往路は高島で通った山々を眺めながら感慨深い想いに浸ります。また車でかけて頂いていたピアノの爽やかで、テンポの良い曲が気持ちを盛り立てます。もう一周出来る気持ちが湧いてきました。(曲名は分かりません。。)秋房リーダーは名脚本家だと確信致しました。

その後前回まで眺めていた小浜の街に着きました。今回はきっと左端に見えていただろう久須夜ヶ岳です。

最初の244.9の三角点までは泥の急登です。何回も滑って派手に転び、もう人とすれ違えないズボンとなってしまいました。

三角点からは日本海が見え、思っていたより暖かく爽やかな山頂です。尾根道に入ると道はずっと良くなり、歩きやすい左右に日本海が見える素晴らしい眺めを楽しみます。あまり人が行かない山なので木とか石とかが自由にあちこちにあり、自然を満喫出来ました。その後蘇洞門との分岐に出ます。いつか蘇洞門も訪れてみたいです。

その後は山頂へ続きます。山頂からは運良く雲がどいてくれて、百里ヶ岳等高島の稜線が綺麗に見えます。昼から雨のはずだったお天気も今日久須夜ヶ岳楽しめるように少し雨を堪えてくれていたように感じました。

その後は下山です。降りはまだまだ苦手でスムーズに降りる事が出来ません。何回も道を外しながら修正して頂きます。中高年からセンスを磨くのは難しく思いました。。。後400m、後200mと励まして頂きながら転けはしましたが、怪我無しで無事降りきる事が出来ました。

7回で完結の高島トレイル。素晴らしい知恵と知識、また思いやりとセンスに触れさして頂きありがとうございました。

次回の企画も楽しみにしております。

小浜湾を正面にみて下山

【感想】京都岳連パーソナル:上坂淳一

高島トレイルを快調に消化したご褒美として、秋房Lからご提案されたのは頂上からトレイルの山なみが展望できる「久須夜ヶ岳」。これまでにも何度か自転車やバイク、あるいは蘇洞門観光のアプローチとして訪れた展望台だが、登山対象とは考えたこともなかったので、新鮮な山歩きを楽しめるものと期待した。

泊集落からの登路は踏み跡こそ薄いが、藪もなく歩きやすい。おりしも12月からエンゼルラインが冬期閉鎖となって、三季には訪れた観光客も今はなく、3人でゆったりと展望を楽しんだ。トレイルの山なみもさることながら、初冬の若狭湾は鉛色の雲の下、磯に白波が砕け、この淡彩の趣きは、老境に向かう身に染み入るように感じられた。