京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3950 仙丈岳-甲斐駒が岳+粟沢山 ※テント泊ポイント

2022年7月28日夜(木)〜31日(日)

摩利支天を望む

【メンバー】CL EH、SL DT、KI、TS、HM、OM 会員6名

【行程】

■7月28日 天候:晴れ、夜に雨 20:00 京都駅八条口=23:30 道の駅「南アルプスむら長谷」(駐車場泊)

■7月29日 天候:晴れ/夕方に雷雨 05:00道の駅「南アルプスむら長谷」=5:30 仙流荘 06:05(バス)=06:55 北沢峠~07:05 長衛小屋 テン場 07:40~09:35 栗沢山 10:05~10:50 仙水峠~12:10 テン場

■7月30日 天候:晴れ/午後より曇 05:20 長衛小屋 テン場~06:00 二合目~06:40 四合目~07:20 六合目~08:00 小仙丈ケ岳 08:15~09:10 仙丈ケ岳 9:40~09:50 仙丈小屋~10:40 馬の背ヒュッテ~11:25 藪沢大滝ノ頭~12:25 北沢峠~2:35 テン場

■7月31日 天候:晴れ 04:00 長衛小屋 テン場~04:20 北沢峠~05:00 二合目~06:00 双児山~06:45 駒津峰 6:50~07:30 岩稜コース分岐~08:15 甲斐駒ヶ岳 8:35~09:50 駒津峰10:00~10:45 仙水峠~11:40 テン場 12:15

甲斐駒ヶ岳山頂にて

【記録・感想】64期 EH

2019年頃からいつ行こうかと考えていた北沢峠ベースの100名山2つに栗沢山を加えた空荷ピストン3連発を提案させて頂き、無事メンバーも集まったので例会として開催させて頂きました。

テント、コッヘルの調達から、登山計画までほぼほぼ先輩方の丸抱えで開催まで数日のところで天候的に不安な状況となりましたが、それも晴れの神、DTさんを頼ってそのまま決行とさせて頂きました。

いざ行ってみると、朝からピーカン。混雑を避けるべく金曜朝スタートとした北沢峠への移動ですが、始発のバスには乗れず、増発2台目の臨時バスでの移動となりました。ところがテン場は思いのほか空いており、さっさと場所を決めて準備完了。すぐに栗沢山へ出発です。

トップは道にも精通し、ペース作りが抜群にうまいDTさんにお願いして、いざスタート。多少の急登、岩稜帯がありましたが、皆さん寝不足をおして、2時間で余裕の山頂着となりました。目前に白い肌を見せる甲斐駒ヶ岳、反対側には明日登頂予定の仙丈ケ岳が良く見えています。なぜか栗沢山の頂上は携帯電波の状況が良く、天気予報情報をゲットしましたが、概ね変わるところなく、朝は晴れるが、午後は雨の予報でした。明日からは早朝行動を心がけよう と思いながら午後は大宴会。楽しい。

2日目(7/30)は6:00発で仙丈ケ岳を目指します。朝一からピーカン。今日も暑い一日になりそうです。小仙丈手前で樹林帯を抜けてからは燦燦と輝く太陽に水分と気持ちをもっていかれながらも、澄んだ空気のおかげで見える遠景に力を頂き、なんとか全員完登。TSさんは今日で4回目の挑戦で初完登!おめでとうございます。

午後はやっぱり大宴会でTSさんによる差額サポートの生ビール(大)で乾杯。ここまで2連勝でKIさん、TSさんの雨パワーがDTさん晴れにすっかりやられています。明日はどうなることやら。

3日目も朝から快晴。昼のバスで撤収すべく「遅くとも4:00発」予定でしたが、KIさんの「カメラない事件」(昨夜の飲み過ぎによる?)、HMさんの「電池変えたらヘッデン付かない事件」が立て続けに発生し、出発は4:00ギリギリになりました。が、DTさんのペースメイクで結局時間的には余裕を残して、無事に甲斐駒ヶ岳も全員完登し、予定通りの時間で撤収することができました。仙丈ケ岳甲斐駒ヶ岳は隣同士なのに全然山容が違い、またこの上ない晴れに恵まれた3日間を楽しむことができました。DTさんのおかげで晴れの3タテ、KIさん、HMさんの豪華夕食、ボケ倒すOMさんと突っ込みのTSさんというメンバーのおかげで最高に楽しい例会にして頂き、本当にありがとうございました。

仙丈ケ岳頂上へあと10m(右上が山頂)

【感想】53期 TS

1週間前のてんくらでは、3日間とも全て「Ⅽ」の予報でした。また、参加表明した時は、北沢峠をベースに3日間で百名山2つと甲斐駒ヶ岳を望む栗沢山を登るのも正直不安でした。それもあり、今回も仙丈ヶ岳登頂は断念かと思っていました。

しかし、DTさんが、グループラインで、「TSさんは過去3回登れていないので、是非行かせてあげて下さい。」とのうれしいメッセージを頂き、晴れ男のDT大明神をはじめ、参加者の皆さんの「氣」のお陰で決行でき、しかも快晴の登頂となりました。

また、何時もの下山後のテン場でのビールで乾杯にはじまり、初日は夏野菜たっぷりの豚汁、2日目は棒棒鶏と麻婆春雨で「てん場食堂(居酒屋)」が開店し、仙丈ケ岳登頂以上の感動でした(笑)

再確認として、コロナ渦の中では、例会山行も企画が難しいかと思いますが、例会にする事により特に60期以降の会員の方との触れ合いもでき、さらに新たな気づきもでき、有意義な時間を過ごせたと思います。

一緒に食事をとり、テントで寝ると今まで当たり前のようにしていた事が難しい状況ではありますが、例会を企画頂いたEHリーダーをはじめ素晴らしいメンバーと素晴らしい稜線を眺められる山域でした。皆さんありがとうございました。

テン場:思ったほどの混雑ではなかった

【感想】56期 DT

出発前は天候が不安視されましたが、素晴らしい天候に恵まれ最高の山行となりました。一度で三度おいしい例会で三度ともこんなにおいしかったのは珍しい事です。これも参加者の皆さんの日頃の精進のおかげと感謝しております。食事もKIさんの野菜たっぷり豚汁、HMさんの自家製麻婆春雨と大変美味しく一度で三度ならぬ五度おいしい山行でした。食事担当の方にはお世話掛けますが、やはり山行は共同食が楽しく美味しく山小屋の食事とは比べ物にならないです。

登頂行程はピーカンで暑くてバテ気味でしたが、途中から見える景色や頂上からの展望は絶景で改めて南アルプスの良さを感じ取りました。

EHリーダー、ご一緒いただきました皆さんありがとうございました。また、別の山行でも宜しくお願いいたします。

好天の栗沢山。頂上はまもなく。

【感想】57期 HM

若いころに比べて随分、弱気になりましたが会のメンバーのお力添えで栗沢、仙丈、甲斐駒と三山の頂上を踏むことができました。

当初、予報で天候は荒れ模様。雨の中の山行も覚悟しておりましたが三日間、見事に晴天の中きもちよく歩くことができました。

栗沢は一歩が大きく歩きづらい。時によじ登り息絶え絶えでたどり着いた頂上は絶景。次の日に登る仙丈は優雅、甲斐駒ヶ岳は力強くかまえています。北岳に富士山と景色が広がり多くのパワーをいただきました。

仙丈はなだらかに見えて中々の登りごたえ。5合目あたりからカールの美しさを堪能。頂上からは雑誌で見た地蔵尾根もしっかり見えました。いつかこの尾根から仙丈を目指したいものです。

そして最終日は甲斐駒ヶ岳。こちらも一歩が大きい岩場ありで結構体力をもっていかれます。必死でのぼり気付いたら頂上を踏んでいました。こちらも晴天と絶景。まだ下山が残るもののなんとか三つの頂上を踏めたことでほっとしました。

EHさん、リーダーらしくテン泊不慣れなHMのフォローありがとうございました。KIさんの「野菜たっぷり豚汁」疲れた体にしみました。むちゃくちゃ美味でした。DTさんの話しで腹筋崩壊寸前に。TSさんのつっこみでもう腹筋のびのびに。OMさんの缶チューハイどこいったんでしょう?(涙)てか、あのコンパクトな荷物のどこにチューハイとビールが入っていたのかもものすごく気になります。

良く歩き、良く笑った山行となりましたね。ご一緒できた皆様、感謝です。

本当にありがとうございました。

毎度おなじみの光景ですが、今回はエビスの生!(笑)

【感想】63期 OM

毎年旅行で行く富士見高原方面から、いつも頂上を白く輝かせて威容を誇っていた甲斐駒ヶ岳南アルプスの3,000m以上の山で独立峰の様に誇っていた仙丈ヶ岳、いつかは登ってみたい山々が同時に登れる例会が提案され躊躇なく参加させていただきました。なおかつバスから降りて10分の標高2,000mのテント場をベースに両方ピストンで行けるなんて。

まして天候に恵まれどの行程でも素晴らしい眺めを堪能させていただき、行程中一時日本の高い山のNo,1,2,3(富士山、北岳間ノ岳)を同時に望めることもできた。

また食事ご担当のお二方の手の込んだ食事を頂きながら最近できなかった宴会を楽しむことができ、忘れることの出来ない例会となりました。

ただ暑さに弱い私にとって最終日の甲斐駒ヶ岳からの下りではバテ気味になり、一時傘をさして暑さをしのぐ格好となってしまった。皆さんのスタミナには恐れ入りました。もう少し鍛えないとと反省した次第です。

このような素晴らしい例会を企画いただいたリーダーと、楽しく山行に加えていただいた皆さんに感謝致します。

No.3950 2022年新緑祭

2022年5月14日(土)~15日(日)

【場所】滋賀県北小松 比良げんき村キャンプ場

【参加者】中尾会長 他17名

ソーシャルディスタンスで乾杯

【CL感想】 43期 丸山 弘

コロナ禍により3年ぶりの開催となりましたが、ソロテントを増やすなど感染対策に配慮し、無事に開催できました。準備から片付けまでの共同作業と火を囲んでの山の話に新旧会員の距離も縮まり楽しいイベントとなりました。ご協力ありがとうございました。 

 

【感想】64期HN

入会してちょうど一年。その間、コロナ警戒の隙間をついて開催される例会と、お声掛け頂いた個人山行には出来る限り参加していたが、大きなイベントは経験がなく、今回が初めての大きなイベントでした。直前まで怪しい天気でしたが、買出しを終え、比良に向かう頃には太陽が照り付ける爽やかな好天となりやはり山は天気次第だなーと感じました。買出しから会場準備、料理に至るまで、諸先輩方の段取り/準備を勉強させて頂きつつ、比良げんき村を少し散歩。キャンプブームなのに、景色が良く、静かなキャンプ場が空いているのは変だと思いましたが、おかげでこちらは楽しく過ごせますので、このことは黙っておかなきゃ。あと、次からは招待客ではなくなりますので、ちょっとぐらい戦力として動けるようにしなければ…。と感じました。

そのまま夕暮れとなり、ようやくお楽しみタイムです。焼肉、焼きそば、サラダ、ご飯、焼き鳥らに交じって登場した「生地から手作りピザ」も美味しく、ワイワイ言いながら美味しいお酒を飲むことが出来ました。GWの谷川岳山行で今年の雪山/冬山は終わり、これからは夏山だと思ってましたが、とんでもない。当日夜半から吹き始めた強い冷風のおかげで、ハンモックではほぼ寝ることが敵わず、翌日の沢例会は5月中旬の滋賀、標高500m近辺にもかかわらず「崩壊しかけたスノーブリッジによる沢行撤退」という雪と寒さも味わうことができました。これから徐々にコロナ警戒も解け、例会も出てくるのだろうと思います。積極的に参加し、諸先輩方には山のいろはを教えて頂きたく、宜しくお願い致します。

追)Iさんからはストックの追悼文集も頂きました。これからゆっくり読み、山や会のことをもう少し勉強させて頂きます。

広いテントサイトにソロテントも

【感想】64期 MK               

一年前に入会するタイミングで初めて参加出来る会のイベントが新緑祭でした。それが中止となりガッカリしましたが、今年はなんと3年ぶりに開催されるとのことで、コロナ禍で例会も少なく、お会いしたことない会員さんも多いためこの機会を楽しみにしていました。

当日は買い出し班で買い物の後、現地へ行くと広いテント場の前に炊事棟があるいい場所でびっくりしました。コロナ禍でキャンプ場は混んでるイメージだったのでもっと狭い場所かと思っていました。大量の野菜は消費出来るのかなと思ってましたが、これだけ人数がいるとなくなるものですね。食べて飲んでしゃべって楽しい時を過ごすこと出来ました。

ソロテント持参の人も多かったようで広いテントに一人贅沢に使わせていただきました。翌日は沢例会で内容の濃い2日間となりました。参加された皆さん、ありがとうございました!

【感想】63期 MO 

私が会場の比良げんき村キャンプ場に到着したのは、北小松駅から暑い中15分ほど歩いた15時半ごろでした。

買い出し組の10名程の方々は既に炊事場で調理やテント場でテント張り中で、テント張りの手伝いの中に入れさせていただいた。3張りセットし、調理の手伝いに入ったが、皆さん熱心にされており入る隙もないほどの中ちょこっと手伝わせて頂き、17時頃に焼きそばから乾杯で飲み会が始まった。

バーベキューだけでなく、ご飯、豚汁、サラダ、ピザ等が用意されて、量と質共大変満足のいく食事でした。特に強力粉から練って作られた手作りピザの美味しさには感動した。

飲み物もビール、ワイン、差し入れの酎ハイや日本酒と華やかなものとなり、22時頃まで騒がせて頂いた。椅子があった方がいいと言われていたが、荷物になるので何とかなるだろうと持参しなかったが、立ったままで問題なく過ごせた。特に今まで山にご一緒することのなかった方たちと話す機会ができ、有意義なものとなった。  

次の日は沢登例会に参加することとなっていたので、6テンに3人だけという贅沢なテント環境でぐっすりと寝させて頂いた。飲んでいる最中は思ったより寒くてダウンジャケットを着てちょうどいいほどだったが、就寝中は暖かく寝ることができた。63期なので会費を無料とさせて頂きありがとうございます。リーダーの丸山さんには色々気を遣って頂きお疲れ様で、ありがとうございました。

No.3935 南八ヶ岳テント泊例会 ※テント泊ポイント

2021年12月29日(水)~30日(木)

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行者小屋前のテント場

【場所】長野県 南八ヶ岳

【メンバー】CL 43期 丸山 弘 62期 FD 63期 TM 64期 KM 計4名

【行程】29日(水)〈晴れのち雪〉

3:30 山科丸山宅出発―5:30 S.A.で朝食―9:00 やまのこ村駐車場―11:30 行者小屋前テント場 テント設営―13:00 文三郎尾根を登る―14:30 赤岳主稜へのトラバース点まで登ってから下降開始―15:30 テント場帰着 夕食・就寝

30日(木)〈雪〉

4:00 起床 朝食―6:20 テント場発―6:50 中山展望台着 簡易ハーネスと補助ロープを用いた雪壁での確保練習、ビーコン操作練習―8:00 テント場帰着 天候回復せず撤収開始―9:20 テント場発 南沢を下山―11:00 駐車場着―11:30 原村もみの湯で入浴―12:30 帰路につく―19:00 山科駅解散

【記録と感想】CL43期 丸山 弘

近年は合宿がなかなか実施できないため、新人カリキュラムの「合宿ポイント」は「共同テント泊2回」で代替できる規定になっています。

ソロキャンプを楽しむ会員は多いと思いますが、多人数でパーティーを組んでテント泊で登る場合(特に冬季)は共同テントを使わざるを得ません(狭い雪尾根に4人で4張りのソロテントを張るとするとスペースも不足し固定や防風壁づくりなど設営作業が大幅に増えるのに、それぞれの耐風力や耐寒力は低下)ので、その際の「共同テント特有の生活技術・ローカルルールとマナー、共同装備・共同食などの準備や分担のしかたとチームワークを学ぶ」のがテント泊ポイントの趣旨です。

今回はアプローチが短く、風雪等の条件が緩い行者小屋前のテント場を利用して例会を実施しました。

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中岳の彩雲

美濃戸口の駐車場はもちろん、美濃戸も赤岳山荘駐車場はすでに満車、一段下の「やまのこ村」になんとか駐車できて助かりました。恐らく数百人入山していたと思われますが、大半は赤岳鉱泉小屋+テント場に行ったようで、営業していない行者小屋前はテントも十数張りと余裕がありました。今回はテント泊ポイントですので、練習した内容と注意点を参加者の復習用に記録しておきます。

【設営から就寝までの注意点】

① 整地 出入口の向き

前日に積もった新雪が膝程度あり、前日のテント跡も使いながら整地して拡張。吹きおろしの風向きを考慮して入り口は西向きにしたかったが、通路が東側にしかなく、やむなく東向きに設営(やはり吹き流しが中に膨らんで厄介だった)

②テントの固定

稜線は雪煙が上がっていたが、テント場も5m程度の風はあり、装備点検会での深雪・強風下での設営練習の意味を理解していただけたと思う。今回は土嚢袋は用いず、十字ペグを埋める方法を練習した。踏み固めにくい柔らかい雪なので、踏み固められた場所の硬い雪を掘って運んでペグにかぶせる方法をとった。

ピッケル・アイゼン・ストックなど

夜間の積雪で埋もれた場合に備えて、見失わないようまとめて刺す。(ピッケルをペグの代わりに使うこともあるが、翌日テントを置いて行動する場合は不可)

④靴とスパッツ

凍結防止のためテント内へ入れる。(雪を払うタワシ必携)

⑤スコップ

氷化した雪も掘れる強度と切れ味のあるものを用意し、テント設営後は夜間の除雪に備えて入口横にさす(靴を履く時の手すりにもなる)

⑥テント内の荷物の置き方

個人装備をザックから出して散乱防止のため40ℓ程度のスタッフバッグにまとめ、生活時は90㎝×90㎝4個の田の字型に分割して荷物を置き、真中を調理スペースとする。 

⑦水の確保

行者小屋前なら凍っていなければ水場があるが、尾根に張る場合は雪しかないので、今回は水場の水を使わずに雪を溶かした。暗くなる前に土嚢袋などにきれいな雪を必要量(今回は約2㎏×4名分=8㎏ 夜間や朝に雪の補充をしなくても良いように計算)とってきて入口横の前室に置く(大き目のポリ袋でもよいが破れたり滑って動いたりするので土嚢袋が最適)

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⑧コンロの使い方

二酸化炭素による酸欠や不完全燃焼による一酸化炭素中毒に注意して、換気をしっかり行う。4人テントでも2台まで、大量の雪溶かし水はぬるま湯までにして、必要分ずつ汲んで、もう一台のコンロで沸騰させて使用した。燃焼中や消火直後のテント内移動や調理中のコッヘル手放しは厳禁。

ガスカートリッジは冬用のもの。寝る時は体で保温。コンロはイグナイターが点火しないことも多いのでマッチか火打ち石式ライターも準備。雪から大量のお湯を低温下で沸かす場合はガス量が増えるので余裕をもって準備したい。

⑨就寝時

就寝時は45㎝×180㎝(実際は底辺60㎝30㎝の台形)の4列になるように荷物を縦長に置く(ザックは中身を抜いて下に敷く)。夜中にトイレや雪かきに出る人を想定して寝る場所を決める。寒さに弱い人は冷える壁面を避けて真ん中にはさむ。調理時に作ったお湯は、最後に各自のテルモスに入れて夜間の飲み水にし、余ったら凍結防止のためシュラフの間に挟む。夜間は荷物を探れないのでヘッドランプと必要なものを手元に準備。スペースの関係で一斉就寝、一斉起床が原則。

【起床から撤収までの注意点】

⑩ 起床時

出発2時間前をめどに一斉起床。人が多いとトイレが混むので出発までに時間差で。トイレの無い場所で張る場合は滑落や迷子に注意。起床と同時にシュラフをたたんで田の字を復元する。朝は寒いのでヤッケ着用も。

⑪朝食時

湯沸かしからスタート。全員ができるだけ同時に食べられるように配慮。

食事とコーヒーが終わった時点で必要なお湯の量を計算して最後に沸かし(熱湯でなくてよい)、テルモスに配給(厳寒時はペットボトルでザックに入れていると凍って飲めない)

⑫出発準備

テント内で靴を履きスパッツを付ける。(雪の無い場所で作業した方が容易で、屋外にいる時間を減らせる)。テントを置いていく場合は必要な装備を確認してザックに入れる。(縦走時は全装備)テントを出てアイゼン装着など装備を整える。凍ったアイゼンは短時間で手をかじかませるので、暗くても冷たくても手袋をして手早くできるように。アイゼンを履いた人はテントに戻れないので待たせて寒い思いをさせないように。

⑬ 撤収

必ずアイゼンを外して撤収。装備を雪の中になくさないように注意して個人装備とザックを外に出し、室内の点検。設営と逆順に風にテントを飛ばされないように撤収。

今回はペグの結びが甘く、夜中にほどけ、一本見失いかけたがFさんの執念で発掘していただき無事回収できた。雪がついたテント類は、風雪時のオーバー手袋の作業では元の袋に入れにくいことが多いので、大き目の別袋を用意しておきざっとしまう。今回は土嚢袋を使用。忘れ物やゴミを残さないよう点検して出発。

前日までの寒気が少し緩んで、次の低気圧が来るまでの初日の15時前にピークを踏めないかと急ぎましたが、私の体力不足で登りペースが遅く、2時過ぎには中岳分岐から上がガスに隠れ、風も強まったため、登頂を諦め、阿弥陀北稜や赤岳主稜、横岳西面の諸ルートの形状や取りつきを観察して終了しました。

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文三郎尾根下部から見上げる赤岳

夕食は各自工夫したフリーズドライ系で簡単に済ませました。コロナが済んだらぜひ今度は鍋物を囲みたいと思います。食後は少しだけお酒も嗜んで早めの就寝となりました。

夜中から降り続いた粉雪はテント場で20㎝程度。樹林帯でトレースが7割方埋まっているので上は全部消えているでしょう。夜明け前に元気に出発する組、撤収して下山や縦走に出かける組、テント内で様子見組などテント場も様々でしたが、我々は6時に中山展望台へ向け出発。

展望台手前の少し急な斜面を使って立木やピッケルを支点としたロープ確保の練習を交代しながら行いました。

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ムンターによる支点ビレイ中のFさん

スタンディング・アックスビレイを今後使う機会があるかどうかはわかりませんし、実用に使えるまで練習するのも大変ですが、風と低温の雪中でオーバー手袋のままロープやカラビナを触って練習することは街では難しい体験なので、少しは意味があるかと思います。

その後ビーコン操作も少し練習し、8時にテント場に戻ったものの、朝から一度も山は姿を見せず、次第に風雪も強まってきたため、それ以上の行動はカットして撤収下山としました。

帰路の高速道路が渋滞で遅れたため、早仕舞と相殺して午後7時に解散できたのはラッキーでした。

今回は62期から64期の3名の比較的新しい会員さんと初めて雪山をご一緒しましたが、皆体力もあり、装備も適切でしっかりテント生活もこなしていただけました。車内でのお話も楽しく眠くならずに運転できました。どうもありがとうございました。

今回は私がブレーキでしたが、また好天時にピークを踏んでいただければ幸いです。

 

【感想】63期 TM

雪の舞う行者小屋でのテント泊でした。テントの設営から、荷物の整理の仕方、雪を溶かしてのお湯作りなど、あらためて学ぶことがたくさんありました。

テント設営では、まず雪面を水平にならすことがなかなか難しく、また丸山さん手作りのペグを雪のなかに埋める作業も、柔らかな新雪では抜けやすく、硬い雪を掘り出すなど、工夫が必要でした。荷物を整理して置くようにすれば、4人用テントで4人寝ることができ、夜間のテント内は意外に暖かく過ごせました。

文三郎尾根を登る途中で青空が覗き、白い稜線にかかる太陽に、雲が虹色に輝いてみえたのが心に残りました。トラバース地点から眺める赤岳主稜のルートは相当な迫力がありました。

立木やピッケルを使ってのビレイは、実際に体験してみると、立ち位置、体の向きなどを正確にとるには、仕組みをしっかり理解しておく必要を感じました。

テント泊装備を背負っての行者小屋までの往復が思いのほか辛く、体力をつける必要を感じました。また、下りが苦手なのですが、ピッケルの持ち方や使い方、アイゼンの使い方も教えていただいたので、これからに活かしていきたいと思いました。

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スタンディングアックスビレイ中のTさん

【感想】62期 FD

二年前の八ヶ岳例会では、文三郎尾根を登り切ったところで突風に襲われ、撤退を強いられた。今度こそはと臨んだ今回の例会だったが、またもや天候に恵まれず、無念の撤退となった。

一日目は正午過ぎに南沢から行者小屋前に入り、テントを設営した。積雪は豊富で、年末の寒波による新雪が軟らかく、整地とペグの設置に思いのほか手間取った。前回の例会は雪を入れた土嚢をうめるやり方だったが、今回は丸山さんお手製の竹ペグを使ってテントを固定した。さらさらの乾雪を踏み固めるのは至難の業で、締まった雪をかぶせようとの丸山さんの判断で、ようやく一夜の宿を完成させることができた。

この時点で一時半。すでにピークハントは不可能な時刻だったが、翌日の登頂に備え、下見を兼ねて尾根道を歩くことになった。行者小屋の到着時にはたしかに見えていた青空は、いつのまにか薄雲に覆われていた。

シラビソの林を抜けると、文三郎尾根のとりつきから稜線の方向に見事な彩雲が見えた。この彩雲は、前回の例会でも中岳沢で見えて感動したのだが、後で調べたところでは「天気下り坂のサイン」らしい。

はたして天候は悪化し、赤岳のピークは靄につつまれて風も強くなってきた。結果的にテント場の出発が遅れたのは幸運だったかもしれない。その日は尾根で丸山さんに主稜のとりつきなどを教えていただき、早めに撤収した。

天候は翌日も回復しなかった。単独なら無理を押して登っていたかもしれないが、「五分五分なら撤退する」という丸山さんの格言にしたがい、ロープワーク、ビレイの取り方、ビーコンの使い方などを教わって早めに撤収した。

帰り道、諏訪のあたりで猛吹雪になった。高速の通行止めも懸念されたが、何事もなく雪国を抜け、年末の帰省ラッシュにもかからず19時には京都にたどり着けたのは、丸山さんの判断のおかげだ。

目標の赤岳には登れなかったが、テント設営、共同テントでの生活、ビレイと、何より荒天時の判断を学ぶことができて、とても有意義な山行になった。

丸山さん、ご指導いただきありがとうございました。KさんとTさんも、またご一緒できるとうれしいです。

 

【感想】64期 KM

入会してちょうど半年が経ちましたが、私が入会しようと思った理由の一つが雪山の技術習得でした。そんな中、冬の八ヶ岳テント泊の例会が上がり、是非とも参加したいと思い、すぐ参加希望を出しました。初日はやまのこ村より行者小屋まで、以前自分が歩いたときの印象とは違い、ザックの重さのせいかなかなか着かなくて遠く感じました。

テント場では跡地を拡張して設営しましたが、雪が柔らか過ぎて埋めたペグを沈めるのに時間がかかってしまいました。雪質でこんなに違うとは驚きでした。

翌日は風雪予報で登頂出来るかわからないためこの日のうちに少し登っておこうということで、文三郎尾根を登りながら丸山リーダーにバリエーションルートを教えてもらったりしました。登り始めは青空で彩雲も見れて綺麗だったのが段々と真っ白になってきて、赤岳山頂が近くに見えましたが残念ながら時間切れで撤退となりました。

晩ご飯では自分のバーナーが寒さで点くのか心配でしたが、持参したライターで火が付き一安心。丸山リーダーが集めた雪で水を作って下さいました。雪は溶けるとあっという間に量が減るのが不思議でした。今シーズン一度は自分でやってみようと思いました。

4人用テントに4人で寝るので、各自ザックを足の下や頭の下に敷いたりして、寝る準備がなかなか大変でした。私は寒くないように真ん中で寝させていただいたおかげで全然寒くなく夜中は暑いくらいでした。八ヶ岳の寒さにビビってましたが、この日は気温もそこまで低くなくて内心ホッとしました。

夜から翌朝までずっと雪が降り続いていたため登頂は諦め近くの中山展望台で丸山リーダーによる雪山講習会となりました。スタンディングアックスビレイを斜面を使って一人ずつやりました。横で見ているとやり方は理解したつもりでしたが、いざ自分がやるとなると間違ったことをしていたり、かなりモタモタしてしまいました。今回登頂は出来ませんでしたが、積雪時の共同テント泊や講習会など自分では出来なかったことが体験出来て、いい経験になりました。丸山リーダー、計画から雪山講習、車の運転とありがとうございました。また参加されたFさん、Tさん、ご一緒していただきありがとうございました。

No.3926 金毘羅岩登り講習会 ※岩ポイント

2021年10月23日(土)

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【場所】京都大原 金毘羅の岩場

【メンバー】CL丸山 弘 SL小前竜吾・山田俊男、NF、秋房伸一、中村恵子、HI、尾上 実、木内真左子、赤松美樹、佐野美和、榎 浩之、梅木一利 計13名

【行程】23日(日)

9:30 江文神社集合―9:45 班分け、装備確認―セルフビレイ、懸垂下降練習―11:00 ワイケン尾根を登る―14:00 ワイケンの頭に集合―懸垂下降練習、ワイケン沢を下降―16:00 江文神社解散

【記録と感想】43期 丸山 弘

夏以来、「新人カリキュラム」の最大公約数的な必修事項を理事会で検討し、今回は「新人カリキュラム岩ポイント」マニュアル化の試行例会として実施しました。

新人カリキュラムを終了した会員なら必ずできるべき項目を明示し、その後のマルチピッチの岩場などに参加していただく際に支障が無いようにしたいというのが動機です。

事前配布テキストを作成して岩ポイント例会のリーダーと参加者に学習項目を理解してもらうよう配慮しました。

今回は実質的に4つの班の班長さん(小前さん、山田さん、Fさん、秋房さん)にリーダー役をお願いしたので、私は全体を横でみる事ができました。

初心者はとりあえず安全にセカンドで登れること。経験者はリードで登り、セカンドをビレイできること。リーダーは両方を指導できるのが目標です。

取り付き近くの斜面で立木から支点をとって、セルフビレイと懸垂下降のセットの練習をし、小一時間してからワイケン尾根へ。各班とも多少手間取りながらもセルフビレイのセット、確保支点のセット、ビレイ、コールを丁寧に実施していただけたようです。

岩場自体は確保なしで登れる難易度なので物足りないと思われたでしょうが、今回はロープ確保のシステムと手順を理解するための練習ということでご容赦ください。またMKやホワイトチムニーにも遊びに来てもらえたらと思います。

最後にワイケンの頭で懸垂下降の練習をしましたが、懸垂支点のボルトがどれも古いので岩から支点やバックアップをとりました。もう少しすっきりした懸垂下降の練習場所が欲しいところです。獅子岩での新人カリキュラム実施も有力な選択肢と思います。

懸垂のマッシャーのバックアップについては賛否あり、「セットにかかる時間や作業の煩雑さ(間違いやすさ)下降速度の遅さ」などと「得られる安全性」との差し引きが問題になるところです。今回は、講習会という性質上まずはバックアップを取る方法を用いましたが、一人目以外はバックアップを取らないのがスムーズで実戦的ではあります。

懸垂からの登り返しをNFさんと少しだけ北壁でやりましたが、セルフアッセントやビレイヤーの脱出、介助懸垂、3分の1システムの引き上げなどはそれだけを目的に場所と時間の設定をしないと時間が足りないかと思います。

予定した課題は十分にはできませんでしたが、班長さんと参加者の皆さんのおかげでなんとか無事一日終えられました。ありがとうございました。

 

【感想】64期 榎 浩之

岩の初級者講習ということで、即申し込み、楽しみにしていました。(行ったことのない金毘羅でというのも楽しみでした)

結論から言うと、こんなに近くに、こんなに面白そうな遊び場があるなんて今まで知らなかったのが勿体無いと思いました。

実際の外岩が舞台ということで、聞いたことを即試せる環境であり、今まで細切れに聞いてきた内容を整理し、理解し直す良い機会になったと思います。結局終点の支点作りとか、まだまだわかっておらず、自信を持ってできないことも多数ありますが、この近くの岩場を活用して、今後技能を高めていけたらと思いました。

とにかく今日教わった結び等基本を身体に覚えこませるよう練習に励みます。

 

【感想】64期 梅木一利

本日の岩トレではみなさんの足手纏いにならないかと不安を感じておりましたが、参加前から貴重なアドバイスを頂き、

なんとか無事に楽しく過ごすことができました。なにぶん初めての岩登り経験でしたが、いままで個人では出来なかったことであり、少し嬉しく感じております。

本日のトレーニングでご指導頂きましたことをもとに今後さらに精進していければと考えています。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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【感想】63期 尾上 実 

金毘羅の岩登り練習は私にとって4回目となりますが、次の点の「外岩でのリード、確保支点のセット、そこからのセルフビレー、セコンドのビレー」で初めての体験となり、また懸垂下降は4ヶ月ぶりで貴重な練習の機会となった。これらの安全確保のルーティーンを漏らすことなくスムーズにできるようになる事が大事であることを気づかせてくれた。実際の岩でマルチに登るにはまだまだ練習が必要と思うが、挑戦したいと思わせるような魅力ある練習会でした。

心配していた蜂の攻撃もなく(私のいないところで一部あったようだが)、晴れ一時のみ小雨の天候に恵まれ、混雑はしていたがほぼ支障なく進行ができてよかった。

リーダーや各班長担当者には大人数の参加者にも関わらず、要領よく班ごとの練習進行をして頂きありがたかった。次回の開催を切望すると共に、マルチでの岩登りを憧れるようになりました。

 

【感想】64期 赤松美樹

金比羅岩登り講習会に参加しました。事前にテキストが配布されていたのでロープワーク事前学習しましたが、本番になると出来ないという、しっかりと身についていないことがバレバレでした。
江文神社に集合しチーム分けです。私は榎さんと秋房斑でした。まず、立ち木でセルフビレイ、懸垂下降のセットの練習。下降器にもエイト環、ATC等あり特にカラビナを使ったムンターヒッチでの下降は下降器がない時に使える技術として身につけておく必要があると思いました。
その後ワイケン尾根へ移動。duckを使っての登攀やコール、ロープのさばき方などを練習しました。ザックを背負っての岩登り、コンテで登るのも初体験でした。
ワイケンの頭で懸垂下降の説明後本番です。自宅や公園での練習と違って手順を誤ると命に関わります。下降場所を2ヶ所設置、(想像していた以上に高さがあり緊張と同時に気が引き締まりました)1か所は足場が狭くセルフを取る時点から緊張しました。

懸垂下降は1回目より2回目がスムーズに出来ました。丸山先生と秋房班長がアドバイスや指摘を的確にして頂き大変分かりやすく理解出来ました。
また、ロープワークの速さ、スムーズな動きは山行時間の短縮につながる事もよく分かりました。
ロープワークや懸垂下降は一人では取得しにくい技術です。今回講習会を開いて頂き大変感謝しています。今回学んだことの練習を繰り返し、しっかりと身につけたいと思います。丸山様、秋房様、ご指導ありがとうございました。先生役として参加されたNF様、小前様、山田様、そしてメンバーの皆さんありがとうございました。

 

【感想】54期 中村恵子

丸山リーダーは普通確保なく登れるところで、物足りないかもとおっしゃっていましたが、なかなか緊張感もあり、私には面白く楽しい岩登りでした。

岩登りに関する説明もあり、よく理解できました。次回の機会には、リードで登れるようになりたいです。

短いピッチでしたが、3人一組で次々登っていくのは、チーム一丸という感じで、楽しかったです。

 

【感想】54期 NF

久しぶりの金毘羅。リーダー役になるのは初めてで少々緊張だったが、メンバーに恵まれて楽しく登れた。リードや懸垂下降のセット、懸垂の登り返しの方法など学ぶことが多い山行でした。頂上からの大原の眺めはいつ見ても美しいです。大勢をまとめて下さった丸山リーダー、ご同行いただいたみなさま。どうもありがとうございました。

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【感想】52期 秋房伸一

久しぶり、といってもこれまでも知悉するほど何度も行っているわけではないのですが、金比羅Y懸尾根へ伺いました。

京都の岳人を育てた岩場、今西錦司梅棹忠夫も同じ岩に触ったのかもしれない金比羅、自分自身としては山岳会に入会して最初は、本当に恐ろしく感じた箇所を、今では何気ないふりをして、新入会員の人と一緒に進むことができるのは、幸せなことなのでしょう。綿密な準備をしてくださった丸山リーダー、参加者の皆さん、ありがとうございました。

No.3923 北アルプス横尾本谷右股から槍ヶ岳天狗池へ

2021年10月3日(日)~5日(火)

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天狗池に映る逆さ槍

【場所】北アルプス 槍穂周辺

【メンバー】CL 43期 丸山 弘、63期 尾上 実 計2名

【行程】3日(日)20:00 山科駅前集合〜ひるがの高原SA仮眠

4日(月)快晴 4:00 あかんだな駐車場へ移動〜5:50 タクシーで上高地へ〜6:30 上高地BT出発〜9:30 本谷橋〜12:30 黄金平〜14:30 天狗のコル〜15:30 天狗池〜16:50 ババ平テント場着

5日(火)快晴 5:30 ババ平テント場発〜7:30 横尾着〜徳沢・明神池経由で河童橋へ〜10:30 上高地BT着〜11:30 あかんだな駐車場着〜入浴・昼食・帰京

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【記録と感想】43期 丸山 弘

秋は仕事の繁忙期のため長年実現しなかった紅葉の北アルプスをようやく訪れることができた。天気は二日とも快晴。気温も上高地で10度程度と快適、紅葉は真っ盛りで、平日にもかかわらずかなりの人出で驚いたが、本谷橋からは全く人影はなく。雄大な横尾本谷カールの見事な錦繍も天狗池の逆さ槍も我々二人だけで満喫できた。

カール内はダケカンバ、ミネカエデ、ナナカマドの黄・赤にところどころハイマツの緑がアクセントになってまさに絶景。振り返れば屏風の頭から前穂、見上げれば横尾尾根から南岳の稜線が美しい。涸沢カールを囲む北穂・涸沢槍・奥穂・前穂といった大スターではないが、何より無人の静寂が贅沢だ。

本谷橋から天狗のコルまでは距離2,900m標高差900mのプチバリエーションルートなのでマークや人工物はない。ルートはシンプルで大きく間違える余地はないが天狗のコルへの登りはガスがあれば目標を定めにくいかもしれない。

カールまでの沢沿いは一カ所大岩の乗越しがあるが、ロープを出すような箇所は無い。ただし右岸と左岸を何度も行き来するので水量が多いときは難しくなるだろう。今回は数日好天が続いたので水量は少なく靴を濡らすことはなかった。

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屏風の頭と前穂北尾根

カール内は低木の間を縫って草つきとガレ場を直登し一般登山道の天狗のコルへ抜ける。

コル手前の200mくらいは平均斜度約35度(野沢温泉スキー場のチャレンジコース上部くらい)のわりにガレは不安定、草付きはましだが、足を滑らせると大きく滑落しかねない地味な核心部でかなり神経を使う。

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カールから見上げる天狗のコル

草付き中心に登り、最上部はハイマツ沿いの岩場を選んで稜線に出た。ある程度底の堅い靴の方が草付きでスリップしにくいと思われる。全体的に雨の後にはお勧めしないルートだ。先日の地震で浮石が増えていると思われるので落石にも最大の注意を払いたい。

もちろんテント泊禁止地域なので緊急事態に限るが、トラブルでビバークするならカール東側下部の低木帯の草地が比較的平たんで落石の危険が少ないだろう。

天狗のコルからの下りは一般登山道を一時間ほどで天狗の池に降りた。評判どおりの絶景に感動。この季節には回り道する価値ありだが、キャンプ禁止なので南岳まで登りきるにしても槍沢にもどるにしても早い時間帯に通過しないと厳しい。

我々はババ平に降りて5時前に到着。平日なのにババ平キャンプ場もほぼ満員だった。連休などはさぞ大変だったろう。

翌日は夜明けとともに出発し、途中明神池によって写真をとりながら散策気分の下山となった。

今回は尾上さんと初めてご一緒させていただきましたが、体力も余裕で話題も豊富、終始楽しい山行にしていただきました。また、朝タクシーを拾いに走っていただいた機転で日没前にテント場に到着できました。私の体力不足による亀ペースは申し訳なかったのですがどうぞご容赦ください。2日間どうもありがとうございました。

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天狗のコルから槍ヶ岳方面

【感想】63期 尾上 実

バリエーションルートというものを一度は歩いてみたいと思うようになってきた折に、タイミングよく例会が発案され、調べてみると何とか小生でも行けるのではと思い参加させていただきました。

本谷橋までは一般道で登山者で混み合っていたが、本谷に入って沢を登り始めると我々二人きりになった。ここ数日雨が降らなかったので幸い水量は少なく、足を濡らすことはなかったが、そうでなければ足を濡らしたり、もっと巻道に回らなければならなかっただろう。またリーダーの定期的に先を観察する的確なルートファインディングのおかげで一度も後戻りすることもなく行けた。私はただリーダーの後をついて行くだけでよく、難しい箇所もなく、黄金平手前の小滝右側のフィックスロープ付きの大きな岩越えをするのが唯一の岩登り感覚の箇所だった。

黄金平の草原とせせらぎの楽園のような箇所からは、薄い踏み跡が有り少しブッシュ気味を越えると2,400mの広い本谷カールの底に出た。そこから目指す天狗のコルまでの300mは一望出来、ルートを見定めることができるが、見れない天候の時は手こずりそうである。最後の詰めの200mほどは傾斜がキツく、砂利か低い草付きの崩れなさそうな箇所を選びながら踏んでいく、神経を使う登攀となる。最後はハイマツ脇を行き岩を越えてコルに出た。私はリーダーにひたすらついて行っただけですが。

あとは通常ルートを天狗池経由で下るのみだった。

このバリエーション部分は沢登に等しい感じで、ゴム底の沢登シューズで行けば濡らしてもよく、最後の詰めも滑りにくく歩きやすかったのではと感じた。

黄金平の地点でもう結構疲労が蓄積してきており、天候も良く紅葉の景色も最高の2人じめ状態で、ここでゆっくりしてはと思っていたが、リーダーの本日中にババ平に到着するという意思に負け、小休止後に天狗のコルに向けて急登に臨んでいった。この時はリーダーの固い決意と粘り強さに敬服した。

お陰でビバークすることなく、明るいうちにババ平に到着でき、次の日は散策を楽しみながら早く帰ることが出来た。私一人なら途中でビバークしていたと思う。

丸山さんには経験豊富な知識で色々ご指導いただき、テント就寝中には顔に足を投げ出したにも関わらず優しく追いやって下さったりと気を遣っていただきました。お陰で楽しい山行でした。