京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉松阪の見晴らしの山・堀坂山《近畿百名山シリーズNo.92》

平成27年11月29日(日)

今回も参加者がなく出発を早めて松阪の堀坂山(ほっさかやま757m)を登った。信仰の山で山頂を始め要所には石碑や祠、仏像が祀られているごく短いコースで4時間弱の山行だった。時間が余ったので松阪市内を観光し、松阪城址を訪れた。

 

【メンバー】 山本浩史(単独)

【行  程】 桂川5:00(新名神伊勢道)=松阪IC6:24森林公園6:386:58雲母コース登山口~7:18雌岳~8:04堀坂山8:228:44堀坂峠~9:04堀坂峠の高~9:16観音岳9:309:41観音岳東峰10:25森林公園10:4011:03松阪城址11:3512:39大山田温泉13:3916:06桂川

【登山データ】 晴れ 歩行8.6 3時間47 延登高881m 延下降881m 5座登頂

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早朝の新名神伊勢道は快調に走れ1時間20分余りで松阪市森林公園に到着した。日の出前でまだ人の動きは無い。準備を整え日の出時刻(6:37)に達し歩き始めた。県道に出ると林道入口は直ぐでロープが張られていた。登山道を示す表示は無く少し迷うかもしれない。空を見上げると朝陽に照らされた月が輝いていた。月齢は17.4日、満月から少し欠けてしまっている。

林道を進み標高320m辺りまで来ると林道から分れ登山道が始まる。雲母コース登山口と表示されている。谷の間に生じた尾根に取付くと、急登休みなく200m弱登る。堀坂山から東に続く尾根との分岐に達した。西に方向を変え、なだらかになった稜線を進んだ。ずっと樹林帯で展望は得られないが低山の紅葉は未だ今が盛りで日に照らされて赤が輝いていた。登山道は直下を巻いて行くが南にピークが飛び出して行ってみると仏像と立派な石の祠があり雌岳(681m’)の山頂だった。信仰の山である事が窺えた。この山が雌岳と云うことは雄岳に相当するのはきっと堀坂山なのだろう。南尾根、勢津への道が分岐している筈だが良く分からなかった。

もうひと登りして堀坂山(757m)山頂に達した。3等三角点「堀坂山」があるが点標は角が欠け無残な状態で心痛む。ここも信仰の山で石造りのしっかりした祠があった。展望は360°で低山ながら素晴らしい。南側には5月の連休に行った白猪山が存在感を持って横たわっている。まだ時間は早いがパンを一つ食べ寛いでいると地元の小父さんが登って来た。いつもなら地元の愛好者がもっと登って来るのだが、仲間は殆ど鈴鹿の鎌ヶ岳に行っているとかで今日はこの小父さんと後から来たもう一人の小父さんが二人でコーヒーを楽しまれた。山頂の北側には石室が2棟ある。果たして此処で泊る人はいるのだろうかは疑問だが雨の日の休憩には助かるだろう。

山頂を一通り楽んで堀坂峠へと下る。指導標には「伊勢寺」とあったのでこれは何処か先程の小父さんに問うが国道166号線の方だと云う。地図を見ても今一どれが国道か分からず有耶無耶に・・・。下りだして直ぐの小ピークの上に仏像が安置されているのが見えたので行ってみると比較的大きな銅像で裏側には注連縄が張られ神聖な領域であることを示していた。この先に道が続き巻道の正道から分れて来たが、方向的には堀坂峠への道はこのままの真っ直ぐのようで進んで行くとコンパスの示す方向は正しい。登山道は洗掘が進み大きなU字溝となっている。暫く下るとまた神聖な領域で、仏像と灯籠が現れた。

堀坂峠(468m)は県道45号線が越えている。山頂で会った小父さん達はこの峠からちょいと登ってきたようだ。大きな鳥居と灯籠があり信仰の山への入口を示している。10台程止められそうな駐車場があり反対側は観音岳への登山道が示されていた。観音岳への道を少し登ると展望地があり、堀坂山がよく見えた。稜線が東に振れ東に少し進んだピークに堀坂峠の高(596m)”とあり予期していなかった山名のある山1山儲てほくそ笑んだ。

観音岳(605m)山頂に到ると地元の男性がガスを使って本格的な朝食準備中、僕もテルモスの湯を使ってコーヒーを入れ暫し山話しに講じた。山頂には2等三角点「観音岳」があり展望も利き、堀坂山の姿が良い。東への縦走を続けると直ぐに白米城への分岐がある。白米城は阿坂城とも云われ桝形山(312m)にある城跡で北東方向に縦走路が続いていると云うことになる。分岐を左に見送り次のピークに到るとまた石の祠があった。回りを見廻すと観音岳東峰の山頂標識、標高は約590m観音岳本峰の左に堀坂山を望むことができた。

更に縦走は続きP444を確認し森林公園への下山路の尾根を慎重に見極めて進んだ。所々怪しい所もあるがコンパスの指し示す方向に進むと東屋が現れ森林公園のエリアに入ったことが知れた。親子連れが登って来ており、森林公園は季節外れで静かだったが、ボランティア団体の奉仕活動があるのかミーティングが行われていた。駐車地点に戻るとまだ時刻は1025分、このまま帰るのは早過ぎるので、市街地の松阪城址に観光に行くことにした。折から紅葉が進み本丸下の楓は見事に色づいていた。立寄り湯は伊賀市上阿波の大山田温泉さびるのにした。入浴料は800円でさっぱりすることができた。帰りは高速使わず16時過ぎ早くも帰宅することができた。

 

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写真1: 堀坂山(757m)山頂の祠

 

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写真2: 観音岳の右奥に堀坂山を望む 観音岳東峰より

 

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写真3: 堀坂山(757m)観音岳(605m) 松阪城址本丸より