夏の沢の締めくくりに、鈴鹿の美渓として有名なツメカリ谷を遡行することとなった。
(来年もいろんな沢に行きましょう!)
【個人山行】 ツメカリ谷遡行 2010年9月4日(土)
【参加者】小松久剛 松井篤 AT 秋房伸一 向 昌宏 亀島文子 本田勇樹 計7名
【天候】 快晴
【記録】(担当:小松)
6:40山科駅前発→名神高速→8:30テン場にテント設営~9:00神崎川林道・瀬戸峠下に車をデポ→9:40神崎川入渓~10:00ツメカリ谷入渓~12:20裏見滝~13:00遡行終了点~13:30白滝谷下降開始~15:30神崎川本流~16:00デポしてある車に帰着→テン場に移動し、盛大にバーベキュー
夏の沢の締めくくりに、鈴鹿の美渓として有名なツメカリ谷を遡行することとなった。
アプローチの最中に小松が高速道路を逆方面に走ってしまうというトラブルはあったものの、無事、神崎川林道に到着。
夜のバーベキューに備えてテン場にテントを設営後、瀬戸峠下の車デポ地に移動。
速やかに神崎川に入渓後10分ほど本流を下降してツメカリ谷入渓口に到着。
ツメカリ谷は入渓口から明るい渓相で、かつ、程よい頻度で泳ぎがでてくるので泳ぎ好きが多い我らのパーティーにとっては非常に楽しい。
(明るい沢を快適に遡行する)
途中、泳ぎの釜がある5m滝で一度ロープを出したが、それ以外は容易に直登が可能な滝が散在する。
岩は白く、水と空は青く、まだ見ぬ赤木沢のイメージと重なる美しい景色の中をシャワークライミング・ウォータースライダーも交えながら、快適に遡行した。
そのまま特筆するほどの困難も無く、裏見の滝に到着。これは滝の中段に乗った後に滝の裏側を通って滝上部に行くもので、高度感もほとんど無く、観光地のような滝である。
ツメカリ谷の遡行終了点にはケルンが積んであるため、ここで大休止して白滝谷に向かって尾根を一つまたぐ。
ここも南にまっすぐ進めばよいだけであるのでルートファインディングは容易。
白滝谷横には登山道もあるが、暑さもあるため沢中を下降する。
白滝谷は基本的に単調で、かつ、水温が高いせいか、藻が繁殖しており、特に面白みは無い。ただ、大きな落差も無いので下降にはうってつけの沢といえる。
途中10mほどの滝があったため、松井の判断で懸垂下降を行ったが、それ以外は特に困難も無く、神崎川本流に到着。
暑さの中、流れに漂いながら下降し、車デポ地につめあがり、行程を終了した。
(盛大なバーベキューとなった)
夜は発電所すぐ上流のテン場にて盛大なバーベキュー大会を実施した。(松井・本田は帰宅、鈴鹿でボッカ訓練を行った小泉と合流)
バーベキューについては亀島の多大な尽力により、すばらしい内容となったことに感謝したい。
バーベキューセットの持込により、焼きそば・焼き芋・焼きとうもろこしを皮切りに延々と焼き物が続いた。
また、ビール24本、ワイン2本、その他チュウハイ類複数・焼酎若干などの大量の酒類もいつの間にやら無くなり、24時頃まで語り明かすことができた。
今回の遡行の核心部は実はここにあったようで、この核心部を乗り越えられず、翌日の赤坂谷遡行を断念したメンバーもいたが、これについては赤坂谷の記録をご参照いただきたい。
【感想 52期 小松】
2010年の夏は沢に行きつくした夏でしたが、その締めくくりとして春ごろから行きたかったツメカリ谷に行くことができました。
ツメカリ谷はグレードで言えば2級とのことでしたが、入渓から遡行終了点まで緊張する箇所はほとんど無かったです。
谷の様子を言葉にすれば、真っ白な岩にエメラルドブルーの水が、あるところでは滝となって、またあるところではナメとなって流れ落ち、沢好きにとっては天国のようなロケーションでした。来年の沢始めには足慣らしとモチベーションアップにここを遡行するのもいいかもしれません。
今回はベテランの松井さんを初めとしてメンバーにも恵まれ、7人の大勢ではありましたが極めて快調に遡行することができました。今年の沢はこれで打ち止めという方もいらっしゃるかもしれませんが、来年もたくさんの美しい沢に一緒に行きましょう。
夜のバーベキューについては亀島さんの買出し力・調理力のおかげですばらしいものになりました。山で二日酔いになるほど飲むなんて初めてです。
すばらしい遡行・おいしい酒を楽しませてくださるメンバーの皆さんに感謝・感謝です。
【感想】53期 本田
先週から引き続き、2回目の沢登り、最低限の装備を確認できた前回、ひとつひとつ経験を積んでいきたいと思います。
今回は前回よりさらに写真で見るような美しいところでした。ナメというのに陽がさして水が煌めくし、滝は青い空に伸びているし、水しぶきが涼しくこんな美しい景色があるのだなぁと感嘆します。このような支流がまだたくさんあるかと思うと毎週のように沢に行かれる気持ちがわかりました。
今後はあまり得意ではない平泳ぎも練習し、少なからず役割を担えるよう精進したいと思います。
車に乗せていただいた松井様、皆さまありがとうございました。
【感想】52期 秋房
期待通りの美しい沢で、天気も快晴、大満足でした。企画・計画してくれた小松さん、同行の皆さんありがとうございました。
松井さんと見学(その後入会)の本田さんも来られ、メンバー的にも充実した山行になりました。沢の下降のトレーニングとして白滝谷もよい経験になりました。
車のデポ地が近く、とても盛大なバーベキューになったのも特筆すべきことです。準備から自宅に戻っての後片付けまで、亀島さんのお陰です。
優しそうな沢でも危険は潜んでいますので、今後とも気を引き締めて遡行を続けたいと思います。
【感想】51期 T
岳連の沢講習会が堂倉谷から赤坂谷に変更になり、堂倉谷へ行けなかったことが残念ではありましたが、おかげで是非今年中に訪れてみたかった赤坂・ツメカリの遡行を果たすことが出来、大変満足です。(計画してくださった小松さんに感謝です)
同じ二級でも比良の二級とくらべて危険度はぐっと低く感じ、また反対に爽快感は比良の沢よりもぐっと高いという、とても良い沢でした。
よく赤坂からの下降に使われるというツメカリ谷は、確かに滝も飛び込めるところがいくつかあり、比較的なだらかな渓相だったのでいかにも下降向きという感じがしました。
来年にまたここを訪れるとしたら、今度は赤坂谷遡行、ツメカリ谷下降という、よく使われているゴールデンコースで行ってみたいと思いました。
夜のバーベキューは、もっとつつましいものを思い描いておりましたが、亀島さんの協力によりとても本格的なバーベキューになりとても愉快でした。
あまり楽しかったのでつい飲み過ぎ、翌日は亀島さんと二人ゾンビ状態になってしまいました。
亀島さんには、バーベキューを用意いただいたにも関わらず道具の片付けまで一人でしていただくことになって感謝&大変申し訳ありませんでした。
また来年もいろいろ行きましょう!
【感想】52期 向
2回目の沢登り、初回の白滝谷はすごく寒かったので今回はカヤック仕様で万全を期した。そのため入渓までに汗だくになってしまったが、水は心地よく体温的にも水の中がちょうど良いくらいだった。鈴鹿の沢は美しいと聞いていたが、まさしくその通りの光景が広がった。
一日気持ちよく快適だったが、気になったのは、白滝谷の源流部にあたる渓流がものすごく汚かったことだ。繁茂している藻も見たことのない変な色をしていた。上流に行くほど水はきれいになるものだと思っている私には理解出来ないことだった。人工林が影響を及ぼしているのであればなぜなのか知りたい。じっくり見てみたい気がする。
企画いただいた小松さん、ご一緒いただいた皆様、バーベキューに尽力いただいた亀島さん、本当にありがとうございました。また鈴鹿の沢に一緒に来たいです。