平成30年11月3日(土)
快晴無風の文化の日、雲ヶ畑の持越峠を起点に半国高山(670m)と十三石山(496m)の京都百名山2座を登った。9月の台風の影響で倒木が目立ち乗り越え下を潜りあるいは迂回を強いられたりして多少時間が掛かった。
写真1: 倒木が登山道を塞ぎ迂回や潜り抜けで通過
【メンバー】 山本浩史L、梅村重和
【山 域】 京都市北区
【行 程】 桂川5:30=6:00宝ヶ池=6:30持越峠6:39~7:18八幡宮入口~8:02岩谷峠~8:22半国高山8:27~9:21 P602 9:27~10:48東谷尾根取付~11:08芦ヶ谷林道終点~11:34 P526 12:02~13:07寺山13:11~13:25満樹峠~13:47十三石山13:57~14:32十三石山北尾根取付~15:18持越峠15:27=15:55宝ヶ池~17:00壬生はなの湯17:54~18:20桂川
【登山データ】 快晴 歩行 17.4㎞ 8:39 延登高 1,287m 延下降 1,287m 3座登頂
宝ヶ池で梅村さんをピックアップし府道61号から107号を走り持越峠に到った。途中台風の凄まじい倒木被害の状況を見て走っていると電話線の復旧工事が行われていた。持越峠に到ると林道分岐付近に車を止め真弓方面に向けて下りだした。ぼ~うと歩いているとT字路を手前の林道分岐と勘違いして府道をそのまま行ってしまい初っ端から道間違いをやらかしてしまった。分岐点に戻り北に進んで八幡宮入口に達した。集落の最奥に八幡宮があり、先ずは登山の無事を祈願し谷筋の寺谷峠への古道を登った。真弓と小野郷を結んだ峠道も今では越える人もなく、荒れているが道形はしっかり残っていた。急傾斜になり岩盤が谷道を阻め北側に迂回して再び谷筋に戻った。台風による被害は殆ど無く順調に寺谷峠に達した。
寺谷峠は平成16年に供御坂峠から岩屋山方面に縦走したときに訪れたが記憶に蘇らない。稜線にはしっかりした縦走路があり問題なく歩けた。峠から80m程の標高差を登ると半国高山(670m)に達した。展望のない山頂だが山頂標識が設置され、3等三角点「小野」が置かれていた。給水を取りP546へと下るが登山道は供御坂峠へと下って行くので道のない斜面を下らなければならない。稜線からの下り口が難く、樹林で尾根が見通せずかなり迷ってしまった。下り出すとやはり道は無く、意味不明のロープが張られていた。
両側の谷が深みを増し鞍部に達すると間違っていなかったと一安心、P546への登り返しとなった。P546のピークには何の表示もなく知らぬ間に通り過ぎてしまった。鞍部に到ると登り返し70mで西に張出したP602を目指した。稜線上の最高所から西に入り回り込むようにしてP602に達するが樹林が密生し、茨の蔓が絡まり歩き辛かった。ピークには「P602」と記された小さなプレートが掲げられていた。
写真2: P518の南のクランクで展望が得られた P602、半国高山(670m)を望む
分岐に戻り南南東へと下り東谷を回り込むようにして府道107号線に下った。途中要注意箇所が2箇所あり、稜線の方向の途中から派生する支尾根のような所に下らなければならない。先ずはTVアンテナが立っている処から南東に下ることになるのだがTVアンテナの位置でコンパスを合せるともう少し先で分岐するような感じで進んでみたが手前の尾根に高さが加わりあの尾根だと見極めトラバースして正しい尾根に乗った。次もまた同じような西方向に伸びる尾根に下るが自信が持てず行ったり来たり、結局一つ手前の尾根に入ってしまった。この尾根は谷の途中で収束してしまうが下りられる処まで下りようとそのまま進んだ。微かな踏み跡が現れ予定していた尾根との間の東谷へと道が続き辿って行くとモノレールの軌道の設置された谷に達した。モノレールは使われなくなって久しいようで錆と軌道脇に成長した木が歴史を物語っていた。
東谷は比較的なだらかなのでそのまま辿って行くと開けた部分から白木谷山(566m)が見えた。谷はと云うと少し先の傾斜が急になる処で倒木が凄まじく谷を埋めていた。モノレールは分岐があり一方は南西尾根に向かって行ったので予定の尾根に乗ることにした。再びモノレールと共に尾根を下り現れた踏み跡を辿って府道に下り立つことができた。
真弓川に沿って府道を300m程下ると芦ヶ谷林道入口があり、入って行った。斜面を見上げると台風の被害で斜面一面の木が倒れ大変な被害を生じている部分が局地的にあった。林道は地形図では標高430m地点まで描かれているが実際は397m地点まででその先300mは崩壊したのか突然途切れていた。仕方がないので南側の急斜面に取付き稜線まで120mの標高差を這い上った。
P526まで進み昼食休憩にした。ピーク付近が伐採されて明るいが展望を得られるまでには達しない。P526の稜線は真弓川と杉坂川の合流点を先端とする尾根で風の通り道だったのか稜線に倒木が目立った。直ぐ東の岩稜ピークも木が寄りかかるように倒れ登山道を塞いでいた。持越峠から氷室に到る稜線“ダラノ坂”に達すると道はまるで高速道路のようにしっかりして快適に歩くことができた。P518の南側でS字にクランクするところで展望が開け午前中に歩いたP602や半国高山を望むことができた。
南に向かって歩いているとトレランの男性がやって来た。(この日あったのはこの男性だけだった。)此の稜線に入ると「KMC」と書かれた白いテープが頻繁に出て来た。中にはメッセージの書かれたのもあったが何だろう?氷室神社への道と寺山への分岐点に達した。昭文社登山地図では赤点線道で記されているが明瞭な道がある。寺山(500m)山頂に達すると2種類の山頂標識が掲げられていた。展望は得られず給水だけして先に進んだ。
氷室から小峠を経由して登って来る道と合流して下り切った処は満樹峠(414m)で東側には上賀茂の立命館大グランド付近に下る道が分岐した。登山道に頻繁に出て来た「KMC」の白テープと共に「11/4に責任を持って取り外す」と記された張り紙があり、明日(11/4)トレラン?の大会が催されるようだ。登り返すと倒木が凄まじく登山道を覆い、下を潜ったり迂回したりしながら十三石山(496m)に達した。3等三角点「十三石山」が設置され、比叡山の方向だけ僅かに開かれていた。
写真3: 十三石山山頂にて
十三石山からは早刈谷東尾根(十三石山の北尾根)を下山する。倒木は煩いが比較的スムーズに下山できた。尾根の先端は急斜面で一時踏み跡を見失ったが再び現れ早刈谷に下り立つことができた。出て来た処は地形図の鴨川合流点付近と違い少し上流側だった。府道61号に出ると3㎞余りの車道歩きで持越峠へと戻った。