京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

No.3760 大山(伯耆富士)ハイキング

2018年10月19日(金・夜) ~20日(土)

【メンバー】
CL:TW、鹿嶽眞理子、土井司、HH、伊藤清忠   会員5名
【行 程】
10/19(金)20 :30ファミリーマート山科三条通店=中国自動車道=23:30下山駐車場(幕)
10/20(土)7:00夏山登山口~8:20六合目避難小屋~9:30大山頂上避難小屋10:10発~10:12弥山~11:45元谷避難小屋12:20発~12:50大神山神社~13:30下山駐車場(車)=豪円湯院(入浴)=帰京
【ロ グ】
沿面距離 8.6km、累計高度(+) 1,115m、累計高度(-) 1,117m

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【記録と感想】57期 TW

≪10/19≫20:30ファミマ山科三条店集合、出発。紅葉の時期は大山周辺の駐車場が早朝で満車になると聞き、前夜泊で計画をした。この度の山行は私を除いて経験豊富なメンバーが揃ったが、車中で大山に登った事がある人は5人中、1人しかいない事が分かった。大山は遠い山なのだなぁと改めて実感する。23:30予定より早く下山駐車場に到着。駐車場は半分以上空いており、タヌキもいた。土井さんが持ってきてくださった、おいしい「睡眠導入液」をみんなで戴き、車とテントに分かれて就寝。夜半に降雨。

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(夏山登山口にて)

 

 ≪10/20≫5:30起床。雨は止んでいるが、スッキリしない天気。噂通り、駐車場は5時半時点で満車になっていた。「朝早くは曇りだが、時間が経つにつれ晴れる」という天気予報と、「日が高くなれば人出が増す」という予想で、出発時間をいつにするか悩む。結局、ゆっくりと朝食を摂って、7:00に夏山登山口へ。事前に、大山2度目のHHさんから「夏山登山道は階段地獄」とのアドバイス?をいただき、内心脅えていたのだが、階段と言っても木や石などの素材や形、大きさ等によって、さまざまな階段になっていて、逆に登りやすかった。後ろを振り返ると、青い日本海や弓ヶ浜が見える。階段“バリエーション”地獄も相まって、歩き飽きることがない。8:20六合目避難小屋、小休止。防寒着を着込む。風が強くなり、だんだんガスが出てくる。九合目以降は階段地獄が終わり、濡れてすり減った『木道』地獄に。ガスが濃くて周囲の景色どころか、足元の大山キャラボクしか見えない有様。風も強く、頂上へ行く前に避難小屋へ逃げ込む。

9:30大山頂上避難小屋。晴天待ちの登山者で満員。温かいコーヒーやカップ麺でほっこりしながら、30分程天気の回復を待ったが、どうにも芳しくない。メンバーと相談し、このまま待っていても回復の見込みは薄いので、早く下山して温泉を楽しむ事に決める。10:10に小屋を出発、10:12弥山頂上。辺りいちめん真っ白。頂上にある石の方位盤によると、晴れていれば四国の石鎚山まで見えるらしい。ほんとう~???また来て、見てみたい。

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(ガスガスの弥山頂上)

 

10:35石室を周遊して下山開始。帰路は行者道から。大勢の人たちがドンドン登ってくる。混んできた道を下りながら、メンバーのアドバイス通り、早めの下山で正解だったと感じる。11:00行者谷別れ。人が急に少なくなり、代わりに木々の鮮やかな黄葉が目立ちだす。山頂の展望がゼロで不完全燃焼だった分、皆たくさんの写真を撮る。11:45に元谷避難小屋。休憩中、ガスに包まれた大山の山頂に光が差しこみ、神々しい姿を見ることが出来た。大山は素敵な山だな、と満足する。12:50大神山神社にて御朱印を頂き、13:30下山駐車場、到着。昼間から、ゆっくり入浴し、帰京。

紅葉はボチボチ、展望は・・・でしたが、メンバーの皆さんにたくさんのアドバイスをいただき、多くの勉強をさせて頂いた山行でした。ご一緒くださったみなさまのお心遣いに感謝いたします。今後ともよろしくお願いいたします。

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(元谷避難小屋から見た大山)

 

【感想】56期 土井司

山陰へは何度も足を運んでいて大山は見慣れた山であった。山にまったく興味のないころからその雄姿はまぶたに焼き付いており、登山を始めてからも麓までは何度も行っているが登る機会に巡り合えないでいた。といった事で今回TWリーダーからお誘いがあったときは何の躊躇もなく二言返事で参加をお受けした。このところ山行計画はことごとく天候不順により中止となっているので本当に行けるのか心配で頻繁に天気予報サイトでチェックする。やっと気持ちが天に届いたのか当日の天候はまあまあで雨の心配はなくようやく登れる状況になった。登山口近辺では紅葉には少し早かったが登るにつけ徐々に色付きだし中腹では盛りとなっていたものの、日差しがなかったので鮮やかさには欠けており残念であった。しかし下山で使用した行者谷コースはこれぞ秋山といった感じで色づいており、この数年秋山ハイクへ行っていけてなかった私にとっては大いに満足できた。途中から下界をみると美保湾と弓ヶ浜が一望でき海岸近くの山ならではの景色を堪能できた。山頂からの展望はガスって絶景とはいかなかったが、念願の大山登頂の達成感は味わえた。

TWリーダーをはじめとする素敵な仲間の皆さんとご一緒でき、且つ素晴らしい思い出も追加できました。皆様ありがとうございました、次の機会でも宜しくお願いいたします。

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(行者谷コースにて)

 

【感想】59期 HH

10月の伯耆大山、きっと美しい紅葉が見られるだろうと思い、4年ぶりに歩いてきました。

夏山登山道は、相変わらず1合目から山頂までの階段地獄。しかし整備されているおかげで、とても歩きやすい道です。

夏山登山道はブナ等々の広葉樹が多いのであまり紅葉していない代わりに、5合目辺りから日本海を見渡すことができました。6合目避難小屋辺りからガスと強風で寒く、山頂の弥山もガスがかかり絶景が見られませんでした。

ちなみに前回もガスで何も見えず、大山と御縁が薄いようです。。下山ルートで使った行者谷・元谷の方が見事な紅葉でしたが、黄葉の木が多くて、少し赤が足りなかったかも。ガレ場の灰色と紅葉のコントラストは見事でした。機会があれば、次は三ノ沢~剣ヶ峰・ユートピア~三鈷峰方面も歩いてみたいと思います。

登山道のあちこちに大山キャラボクの案内が出てましたので、少し調べました。

キャラボク(伽羅木)は秋田・山形の鳥海山から鳥取県大山まで原産地とするイチイの変種。鳥取県大山が南限。8合目から山頂(弥山)辺りまで大群生地が広がっています。大山キャラボクは母種の変異で、国の天然記念物。貴重な植物を見ながら歩くことができました。わずかにインドの香木(伽羅)に似た香りがあるそうですが、私の乏しい嗅覚では何も匂わなかったです。

CLのTW様、参加の皆様、ありがとうございました。

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(行者谷コースにて)

 

【感想】61期 伊藤 清忠

秋の大山に紅葉狩りへ、というところに惹かれて参加させてもらいました。

私自身、山はいつも東方を意識していて西方の中国地方、大山の存在は知っていましたが、大山が島根県なのか鳥取県なのかも知らない有り様でした もっと言ってしまえば、いまだに鳥取県島根県の位置関係もおぼつかない私でしたが、しかし、今回 大山へ来たことにより鳥取県側に大山があることを明確に記憶することができたので良かったと思っています(恥)(スナバもですね)。

大山登山は最初からずっと階段の連続でした 家族連れのグループも多かったのですが、なんと山伏の方も現れて法螺貝を鳴らしたかと思ったら、私達をあっという間に抜かしてかけ上がって行きました 私が想像していたよりも大山はたくさんの方たちが登山に来られ、今日は土曜の曇り空だというのに、私達が下山する頃には、かなりの渋滞が発生していました つくづく明日の日曜じゃなくて良かったとその時は思いました 下山途中から行者登山道へ入ると一変、人は少なくなり見事な紅葉が迎えてくれました その中をくぐり抜けながら気分よく下って行きました。

朝からずっと雲に隠れていた大山も、帰る頃には富士に似たきれいなその円錐形の姿を私達の眼の前にあらわしてくれたので、最後にその姿を観る事ができた私はあの大山に今日は登ったんだと改めて思えて満足して帰ることができました。

TWさん、皆様、お疲れ様でした。

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(帰京前に見えた伯耆富士