2025年11月22日(土)~24日(月)

【メンバー】CL:HT、MK
【行 程】11月22日(土)晴れ 11:20 立山駅(バス)- 12:30 室堂駅 12:40 室堂登山口 13:30 雷鳥沢野営場(テント設営) 15:30 雷鳥坂取り付き下見 16:30 テント場(泊)
11月23日(日)晴れ 4:15 テント場 5:50 剱御前 7:00 別山 8:00 真砂岳 10:00 雄山(休憩) 11:20 一ノ越 12:40 龍王岳 15:30 雷鳥荘 16:10 テント場(泊)
11月24日(月)曇り 8:00 テント場 8:20 雷鳥荘(休憩) 9:30 室堂駅 9:50 バス乗車 10:00 立山駅

【感想】64期 MK
天気がよさそうということで突然立山に行くことになり今シーズン初の雪山テント泊。2日間で大慌てで準備した。
もう水場もないので水は3.5ℓ歩荷し、スノーシューはケースのまま持ち運ぶことなり大荷物になった。

バスは室堂手前から雲を抜けて青と白の世界へ。最高の天気だけど中途半端な時間なので雷鳥沢へ向かう。キャンプ場も新雪で雪が深くテント場の整地・設営に時間がかかることをすっかり忘れていた。


テント張ったらスノーシュー履いて雷鳥坂へ偵察に。スキーが出来るくらいの雪量があるため斜面は見事にシュプールの跡だらけ。雲一つない青空で景色を楽しんだら寒くなってきたのでテントへ戻り各自夕食。SOTOのバーナーが寒いと点かないのでいつも苦労する。−5℃対応のはずなのに少し寒いと毎回火力弱くOD缶温めたりあれこれやってなんとか晩ご飯の鍋にありつけた。
翌日は今回メインの立山周回へ。スノーシューで雷鳥坂を登る。稜線に出ると予報通りだがいきなりの強風。ハードシェルの下に2枚服を追加して手袋もこのままでは凍傷になりそうなのでオーバーグローブ含めて3枚に変更。

剱岳

富士山も見えた
別山に着くとタイミングよく剱岳のモルゲンを見ることできた。そこからは真砂岳への稜線。雪山で私が一番好きな景色だ。

真砂岳への稜線
天気はいいけど強風で氷の粒が吹雪のように飛んできて休憩もなかなか出来ないし、パンはたくさん持ってきたけど喉通らないし、休憩ごとにパンを一口頬張りぬるいお湯で流し込むだけ。エネルギー補給が追いつかないから休憩しても疲れが取れない。体力のなさを食料で補わないといけないのにこれはマズかった。誰か凍らないゼリー飲料を開発してくれないかな〜。

強風に氷雪が舞っている
富士ノ折立への急登を越えたら大汝までは近かった。雄山の神社の横に這い上がってきたらお参りして風がよけられる社務所で休憩。富士ノ折立の後に左太ももが攣ったけどここで右の太ももが攣った。
雄山まではあと少し
一ノ越に下りると沢山の登山者。この時期は始発が遅いので朝のバスで着いた人達だろう。そのまま浄土山方面へ。この何気ない登りが疲れた身体には堪える。

龍王岳へ向かう

龍王岳山頂より五色ヶ原
分岐にザックをデポして龍王岳へピストン。戻ったら浄土山山頂には行かずTさんがショートカットで下りるというのでアイゼンからスノーシューに履き替える。トレースのないトラバースを進んで行くと途中で雪質が硬く変わる。表面の下の方は凍ってそうだし、私のスノーシューの爪が上手く刺さらなかったら急斜面の下まで落ちるだろう。そうなったらかえって迷惑をかけてしまうので戻ることに。途中に岩場がありそこでアイゼンに履き替えるようにアドバイスされ履き替えてそのままトラバースを慎重に進み元のルートに復帰した。私のせいで遅れてしまいTさんには申し訳なかったが最近すれ違ったり追い抜いて行かれた人が遭難や滑落で命を落とす事故が続けてありショックを受けたばかりだったので、ここは慎重に。
その後はヘロヘロになりながらトイレに行きたいのを我慢しつつ雷鳥荘に辿り着いた。館内は3連休のスキー客でごった返していた。暖かいココアを飲んでからテント場へ戻った。
雷鳥沢に下りるとちょうどアーベントロートで山がピンク色に。モルゲンも見れたし最高の一日だった。
夜は寒くて何度も目が覚めたのにアラームに気づかず寝坊。朝食は簡単に済ませようとしたがまたお湯がなかなか沸かず手でガス缶を温めてると最後にお湯を全部こぼしてしまった。結局朝ごはんはあきらめて急いで片付け撤収し、出発。雷鳥荘へは雪の急斜面で最後は白い壁になっていて雷鳥荘も見えない。前日の疲れにスノーシューのバックも重いし邪魔だし。息が上がりっ放しで今回一番、いや今年一番キツかった!
雷鳥荘で一休み。ストーブの談話室はもう誰もいなかったのでゆっくりコーヒーをいただいた。室堂駅に着くとNさんとOさんに遭遇。スキーで今日は雷鳥荘に泊まられるらしい。バスで立山駅に到着後、帰路に着いた。
いつも冬山は会の共同テントであまり寒くなかったがソロのシングルウォールの換気必須テントはやはり寒く、バーナーも冬山用のが必要と実感した。
【感想】53期 HT
ここ数年、11月下旬の立山山行は天候に恵まれませんでしたが、今回の三連休は好天との予報だったので、急遽立山に行ってきました。
予報通りの好天に恵まれ、久々に三山縦走+龍王岳登山ができました。
また、最終日は下山するだけなので、雷鳥荘でゆっくりとモーニングコーヒーを暖炉の前でいただき、初冬のテント泊と思えないリッチな時間が過ごせました。
室堂では我々と入れ違いで入山されるNさん、Oさんパーティとも行き合い、大満足の山行ができました。

スキーのシュプールで埋めつくされた雷鳥坂