京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.40 皆子山

平成30211()

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写真1: 皆子山(971m)山頂にて

 

京都にもたくさん山はあるが1,000mを越える山はない。府最高峰は皆子山971mの標高がある。平成264月の標高改訂までは972mとされていたが1m縮んだ。谷コースは避け、平から正教院尾根を往復する山行を行った。バス待ち時間を有効活用し、旧国道経由で花折峠を越えて途中町からバスで帰った。

 

【メンバー】 山本浩史L、土井司、小前竜吾

【山  域】 滋賀県大津市京都府京都市

【行  程】 京都8:158:35堅田8:5010:0010:0311:48 P94112:16皆子山12:3212:58 P94113:49正教院14:0613:46花折峠~15:07花折峠入口15:2016:03途中16:0916:30堅田16:3816:57京都

【登山データ】 雪時々晴れ 歩行12.3 6時間00 延登高822m 延下降976m 1座登頂

 

集合場所の堅田駅バス乗り場に行くと江若バスの係員がしきりに説明している。聞き耳を立てると「8:50発細川行のバスは花折峠の多重事故の為途中行となります。」、「強風で琵琶湖バレイのロープウェイは運休している。」とのことで後者は此処に居る人たちは関係ないだろうが、多くの登山者はこのバスで坊村を目指していたようだ。武奈ヶ岳行の人は諦めて代替手段を講じたようだが、途中までを承知で我々と他の1グループが乗り込んだ。

バスは定刻に発車し伊香立中学校前まで来た。国道367号線は途中交差点から先が通行止めとなり渋滞しているので、バス会社の指示により此処で待機することになった。暫くすると「開通見込みあり」が告げられ途中集落内で待機することになった。計画では帰り平から旧国道経由で花折峠を越えて花折峠入口か途中まで歩くつもりだったので、これを逆にして往路に峠越えをしようと目論見下車する気になった処で規制解除の報が入り途中交差点へと進んだ。事故現場と規制担当の警察官の意思が相違し交差点で再び待たされが10分足らずで峠へと進むことができた。レッカー牽引された事故車が3台反対車線を通り過ぎて行った。花折トンネルを抜けるとまだ雪の壁に突っ込んだ乗用車が3台残っており、10台程が絡んだ事故だったようで、警官が交通整理をしていた。

一緒に乗り込んでいた男性3人のグループは花折峠登山口で降り、権現山から蓬莱山を目指した。我々は最後の乗客となり平(だいら)でバスを降りた。百井川を渡り正教院まで行って輪檋やスノーシューを履き足元を固め、小前さんを先頭に歩き始めた。正教院の墓地の手前から尾根に取付き30㎝余りの積雪に輪檋が気持ちよく急斜面を這い上った。途中では霙だったが、略雪になり一安心だ。P837を当面の目標地点として歩いたが大したピーク性がなく確信を持てないまま通り過ぎてしまった。そうなると次のピークは1/3以上過ぎた所のP941までない。政教院尾根は10年前に下りに使った時は、ルートファインディングの必要な尾根だったが今では赤テープが氾濫し、地図見るまでもなくルートが分かってしまう状態になっていた。

P941は双耳峰の西ピークで、見上げると東ピークに人がいるようだ。乗り上ると4人パーティーが休憩していた。年配の女性が「ここがP941だ。」と云ったが、此処は違う。西ピークに達すると2枚のプレートに表示があった。P941で此のパーティーを追い越し、急な下りではスノーシューは一寸危険で小前さんは一寸おっかなそうだった。此処は輪檋が優位な領域だった。この後は比較的なだらかに進み寺谷との分岐点に達した。

皆子山(971m)は北北西に100m余り行った処にあり、山頂には、「ぐるり大原の山」の山頂標識に「972m京都府最高峰」と一寸昔の標高が記載されていた。3等三角点「葛川」がある筈だが50㎝の雪に埋もれ見つけることはできなかった。北北東に展望が開け芦火谷越しに伊賀谷山(910m)が望めた。手前の木々は霧氷を付けて、発達した雪庇を伴い素晴らしかった。峰床山(970m)も肩に電波塔を背負って佇んでいた。

P941で追い越した4人グループが到着した。平までどうして来たかと問うと、堅田からタクシーに乗り規制線を越えてくることができたそうだ。そういえば途中交差点で入って行ったタクシーを見たのはそれだったようだ。風が通り寒いので15分程で休憩を切り上げ下山に掛った。時々日が射す天気となり寺谷分岐では、琵琶湖や霊仙山(751m)や権現山(996m)を望むことができた。

帰り道ではP837の位置を特定し、急斜面を下り正教院に戻った。山頂でゆっくり休憩できなかったので正教院の門の下でラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだりして休憩した。1日に2往復しかしないバスの時刻まで2時間近くあるので花折峠を越えて途中まで行きたい。平集落内はアスファルト道が露出しているが少しの間なので輪檋、スノーシューを履いたまま国道へと抜けて旧道の花折峠への道に踏み出した。

旧道入口にはゲートがあり一般車は通年進入できない。旧道沿いに水道施設があり連絡路として道はしっかりしている。300m程進むと権現山(996m)への分岐に達した。朝バスに乗り合わせた3人組は此処から登山道に入ったようだ。旧国道を1.1㎞進むと花折峠に達した。峠部分は西側の杉が倒れ道を塞いでいた。「花折峠」と記された石碑があり、案内板も建てられて、「嘗て葛川の明王院への参詣者がこの峠付近で樒を手折って参るのを常としたことからその名が付いたと言われている。現在も716日から20日に催される蓮華会では葛川参詣する行者が峠の手前で樒を摘む習慣が残っている」と案内があった。

峠から西には天ケ森(ナッチョ813m)に繋がる尾根があり4年前に歩いた。峠を越え暫く行くと点が森への尾根にあるP762が存在感を持って望められる処があった。やがて国道367号線に到りすぐ前に花折峠入口のバス停があった。輪檋やスノーシューを外し身軽になって国道を歩き途中の集落に帰って来た。堅田行のバス停は2ヶ所あり細川から来るバスはバイパスの途中交差点付近にあり、途中始発着のバスが止まる集落内とは別になっていた。

16:09発のバスに乗ると入口付近には皆子山で出会った4人グループ、後方の座席には朝権現山に行った3人組と見た人達ばかりが乗っていた。京都駅帰着後の反省会はいろはがるた3時間半も反省を行った。

 

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写真2: 皆子山より伊賀谷山(910m)を望む

 

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写真3: 花折峠は嘗て明王院参詣者が樒を手折って行った

No.3711 2018年1月20日(土)~21日(日)奥比良スノーシュー   ※テント泊ポイント

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写真:イクワタ峠北峰へ

 

【メンバー】CL秋房伸一、辻博史、

若山照代、会員3名

【行程】

20日(土):7:00出町柳=桑野橋デポ地8:20~9:08廃車地点~登山道9:14~10:51電波塔~11:13蛇谷ヶ峰11:22~12:22須川峠~12:46アラ谷峠~13:13横谷峠(幕)

21日(日)4:45起床、横谷峠(幕地)7:12~7:55地蔵山~8:10ササ峠~イクワタ峠北峰9:00~10:31栃生(国道)~11:57桑野橋デポ地=京都

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GPS軌跡

 

【記録】52期 秋房伸一

 これまで何度も積雪期比良全縦を実施してきたが、今年は暦の関係もあり、1泊2日で全縦のエッセンスともいえる奥比良だけの山行を企画した。

 雪の比良は個人の体力差よりも、その年の積雪状況によって、コースタイムは大きく異なる。

 今シーズンは12月から京都市内では降雪がみられて積雪には期待していたが、私のこれまでの経験上では最も少なかった。

 毎回、積雪量のメルクマールにしている、出だしの林道の廃車には、全く雪がなかった。結局、電波塔のところまでスノーシューは装着せず。

 さすがに尾根上はスノーシューの必要があり、やっとスノーシュー例会らしくなった。蛇谷ヶ峰の山頂は三角点が露出。

 蛇谷ヶ峰を過ぎると雪山らしくなり、スノーシューハイクを楽しんだ。

 しかし、アラ谷峠でスノーシューを外し、横谷峠の幕地に到着。

 横谷峠には雪山キャンプに必要な雪が十二分にあった。到着時間は早かったが、これ以上進んでも、翌日の楽しみが減るので、余裕をもってまったりテント生活を楽しむことにした。

 美味しい鍋をいただき、早々に就寝。

 翌日は、スノーシューを装着して出発。良い天気で、快調に進み、イクワタ峠北峰に到着。下山にはスノーシューを外した。

 デポ地に戻るのに、安曇川左岸の国道でない静かな道を選んだが、国土地理院の国土基本図web版にも昭文社の地図にも記載されている朽木大野の橋が消失しており、若干のロスタイムが生じたが、正午にはデポ地に戻り、隣のお店で昼食を食べて帰った。

 

【感想】57期 若山照代

比良全縦には雪に埋もれながら強烈なラッセルで進んでいくヘビーな縦走、というイメージがあり、短いコースとはいえ私の体力で付いてゆけるかな…とドキドキしながら参加を申し込みました。

しかし、桑野橋から見える比良の山肌は茶色。埋もれるような雪もラッセルして進む箇所もなく、かき氷のような雪面をスノーシューとツボ足を使ってざくざく進む、気持ちの良い縦走でした。

2日間とも雲一つない穏やかな快晴で、1日目の蛇谷が峰、2日目の地蔵山から見た琵琶湖や比良の山々の広がる景色が美しかったです。急登や道迷いしそうな箇所、トラバースに来ると、秋房リーダーが雪山で注意する点や歩くコツなど、比良全縦のスペシャリストならではの話を教えてくださり、大変勉強になりました。

今回は雪が少なく視界も良好だったため順調に通過できましたが、大雪が積もった時の景色や苦労を想像しながら歩きました。

秋房リーダーや辻さんのような冬山エキスパートには物足りない雪量だったかもしれません。私も、もっと雪を味わいたかったという気持ちがありますが、雪が少なかったおかげでお二人から冬山の知識と技術をゆっくり教えていただくことが出来、私にとってはいい経験になりました。

秋房リーダー、辻さん、大変お世話になりありがとうございました。

 

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写真:蛇谷ヶ峰

 

【53期 辻博史】

冬の蛇谷ヶ峰は初めての訪問でした。

過去の冬季比良全従の話や昨年の降雪後の蛇谷敗退の話を聞いていたので、「どんなかな」と思っていましたが、取り付きの林道には全く雪が無い状態で、蛇谷ヶ峰までは夏道とさほど変わらず、ちょっとがっかりでした。

さすがに蛇谷ヶ峰以降は雪に覆われていて、雪山での道迷いし易い箇所の確認や、ルートファインディングのいい練習になりました。

また、夜は気温があまり下がらず、快適なテント泊ができました。

色々準備いただいた秋房リーダー、食担していただいた若山さん、大変お世話になりありがとうございました。

余裕のある雪山テント泊は本当に楽しいですね。おかげさまでリラックスした楽しい山行が出来ました。

 

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写真:横谷峠 幕地

 

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写真:イクワタ峠北峰

№3710 2018年1月 20 日(土)京都外周ウォーク⑧ ~西山古道を歩く~

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【楊谷寺山門】

【メンバー】57崎山康治

【天候】曇り 時折薄日が差す 12時の気温10

【行程】8:40阪急長岡天神駅出発~9:00

長岡天神(トイレ有)~[竹林の道]~

配水池()~阪急バス停上ノ町~9:30

西山キャンプ場への標識・石柱~ほた

る橋~9:35西代里山公園管理棟(休憩

所・トイレ有)~京都縦貫道下~9:55

石橋~[西山古道]=10:00鉄橋左岸~

11:00京青の森=12:10楊谷寺(休憩

所・トイレ有)昼食休憩12:50~[舗装

竹林道]~13:30乗願寺~13:45189

~[天王山ハイキングコース]=14:20

小倉神社分岐~14:50天王山・山崎城址

酒解神社~旗立松展望台~15:30

崎聖天・観音寺~15:45桜の広場公園

(トイレ有)16:00離宮八幡宮

16:10JR山崎駅到着

【歩行距離等】

歩行距離:15km

所要時間:7時間30

累積標高差(+)799m(-):811m

【記録】阪急長岡天神駅西口から南に向かい踏切の通りを西に進み大鳥居の脇から八条ヶ池を渡り長岡天神に参拝。 

少し戻って山の池の脇から柳谷道を渡り竹林道を進み、配水塔から北へ住宅街を辿り、奥海印寺通りに至る。西に向かい上ノ町バス停を経て西山キャンプ場への標識・石柱を北に折れ竹藪道に取り付く。ほたる橋を経て西代里山公園管理棟(ほたるの養殖池有)に到着、小休止。

少し戻って京都縦貫道の下を過ぎ西山古道に入る。立石橋を渡り谷の左岸を進む。西山古道の標識と119番通報ポイントの標識を辿ることになる。標識「長-38」の前後の急坂を登り、釈迦岳・柳谷観音分岐の四差路に到着、ベンチで小休止。

南東の柳谷観音への道を辿り、ベニーCCの脇を下り、こもれび広場を経て小橋を渡って坂道を登り、金網を2枚越えて楊谷寺に到着、参拝。独鈷水を頂き、昼食休憩。 

南に進み境内を出て道路を南に辿り

 霊園駐車場の脇から東に折れ高架下を 

 過ぎ、舗装された竹林道を進む。T字路

に至り、南に折れて西山の大仏で知ら

れる乗願寺に参拝。北に引返して峠を

下り、p189にある天王山ハイキングコ

ースの標識を東に折れ天王山に向かう。

再び119番通報ポイントの標識を辿

り、倒木を越えながら、小倉神社への 

分岐のベンチで小休止。十方山への分

岐、植林地を過ぎ、天王山山頂(270m)に到着、小休止。東に下り、酒解神社を経て旗立松展望台に到着、小休止。 

南に下り、宝積寺との分岐で山崎聖天へ向かい観音寺の案内板を折れ、急な百段程の石段を登り観音堂と聖天堂に参拝、小休止。再び石段を下って元の道に戻り、桜の広場公園を南に折れて住宅街を通り、JRの踏切を渡る。JR山崎駅前を南に折れ離宮八幡宮に到着、参拝。JR山崎駅に引返す。

【感想】今回は、「京・おとくに西山連峰トレッキングマップ」(NPO法人京おとくに・街おこしネットワーク)を参考にし、初詣を兼ねて次の4つのタイプのコースが楽しめました。

長岡天神駅から西代里山公園までは、長岡天神の大鳥居、八条ヶ池や錦水亭を眺めながらの静かな長岡天神の参道と竹林の道。②立石橋から柳谷観音への西山古道は、起伏に富んだ道で、「長-39」からの眺め素晴らしい。③楊谷寺から浄土谷、乗願寺へは舗装された竹林道で、乗願寺の阿弥陀さんは2,8mとのこと。外から参拝、猫が日向ぼっこをしている。④p189からは天王山ハイキングコース。分岐の近くに楊谷寺への標識があり同寺への別のルートがある模様。次の機会に歩きたい。 

旗立松展望台から山崎聖天に下る途中に、同寺の南門があり出入り可能で、聖天堂への近道となっていた。

腰折れを2

「柳谷渇きも癒す独鈷水」

「日向ぼこ猫も極楽乗願寺」

 

【経路図】

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[個人山行]京都百名山シリーズ番外編 愛宕山・スカイライン

平成30120()

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毎年恒例の新年愛宕登山、今年は梨ノ木谷から砥石谷を通りタムシバ尾根(月輪寺北尾根)に乗り上り山頂を目指した。例年雪を踏んでの登山だが今年は全く雪が無く一寸がっかりだったが行程は予想以上に捗った。下山はスカイライン経由で愛宕山ケーブル駅跡を見てオーソドックスな水尾道で水尾に下った。何時ものつじの家で柚子風呂と鶏すきを楽しんだ。

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【メンバー】 山本浩史L、中尾諭、高橋秀治、土井司、藤井康司、TS、江村一範、小前竜吾  計8

【山  域】 京都市右京区

【行  程】 阪急嵐山7:397:55清滝~8:00金鈴橋8:038:29大杉谷出合~9:07梨木大神~10:09大杉谷分岐~10:27愛宕山10:4110:48社務所11:0411:15大杉谷出合~(スカイライン)~11:53愛宕ケーブル駅跡12:0512:11水尾分れ~(水尾道)~12:40水尾辻の家16:25=(送迎バス)16:36保津峡16:5016:54嵯峨嵐山~阪急嵐山17:1417:27

【登山データ】 晴れ 歩行11.3 4時間45  延登高 1,022m 延下降 851m  1座登頂

 

阪急嵐山駅7:39発の京都バスに集合とした。阪急嵐山駅から5名、嵯峨小学校前から小前さんが乗り、清滝駅で待っていたTSさんと藤井さんに合流して8人が揃った。金鈴橋のトイレ前で登山準備を整え東海自然歩道へと歩き出した。歩き出すとすぐ左手に岩壁の険しい谷があり上の方にケーブル跡のコンクリート橋があり、その上を行く人が見えた。此のケーブル道は平成23年の関西百名山シリーズで通った道だ。

林道は、東海自然歩道を右に分け清滝川の支流堂承川へと入って行った。大杉谷林道が左に分岐し、暫く行くと空也の滝への道と月輪寺道が左に分岐した。堂承川は大杉谷と梨ノ木谷に分かれ大杉谷の橋を渡ると林道のグレードが下がり傾斜もきつくなってきた。すぐに平成25年の関西百名山シリーズで登った八丁山への登山道が右に分岐した。林道にゲートがあり閉まっていた。以前は開いていたような気がするが・・・

この後林道は荒れ方が酷く、杉の木が何本も倒れ林道を塞いでいたり、林道が侵食され歩いて通るのも危険な状態の個所もあった。恐らく昨年の台風でやられたのだろう。林道が徐々に左にカーブし梨木大神に達した。石碑に「梨木大神」を掘られ林道の分岐点となっていた。平成27年の関西百名山シリーズではこのまま梨ノ木谷を詰めサカサマ峠(首無地蔵)に乗り上った。今日は砥石谷を歩く、土井さんをトップに入って行くと最初は林道跡があったが右岸に渡渉するあたりで無くなり登山道となった。道があるかどうか分からなかったが、比較的明瞭な道が高巻き加減に危険もなく続いていた。

15分ほど遡ると二股に達し、登山道は高巻いたまま左の枝谷に入った。等高線が詰まっていて道がないと谷を詰めるのは難しそうだ。傾斜が緩みトラバースするように砥石谷との間の尾根に乗り上った。先に踏み跡があり砥谷へと下りているようだが赤テープに「いくな」とあったので相当状態が悪いようだ。この尾根は愛宕山に抱かれるように裏参道の尾根とタムシバ尾根(月輪寺北尾根)の懐にあるちっぽけな尾根だが広葉樹が葉を落とし明るく樹林越しに愛宕山も認めることができた。

タムシバ尾根に近づいて来ると回り込むようにして尾根に合流した。月輪寺道のしっかりした登山道があり電力線も通っていた。すぐに大杉谷登山道が左側から合流し大岩が散在する尾根となった。傾いた電柱もあり送電できているのだろうかと疑問のある状態だった。やがて愛宕山東側の林道に達し人の往来があった。白髭神社経由で愛宕山(924m)山頂に達した。例年この時期は積雪があるのだが今年は全く無い。神社の石段も完全に露出し歩き易い。山頂の愛宕神社に参拝し、お札を買ったり、お神酒を頂いたりして社務所前へと下り休憩舎で小休止を取った。休憩舎前のトイレは汚く不評だったが、個室が3つ新設されていた。

今日は、雪がなく砥石谷のルートに道があったのと何より健脚の男性ばかりで行程が捗り社務所前を出発したのは未だ11時で1時間も短縮した。登って来たタムシバ尾根を下り大杉谷分岐まで戻った。右に折れて大杉谷へと下り、スカイラインへの入口を注意深く探った。最初にあった分岐に入りそうになるのを堪えて、もう少し下って正しい入口を見つけた。愛宕スカイラインは小さなアップダウンはあるが表参道の尾根の東側を略水平に進む道で、名に反して「スカイライン」は一切見えない。途中で尾根へと上がりそうな踏み跡が右に分岐していたが忠実に巻道を進んだ。

表参道の尾根が低くなってきて表参道の登山者が見え出すと大杉谷ルートとの分岐点、未だ12時前! 一寸寄り道をして愛宕ケーブル跡の遺跡を見に行くことにした。P745へと乗り上るとそこは嘗ての愛宕山ホテルの遺跡、直下に小じんまりしたエントランスの跡が80年前の繁栄を物語っていた。少し東に進むと広場がありコンクリートの廃墟ケーブル駅跡に到った。2階建ての駅でホーム側に木組みが残るだけで、朽ちたコンクリートが無残な姿を晒していた。嘗て2階にはハイカラなレストランがあったという。その2階は、天井から解けたコンクリートが鍾乳石のようにぶら下がっていた。

嘗てのメイン道路跡を辿り表参道に出ると水尾分れは直ぐ、12年ぶりに水尾道を下った。以前はなかった鹿除けネットが登山道の両側にあり、取り付けそうな尾根を物色して歩いた。社務所裏道の分岐には「農道行き止まり」との表示がありやんわりと進入を阻止していた。何組か登山者を追い越し、最後に若い女性ばかりのグループを追い越すと水尾の集落に達した。新しい道ができていいたりして12年の歳月を感じさせられた。

何時ものつじの家に到着すると今日は離れの2階に案内された。お風呂に行くとき最後に追い越した女性が下りて来た。彼女達も此処の客だった。改築された風呂には柚子のぎっしり詰まった布袋が浮き香りを楽しみ温まった。隔年ごとに鶏すきと鶏鍋を頼んでいるので今年は鶏すきに舌鼓を打ち、送りのバスまで3時間余り、夢心地の時間を過ごした。

帰路初めての発見があった。保津峡駅のホームから愛宕山が素晴らしく、時恰も夕暮れ時、夕日を浴びて輝く愛宕の姿が旅の終わりに感動を与えてくれた。

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No.3708 2018年1月13日(土)スノーシュー高島トレイルの武奈ヶ嶽

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写真:武奈ヶ嶽山頂にて

 

【メンバー】L秋房伸一、小泉賀奈子、高橋秀治、NF、鹿嶽眞理子、若山照代、小前竜吾 会員7名(申請者含む)

 

【行程】

13日(土):JR山科駅近くのコンビニ7:05=(湖西道路)=今津町角川(デポ)8:55~11:16赤岩山(740.1m)~11:27高島トレイル合流~12:06武奈ヶ嶽12:36~13:08往路合流地点~13:50△620m~高島トレイル離脱地点14:48~15:27角川(デポ地)=京都

 

【記録】52期 秋房伸一

 当初、京都北山でスノーシュー例会を企画していたが、諸般の事情で目的地を変更した。

 天気予報では大雪警報が滋賀県湖北地方に出ていたが、風もなく視界も抜群。予想よりも積雪量が少なくスノーシューを装着したのは地形図上で標高340mあたりの尾根。雪が締まっていて、春山のようであった。

 丹波高地の山々、琵琶湖、若狭湾と素晴らしい展望の中、武奈ヶ嶽のピークに到着。

帰路は途中から小雪が舞い、高島トレイルを外して角川の集落に下る道は、風水害でか寸断されており渡渉を繰り返したが、無事15時半にはデポ地に着いた。

 メンバーにも恵まれ、楽しいスノーシュー例会ができて、ありがたいことである。

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写真:GPS軌跡

 

【感想】 52 期 小泉賀奈子

 年末の大掃除で久しぶりに手にしたスノーシュー。前回使ったのは…比良全山縦走の時!あまりに放っておきすぎたのを反省し、武奈ヶ嶽例会への参加を決めました。前日夜から当日朝にかけて出ていた「湖北 大雪警報」にドキドキしながら集合場所へ。しかし、心配は杞憂に終わり、昼から粉雪が舞う程度だったので、ほっとしました。稜線に出たあたりから、お待ちかねのスノーシュー。ふわふわの雪がたまらなく気持ちが良かったです。久しぶりに活躍してくれたマイスノーシューも、嬉しそうでした。

武奈ヶ嶽山頂からは若狭湾も琵琶湖も見え、贅沢な気分。眺望がとても良かったので急きょ撮影会がスタート。脚長効果を狙えるポーズを、若山さんが実践。なるほど、本当に足が長く見えました。交代しながら何枚写真を撮ったのでしょうか。うちの会は本当に仲がいいなあと思います。

下山ルートは斜度のきついところを後ろ向きで下るところがあったり、沢の徒渉があったりして、アドベンチャー要素が満載でした。角川の駐車場にぴったり出てきた時は、鳥肌ものでしたね。秋房リーダーの正確な読みに感動。いつも頼りにしております。秋房さん、ご一緒していただいた皆さん、ありがとうございました。

 

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写真:スノーシュー

 

【感想】57期 若山照代

今年初の山行がこの武奈ヶ嶽スノーシューとなり、とても好いスタートを切らせていただけたと思っています。天気良し、景色良し、道好しで、とても楽しい山行でした。頂上から見る景色は特に素晴らしく、小浜の海と光る琵琶湖、ソフトクリームみたいな形の伊吹山、風も弱くて最高でした。

今回初めてトップを歩かせていただいた事で、分かった事もたくさんありました。雪山はどこへでも足を運んでいけそうに見えるので、先頭を歩いていると楽しくて、行きたい方向へどんどん進みたくなること、でも雪庇や尾根筋などを注意して見ないといけないので、浮かれてばかりじゃいけない、という事。

それに歩く速度。普段私は歩くのが遅いので、いつものペースで歩けばちょうど良い遅さになるかな?…と思っていたのですが、速かったようです。足跡のない白色が一面に広がる景色がきれいで、知らないうちに興奮したからかもしれません。楽しくても冷静に。いろいろと学ばせていただきました。秋房リーダー、この度も色々とお教えいただきありがとうございました。クライムダウンの方法、しっかり身につけたいと思います。

ご一緒していただいた皆さん、ありがとうございました。

 

【感想】例会見学 小前竜吾

1年前に初めて積雪の山行(蓬莱山)にトライし、中間点に至らずUターンした苦い思い出があります。肩を落として下山し始めて間もなく3人のパーティーにお会いし、アイゼン装着は当然のこと、ザックにワカンを携行しておられました。腰高まである積雪にソロのツボ足では歯が立たない事を実感したものです。

それ以降素人ながらいろいろ調べ、ワカンのほかにさらに浮力があるスノーシューなる優れたツールがあることを知りました。昨年11月の集会を見学させていただき、スノーシューハイクのことが話題になり、連れて行ってくださる方々が間違いなく居られることを実感し、ひとまずワカンよりスノーシューから始めてみようと思いました。

 このたびの山行で、秋房Lにはスノーシューの取り扱いの基本を教えていただき、本当に感謝いたします。登りでは、雪面に対し親指を蹴り入れること、下りで急斜面の場合は、後ろ向きになり、登り同様に蹴り入れながら後退するなど、大変勉強になりました。

板を踏んで前につんのめったり、狭い林間では板を木にぶつけたりと、まだまだ経験が足りませんが、今後山行を重ね上達したいと思います。またワカンも経験し、お互いの長短所を体感したいと思っております。

 武奈ヶ嶽ピークでは、若狭湾、琵琶湖、伊吹山武奈ヶ岳と360度のパノラマビューを堪能できました。無雪期の武奈ヶ嶽は違う景色を提供してくれるはず 、また訪れたいと強く感じる山行となりました。秋房L、ご一緒いただいた皆様に感謝申し上げます。

 

【感想】54期 NF

今年はじめてのスノーシュー、どころか、昨年も行けなかったため、2年ぶりとなりました。しかも、いつも親しくさせていただいている大好きなメンバーとの久しぶりの山行で、とても楽しみにしていました。

いつぞやの体力はどこへやら、すっかり非力になったため、ついていけるか不安でしたが、雪の感触や、琵琶湖と日本海が一望できる絶景、何よりもみなさまの笑顔に引っ張られて、のびのびと歩くことができました。

若山さんや小前さんの、「初めての経験」に触れられて、わたしも初心に返る気持ちでした。山は楽しい。みなさまと行くとなお楽しい。それが原点そのものです。

秋房リーダー、みなさま、ほんとにありがとうございました。またご一緒してください。

 

【感想】53期 高橋秀治

水が緩むと沢例会が始まり、奥山に雪がつくとスノーシュー例会が始まります。そんな非日常的な世界を入会以来今年も無事味わえ幸せいっぱいです。

昨年は大雪警報の中を一度ならず2度も突っ込み惨憺たる結果となりました。

今回も日本海側は大雪警報が出ていて不安でしたが、武奈ヶ嶽からは素晴らしい展望に感激し、今回も秋房リーダーが企画して頂いたお陰で冬の景気が堪能できた有意義な山行きでした。

皆ありがとうございました。

 

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写真:丹波高地の山々をバックに

 

【感想】54期 鹿嶽眞理子

連日の北日本豪雪報道に、武奈ヶ嶽も深雪ではと心配しながら出発しましたが、意外に雪が少なく安堵しました。最初はツボ足で出発し、深くなってきたところでスノーシューを履いて歩きましたが、せいぜい30センチほど沈むくらいでラッセルとはならず、冬山にしてはずいぶん楽な登りとなりました。

残念ながら晴は朝のみでだんだん曇っていき、午後には雪もちらつきましたが、視界は良好で素晴らしい景色を見ることができ感激でした。時間に余裕があったので、みんなで撮影大会も。細見え足長ポーズも試み面白かったです。

下山はスノーシューでの細尾根の激下りがちょっと怖かったですが、後ろ向きに降りる方法を習得できました。最後は渡渉が何度かあり、アドベンチャーで楽しい一日でした。ご一緒の皆様ありがとうございました。