京都比良山岳会のブログ

山好きの社会人で構成された山岳会です。近郊ハイキングからアルプス縦走までオールラウンドに楽しんでいます。

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.83~86 小塩山・ポンポン山・釈迦岳・天王山

 


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令和元年10月14日(月)

 京都西山の京都百名山4座を縦走した。小塩山(642m)は、山頂に淳和天皇陵のある電波塔の山、ポンポン山(679m)は西山最高峰で歩けばポンポン音がしたと云うのは昔のことで今は切り開かれ展望の山になっている。釈迦岳(631m)はポンポン山に隠れた地味な山、天王山(270m)は云わずと知れた山崎合戦で秀吉が勝利を導いた山で山崎城址となっている。

 【メンバー】 山本浩史L、HS(会員外) 

【山  域】 京都市西京区長岡京市大山崎町大阪府高槻市島本町

【行  程】 向日町7:00=(阪急バス)=7:25南春日7:32~8:54小塩山8:57~9:39大坂峠北~10:05森の案内所~10:59リョウブの丘~11:15ポンポン山11:54~12:14釈迦岳~12:32展望台~13:14大沢分岐~14:13柳谷観音P~14:45小倉神社分岐~15:07天王山~15:35栄照寺~15:55西山天王山16:04-(阪急)―16:13洛西口

【登山データ】 曇り一時雨 歩行22.3㎞ 8時間23分 延登高1,484m 延下降1,557m 4座登頂

 

向日町駅から阪急バスに乗り終点の南春日で降りた。雨の予報で野球少年が上里で下車すると乗客は我々二人だけとなった。大原野の里を歩き大原野神社の鳥居に達したが今日は長丁場で参拝はせず京都縦貫道の高架を潜り登山道へと入って行った。山頂の電波塔群への作業道のヘアピンカーブの先端を掠めるが作業道に出ることはなく登山道を進んだ。洗掘道の底の岩が現れ、雨上がりで滑り易い。く作業道に2度接し最後は作業道を横断し山頂域に到った。小塩山(642m)は電波塔の林でその間を抜け最奥部の淳和天皇陵に達した。参拝し裏側に回ると山頂標識があり南方向に一部展望があった。最高所は御陵の頂で畏れ多いので標識のある処までにしておいた。

来た道を戻り作業道を歩くと京都市内の展望が広がった。ヘアピンカーブをひと曲がりした処で南尾根への入口を探したが明確な道は無く先まで偵察に行ったがやはり急斜面に突っ込むしかないようだ。地形図に登山道がないので仕方がないが突っ込んで行くと何となく踏み跡が認められた。登り返してP604に到る。南南西の尾根を下る心算だったが踏み跡を辿ると南へと下り続けることになった。逢坂峠の北側で府道733号線に下り立った。出灰川に沿って大原野森林公園まで下る筈が東海自然歩道、「ポンポン山→」の標識に惑わされ遡ってしまった。300m程歩いて気付き引き返した。

大原野森林公園の森の案内所に到りトイレ休憩、雨の予報の中、別のパーティに出合った。出灰川に沿って進み出灰への分岐を見送り西尾根へと入って行った。稜線に上がりつつじの丘の表示に従って縦走路から少し入るとベンチが設置されていたが、特段何もなく通過した。ほんの小雨が時々降る程度で歩いて来れたがザっと振り出し慌てて雨具を着たがすぐに止んでしまった。この後も殆ど問題になる雨はなかった。以前何度か来た福寿草保護地は季節外れでひっそりとしていた。P594は何もなく、小広い広場のリョウブの丘には誰も居ず出灰からの登山道と合流した。出灰道は崩壊で通行止めとなっていた。

ポンポン山(679m)山頂に到ると2組の登山者が休憩していた。山頂には2等三角点「加茂勢山」があり嘗ての山名が三角点名に残っているのが興味深い。山頂で足踏みすると「ポンポン」と音がしたことからつけられた通称が今や本名となってしまったが、今では“ポン”とも云わない。南西尾根は本山寺に到る東海自然歩道の道で直ぐに折り返すように分岐し今日3座目の京都百名山、釈迦岳に向かった。稜線から見える景色は倒木が酷く、昨年の台風21号で薙ぎ倒されたようだ。しかし登山道は切り開かれ全く支障はない。

釈迦岳(631m)はベンチも設置された狭い山頂だが展望は得られない。山頂標識を撮っただけで先に進んだ。6年前に歩いた奥海印寺への道を辿ったが、ぼーっと歩いていた為南尾根に入ってしまった。どうもおかしいと思いながらも明確な踏み跡がありそのまま尾根の先端まで行って水無瀬川に下りた。林道を遡り約3倍余りの距離を歩いて正しい道に戻った。分岐点に“西山古道”の表示のある道を柳谷観音へと辿って行った。

ベニーCCのコースの横を歩き上空を真直ぐに越える送電線を見送ると林道との交差があり、よく確かめもせず林道方向に行ってしまった。ジグザグに下る真新しい林道に違和感を感じまた引き返すことになってしまった。元に戻ると西山古道は単純に交差しているだけだった。全く今日は注意力が散漫でどうしようもない。軈て奥海印寺への道と分かれ一旦谷に下り洗掘された谷を登り返した。峠のような部分を越えると柳谷観音で参拝はせず駐車場を通って府道79号線に飛び出した。少し歩いて弥勒谷十三佛の石仏群を見て脇道を通り天王山登山道へと入って行った。

嘗て歩いた谷道が合流する地点を探しながら来たが結局分からず仕舞いで小倉神社への下山路が分岐する地点に到った。小広く指導標が完備し暫し休憩して天王山を目指した。以前登った小倉山、十方山はパスした。帰りの円明寺へ下山路を確認し搦手から天王山(270m)山頂に到った。南の方が僅かに開け八幡・枚方の街並みが望めた。リズミカルなキツツキの音が聞こえ探してみるとコゲラがドラミングしていた。天王山山頂域は山崎城主郭跡で一段上がって天守台、二ノ丸に当たる土塁には井戸の跡も残っていた。秀吉が築いた山崎城が最後の城だが南北朝時代に築かれたのが最初らしい。

誰も居ない山頂で暫し休憩し円明寺への道を下り始めた。竹藪の暗い道で稜線までモノレールの軌道が達していた。筍のシーズンには活躍しているのだろうか。山頂から15分程で人里に達し登山道の入口には栄照寺という小さなお寺があった。円明寺の住宅地の中を歩き阪急西山天王山駅で長い山行を終えた。

 

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写真1: 小塩山山頂の淳和天皇

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写真2: ポンポン山(679m)山頂の2等三角点「加茂勢山」

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写真3: 天王山(270m)山頂

〈個人山行〉京都百名山シリーズNo. 80~82 小倉山・山上ヶ峰・嵐山

令和元年10月6日(日)

小倉山(296m)は嵐山の保津峡の出口に鍋を伏せたような山で古来和歌に名を残している。山上ヶ峰(482m)は保津峡南部唐戸越一体の最高峰で円錐形の美しい山。嵐山(382m)は云わずと知れた渡月橋背後の山、これら京都百名山3座を一挙に登った。

【メンバー】 山本浩史L、安宅 耗人、加藤 一子
【山  域】 京都市右京区西京区
【行  程】 京都7:35-7:48嵯峨嵐山7:55~9:03小倉山9:10~9:54トロッコ保津峡駅~10:51山上ヶ峰11:26~12:07烏ヶ岳~12:26嵐山12:38~13:06松尾山~13:49西芳寺林道~14:19松尾大社~14:46嵐山16:14―桂-16:32烏丸
【登山データ】 晴れ一時曇り 歩行17.8㎞ 6時間51分 延登高1,103m 延下降1,111m 5座登頂

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JR嵯峨嵐山駅は外国人観光客の増加で年中賑わうようになった。しかしまだ8時前、静かな嵯峨野の竹林の小径を歩き小倉池に達した。トロッコ嵐山駅前で大河内山荘から亀山公園に至る道にあわや行ってしまいそうになったが小倉池の畔を通り登山道に入って行った。小倉山の稜線道を通り越して巻道コースに入った。稜線に上がって行くと思しき分岐が幾つも現れるが指導標は一切なく稜線への誘惑が続く。樹林帯で現在位置の確認も儘ならず意外と遭難が多いのも頷ける。
小倉山の南側から登頂しようと目論んでいたが巻道の続きが草生して誘惑に負け斜面を登って行くと道は略なく小ピークの作業道に乗り上った。嵐山高尾パークウェイに繋がる作業道で暫く歩き、「小倉山山頂へ」の標識の処から登山道に入り小倉山(296m)に登頂した。展望のない山で給水休憩を取っただけで作業道に戻った。パークウェイに達すると道は人の通行が禁止された自動車専用道路で道路の脇に登山道が付けられていた。
六丁峠の手前で保津川清滝川の合流する辺りを俯瞰することが出来た。六丁峠に達すると二人の女性が休憩中で京都トレイルを栂ノ尾まで歩くそうだ。六丁峠は嵯峨と越畑を結ぶ府道50号線が越えておりその上空にパークウェイの橋が架かっている。カーブの連続で高度を下げ落合橋に到り清滝川を渡った。保津川沿いの道を歩き、吊橋を渡ってトロッコ保津峡駅に到った。保津川右岸の護岸に下りて線路に沿って少し進むと築堤が短い鉄橋で切れた処の沢を這い上がり鉄橋を潜った。
鉄橋の向こうから登山道が始まり等高線の詰まった急斜面を這い上り稜線に達した。尾根道となるが再び急登となる。駅から歩いて40分ほど経った頃右手に林道が現れ飛び出した。作業小屋があるがひと気はない。直ぐに登山道に戻り緩やかになった斜面を登った。「稜線本道」と標識の掛かる巻道と分かれ直登路に入った。左手に獣害防止ネットが現れ、倒木でルートが右へ左へと迂回しながら山上ヶ峰(482m)山頂に到った。3等三角点「上山田」があり小さな山頂標識も設置されていた。
以前に来た時は南東側から取付いたが、獣害ネットがあり「立入禁止」と表示もあるので北東側の取付きに戻るしかない。“稜線本道”に戻り南下して烏ヶ岳を目差した。小さなプレートに団子が三つ串刺しにしたような表示が目に入った。烏ヶ岳、嵐山、松尾山とこれから行く縦走路の名前があり団子の上か下に山名が書かれているのでどうやら何れの山も巻道(稜線本道)があることを示しているようだ。十七号橋坂を書かれた分岐に達すると登って来るグループがあった。どうやら西芳寺林道の奥から発する登山道のようだ。
烏ヶ岳直下に到ると標識のとおり“稜線本道”と称する巻道と山頂に向かう踏み跡が分かれ予定通り山頂に向かった。烏ヶ岳(398m)山頂には小さな山名プレートが掲げられていたが樹林帯で展望はなかった。給水休憩だけで先に進むと“稜線本道”が合流したが倒木で結構険しそうな道だった。暫く行くと嵐山(382m)の巻道分岐で此処も忠実に稜線を辿った。山頂域は嵐山城の遺構で広く比較的平らな山頂が曲輪跡と知れる。然も本丸跡と推定される。嵐山城は、明応6年(1497)香西元長によって築かれた城で、永正4年(1507)主君細川政元の暗殺を謀ったが敗死、城も炎上したと云うがその後の経緯は不明。中世の城で明瞭な石垣もなく土塁と曲輪跡に面影を留めている。
南東の曲輪跡で巻道と合流し再び“稜線本道”を行く。木の間越しに街並みが望めるが展望の利く処はなく歩を進めると法輪寺への下山路が分岐し少し入ると展望台があった。愛宕山から沢山、比良の蓬莱山(1,174m)や先週登った横高山・水井山、比叡山の姿が素晴らしかった。直ぐ近くに目をやると渡月橋や岩田山モンキーパークに観光客の姿が望めた。
分岐に戻り少し行くと松尾山(276m)で3等三角点「松尾」が設置され比叡山方向だけが開けていた。山頂部に大岩が重なり、その下に隙間が見える。これは古墳の石室の跡のようだ。この山一帯は、松尾山古墳群と云われ古代、秦氏一族の勢力圏であったことから所縁のある豪族が葬られていたのではないだろうか。縦走路は京都トレイルの道となり登り返すと3ピークの頂、ここも石室の跡が露出していた。最後のピークに登ると地形図に山頂から稜線を通る水線が水色で記されている。谷地形でない所に水線に違和感があり興味を持って現地を見たがやはり水が流れているような様子はなかった。
下り切って西芳寺林道に下り立ち苔寺の門前に到るがひっそりとしていた。拝観のハードルが高くなって落ち着きを取り戻して40年余りの歳月が流れた。嵐山へは山端の道を辿った。途中、華厳寺鈴虫寺)、月読神社等があり奈良の山の辺の道のように歴史を感じる静かな道だった。松尾大社の神饌田は、稲穂が頭を垂れ10月12日の抜穂祭を待っていた。11月23日は新嘗祭で、皇室の祭祀を彷彿とさせる。さらに北上すると薬師禅寺や妙珠寺、蔵泉庵、無量壽寺、西行法師旧跡の西光院等、歩いて初めて知れるお寺を味わった。最後は十三参りで知られる法輪寺の前を通り嵐山温泉風風の湯(ふふのゆ)に達した。

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No.2019 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・栗沢山

2019 年9 月14 日(土)〜16 日(月)

 【メンバー】 CL平川暁朗、SⅬ鹿嶽眞理子、TW、YN、YK、岸田侑子  会員6名

【行 程】

9/14 長衛小屋(8:00)-双児山(9:45)-駒津峰(10:40)-甲斐駒ヶ岳山頂(12:05)-駒津峰(13:56)-双児山(14:24)-長衛小屋(15:57)

9/15 長衛小屋(7:30)小仙丈ヶ岳(10:05)-仙丈ヶ岳山頂(11:55)-仙丈小屋(12:20)-馬の背ヒュッテ(12:55)-長衛小屋(15:20)

9/16 長衛小屋(3:10)-栗沢山(4:50)-長衛小屋(6:20)

 

【記 録】59期 平川暁朗

昨年も同様の内容で例会を立てていたが、天候不良により中止としていた。秋の三連休は台風とのせめぎ合いもあり中々ままならない。だが今回は上手く間隙を縫うことができた。

初日の仙流荘にはバス待ちの長蛇の列。私は悠長に車中で仮眠を取っていたが、トイレへ立ち寄ったメンバーが心配の声を上げて予定より早く並んでくれた。それでも若干出遅れてしまったようだ。バスは一通り出発してしまい、回送して戻ってくるまで時間がかかったので、結局予定の時刻よりも遅い出発となってしまった。私が乗り込んだのは補助席の一番先頭だったが、これはこれで景色がよく当たりだと感じた。運転手さんもこなれた感じで周辺のガイドをしながらバスを走らせてくれた。長衛小屋のテン場はハイシーズンともあり満員御礼だったが、無事に6テンを張ることができた。

予定より遅れたが、甲斐駒ヶ岳へ向け出発した。序盤は樹林帯だが、低山とは違い苔の繊細な姿が楽しませてくれる。双児山を過ぎると徐々に展望が開けてきて、駒津峰まで来ると甲斐駒ヶ岳花崗岩質の白い山肌が眼前に迫る。その存在感は主峰北岳にも劣らない。山頂へのアタックは直登か巻き道かでしばし議論になったが、結局皆で直登ルートを進んだ。手がかりは多いが、間違って落ちれば軽傷では済まないので慎重に登る。皆無事に登頂し、楽しんでもらえたことに一安心。好天に恵まれ気持ち良い景色だった。下りは巻き道を利用したが、やはりかなり渋滞があった。道もザレ気味なので慎重に。駒津峰からは仙水峠側へ下る予定だったが、メンバーに疲労も見られたので最短の往路と同じ双児山ルートをピストンした。

テン場に戻り夕食。メニューは鹿嶽さんのステーキ!山飯とは思えぬ豪華さ、背後を通る人からも羨ましがられた。運転からの登山でろくに眠れていなかったので、その夜はぐっすりと眠れた。

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▲豪華ステーキを黒船(鉄板)で焼く

 

二日目は南アルプスの女王、仙丈ヶ岳。朝食は岸田さんに用意してもらった親子丼で精をつけていざ出発。この日もよく晴れていて、遠くは穂高連峰まで望むことができた。メンバーの疲れもあり、予定していた大仙丈ヶ岳までは踏まなかったが、晴天下で百名山二座のピークを踏めて満足度の高い山行になったのではないかと思う。やはり仙丈のカールは美しい。下山後はYKさんプロデュースのクスクスカレー。初めてクスクスを食べたが、不思議な食感だった。軽くてすぐ作れるので山に便利なのだそう。

夜中の3時からは最後の締めにと用意していた栗沢山登山だったが、テントを出ると予報と違い小雨が降っていた。メンバーにどうする?と尋ねてみた。絶対に最低ひとりは行かないと言う人がいるものと考えていたが、予想外に皆やる気で全員で出発することに。だが途中で鹿嶽さんがかなり呼吸が乱れていたので、そのままだと他のメンバーのペースが保てなくなるので、Wさんにサポートを託して他のメンバーを連れ登頂を目指した。結果的には5時前には登頂。まだ日の出まで30分近くあり、完全に私の誤算だったが、皆思った以上に元気だったのは良かった。展望は生憎だったが、雲海に浮かぶ甲斐駒は絶品なので、機会があればまた登ってみてほしい。山頂付近でWさんと電話することができ現状を報告しあったが、鹿嶽さんの状態が思わしくなく、無理をすると怪我の原因にもなりかねないので下山を勧めた。登頂の意思がある人にそれを言うのは酷かもしれないが、余裕のない状態の人が滑落や遭難を起こしやすいことを経験上感じているので、その辺は私は厳しめに判断したいと考えている。

下山し撤収した後は仙流荘で風呂。駒ヶ根ソースカツ丼と信州そばの王道コースを堪能し帰京した。

トラブルがなかったわけではないが、比較的安全なこのルートで、標高もあり、連泊し、色んな路面や時間帯のハイクを経験してもらえことは、アルプス登山の入門編としては十分すぎる内容だったのではないかと思う。

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甲斐駒ヶ岳山頂への直登

 

【感想】57期 TW

甲斐駒ヶ岳から見た仙丈ケ岳の優美な山容が印象的で、今回の例会に参加しました。両日とも快晴。南アルプスの女王と南北アルプスの貴公子、2つの山に登れ素晴らしい景色を楽しめました。

どちらの山からも、北岳八ヶ岳、富士山、鳳凰三山御嶽山など、山界のスター選手を一度に見ることが出来、感動しました。仙丈ケ岳は山頂近くのカールが特に美しくて、ドレスのドレープのように見えました。また、各日の共同ごはんにはステーキ・親子丼・クスクスと豪華で女子力の高いメニューが並び、お腹と気持ちが満たされるとともに、大変勉強になりました。

栗沢山には登れず残念でしたが、良い連休を過ごすことができました。平川リーダー、ご一緒くださった皆さま、お世話になりありがとうございました。

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▲薮沢カールと仙丈小屋

 

【感想】62期 岸田侑子

今回の例会で2回目のテント泊でした。甲斐駒ヶ岳仙丈ヶ岳、栗沢山と、毎日素晴らしい山々に登れてとても贅沢な経験をすることができました。体力的に、ハードな山行でしたが、皆様のサポートのおかげで乗り越えることができました。必要十分量のお水と食料が重要であること、岩の登り下りのコツ、テントの準備方法など、学びがたくさんありました。また、甲斐駒ヶ岳のごつごつした岩場、仙丈ケ岳の緩やかに続く登り道など、近くにありながらも山の様子の違いに、面白いなぁと感じました。富士山と北岳のコラボ、北アルプス八ヶ岳など錚々たる顔ぶれを一望でき、感無量でした。こんなに素晴らしい景色が見れるなんて、本当に天気に恵まれた2日間だったと思います。3日目の栗沢山は、雨の中の登山でしたが、山頂でのおぼろ月と、甲斐駒ヶ岳のシルエットが美しかったです。

夕食のステーキ、クスクスカレー、とっても美味しくて心も体も満たされました。次の山行のエネルギーになりました。山ご飯の作り方、保存方法、軽量化など皆様のアイデアがとても参考になりました。

リーダーの平川さんをはじめ、皆様大変お世話になりました。とっても楽しい3日間を過ごすことができました。

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▲雲海に浮かぶ鳳凰三山と富士山

 

【感想】60期 YK

ベースキャンプから、日本百名山2つプラス、南アルプス天然水ロケ地の栗沢山に登れるというお得な山行。ボルダリングのように登る箇所がある甲斐駒(※巻き道コースもあります)、眼前に名だたる名山、眼下に美しいカールを眺めながら登る仙丈ヶ岳。富士山と北岳のツーショットなども見られ、山の紅白歌合戦のようでした(意味不明でしたらすみません)。栗沢山は霧雨のなかのナイトハイクとなりましたが、それはそれで嫌いじゃない感じでした。明日登る山や昨日登った山をあーだこーだチェックしながら登るのも楽しかったです。2泊3日ものテント泊を最後まで楽しめるのか?というのも個人的な裏テーマでしたが、おシャレな山ごはんを皆で食べられたおかげでとても楽しく過ごせました。天候にも帰りのソースカツ丼屋さんにも、恵まれた山行だったと思います。

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▲小仙丈沢カール

 

【感想】60期 YN

社会人になって登山を始めてから、一番に登りたいと考えていた山が甲斐駒ヶ岳だった。一昨年と昨年と9月に個人山行でのお誘いはあったが、その2回とも台風とか悪天候で中止になり、登山には魔の9月やなと思いつつ、今年は例会で計画された山行に3度目の正直と申し込んだ。当日の天気は雲一つ無い快晴、9月半ばなのにまだ暑い位だ。甲斐駒ヶ岳ピークでは北岳八ヶ岳穂高連峰、富士山まで見える最高の登山日和だった。2日目の仙丈ヶ岳もピークでは前日同様の快晴で有名なカール、威風堂々の甲斐駒始め、そこからの名だたる山々を一望できた。快晴もそうだが軽い荷物も気持ちを解放させてくれるようだった。3日目の栗沢山は最近までマイナーだったせいか、前2座に比べてあまり道が荒れておらず、静かに登山を楽しめるいい山だなと感じた。また朝夕の共同の食事ではステーキ、親子丼、クスクスカレーとどれも山で男子が作りそうにない美味しい料理を手軽に出来るよう工夫されていて大変勉強になった。メニューは事前に分かっていたので登るときは山、下山時は料理とその日の楽しみは2つあった。このような楽しい山行を企画していただいた平川リーダー始め、皆さんに感謝致します。

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▲甲斐駒や八ヶ岳を背に歩く

 

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仙丈ヶ岳山頂にて

 

【感想】54期 鹿嶽眞理子

この夏は台風等の諸事情もあり、初めて晴天に恵まれたアルプス連泊となりました。凛々しい甲斐駒ヶ岳と穏やかな仙丈ケ岳、どちらも素晴らしい景色に感動でした。甲斐駒ヶ岳は2度目でしたが今回は直登ルートで登れてよかったです。北沢峠がテン場なので、夕食のメニューをステーキにしてみましたが、メンバーに喜んでもらえたようで良かったです。翌朝の親子どんぶりも、2日目夕食のクスクスの野菜カレーも美味しくて、食に恵まれた例会でした。皆さんありがとうございました。

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▲クスクスカレー

 

No.3811新人合宿 比良ゆるテン泊

2019年9月7日(土) ~8(日)


【メンバー】
59期 江村一範(CL)、60期 YK、61期 近本かずみ、62期 波佐場春香、62期 岸田侑子、62期 筈井益夫

【行程記録】
9月7日 15:00イン谷登山口?16:20カモシカ台?17:15北比良峠?17:30八雲ヶ原(幕営
9月8日 8時半八雲ヶ原?10:30イン谷口(下山)

【記録・感想】 江村
9月7日 土曜日
テント泊をした事がない新人向けに比良山で軽いテント泊をしようという話になり、諸事情で夏の山の予定が総崩れとなっていた私にCLの御鉢が回ってきた。山や重さに慣れない新人も多いので、ピークハントよりテン泊自体に主眼を置いて、世にもゆるいテン泊を決行した。

土曜の昼過ぎに堅田駅で待ち合わせをし、スーパーで行動食や飲み物、晩飯の残りの食材を買う。 登山口となるイン谷口まで車で移動して、テントや食料・水など共同装備を分ける。 また比良の沢の水はあてにせず、共同用に一人1.5Lの水を持ってもらうことにした。
共同装備と水を分けると、ザックは全然ゆるくない重さになり(14キロ?17キロ)、新人の皆はパッキングに苦労していた。あれこれ外付けしたりギュウギュウに詰め込んで、なんとかザックに収まり予定通り15時にイン谷口を出発した。

出発するには遅い時間帯だが、今日の幕営予定地は北比良峠なので問題ない。
太陽の日差しも傾いてきているので、暑さも幾分かマシになってきた。
とは言え今までで一番重いというザックを背負っている新人の皆は、大量に汗を流した。
新人の中で一番先輩のYKさんは歩くフォームがとても綺麗で姿勢がぶれない。一番重い17キロを背負っている近本さんははじめ口数も少く背負うことに集中していたが、カモシカ台を過ぎたあたりから重さに慣れて笑顔も見られるようになってきた。

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こまめに休憩をとりながら17時15分に北比良峠に到着。

だが北比良峠は風をまともに受けるので幕営地としては今ひとつ。風を避ける場所を探していたら結局八雲ヶ原まで降りてきてしまった。この時点で17時半。
ヤクモ池の付近には既に3?4張くらいが貼られていて、今にも寝ようかという雰囲気。 そこから南へ少し離れた林の中でテントを貼る事にした。

日没が近づく薄暗がりの中、共同装備の4テンと個人で持ってきた2テンを2つ貼った。 落ち着く間もなくヘッデンをつけて晩飯を作りはじめた。
メニューは以下の通り。

・プルコギ
・松茸風炊き込みご飯
・油揚げのパリパリチーズ焼き
・インスタント味噌汁
・アボカド・ディップ

まずはご飯の準備。
炊飯用のメスティンにお米2合とエリンギと松茸のお吸い物の素を投入し、固形燃料に点火。あとはほっておくだけ。
炊飯を待っている間に油揚げを切って中にスライスチーズと韓国のりを挟んでコッヘルで焼く。
こんなに簡単なのにとても美味い。
ビールで乾杯をして、つまみのアボカド・ディップを作る。 アボカドを切って、クリームチーズとコンビーフを混ぜるだけ。クラッカーに載せて食べる。
続いてメインディッシュのプルコギを作る。 家で酒とコチジャンで漬け込み冷凍してきた牛肉は良い感じに解凍されていて、切ったパプリカやエリンギともやしを炒めてから牛肉を投入。肉が焼けてきたら最後に焼き肉のタレをかけて仕上げる。
ご飯が食べたいと蒸らしていたメスティンを開けると、固形燃料が小さかったらしく米の芯が残っている。
水を足してガスバーナーでリベンジ炊飯。15分後、ホクホク松茸ごはんもどきが出来上がった。

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最後はプルコギの焦げとタレが残ったコッヘルで湯を沸かし、それでインスタント味噌汁を作った。
これが美味しくて、プルコギを漬け込んだ酒・コチジャンと味噌が混ぜ合わさった絶妙な味わいの味噌汁だった。


そういえば波佐場さんのリクエストでオイルランタンを持ってきていたので点火する。 山でこんなに嵩張り重いランタンは持ってきた事がない。こういうゆるい山行だからこそ持ってこれた道具だと思う。
だが淡く温かい感じのするオイルランタンの灯りはとても綺麗だった。
食事後、YKさんがホシガラス山岳会のエッセイ集を持ってきていたので、
ランタンの灯りを頼りに波佐場さんが朗読を始めた。
暗闇に響く波佐場さんの声とランタンの灯りは、ほろ酔いの私達の胸を打った。
こんな文化的(?)なテン泊は初めてだ。朗読とランタンめっちゃ良いと誰かが独りごちた。酒もまわってきて皆良い感じにゆるくなってきた。
20時を過ぎてそろそろ就寝しようと各自テントに戻った。

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9月8日 日曜日
6時に起床。昨夜はテントに引っ込んでから雨が振り始め、一晩中テントを雨粒が叩き続けた。

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朝になって雨量はマシにはなってきたが、まだ止む様子はない。
タープを張ってそこで遅めの朝ごはんを食べる。
朝ごはんは鯖サンドとスープとサラダ。鯖サンドはセブンイレブンで買った鯖の塩焼きとカット野菜とレモンをパンで挟んでマヨネーズで味付するだけ。3年ぶりに作ったがやっぱり美味しい。 昨日の余った食材でオシャレなサラダを作る岸田さんのアドリブ力に感服する。
食後に筈井さんが慣れた手付きでコーヒードリップにお湯を入れてくれた。その姿が妙に様になって皆から「マスター」と呼ばれていた。

この日は武奈ヶ岳に登る予定だったが、この時点の雨雲ではどうも山頂に行っても展望が拝めそうにない。
今年、さんざん山で雨に振られていた私は下山を決意。最後までゆるい山行を貫くことにした。
結果、後は下りるだけとなり、気が楽になったのか皆余力たっぷりに元気よく降りていった。

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10時30分にイン谷へ下山。あんなに厚かった雨雲はどこかへ消え、私はピーカンの青空を恨めしそうに見上げた。
帰りに「比良とぴあ」の温泉で汗を流した後は、近くにある「豆腐レストラン 花のれん」でお昼ご飯。800円でランチとデザートとコーヒーまでついてくる大盤振る舞いっぷりに驚く。比良とぴあの帰りには是非よっていただきたいレストランである。

今回は力の読めない新人が多いこともあって、あえてテン泊だけに絞ってルートも短く、武奈ヶ岳さえもカットした山行だった。だが縦走級のザックの重さと雨のテン泊だけでも新人達にはいい経験になったと思う。
また普段の山行ではできない巨大オイルランタンや読書会など違った嗜好をおおいに楽しめた。下山して時間と余力が残っている状態というのもとても良い。そしてそれを叶えてくれる比良山系はパラダイスである。
またこんなゆる―い山行をやりたいと思う。 (了)

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【感想】60期 YK

昼過ぎから買い物して比良山に登るというのんびり山行、のつもりがテント泊なのでやはりボッカ並みの重さになりました。いい汗をかいた後に、八雲ヶ原で楽しく山ごはん。仕込みは全てリーダー任せで申し訳なかったですが、プルコギなど豪華メニューはどれも美味でした。私もですがテント泊初心者のメンバーが多く、経験豊富な江村リーダーと筈井さんにいろいろ教えていただく山の教室みたいでした。次の日は雨模様だったので鯖サンドをいただいたら即下山。武奈にも登らず読図もしてないけど、雨で大変だったしまあ、いいか。「山に登ったあとはいい顔になるよね」と話していましたが、今回も次の日は心身ともに元気になっていました。また山の話やその他の話をしながら、楽しくテント泊経験が積めたらよいなと思います。

 

【感想】61期 近本かずみ

今回はテント泊デビューの記念すべき山行でしたが、いざ荷物を準備するとザックに入りきらない!?これはヤバイ!!こんなスタートとなりました。
ザックの重さに四苦八苦しながら無事八雲ヶ原に到着。江村リーダーの指示のもとテント設営から食事の準備などを行い、ワイワイ話をしながら楽しい時間を過ごすことができました。プルコギ風味の味噌汁は絶品でした。朝起きると夜の雨と結露によりテント内はかなり濡れており、持ち物を濡らすというテント泊の怖さも体験しました。
今回の山行でいろいろな事を経験でき大きくレベルアップできたと思います。それも江村リーダーの入念な準備と的確な指示のおかげだと思います。本当にありがとうございました。参加された皆さんとも笑いの絶えない時間を過ごすことができ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。


【感想】62期 波佐場春香

当日は暑すぎず気持ちのよい天気、イン谷にて既に木々は美しく、期待が膨らみます。

登りは先頭を歩かせていただきました。歩いて20分ほどでなぜか腰が痛くなり、YKさんからパッキングがよくないのではないかとのアドバイスをいただきました。出発前、寝袋を外付けにしようとして水がバックパックの一番下に来ていたことに気付きました。江村さんに重いものが背中の中心に来るよう、詰めなおしていただいたところ、背中全体で背負えるようになり、快適に歩けました。ありがとうございました!

時折風を感じながら、川を越え、峠を越え、琵琶湖を望み、八雲ヶ原へ。

テントを張ったらごはんの準備です。山行の2日前に読んだ某登山マンガにメスティンが登場し、炊飯を楽しみにしていました。マンガのとおり固形燃料をセット、火が消えたら後は蒸らすだけ、、、のはずがまだ水分が残っており追い炊き、何度か様子をみていただいて炊き上がった松茸風ごはんは、ほかほかでとても美味しかったです!

夜。オイルランタンの灯りは暖かい色で、暗い森を照らします。揺れる火を囲みお酒を飲んでお話して過ごします。灯りの下、YKさんの持って来られた山の本で朗読会。ぽつぽつ雨が振り出し、テントへ、、、

山を降りるのが惜しくなるくらい、楽しい2日間でした。たくさんの準備や臨機応変な対応、気遣いに触れて、学ぶことが多くありました。ご一緒いただいた皆さま、ありがとうございました!


【感想】 62期 岸田侑子

初めての例会に、初めてのテント泊でした。
現地で共同装備を分け合って、ザックを計量すると13~14㎏程の重さに。この重さを背負うのは、私にとって初めての体験でした。ずっしりくる重圧に、途中でへばらないかな…と不安もありながら山行がスタートしました。
夕方出発ということもあり、心地よい風が吹くのと、林道に癒されながら登りました。慣れない重さで、肩に食い込む感じがありましたが、近本さんをはじめ、他のメンバーさんが重たい共同装備を運んでくださったおかげで目的地までたどり着けました。みなさん本当にありがとうございます。YKさんのぶれない歩き方を真似したいです。
夕食はどれも美味しくて、お腹も心も満たされました。プルコギの汚れを落としつつ、沸騰したお湯で味噌汁を作るというアイデアを初めて知りました。うまみ入りで美味しいし、山は汚さないし。新たな学びでした。オイルランタンの元でのプチ朗読会、心地よく楽しい時間でした。真っ暗な中、わいわい楽しい時間を過ごせました。
そしてその夜はずーっと雨。雨音は心地よかったのですが、マットの中でのポジショニングがなかなか難しく、初テントで熟睡はできませんでした。しかし睡眠時間が長かったので、次の日に寝不足にはなりませんでした。テントの中で荷物をうまく配置できるかも、次への課題となりました。
朝起きるとテント内のシートに水たまりがたくさんできていて、びっくりしました。結露、そして雨の中のテント、恐るべし。
朝ごはんは江村さんこだわりの鯖サンド。レモンのアクセントが美味しかったです。森の中でのコーヒー、贅沢な時間でした。
雨のため武奈ヶ岳登頂と読図は断念し、下山しました。下山後の昼食は江村さんお勧めの「花のれん」です。豆腐のコロッケ、田楽、どれも美味しくて美味しくて。比良に行ったときにはまた食べに行きたいです。(白ご飯もびっくりするくらい美味しかった…)
比良の山の魅力を感じ、新たな発見いっぱいの山行でした。江村さん、新人ばかりの山行でしたが、最後までありがとうございました。そして皆さんとご一緒できて、終始楽しい時間を過ごすことができました。またご一緒できたら嬉しいです。

 

【感想】62期 筈井益夫
台風の影響を心配していましたが、当日は快晴で逆に熱中症の心配をする事となりました。そこそこの重量の荷物での登山、全身汗ビッショリとなりながらも全員無事目的地に到着。夕食はリーダー江村さんのこだわりの献立、とても美味しくそして楽しく頂くことができました。野外ではいつもスピード重視での食事に慣れている私にとって、ちょっと戸惑うところもありましたが、とっても良かったです。
比良山頂付近は、下界は快晴でもガスっていることが多くあり、当日はまさしくそれでした。雨天での朝食・撤営と良い経験になったと思います。最初から最後まで、みんなでワイワイと楽しく過ごせたユル泊。初心者5人を引き連れた、リーダーの江村さんは大変だったと思いますが、本当にありがとうございました。

 

〈個人山行〉大山 甲川 沢登り

2019年8月30日(金)~31日(土)

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写真:ゴルジュを力合わせて突破

 

【メンバー】CL: AT、上坂淳一、

秋房伸一、TW、石田晃司 会員5名

【行程】

30日(金):ファミリーマート山科三条通店20:00=(鳥取道)=23:30道の駅「琴の浦」仮眠

31日(土)晴 6:30起床=鶯橋(入渓)8:50~9:43天王滝~二股(遡行終了)17:55~19:00デポ地=大山寺(入浴)=(米子道)=蒜山SA(食事)21:20=24:00京都

 

【記録と感想】52期 秋房伸一

 中国地方では屈指の沢といわれる甲川(きのえがわ)。

台風の影響を勘案して、日帰りに変更。結果的に日帰りで良かった。泊まりの荷物を背負っての遡行になると、一層シビアだっただろう。クルマ2台で、1台は遡行終了予定地点から詰め上がった開拓地の林道にデポ。スタートは鶯橋。

 天気は快晴だが気温は低い。一昨日まで降雨が続いていたはずなので、水量を心配したが、さほどでもない(初見なので通常との比較はできないが)。入渓すると谷が狭くて空も狭い。日光が差し込まず、暗く冷たい渓という印象。

 天王滝までは、サクサク進み、この調子だと案外早く抜けられるかと思ったりしたが、その後は厳しいゴルジュの連続。流れが早く、水深は浅くとも脚をすくわれそうになる箇所もしばしば。高度感はさほどないものの、落ちたら怪我をするのは一定の高さ以上では同じなので、シビアなシーンが続く。高巻きはせず、基本、水線沿い突破で進んだ。

 リーダーが泳いで取り付き、微妙な壁面をフリーソロで突破してロープをセット。石田さんがセカンドで登ってお助け紐も垂らして、後続はロープで確保されながら、お助け紐も全面的に活用、というか石田さんに引っ張りあげてもらい、なんとか突破する、上坂さんが装備回収を引き受けラストを固めるというパターンが続いた。お助け紐を必死で掴んだので、帰宅後、指の皮が剥けていることに気づいた。

 沢の師匠である上坂さんもおり心強い。TWさんもパーティーの雰囲気を明るくする力があり、険しくシビアな沢ではあるが、それぞれの経験と力を結集して進むことができた。

 水温が低いと記録されていたので、各自普段よりも着込んでおり、「寒い」という声は聞かれなかったが、私の場合、下半身はいつもと同じだからか、寒さは感じなくても脚が冷えてか筋肉の動きが鈍くなり、これまで経験したことがなかった「脚が上がらない」「脚に力が入らない」という症状が出た。空腹になったことも影響していたかもしれないが。

 それにつけてもリーダーの突破力はすごく、無事遡行できたのは、なんといってもリーダーのお陰である。

 下ノ廊下を抜けて、平流となり、河原歩きで距離を稼ぎ、そろそろ「二俣(遡行終了地点)か」と期待しながら歩いていると、中ノ廊下が目の前に現れ、時間も押してきていたので、かなり危機感をもった。二股からの詰めは紀伊半島の沢と比較すると、たいしたことないが、一旦林道に出てヤレヤレと思って林道沿いに歩いていると林道が消失して再び笹をかき分けてGPSを頼りにデポ地を目指すことになった。とはいえ先頭を歩くリーダーには迷いはなかったようで、思惑どおり到着した。詰めの途中でヘッドライト点灯となった。

 遡行を終了して、これまでで一番安堵感が湧き上がった。無事に帰れてよかった。パーティーの皆に大感謝。

 

【感想】57期 TW

甲川は今年の夏の一番の思い出になりました。

今となっては素晴らしい景色ばかりが記憶にありますが、沢の中では、先の見えないゴルジュや白泡立ちまくる釜、いつ足を掬われてもおかしくない水圧。人の侵入を拒むような世界に体がすくんでしまいそうでした。エライところに来てしまった・・・と何度か思いましたが、リーダーが激流とゴルジュを突破されていく姿に心を励まさ れながら進みました。

ロープ、お助け紐、ショルダー、皆さんのサポートのおかげで何とか遡行できたわけですが、そんな危ない場所を通過する時の緊張感と達成感が強く残っています。

沢は危険だゴルジュは怖い、と思いながらも、次行くときは甲川の上の廊下の淵まで見たい、なんて気持ちになっています。我ながら複雑な思いです。もっと経験を積み、技量をあげたいです。

ATさんはじめメンバーの皆さまには何度も励まし助けて頂き、感謝しています。お世話になり、ありがとうございました。

 

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写真:まだ平和な天皇滝。この後、壮絶なゴルジュに突入

 

【感想】48期 上坂淳一

ひょんなことから勢いで参加させていただきました。

ガイドブックの片隅に載っていたけど、あまり興味の湧かなかった甲川。

西日本の山は馴染みもないし、大山エリアとはいえ本峰からは離れている。

地形図を見ても、終了点は平凡な峠。

実際現地へ行ってもインターから15分ほど。周辺は牧草地とかに囲まれ幽邃な雰囲気はない。

入渓点から天王滝までは、わざわざガソリン焚いてくるほどのモノはなし。頭の中は終了後の海鮮丼のことのみ、だった。  

しかし、である。板取然り、大峰然り、 誰が見つけたのか、 こういう何にもなさそうなところにある沢ほど、入ってみれば予想だにしなかった玄人好みの遡行が待ち受けているものだ。

天皇滝で川がなくなったかのように見えたが、滝つぼに近づけば右手から本流が流れ込んでいる。狭く深い下の廊下の始まり。

少なく思えた水量も、ゴルジュでは一点に集中し逆らうことを許さない。落差わずか1mあまりの小滝でリーダーの引いていったロープの動きが止まったかと思うとしばらくして流されているのが見えた。跳ね返されること三度ばかり、無理かと思ったところセカンドのショルダーで見事に突破、ファインプレーお見事。ほっとしたのもつかの間、次々と樋状の滝が現れる。水線には近寄れず側壁は完璧に磨き上げられて絶望的に見える滝ばかりだったが、リーダーがうまく弱点をついて突破してはお助け紐を出してくれたので、何とかついていくことができた。

そんなことを繰り返し、8月末の日足は短いこともあって、中の廊下を抜けたところで左岸にエスケープ。

一般的な沢登り(沢ルート経由の山登り)のイメージでは甲川はスケールの小さい沢に見えるが、こういう隠れゴルジュを売りにしているルートは核心部の100mだけで丸一日かわいがってもらえる。この日も日没まで粘ったはずだが、振り返ってみれば何かしていたのは下の廊下、中の廊下を合わせても500mぐらいだったのではないだろうか。やはりフランス語は簡単には身につかない。

時間切れで日本海の海の幸は味わえなかったが、沢の水を散々飲まされておなか一杯になった一日だった。

自分としてはずっと引っ張り上げてもらってばかりで、技術的に満足のいく遡行とはいえなかったが、全員が持ち場をこなして無事に通過していけたことで、甲川は大変思い出深い遡行となった。

リーダーをはじめ、ご同行いただいた皆様ありがとうございました。

 

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写真:ゴルジュを這い上がる