No.3717 京都外周ウォーク⑩ 春の唐櫃越
2018年3月25日(日)
メンバー】
CL 57期 崎山康治
55期 船木佐織
56期 河合美香 計3名
【行 程】
3月25日 晴れ時々曇り 昼気温22度
9:15桑田神社~9:25宝泉寺・如意寺脇
登山口~10:20 430mみすぎ山休憩
~10:55P412~P404~P413~11:50沓掛
山方面分岐昼食12:20出発~12:40亀岡
西山団地・西山霊園~13:05老ノ坂バス
停~旧老ノ坂トンネル~13:30旧老ノ坂
14:50京都西山団地~15:30京阪京都交
通バス停国道沓掛口
【歩行距離等】
歩行距離:14km
所要時間:6時間30分
累積標高差(+)818m(-)784m
【記 録】57期崎山康治
JR馬堀駅を出発。トロッコ列車亀岡駅に向かう人達に交じって東に向かい、途中で東南に別れて馬堀駅前からの車道に出る。東に折れて突き当りの鵜の川三本木橋を渡り、直進して山裾の住宅地に入る。少し坂を上り、北に折れて桑田神社に参拝する。ここは保津峡の入口に当たり電車からすぐ傍に見えるところにあり、馬堀の町が見渡せる。神社の幟にナマズが二匹染めてあり面白い。
引き返して住宅地を南に辿り、如意寺への坂道を東に折れて、突き当りにある宝泉寺と如意寺の間の登山口に至る。「からと越」の標識に従い獣害防止網・鉄塔を過ぎて登り始める。p392mへの分岐で東南に向かい、みすぎ山に到着。南北の眺望がすばらしい。
少し東に進み関電の点検路の標識から下りに入り、幅広の林道に出合う。春霞の愛宕山、蛇行する保津峡を見下ろしながら林道を進み、途中で南にそれて
p412mに着き、少し下って東に向かい林道に戻る。p404mを過ぎて舗装林道に出て、p413m付近を過ぎ、沓掛山への分岐に至る。
前の広場で昼食を済ませ、舗装林道を南西に下り、ゲートを二つ超えて亀岡西山団地に入る。西山霊園を突っ切り西の端を廻り老ノ坂トンネルを越えるルートがないか探すが不明のため、東に引き返して9号線への坂を下る。
老ノ坂峠バス停を過ぎ亀岡方面に向かい旧トンネルを潜る。
向かって左が旧トンネル、右が現9号線
旧トンネルは歩道、自転車道となっており、蛍光灯が並び思ったより明るい[亀岡側から]
国道脇を恐々亀岡方面に下り、見通しの良いところで9号線を横断し、縦貫道を潜る旧道を辿って旧老ノ坂峠に到着
坂を東に下り、9号線への分岐を見送り、酒呑童子が祭られているといわれる首塚大明神に至る。今は首から上の病に霊験があるとか。薄暗い林の中を参拝し、丹波・山城境の石の道標に戻る。
近くにあるゲートを越えて南に進み、大枝山への尾根筋を辿る。急坂を登り、電波塔のある大枝山に到着。金網を時計廻りに辿り、舗装道を東南に下りゲートを越えて京都西山団地に入る。広幅の車道を延々と下り、京都成章高校前をとおりバス停国道沓掛口に到着
【感想】55期 船木佐織
前回の大原野外周ウォークが楽しかったので、続きが待ち遠しい思いで参加をしました。
唐櫃越といえば本能寺。崎山さんから本能寺について教えていただき、歴史に思いを馳せながら同じ道を歩くことができました。また、ゴールが前回の大野原外周ウォークと同じゴール地点ということもあり、前回と今回の山行がつながった楽しい例会でした。
リーダーの崎山さん、ご一緒させていただいた河合さん、楽しく山歩きをすることができました。ありがとうございました。里山は読図が大切だと再認識した例会でした。崎山さんの粘り強い読図を見習いたいと思います。
【感想】56期 河合美香
崎山さんの京都外周ウォークシリーズに2回目の参加でした(たぶん)。京都に住んでいながら近隣の山々をじっくり辿ることはなかったのですが、今回も里山を見渡し、歴史に思いを馳せながら楽しく歩くことができました。とは言え、標識に頼って読図を疎かにしてしまう習性は克服しなくてはなりません。常に初心を忘れず(初心者を脱し切れず、、、)、これからのシーズンを楽しみにしたいと思います。崎山さん、船木さん、ありがとうございました!
【感想】57期 崎山康治
今回のコースは、変わった名前の唐櫃越→老ノ坂峠→大枝山でした。唐櫃越は前半の「みすぎ山」からの眺望や愛宕、保津峡の眺めは良かったですが、後半は舗装林道歩きでした。老ノ坂峠付近には、西山大霊園、旧トンネル、旧坂、首塚、旧西部クリーンセンターなどがあり、霊的な感じがしました。旧老ノ坂峠から老ノ坂トンネルの上を越えるルートがありそうなので機会があれば辿ってみたいところです。最後の大枝山は、電波施設があり頂上は確認できませんでした。
腰折を2句
「ハクレンや保津の谷間に五、六本」
「鶯の三声四声や唐櫃越え」
【ルート図】
〈個人山行〉天ヶ森・天ヶ岳・焼杉山 《京都百名山シリーズNo.44~46》
平成30年3月21日(水)
写真1: 天ヶ森(ナッチョ813m)山頂にて
寒い雨の一日、標高700mを超えると白いものがあり、昨夜は雪になっていたようだ。小出石バス停から天ヶ森南西尾根に取付き、天ヶ森(ナッチョ813m)を手始めに百井峠を越えて天ヶ森(788m)、焼杉山(717m)と京都百名山の3座を縦走した。
【メンバー】 山本浩史L、土井司
【行 程】 桂川7:33-8:09国際会館8:56=9:26小出石9:32~10:12 P544~11:15天ヶ森11:31~12:16百井青少年村~12:51百井峠~13:13天ヶ岳~14:28焼杉山14:35~15:03送電鉄塔~15:26古知谷~15:55大原15:55=16:18国際会館16:22-16:43京都
【登山データ】 雨 歩行17.2㎞ 6時間23分 延登高1,267m 延下降1,314m 3座登頂
降水確率90%とあっては終日雨具を着ての山行は免れない。覚悟はしていたが大した降り方でなく一安心だった。小出石バス亭は、R477と敦賀街道の分岐点にあり、その間の尾根を登る。取付きを探すと敦賀街道側は民家が続き無理。R477を50m程入った処から尾根に取付くことができた。稜線に這い上がるとしっかりした踏み跡があった。やがて林道が寄り添って急な斜面はジグザグに付けられ、稜線を忠実に歩くと交差の都度泥濘んだ林道を横断するため結構面倒だ。その後も微かな踏み跡が所々にあり辿って行くと下草はないが、倒木や低い枝の張出しを避けなければならずやはり登山道のない尾根だと実感した。
P544を越えた鞍部から南の尾根には、以前登ったことのある登山道があり登山地図にも描かれている。稜線は風が吹き抜け冷たい雨が体温調整には丁度良い心地だ。急登斜面を登ると傾斜は落ち着きなだらかなエリアとなった。標高は打たれていないが顕著なピークがあり北へナッチョ谷東尾根が始まる。地形図では登山道は南側を巻いているがピークを踏んでみた。微かに期待した山名はなく短絡して西の鞍部に下った。ナッチョ谷の源頭でなだらかに続いていた。地形図にはここから三谷への道が始まっている。
もう一つピークを越えると天ヶ森への最後の登りとなり稜線の西端に乗り上ることになるが右に逸れて短絡した。天ヶ森(813m)山頂は、展望はないが3等三角点「見谷」が置かれ、幾つのも標識があり中でも京都大原里づくり協会による「大原の里10名山 ナッチョ(813m)」の標識が一番大きかった。因みにこの大原の里10名山は、他に峰床山、皆子山、天ヶ岳、焼杉山、翠黛山、金毘羅山、瓢箪崩山、大尾山、水井山が選ばれている。
里に降り続いていた雨は山頂付近では雪となった時間があったようで白いものが地面に残っていた。天ヶ森から北の稜線を行くと三谷峠を越えて花折峠へと尾根が続くが、今日は西に進み一旦百井集落に下る。西のピークを越えた所で林道に出るように地形図には描かれているが、しっかりした登山道を辿ると南側をトラバースしヘアピンカーブの所で林道に下りた。この後1.6㎞林道を歩き、国道477号線に出たがこの国道は車が殆ど走らない。百井集落を流れる百井川は安曇川の源流域で標高620mもある山村で下界へは高谷川を掛け下り大原に出るか百井峠を越えて鞍馬に下るかしかない。集落には旧愛宕郡を中心に信仰されている神様“シコブチ様”が祀られた神社があった。ここでは思子淵神社と書く。
長閑な山村を歩き百井青少年村を過ぎ和佐谷峠への道が分岐し百井川を渡ると恐ろしく急な斜面を這い上り国道の谷と水無谷の間の尾根に乗り上がった。水無谷からは林道が上がってきて稜線に纏わり付き始めた。百井峠に下るとお地蔵様があった。今日は彼岸の中日とあって真新しい花が供えられていた。南側の稜線に取付くと微かに踏み跡があり続いていた。この稜線を離れ西に下るとまた林道で、横断して南に続く稜線を辿ると天ヶ岳(788m)に達した。展望もなく、稜線のすぐ横に林道があって幻滅させられた。それでも大原の里10名山の一つである。
元の稜線に戻り南西方向に進むと複雑な地形の部分に差し掛かり注意深く進んでいたが、あまりにも早く表れた分岐に信用できず進み過ぎてしまった。引き返して道を辿ると地形図とはかなり異なって付けられているようだった。滝谷へ続く登山道が東に直進していたが分岐して南に進んだ。P604を次の目標として歩いていると登山道は、稜線を離れ西側を巻く道となり何時しかP604は過ぎてしまった。この先も巻道が続く、この道を寂光院道と称し最後に稜線を横断し大原寂光院に下って行く。巻道を歩いていると地形の変化が読み取れず現在位置が分からなくなるのであまり好まない。できるだけ稜線を進みたいものだ。
GPSで現在位置を確認すると焼杉山への取付きとなる566mの鞍部はもうすぐだった。分岐で稜線に戻り、地形図に道の無い尾根を登り翠黛山からのしっかりした道と合流した。急登路を登ると今日最後の山、焼杉山(717m)に達した。3等三角点「岩谷」が置かれ木立の隙間から展望が得られた。先程まではガスが立ち込めていたがガスが上がり時折大原の里が俯瞰できるようになった。
山頂から真南にミチバタ谷経由で寂光院へ下る指導標があったが、地形地図に無い道だが登山地図には描かれていた。今日は古知谷阿弥陀寺に下りる予定なので東北東へ続く尾根を進んだ。次のピーク手前で敦賀街道西側の尾根を大原に下る道が分岐した。この道は13年前に歩いた道だ。焼杉東尾根は岩場もあり、雨で滑りやすく結構険しい道だった。やがて送電鉄塔が現れた。今日通る古知谷阿弥陀寺への道には送電鉄塔はなく分岐を見逃してしまったようだ。送電鉄塔からは予想外に展望が良く大原の里やゴルフ場(京都大原パブリックコース)、比叡山から連なる小野山(670m)その肩には琵琶湖も見えるようになってきた。分岐を通り過ぎてしまったが怪我の功名で展望を楽しむことができた。
この後送電線は尾根に沿って里に下っているが、尾根は恐ろしく急で慎重に歩いたが足を滑らせ尻もちをつく事もあった。雨は殆ど止み、展望の利く尾根でこれまた気持ちが良かった。3本目の鉄塔を過ぎると谷間に入りやがて古知谷登山口に達した。此の辺りは古知谷阿弥陀寺の境内で敦賀街道に面したところに山門があった。国道367号線の旧道“敦賀街道”で京都バスはこの道を走る。歩いていると小出石行のバスが来てもしかするとすぐに折り返し国際会館行が来るのではとバス停の時刻表を見ると大原までしか行かないことが判明予定通り大原バス停まで歩いて帰った。雨が雹のような霰となり一時強くなった。まだまだ天候の回復は先のようだった。
バス停に到着すると国際会館行のバスが将に発車する処で雨具のまま飛び乗った。国際会館で地下鉄に乗り換えるとこれまたすぐに扉が閉まり全く待ち時間なしで京都駅まで帰れた。京都タワーには大浴場があり、タワーができた時から知っていたが初めて入浴した。料金は、リロクラブの割引で840円だった。タワーの向かいにある酔心で反省会をして解散した。
写真2: 百井峠は国道477号線が越える
写真3: 送電線尾根から小野山(670m)を望む
No.3716 荒島岳
2018年3月17(土)夜~18(日)
【メンバー】
L高橋秀治、中尾諭、松井篤、FN、鹿嶽眞理子、土井司、TW、平川暁朗、小前竜吾、会員9名
【行程】
17日 ロッジ前20時00分集合―
三条山科FM前20時30分集合―
道の駅禅の里着11時30分 幕
18日 4時00分起床―勝原スキー場跡駐車場着7時10分 7時30分出発~シャクナゲ平着10時00分~荒島岳着11時30分12時00出発~シャクナゲ平下西側斜面 滑落停止訓練~駐車場跡着14時30分―入浴―京都帰着 解散
勝原スキー場跡駐車場にて
【記録・感想】53期 高槁秀治
4年前の3月に登って観た景色、稜線から山頂まで雲一つ無い青空の下を真っ白な白山を眺めながら歩ける非日常の世界をもう一度見たいと思い続けやっと実現できました。
山談議で盛り上がりながら、道の駅に到着。早速テントを張れる場所を確保して設営。
寝つけの一杯と飲み始めると6テンに9人が入り、暫しの宴。4時に起床して暖房の効いている室内に移り朝食。食後のお茶うけに土井さんから「天国と地獄」というゆずあんの中に辛子等が入った激辛饅頭でロシアンルーレットタイム。益々盛り上がって快晴の中を勝原目指します。しかし、勝原スキー場跡まですぐの下唯野でこの先雪崩のおそれが有り、午前7時からしか通行できず、1時間余り足止め。
駐車場から松井さんを先頭に歩き出し、1時間余りでリフト残骸跡に到着。そこからは気持ちの良いブナ林を進み、最後の急登を登り終えると、シャクナゲ平。ここでアイゼンを装着してもちがかべを通過。
稜線に出ると期待通り真っ白な白山を横に眺めながら、整然とした隊列で進み荒島岳に到着。ピークの標識等は雪の下ですが、祠は顔を出していました。南斜面で風をよけて行動食等で昼食。もちがかべを過ぎるまでは慎重にと思いながら進むも、会長が急斜面の足の運び等を指導と、一気に降りていきびっくり。
しゃくなげ平に着きアイゼンを外し、急斜面を確認し、滑落停止訓練の用意。こんな急斜面でするのかとみんなが思っていると、会長が頭から一回転し滑落停止の見本を披露。しばらく誰も動こうともしない。それでは、しりもちをついて滑り出すという設定で行こうと言われ、ようやく練習開始。みんな真剣な表情で繰り返し練習する。これが青氷の世界ならピッケルを刺す行為等比べ物にならないと実感。これくらいの斜度がないと練習にならなかったと思いました。
無事駐車場に着きお風呂に入り帰路に着きました。
中尾会長をはじめ参加頂いた皆さんと青と白だけの非日常の世界を十分楽しみ、さらにアイゼン歩行や滑落停止訓練等充実した時間が過ごせありがとうございました。
【感想】46期 松井 篤
これ以上は望めない好天と足並みの揃ったメンバー、さらに程度の積雪状況のおかげで、私にとって何故か近くて遠かった荒島岳に初めて登ることができました。
樹林帯も素敵なルートでしたが、稜線は本当に気持ちのいいルートで、周りの山々の景色を楽しみながら、気持ちよく頂上に達することができました。
頂上は360°の景色が楽しめ、特に白山の文字通り真っ白の山容が間近に望め、いつまで見ても飽きないような素晴らしい場所でした。
また、下山の途中には滑落停止訓練もあり、中尾会長の回転レシーブのようなアクロバティックな模範演技には驚愕しました。
素晴らしい例会を企画していただいた高橋リーダー、足の痛みにも関わらず多くの写真を撮っていただいた小前さんをはじめ参加者の皆さん、本当にありがとうございました。
トトロの木のあるブナ林を行く
【感想】 57期 TW
以前の会報で大雪で真っ白になっている荒島岳山行の写真を見て、名前通り荒々しい山だなぁという印象を持っていました。ところが、この山行では終日穏やかな上天気。雪は少し腐っている感じでしたが、とても歩きやすく、登り始めから下り終えるまで、ずっと360度の景色を見渡せる大変気持ちのいい山でした。
下り道では中尾会長にアイゼンワークと滑落訓練の稽古をつけていただき、今後のよう山行につながる経験ができて、大変ありがたかったです。
以前から気になっていたのですが、アイゼンワークで私は急下りする際に怖さが勝って腰が引けてしまい、結果、滑りやすい体制を取ってしまうので、なんとか克服しないといけないなぁと再確認しました。
滑落停止訓練では中尾会長のお手本がとても華麗であった為、意外と簡単に出来るものかな?と一瞬思いましたが、大間違いでした。滑落とは練習に使うような緩斜面であっても大変怖いもので、いかに早く滑落停止動作を開始できるかが肝心なのかなと思いました。
晴れ女・晴れ男揃いのメンバーのおかげで、最高の山行でした。
雲一つない空の下を歩く
【感想】61期 小前竜吾
荒島岳は日本百名山であり、登山に猛烈にのめり込んだ昨年から登りたい山のひとつになっていました。山岳会に先月に入会し、またまたやってきた絶好のチャンスです。高橋Lに早々に参加のお願いをしました。週間天気予報は「くもり」、加えて158号線は雪崩の影響で一時不通となっており、はらはらしましたが、当日はこれ以上無い快晴に恵まれました。白い雪、青い空 そして北側に雄大な白山、南側に能郷白山 なんと贅沢な景色でしょう。さすが日本百名山荒島岳と感服しました。しゃくなげ平からピークまでの稜線で、メンバー9人が縦列をなし登山する様は、メンバーの一員であることに感謝し、そして感動させてくれました。下山途中で、中尾会長による雪上滑落停止訓練は、ピッケルの重要性を肌で感じることができました。YOUTUBEでよく見ていた停止訓練は、「何の意味があるんだろう?ただ、滑って遊んでいる?」と半信半疑でしたが、実際に訓練をしてみて、よくよく理解できました。ピッケルは歩行を支援する杖ではないんですね。登りはピックを前方に、下りは後方に構える意味が分かりました。中尾会長ありがとうございました。
山と高原の地図「白山」には、「荒島岳」と「能郷白山」が併記されています。白山も、能郷白山も登ったことがありません。登山中の会話で、2つの山の話題が頻繁に出てきました。近いうちに是非登ってみたいと思います。
今回の例会を企画していただいた高橋L、一緒に登っていただいた皆様、本当にありがとうございました。
急斜面を慎重に下りる
【感想】59期 平川暁朗
昨年の四月初旬にこの山で滑落事故を起こした因縁もあって、積雪期の荒島岳にリベンジしたいという思いがずっとあった。
今回は久々の前泊登山。道の駅の休憩所にてDさんから配給された向日市銘菓ゆず饅頭「天国と地獄」。甘いの7個に激辛2個のロシアンルーレットで見事に当たりを引き当てた私。
何やら不吉な前振りをもらったような気もしたが、とりあえず気にしないことにした。
はずだったが、登りはじめまだ唐辛子が腹の中で暴れまわっていた。なんたる破壊力。
過去に二度この山を訪れていたが、どちらもガスガスで今回のような快晴は初めてだった。確かに見覚えのある地形ではあるものの、こんな山だったっけ?と良い意味でイメージを払拭させられた。もちが壁も越え、因縁の400メートル大滑落の現場も過ぎ、最後は先頭のMさんのお言葉に甘え先行して登頂させてもらった。個人的に息を切らすほど追い込んで立つ頂が好きだったりもする。眼前に浮かぶ白山がまさしく抜きんでて白い山だった。なんと清々しい。
気が付けばもう地獄は消えて天国だけが広がっていた。
下山時には適当な斜面で会長指導のもと滑落停止訓練を行った。
最初は躊躇したでんぐり返りからの滑落停止も一応クリアできた。
この技術が生死を分ける場合もあることは、おそらく大多数の人よりも身に染みている。良い経験をさせていただいた。
【感想】56期 土井司
一週間前の予報では雨もしくは雪の予報であったが、同行メンバーに祈祷師と同等ほどの力を備えたFNさんがいらっしゃるので晴れるであろうと予想していたら、期待通り絶好の天気になった。「真っ青の空のなか白い山を登る」なんと気持ちのいいことか、素晴らしい!の他には言葉が出てこない。高橋リーダーをはじめ気のあったメンバーで山へ行くだけでも楽しいのに天も加担してくれた。積雪期の荒島岳は初めてで頂上からの展望は期待以上。正面に堂々と横たわる白山が「こっちにもおいで」と誘いかけてくる。後ろを振り返ると能郷白山が「私も忘れないで」と白い微笑みでウィンクする。それぞれの誘いに応えてあげなければな、と思いながら山頂を後にしたが、はたしてできることやら。
最後になりましたが、高橋リーダー、ご一緒くださいました皆様、滑落停止方法をご教授いただきました中尾会長、松井様、素晴らしい時間を共有頂きありがとうございました。
【感想】54期 鹿嶽眞理子
直前に雪崩による通行止め等があり心配しましたが、当日は通行時間制限はあったものの無時に行けてよかったです。雪は良くしまって歩きやすく、お天気も最高で、予告通りの360度の素晴らしい景色は最高でした。
私はピッケルはずいぶん前から持っているものの使ったことがなかったのですが、今回は中尾会長より滑落停止の訓練をしていただき、常に山側に歯が行くように持つ意味も理解できました。滑落停止はまだまだへたくそなので、機会があればまた練習したいです。お世話になった皆様、ありがとうございました。
滑落停止訓練風景
【感想】54期 FN
青い空に銀世界の森。理想的な雪山の世界がそこにありました。会に入るきっかけは、冬のリトル比良に連れて行ってもらったことでした。見たことのないほど美しく、スリリングな体験に、すっかり魅了されてしまったのでした。
その後、皮肉にも冬山でけがをしてしまい、今は、冬山が怖くなっています。今回も、みなさまが普通に通過しておられる場所でも、あの日の記憶がよみがえり、密かに緊張感を強く持っていたりもしました。それでも、信頼できる方々とご一緒できたことで、少しずつ、取り戻せていっているような気がしています。
滑落停止訓練も、何度かしたことがありましたが、より実感をもってできました(あの時と状況は違いましたが)。中尾会長ありがとうございます。
信頼できる方と登る山が一番楽しい。また山に来られてよかったとしみじみ思った山行でした。
みなさま。大変ありがとうございました。
荒島岳山頂で記念写真
【感想】26期 中尾諭
今回の山行は、スキーで登るつもりで、スキーを車に乗せて行った。ところが、勝原スキー場跡辺りが、公園化により多数植林されて、土が多く見えていたので雪があまり無いと思い、歩いて登ることにした。
歩き始めてすぐにスキーでも行けそうと思ったが、中腹のブナ林の混み具合が分からないので、偵察山行と割り切って登ることにした。
しゃくなげ平までの一部のやせ尾根で、スキーで下りるには、私の技術では苦戦するところが数箇所あったが、何とか下りれそうなので、来シーズンチャンスがあったら挑戦しようかと思った。
山の景色のほうは、晴天の中稜線に出ると、白山や能郷白山、大日岳等の高い山はブルーの空を背景に雪で白く輝いており、郷に目を転じると、田や畑が黒々としており、ちょっぴり早い春山気分で楽しい雪山遊びの山行になりました。
〈個人山行〉京都百名山シリーズNo.41~43 北雲取山・雲取山・滝谷山
平成30年3月10日(土)
写真3: 滝谷山山頂にて
花脊別所町の谷間を取り囲むように西側に北雲取山(約900m)、雲取山(911m)、滝谷山(876m)はある。花脊大布施(おぶせ)町から別所町の西尾根から花脊峠まで南下し東尾根を北上、反時計回りの周回大縦走を行った。
【メンバー】 山本 浩史L(車)、秋房 伸一、高橋秀治(車)、土井司、YN、(車)、藤井 康司、藤井ニカン
計7名
【行 程】 洛西口5:50=7:13大布施7:25~8:57三ツ又山~9:15くまさ山~9:20北雲取山~9:33三ツ又山~9:56ハタカリ峠~10:25雲取山~10:47ハタカリ峠~11:21寺山峠11:42~12:07寺山~12:35旧花脊峠~12:47天狗杉~13:06花脊峠~13:50滝谷山~15:31小野谷峠~16:43大布施16:52=19:00桂川
【登山データ】 曇り後晴れ 歩行21.0㎞ 9時間18分 延登高1,508m 延下降1,508m 7座登頂
寒の戻りで京都市内は冷え込んだ。国道477号線で花脊峠を越えると薄らと積雪があり凍結していた。花脊大布施町の桂川を渡りイナヤ谷の林道に入ってすぐの橋を渡り、オサ谷に入った処に車を置いた。秋房さんを先頭にイナヤ谷とオサ谷の間の尾根に取付きたいが道は無い。恐ろしく急な斜面で木に摑まりジグザグに這い登った。80m程標高を上げると傾斜は落ち着き普通に歩けるようになった。
高度を上げると木は雪を持ち、地面も白くなって行った。思っていたより気温は低く標高を上げると冷たい風が吹き抜けていた。P843を過ぎると一際急傾斜となり三又山(890m’)に乗り上った。展望もなく何の表示もない山頂だった。平成17年に来たときの記録を見ると山頂標識が掲げられていたようだ。
此処からは左京区花脊と右京区芹生を分ける尾根で昭和63年の京都国体で縦走競技のルートとなったことから“国体尾根”と呼ばれている。次のピークは、くまさ山(881m’)で南に飛び出している。此方も山頂標識はなかった。西に進んで京都百名山の北雲取山(900m’)に達した。京都府山岳連盟による「ゴミ持ち帰り運動に協力を!」というブリキの看板が古びて木に食い込んでいた。此れ自体がゴミのようで自然破壊に思えるが・・・それともう1枚「高瀬900m」の標識があったが、勝手に付けられた間違った名称のようだ。北にある829mのピークが高瀬山だ。
三又山に戻り区境尾根を南下しハタカリ峠に達した。区境尾根を一旦離れ、雲取山を目指した。ピークを一つ越えた処が雲取峠で広々として気持ちが良い。京都府立大学のりょうぶ小屋があるが静かで誰もいなかった。雲取山北峰の北端をトラバースし小ピークを越えて雲取山(911m)に達した。3等三角点「川上」が置かれているが展望は得られなかった。暫し休憩するが風かあり体が冷えるので4分で山頂を後にした。
時間があれば雲取山北峰に立ち寄ろうと思っていたが予定時間より25分も遅れていたのでそのまま雲取峠に戻った。峠を越えると花脊から登って来たと云う中年の男女と出会った。ハタカリ峠まで戻ると左京・右京境の尾根に復帰し、南西へと進んだ。時間回復のため予定していた地蔵杉山は端折り、北側の山麓を掠めて通過した。一ノ谷に繋がる南の谷の源頭部を見ると京都産業大学の小屋があり、規模が大きく営業小屋のような佇まいだった。稜線を忠実に進み小ピークから南下するとまた産大の小屋が見え、小屋前を迂回した方が近かったようだ。ピークを2つ越えた鞍部辺りから地形図に無い林道が現れ略稜線に沿って付けられていた。
寺山峠(807m’)は、花脊別所町から雲取山に登る人たちが越えて行く峠で稜線ルートと一ノ谷経由のルートがある。先程出会った男女は此処を通って稜線ルート取り帰りに谷ルートを取るようだ。時刻は11:21樹林帯で風が防げるので昼食休憩にした。寺山峠には稜線を挟んで東に左京区、西に右京区の標識が掲げられていた。嘗ては愛宕郡花脊村と北桑田郡黒田村で花脊村は昭和24年京都市に編入され、黒田村は昭和30年京北町となり平成17年に京都市に編入された。
寺山峠の北側で稜線に絡みついた林道は、峠の南側でも続いていた。泥濘んで酷い状態なので稜線を忠実に辿ったが林道開削の為か伐採された木が稜線に置かれたままで歩き難い。この先林道は旧花脊峠まで続いていた。次の目標は寺山(862m)だったが迂闊にも知らない間に通り過ぎてしまった。所々開けた所があり花脊別所町の集落を挟んで東側の滝谷山やその向こうには蓬莱山(1,174m)を望むことができた。小さなピークを幾つも越え区境が稜線を離れ西側に去っていくと旧花脊峠(756m’)に達した。現在の花脊峠ができるまでは国道477号線(当時は府道)の旧道が越えていた。地蔵堂があり峠を行き交う人々が手を合わせていたことだろう。
峠の東側へと歩を進め標高差80mを登ると天狗杉(837m)で3等三角点「三輪谷」があり天狗の絵の描かれた亀岡カブスカウトによる山頂標識が掲げられていた。東に進みピークを一つ越えると花脊峠(759m)だが地形図の道とは違い北側の谷に向かって道が付いていた。朝車で通った時にあった道路の雪はもうなく、一度歩いてみたいと思っていた峠に来ることができて感慨一入だった。
杉ノ峠への林道に入って行くと谷越しにNTTの電波塔が大きく見えた。京都市内からやたら目立っているこの電波塔、今まで何処にあるのだろうと位置が良く分からなかったが杉ノ峠にあったことを今日知ることができ積年の疑問が晴れた。電波塔まで行ってみようと提案したが誰も乗り気なく却下されてしまった。
杉ノ峠(828m)では電波塔への作業道が分岐するがゲートで閉ざされていた。峠のすぐ北の東斜面は不法投棄されたゴミの現状回復命令が貼られたフェンスの先に蓬莱山の眺めが良かった。少し北に行くと「琵琶湖展望→」の標識があり蓬莱山から霊仙山と琵琶湖が展望できた。また林道が稜線に並走しているがP841のピークを取るべく稜線を歩いた。P841の後は林道を歩き、大原百井町と花脊別所町を結ぶ和佐谷峠(805m)に達した。滝谷山西端の斜面に取付くが「滝谷山、奥の奥」と書かれていた。
「奥の奥」と云うとおり、小さなピークを2つ3つ越えて滝谷山(876m)に達すると2等三角点「別所村」が置かれていたが、展望は得られなかった。暫し休憩し北へと進んだ。再び林道に下りたがすぐに林道を離れP845の稜線に取付いた。展望のない稜線を進み小ピークを幾つも越えP771に到ると北山でよく見る小さなプレートが掲げられていた。最後の休憩を取り小野谷峠へと下って行った。
小野谷峠(652m’)はひっそりとして小さな標識が掲げられていた。大原大見町と花脊大布施町を結ぶ峠で嘗ては生活道路として村人が歩いたことだろう。洗掘の跡が歴史を物語っていた。大布施町へと歩を進めると急な小野谷の荒れた道となり、今は殆ど歩く人もなく崩れて道形が怪しい部分や倒木が塞いでいる処が随所にあった。標高を160m程下げるとフェンスに囲われたプールのような施設がありその上を倒木が襲い凄い荒れ方をしていた。浄水施設の跡かと思ったが山葵の栽培試験場の跡だった。
山葵田跡からは林道となり格段に歩き易くなった。上方に立派な道路が見えて来た。京都市による主要地方道大原花脊線で大原小出石町から花脊大布施町に到る11.9㎞の計画道路だが平成2年以来工事は止まっているようで供用されていない。やがてこの道と合流し別所川との合流地点で国道477号線に達した。大神宮(花脊神社)に立ち寄り、秋房さんの提案で、別所川左岸の道を歩いて戻ることにした。嘗て水田であったであろう平坦な土地には杉が植林されていた。誰も住まなくなった家屋が寂しく、最期の一軒だけは生活があるようだった。イナヤ谷の林道に出てオサ谷出合の駐車地点に戻り21㎞に及ぶ大周回縦走を終えた。
写真1: 寺山の北稜線から滝谷山(876m)を望む
写真2: 杉ノ峠から蓬莱山(1,174m)を望む
No.3715 京都外周ウォーク⑨ 早春の大原森林公園
2018年2月24日(土)
【メンバー】
CL 57期 崎山康治 55期 船木佐織 計2名
【行 程】
2月24日 晴れ時々曇り
阪急バス停JR向日町8時35分発小塩行
乗車=バス停小塩9:00着・出発~9:25
善峯寺駐車場脇登山口~9:35柳谷観音
分岐~10:20主尾根出合小休止~
10;40631m釈迦岳~おおさか環状自
然歩道出合~11:10678mポンポン山
休憩・昼食①11:20~[大原野森林公園
西尾根ルート]11:40リョウブの丘~
灰町分岐~アカマツ広場分岐~出灰川第
三橋・第二橋・第一橋~13:00森の案内
所休憩・昼食②13:20~小塩山登山口~
外畑分岐~14:10小塩山642m~カタク
リ園脇~車道脇市有林看板~15:00
568m大暑山~グランド~15:15西
山団地~16:00京阪京都交通バス停沓
掛西口到着
【歩行距離等】善峯寺から
歩行距離:14km
所要時間:6時間30分
累積標高差(+)975m(-)1,130m
【記 録】57期崎山康治
2月4日 JR向日町から阪急バスで善峯寺に向かう。1月6日から2月末までは小塩止まりということで、30分程かけて善峯寺駐車場に到着(トイレ有)。車道右カーブにある案内標識から左脇の谷川の小橋を渡り、善峯寺を眺めながら東南に登り返す。展望台への標識から西に向かい、柳谷観音分岐、所々の急坂を経て支尾根から主尾根筋に到着。
大阪湾方面を眺めたが見通し悪く、休憩後、西北に向かう。おおさか環状自然歩道と合流し、釈迦岳(眺望なし)を経て送電線を2本潜り、杉谷分岐を過ぎ眺望の良いポンポン山に到着。20人位の登山者に交じって早めの昼食を摂る。
北の急坂を下り、出灰町分岐から西尾根ルートで、大原野森林公園のリョプブの丘を経て、案内標識に沿って進む。20分程で鹿除けネットに囲まれた福寿草園入口に到着。坂道を降り、公園運営管理協会のテントで受付を済ませ、斜面に咲いた花に出会う。今年の開園は2月10日から3月25日までとのこと。一方通行で斜面を登り、元のルートに戻る。
森林公園の福寿草
ツツジの丘、出灰町分岐、アカマツひろば分岐へと下り、出灰川に沿って森の案内所に到着(トイレ、大規模休憩所有)。途中で出会った登山者も見られる屋内休憩所で、遅めの昼食を摂る。
休憩後は小塩山へスタート。案内所入口の外畑町⇔杉谷への車道東脇の登山口から、急坂を北東に登り、送電線を3本潜り東に辿る。中畑回転場バス停分岐を経て、淳和天皇陵西の小塩山に到着。眺望なく、ひっそりした天皇陵に参拝し、東へ進む。
車道に出て電波塔を見ながら下り、ヘアピンカーブの先端にある電波塔施設の入口ゲート脇のネット沿いを下り、カタクリ園の脇を通って再び車道に出会う。
少し下って車道脇にある大原野市有林の大看板前から北へ、大暑山登山口に向かう。送電線を潜って大暑山に到着(眺望なし)。元の道に戻って、北東に下り、野球練習中のグランドに到着。グランドネット横を北から東に進み西山団地に入る。車道を30分程延々と下り、成章高校前、京都縦貫道高架下を通ってゴールの沓掛西口バス停に到着
【感想】55期 船木佐織
いつかは行ってみたいと思いながら近すぎて機会がなかったポンポン山にやっと行くことができました。ポンポン山の名前の由来は山頂に近づくにつれてポンポンと音がするからだとか。残念ながら音は確認することができませんでしたが、ポンポン山を含め今回行くことが出来た大原野森林公園は、京都のすぐ近くに自然が豊かで、低山といえどもアップダウンの繰り返しがあり、歩きごたえのある楽しいハイキングをすることができるんだと里山歩きが癖になりそうな楽しさがありました。
里山歩きの楽しさを教えてくださった崎山リーダー、ありがとうございました。本当に楽しかったです。
最後に一句「里山で出会う人は皆家族」
【感想】57期 崎山康治
ゴルフ場建設防止のために市が巨費を投じた経過がある大原野森林公園は、福寿草、カタクリ、桜、ツツジと折々の花が楽しめる所ですが、今回は福寿草が見られて良かったです。鹿が踏み荒らすということで、地元では大変苦労して保護されているそうです。御陵があるためでしょうか、小塩山に三角点がないのは不思議ですが、中腹にあるカタクリ園は井上隆雄師匠に案内していただいた所で、また立ち寄りたいところです。最後の西山団地からの下りの30分は膝に負担がかかりましたが、同行二人で退屈せずに済みました。
腰折1句「西山を巡る尾根路や春淡し」
【ルート図】